2009-12-31

2009/12/28 (月) 通院記録1 コレステロール値改善

 この1カ月の体調は、血圧は前回同様、体重は微増傾向。頸・背(骨)・腰・指等の関節痛(arthralgia)、右指先の痺れ(numbness)少々、のどの痛み・痰(sputum)、ムカムカする、肛門渋る感がある、こむら返り(twist、leg cramp) (4分の1はきつく起こる)や手足の攣り、不眠(sleeplessness)傾向・眠い、だるい・しんどい等は、ほぼ毎日の事。しばしばから時々感じる症状では、頭痛(headache)、めまい(vertigo;dizziness;giddiness)、見え難い、目に星が飛ぶ、嚥下違和感、脇汗、脚のむくみ等。新しい症状としては、12月2日頃より、時々あご(口の中)が痺れる様な感じが起こる。

 その他、かなり前からある症状なのだが、時々急に指先(人差し指)にトゲか何かが刺さった様な感じが結構最近良くある。どれだけ指先を見てみてもトゲらしきものが見当たらないが、どうもチクチクと痛んで仕方が無い状態。。。今迄、ベランダで植物の世話をしたりしたのが原因か等と思っていたのだが、もしかしたら、そうとは違うのかもしれないと思う現象があった。それは12月7日に急に右の人差指の指先がまたチクっと痛み始め、どうしてもトゲが見当たらないので、絆創膏を巻いて寝る事にした。その深夜、トイレに行った後、急に今度は左の人差指にもトゲが刺さった様な痛みがし始めたのだ。この時初めて、『えっ、もしかしてこれもGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)??』と言う考えがよぎった。この症状は一旦起こると結構長く続くのだが、今迄記録していなかったので、今回記録を付けてみた結果、このチクチク感が漸く治まったのは、12月20日頃だった。

 診察の順番がきた。前回処方されたコレステロール(cholesterol)の治療薬リピトール(Lipitor)(5mg/日)は、2週間後から服用する事になっており、実際には12月16日(水)から開始したので、丸12日経過した事になる。その結果は、コレステロール値が100近くも劇的に下がっていた。「リピトールは良く効いているみたいだし、γ-GTPがやや上昇しているけど、その他の検査値に問題は無いので、いい感じですね」と先生。また、リピトールの主な副作用は腎機能(renal function)に現れるのだが、それも含め、血液検査値に異常は出ていないので、副作用(side effect)の心配も少なくなったので、次回は4~5週間後でいいですよと言われ、次の診察は5週間後の2月1日になる。

 指先がチクチクする件については、もしかしたら神経が少し変になっているのかもとの事。自分と同じ様な症状の出る患者はいるのか訊いてみるが、余りいない気配で、先生の口からはGVHDという言葉は出て来なかった。

 お薬に関して先生は、本当ならもうそろそろステロイドを減らしたい所なのだが、私の日々の体調や症状の多い事から、もう少しだけ続け、次回から減量を考えてみましょう、との事。減量でまたこれらの症状が悪化するかもしれないのが不安とも言われるが、こればっかりは個人差もあるし、試してみないと分からない事なので、それはまたその時の事だ。

 自分からは、肛門渋る感が出始めてから軟便傾向が強まった事もあり、便を軟らかくする効き目のあるマグミット錠(Magmitt)を1日2錠から0錠に減らしてみていたが、今度は便通が余りスムーズにいかなくなった為、1日1錠にしたり、2錠にしたりして様子を見ている事と、痛みどめ(painkiller, anodyne)のロキソニン(Loxonin)は社会復帰へのリハビリの日以外は、先生の希望通り、極力1日2錠で我慢している事を伝える。

 一度、昼食事時にひどくむせ、咽喉奥に何かひっかかった感じが、普段ならしばらくすると取れるのに、その時は就寝時になっても取れなかった事があったと話してみる。翌朝には元に戻っていたのだが、退院後、むせ易くなったと思う。ご老人がむせたのが原因の誤飲性肺炎(aspiration pneumonia)を起こすという話を聞く事があるが、自分にもその危険性はあるのか聞いてみる。「困ったですね……」と言いつつ、無いとは言えない、との事。

 最後に、先生は問題視されておられなかったが、γ-GTP値がまた上昇していたので、一応飲酒の事に触れておいた。γ値は飲酒で増加すると聞いた事があるし、最近は以前より飲酒日を増やしているからだ。先生「γ-GTPが上がったのはそのせいかな?」と言われるが、いつもの様に「困ったなぁ~」とは言われなかった。プレドニン服用で肝機能検査値(GOT、GPT)が改善して正常値になっているからなのかもしれない。γ-GTP値がこのまま上昇し続ける様なら、飲酒量・回数について考えなければならないと自分でも思っているのだが、折角のステロイド効果で肝機能が正常化しているのだから、この年末年始は、好きなだけお酒を飲んで過ごそうと、不良患者は考えている。

【血液検査の結果】2009/12/28:
WBC(白血球数) 9.6(高)、HGB(ヘモグロビン) 14.2、PLT(血小板数) 209、
GOT(AST) 26、GPT(ALT) 22、γ-GTP 76(高)、LDH 239、AMY 133(高)、T-cho 282(高) [140-220mg/dl]、HDL-cho 117(高)[50-87mg/dl]、TG 201 (高) [34-173mg/dl]

2009-12-27

2009/12/27 (日) ALLのBMT後の再発率について

 ずっと以前、急性リンパ性白血病((acute lymphocytic leukemia;ALL)で骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)後の再発(recidivation)率ってどれ位なのだろう、と思って調べて、結局いいページが見つからなかった記憶がある。今日、ふと思い立ち、検索してみて、ちょっと気に入った記事を見つけたので、紹介しておく。

 ALLのBMT後の再発率が載っている記事は、『同種造血幹細胞移植についての説明(急性リンパ性白血病)』というPDFファイルである。これは、患者等を対象として作られたものらしく、病気や治療法、生存率(survival rate)、GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の事等も説明してくれている。

 漠然とだが、自分は、5年は大丈夫と感じているが、改めて、ALLの生存率は低めだな~云々……と言う感想。きっと自分は非常に順調に経過している部類なのだと思う。有り難い事だ。

 グラフの中にちょっと分からない略語や英語があったので調べてみた。
・cumulative incidence:累積発生率
・TRM:treatment related mortality:治療関連死
・CR :complete remission:完全寛解

 自分はALL(急性リンパ性白血病)なので、ここに紹介したPDFファイルの記事もALLに関してのものだが、『患者の皆様へ』というページに、急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)やその他の血液疾患患者向けの、同様の説明書があるので、他の病気でこのブログに辿り着いた人があるのならば、そちらを参照して貰いたい。

 参考にしたのは、大阪市立大学医学部付属病院血液内科・造血細胞移植科のHPだったので、この病院の治療法は、自分が受けたHyper-CVAD / high dose MTX-Ara-C療法(※)なのか、JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ:Japan Adult Leukemia Study Group)なのか調べてみると、JALSGの様だ。治療法に依って、若干生存率も違っているらしい事も参考にしておいて貰いたい。
※Hyper-CVAD / high dose MTX-Ara-C ((hyperfractionated cyclophosphamide, vincristine, Adriamycin, and dexamethazone / high dose methotrexate and cytarabine)

2009-12-24

2009/12/23 (祝・水) 右手の状態 その後2

 現在の右手の状態を記録しておく。

 夏前頃から右手がこわばり(stiffen)始め、次第にグーッと握れなくなり、右指も曲げるのが痛く痺れ、手の甲側に反らせなり、日常生活に支障が出る程ひどくなり、先生に話した所、やはりGVHD (graft versus host disease:移植片対宿主病)だろうと言われ、ステロイド(steroid)治療をする事となった。

 治療薬のプレドニン(Predonine)を朝と晩に5mgずつ飲み始めてからの症状は、毎回の通院記録等にも書いているが、18週目となる現在の右手の状態は、普通にグーッと握り込めるし、痛みもほぼ解消している。ただ痺れ(numbness)だけは、右指先に少し残ったままである。

 指を手の甲側に反らす柔軟性に関しては、服用丸4週間後の、9月23日の記録と比べて、殆んど変化は無い(痛みと痺れはほぼ消えたのだが……)。左手の指1本1本が90度位、手の甲側に反らせるのに対し、右の指は80度前後のままである。指が固まってしまわない様にと、自己流のマッサージは、毎日ではないが続けている。しかし、無理に反らそうとしても、90度迄反らす事は未だに無理の様だ。反らないと気付くのが少し遅かった(つまりマッサージ開始が遅れた)為、もう完全にほぐせないのかも知れない。

  痺れが僅かに残っている為か、プレドニンの減量は見送られ続けている。完全に元に戻る事(左手と同じ状態に指も反る事)を願っていたが、ここしばらくは特に良くも悪くもならず、現状維持という感じがする。もうこれ以上の改善は無いのかもしれないが、あのひどいこわばりからここ迄回復したのだから、有り難い事だと感謝しなければ、と今は思っている。

2009-12-23

2009/11/30 (月) 通院記録2 前回(11/09)の蛋白分画の結果

 前回で11回目になる、11月09日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丁度12週間目の値という事になるが、検査値は今回も全て基準値内。それでも、相変わらずグラフ内γ辺りの山(図中⑤)にノッチ(notch:▼マークの所)と、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントが付いている(写真)。

 更に付け加えるのなら、プレドニンの副作用(side effect)で、血液検査のIg-G(イムノグロブリンG:immunoglobulin G)の値が基準値の下限に迫る勢いで急激に減少しているのだが、ノッチがあるという事は、M蛋白(M protein;monoclonal protein)が未だ消える事無く検出されている様だ。
※ そもそもIg-Gが基準値を超える位に増加していたのがきっかけで蛋白分画の検査が追加され、M蛋白が検出されている事が分かったという経緯がある。

 全て基準値なのに、グラフの形はかつて調べた時に知った様な典型的な正常な形から外れて来ている。γの山(⑤)が最近低くなってきているので、前回辺り(10/19検査分)からとうとうβの山(④)と高さが逆転してしまっている。だからどうなのか、というのは知らないが、先生はM蛋白が検出されているかどうかだけをチェックされていると分かっている。つまり、これに関してはこれ以上訊いても情報が得られない事が分かっているので、先生に質問する事はしなかった。それでもこの検査はまだまだ続くらしい。

 今では、毎回たいして変わり映えしない結果なので、当初の緊張感も薄れ、『そのうちグラフのγの山が無くなってしまったりするかも……』なんて、呑気に考えている。

【蛋白分画の結果】2009/11/09:
・ ALB分画(画像アリ) 66.5% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.6% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 8.2% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 9.2% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 13.5% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 2.0 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。未定
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

【血液検査の結果】再掲:2009/11/09:
Ig-A 86.7(低)、Ig-G 947、Ig-M 86.0

2009-12-21

2009/11/30 (月) 通院記録1 リピトール服用開始となる

 新規の患者さんが2件も入ったせいか、大幅に診察が遅れた。遠くから一族(?)揃っての受診と、もうひと組。どちらも病名が判明していて、紹介状を貰ってやって来た患者らしいのが、中待合(診察室前の待合の事)での家族の会話から知る事が出来た。途中、診察室から何やら所用で出て来られたKB先生が、中待合にいる私を見て「すみません、もう少し遅れます」と申し訳なさそうに言われたので、「大丈夫です」と小走りに去る先生の背に向かって返答する。

 自分の時も病名が分かってから受診迄時間も余り無かったので、知らない事ばかり……、訊きたい事は尽きなかったが、何を訊けばいいのかも分からない状態でもあったのを思い出した。もし急性(acute)なら、一刻の猶予も無く治療を開始しなければならない病気であるので、飛び入りの患者さんの為に待つ事は苦にならない。きっと自分の時も、こんな感じで誰かの診察を待たせてしまったのだろうと思うと、申し訳無さと感謝の気持ちが湧いてくる。

 さて、この1ヶ月間の体調は、ほぼ毎日起こる症状としては、のど・頸・背(骨)・腰・指の痛み、時に肘の痛み、右指先の痺れ(時々右手グー痛)、手足の攣りやこむら返り(twist、leg cramp)、痰(sputum)、ムカムカする、肛門の渋る感じ、だるい・しんどい。不眠(sleeplessness)傾向と頭痛(headache)も頻度が高い。その他、常に感じる症状ではないが、見え難い、脇汗が急にどっと出る、胃痛(gastralgia)・舌の痛み・目に星が飛ぶ、嚥下違和感等が時々起った。また11/18頃よりしばしばめまい(vertigo;dizziness;giddiness)の様なふらふらする感じ、時々胸苦しく感じる時があり、心配になって血圧(blood pressure)を測ると、下が90以上で脈拍(pulse)も高い事が多かった。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)服用開始からコレステロール値(cholesterol)が上昇し続けているので、ちょっと不安を感じている。

 予約時刻の2時間後、診察開始となる。コレステロール値がまた上昇していて、とうとう治療の必要ありとなる。既に色んな薬を服用しているので、これ以上薬の種類を増やしたくないと先生は考えて下さっているのだが、上げ止まる様子が無いので仕方が無い。治療薬はリピトール(Lipitor)という5mgの錠剤で、一日一回夕食後に服用する薬との説明を受ける。ただ、この薬の副作用(side effect)が出ないかをみる為にも、次回は2~3週間後に診察をと言われる。出来れば4週間後を希望すると伝えると、「じゃあ、診察は4週間後として、お薬は今から2週間後から飲み始めると言うのではどうでしょうか?」と先生。自分がかつてステロイド薬開始に関して、こんな申し出をしたのをすっかり忘れていた。それでお願いする事にし、服用は12月15日頃からという事を確認する。

 薬がまた1種類増えた事で、マグミット錠(Magmitt)は食間(hora intermediis)に服用がいいかもと言われる。また、現在の経過(体調等)をみて、プレドニンの減薬を開始は今回も見送る事となったが(現在処方されている薬は1錠5mg を朝晩2回、計10mg/日)、減量するなら、半錠の2.5mgから始めるかと思っていたら、先生は「減量は1mg単位となるでしょう」と言われる。今服用しているプレドニンはとても小さな錠剤である。まだプレドニンの治療開始をためらっていて、プレドニン治療経験者である知人に訊いた時は、2.5mg単位で減量したという話を聞いていたので、半錠単位で減量を始めるかと思っていたのだが、それより小さな、即ち1mg単位のプレドニンがあるらしい。

 薬と言えば、9時と21時に服用するネオーラル(Neoral、各25mg)を、11/19夜と11/22夜の2回、飲み忘れてしまったと報告すると、「何か体調に異変はありませんでしたか?」と心配そうに先生が訊かれる。飲み忘れた翌日等に特に何か症状(symptoms)が出た記憶は無いと伝えたが、現在の体調を維持してくれている基本の薬なので、気を付けなれければ。。。

 ところで、悪玉コレステロールと言われるLDLを血液検査に何故入れないのかと訊いてみる。先生は、LDLは総コレステロール(T-cho)と善玉コレステロール(HDL)値の引き算で出るので必要ない、と言われる。そう言われても、検査して貰うと具体的に自分の値とその基準値が分かるので、有り難いのだが、先生がLDL値を気にされておられない様なので、それで良しとしようか。。。
※ ちなみに、帰ってから調べたが、LDLを求める計算式は以下の通りである(TGは中性脂肪)。
 ◎ [ LDL ] = [ T-cho ] - [ HDL ] - [ TG÷5 ]

 その他の血液検査結果は、GOT、GPTは今回も正常値であったので、肝機能(liver function)に問題無しとの判断。γ-GTPが前回よりも更に高くなっている事に関しては、自分としては、もしかすると、アルコール飲酒に関して先生から何か訊かれるかと思っていたのだが、先生はウルソ錠(Urso)をやめた影響かもと言われる。ウルソにはコレステロールを下げる力は無いと、以前先生から教えて貰ったが、γ-GTPに関しては何か影響がある薬らしい。好中球(Neutrophil)は今回も79%と非常に高いのだが、ステロイドで好中球数が増加する為だと説明される。

 また、なんとなくめまいが起こる様な気がする点に関しては、頭に行く血管が細くなっているからだろうと言われる。ここしばらく血圧が不安定な事を伝えてみたが、診察前に待合で計った値は115-78(脈75)と問題無かったせいなのか、多分関係無いだろうと言われる。心配なら一度頭のCTスキャン (CT-scan;コンピュータ断層撮影)をしてみた方がいいだろう(但し、当病院で予約するなら2~3ヶ月後になるだろう)とまた言われる。今回も予約する事はしなかったが、そのうち受けてみた方がいいかもしれないと思っている。

【血液検査の結果】2009/11/30:
WBC(白血球数) 9.5(高)、HGB(ヘモグロビン) 14.0、PLT(血小板数) 208、
Neutrophil(好中球) 79%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 13%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 8% [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 0(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 0% [0-1%]、
GOT(AST) 23、GPT(ALT) 19、γ-GTP 56(高)、LDH 230、AMY 130(高)、T-cho 374(高) [140-220mg/dl]、HDL-cho 111(高)[50-87mg/dl]、TG 135 [34-173mg/dl]、

2009-11-24

2009/11/09 (月) 通院記録2 前回(10/19)の蛋白分画の結果

 前回で10回目になる、10月19日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰う。

 この時点で、右手のこわばり(stiffen)治療の為に処方(prescription)されたステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丸8週間経っているが、ステロイドの副作用(side effect)なのか、血液検査値に色々と変化が現われている。そもそもこの蛋白分画検査を始めるきっかけともなった、上限値越えだったIg-G(イムノグロブリンG:immunoglobulin G)の値も、ステロイド開始で急降下しており、次回は基準値の下限を切るかもしれない勢いである。もしかしたら蛋白分画にも何か影響があるのではと思って、結構注目している。で、10/19の検査値結果はと言うと、今迄よりはちょっと変化してきているという感じ。

 変化してきたと言っても、全て基準値内に入っただけで、普通これだけなら何の問題は無く、ハイおしまい、となるのだろうが、肝心のM蛋白(M protein;monoclonal protein)が相変わらず検出されている。グラフ内のノッチ(notch:▼マーク)の所がそれに当たるのだそうだが、少し山の高さが低くなってきたγの辺りに付いていて、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントもある(写真)。

 先生曰く、ノッチはグラフの曲線に角が出来ている所に付くそうなのだが、「グラフに明らかなノッチらしき角は見えないけど、本当にまだあるのかなぁ~?」と言われる。そして先生が推測されるには、全て基準値内でこのグラフの形なら、通常正常という結果が出る所なのだろうが、今迄の検査結果に【バンドが認められる】とあるので、きっと検査員も注意してバンドの有無をじっと眺めるので、普通なら気が付かない位の薄いバンドも見分けているのではないかと言われる。 一方で、プレドニンでIg-Gが下がっているから、ノッチもそのうち消えるかも、とも言われる。

 今年初めに蛋白分画検査が追加された時、蛋白分画について色々と調べたが、余りに難しく、かつ自分の場合、M蛋白が検出される以外は、検査値に目立った特徴が無かった為、詳しく調べるのは検査値に異常が出始めた時でいいやという事にしていたが、ここ2回続けて検査値が全て基準値になっている。益々調べ様が無いし、先生が言われる様に、ほんまにM蛋白が検出されているのだろうか、って感じがしてしまう。先生は次回も例の如くこの検査を入れておられるが、どれだけ微妙であれ、多分M蛋白が検出される限り、この検査は続くのだろう。

【蛋白分画の結果】2009/10/19:
・ALB分画(画像アリ) 66.0% [ 60.2~71.4 ]、
・α1分画 2.6% [ 1.9~3.2 ]、
・α2分画 7.4% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 9.0% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 15.0% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.9 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

【血液検査の結果】再掲:2009/10/19:Ig-A 98.5、Ig-G 1169、Ig-M 97.1

2009-11-23

2009/11/09 (月) 通院記録1 甲状腺機能に異常無し

 診察では、先ずいつもの様に、この3週間の体調を先生に報告する。

 血圧(blood pressure)は、上が92~108位、下は62~80位の間が多い。体温(body temperature)は36度前後、体重((body) weight)はやや増加傾向。この2ヶ月で、約1~2kg増えてきている。と、ここまで伝えると、先生は「プレドニンの影響でしょうね、2ヶ月で2kgなら大丈夫でしょう」と記録されつつ言われる。プレドニン(Predonine)の副作用(side effect)と言えば、不眠(sleeplessness)傾向も続いている。

 のど、頸、背、腰、肘の痛み、痰(喀痰:sputum)、ムカムカする、こむら返り(twist、leg cramp)や手足の攣り、だるい、しんどいはいつもの通り。背の痛みに関しては、肩甲骨と肩甲骨の間の辺りと具体的に先生に話して、その部位を実際に指で示して先生に確認して貰う。「背中と言うよりは背骨ですね…」と先生。右手をグーッと握る時の痛みは殆んど無くなったのだが、まだ芯の方にごく弱いながら鈍い痛みを感じ、右指先の痺れ(numbness)は少々だがまだある、と話すと、「プレドニンはまだ続けた方が良い様ですね」と、プレドニンの量は現状維持のまま続行となる。

 最近、肛門が渋る感じがずっと続いていると話してみる。具体的に訊かれるので、便通(bowel movement)自体はほぼいつも通りに1日1回あるが、これとは別に、実際に下痢をする訳ではないのに、下痢(diarrhea)でもしそうな肛門の渋る感が一日中あり、ずっと続いていると説明してみる。前回の通院の時点では、まだ気のせいかと思っていたので先生に伝えていなかったのだが、多分この症状が出始めてから1カ月位は経っているのだ。これも最近になって出てきた症状なので、またプレドニンの副作用なのだろうかと思っていたのだが、先生は「確かヘルニアだったですよね、その影響ではないでしょうか?」と言われる。入院前に経験したあの椎間板ヘルニア(disk herniation)の痛みは、現在はおさまっているので、意外だった。真偽の程はさて置き、これも例によって、このまま様子を見る事となる。

 こむら返りや手足の攣りが良く起こるのだが、つい先日、きついこむら返りが連続して何回も起こり一日中苦しんだ話をすると、芍薬甘草湯(こむら返りにと処方されている漢方)を持続して服用した方がいいのかなぁ、と話される。これは私も訊きたかった事である。現在は頓服的に、きつく起こった時に服用しているが、毎日定時的に服用して薬効成分の血中濃度を保った方が、こむら返りをより防げるのかどうか、一度訊いて確かめたかった。それを先生に伝えると、「そうですね……、どうなんでしょうかね~?」との返答に、ちょっとガクッと来る。漢方には余り詳しくないみたいだ。

 実はこのひどいこむら返りの原因に、心当たりがある。最近ちょっと仕事が上手くいかず、数日夜遅く迄頑張ってしまった翌日に起こっている。立ち仕事ではなくデスクワークであったので、つい無理をしてしまったのが祟ってしまったのかもしれない。まだ体力がそこまで追い付いていないらしいと痛感している。これに加え、精神的プレッシャーが追い打ちを掛けていて、最近心身共に参っていると、つい先生に漏らしてしまう。

 その他、嚥下違和感2~3回、全身の筋肉痛(myalgia)で辛い日があった、目に星が飛ぶ事がある、最近良くものが見えない感じの時が多い、脇から汗がどっと出る事がある、等をゆっくり話して先生に伝える。

 血液検査の結果は全般に大きく変わりは無かったので問題無しという事になる。ただ、コレステロール値(cholesterol)は前回より更に少しだけ上昇していた。

 そこで、コレステロール値上昇が、ステロイド(steroid)のプレドニンの副作用なのか甲状腺機能低下(hypothyroidism)が原因なのかを調べる為に、前回追加で検査して貰ったTSH (甲状腺刺激ホルモン;thyroid stimulating hormone)とFree T4 (free thyroxine determination:遊離チロキシン濃度測定・遊離サイロキシン濃度測定)の結果について訊いてみる。もし甲状腺機能低下なら、TSHは高値でFree T4は低値になる(※甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)ならその逆になる)所なのだが、自分の結果は、TSHは0.879で正常値内(基準値は0.5~5.0μl/ml)、Free T4は1.710とやや高めであった(基準値は0.88~1.62ng/dl)ので、甲状腺機能低下ではなく、プレドニンの副作用だろうという結論になる。Free T4が高いのは大丈夫なのかと訊くと、先生曰く、Free T4は日変動がある(1日の時間帯によって値が大きく動くらしい)が、TSHの方はそういう変動が無いので、TSHの結果の方がこの検査の主な指標となるという。TSHが正常値なので、甲状腺機能に異常は無く、Free T4のこの程度の上昇は気にしなくても良いだろうと考えるみたいだ。

 また、善玉コレステロールと言われるHDLコレステロール(HDL cholesterol;high-density lipoprotein cholesterol)が前回に引き続き今回も高かったので、コレステロールの治療はしなくてもいいかもしれないという事になる。

 「昨日で移植後丸3年になりました」と伝えると、「では、満3歳になったんですね」と先生から祝福のお言葉。「ありがとうございます」とお礼を言いつつ、『3歳』という言葉に戸惑いを感じてしまう自分がいた。

 骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けた患者の多くは、移植日を第2の誕生日として祝っているのだろうか? ネットではそういうのを良く見つけたので、自分もそういう特別な日になるのだろうと思っていた。が、自分の場合移植前に色々あり、第2の誕生日等と言ってはいけないのではないかという、ある意味トラウマ(trauma)が出来てしまい、第2の誕生日という言い方は一切しない様に気を付け、封印している。骨髄(bone marrow)を提供してくれた次姉には、移植の件は一切触れず、それとなく、毎年グリーティングメール等を送り、心の中で感謝をしているが、母が生きていたら、きっと毎年、お祝いの酒盛りでもしていただろうと思うと、やはり少し寂しい。

 最後に、いつもの様に今回の主な血液検査結果を挙げておく。

【血液検査の結果】2009/11/09:
WBC(白血球数) 10.1(高)、HGB(ヘモグロビン) 13.1、PLT(血小板数) 187、
Neutrophil(好中球) 78%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 14%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 8%(高) [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 0(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 0% [0-1%]、
GOT(AST) 21、GPT(ALT) 18、γ-GTP 41(高)、LDH 210、AMY 120、T-cho 349(高) [140-220mg/dl]、TG 116 [34-173mg/dl].Ig-A 86.7(低)、Ig-G 947、Ig-M 86.0

2009-11-09

2009/11/09 (月) 今年のハイビスカス

 ここ数年、殆んど咲かなかったハイビスカス。。。今はもう無くなってしまった実家から持って来たハイビスカス。。。今年は6月25日に、久々に花を咲かせたと喜んでいたら、その後もずっと咲き続けてくれている。大豊作だ。

 ハイビスカスの花は1日でしぼんでしまう。それでも次々と、蕾が付き、膨らみ、真っ赤な花を咲かせる。1輪の日もあれば2輪、3輪と同時に咲いてくれる日もある。

 今年良く花を咲かせるのは、去年、ハイビスカスの剪定をしなかったからかもしれない。近年花を咲かせなかったのは、枝を切る時期とか、剪定位置を間違えていたからなのかもしれない。来年も沢山咲かせるには、一体どの様に剪定すれば良いのだろうか?

 今年は本当に楽しませて貰っている。この調子なら、多分、12月になっても咲いてくれるだろう。ハイビスカスって南国のイメージだが、冬になっても咲いている、って昔思った記憶があるからだ。結構、生命力の強い植物だ。

 一杯楽しませてくれてありがとう、ハイビスカスさん。

2009-11-08

2009/11/08 (日) 移植後丸3年

 今日は骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けた日だ。移植後、なんだかんだと色々起こったりするが、それでも自分の場合は無事に丸3年が経過した。

 多くの方々に感謝致します。

2009-10-27

2009/10/19 (月) 通院記録2 前回(9/28)の蛋白分画の結果

 前回で9回目になる、9月28日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丁度5週間目の検査値はこれ迄と殆んど変化無しだが、初めて全ての検査値が基準値内に入っていた。

 全て基準値内になったのに、ノッチ(notch)はまだしっかりと付いている(写真内の▼マークの所)。グラフはγの山(グラフ⑤の所)がいつもより相対的に低くなだらかになっているが、ノッチの位置はほぼいつもと同じだ。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いていて、今回もM蛋白(M protein;monoclonal protein)が検出されているらしい(写真)。

 そもそもIg-G値が基準値を超える勢いで上昇した事から始まった蛋白分画検査。ステロイドのプレドニンの影響でIg値は下がるだろうと言われていた通り、9/8のIg-Gは1644と少し下がり、今回10/19のIg-G値は1169と、これも十分基準値内ではあるのだが、急減少している。ステロイドの影響とはいえ、Ig-Gが下がり、蛋白分画の検査値も全て基準値内になったというのに、簡単にノッチも消えると言う事は無いみたいだ。

【蛋白分画の結果】2009/09/28:
・ALB分画(画像アリ) 63.1% [ 60.2~71.4 ]、
・α1分画 2.6% [ 1.9~3.2 ]、
・α2分画 7.9% [ 5.8~9.6 ]、
・β分画 8.8% [ 7.0~10.5 ]、
・γ分画 17.6% [ 10.6~20.5 ]、
・A/G比 1.7 [ 1.5~2.5 ] 
※コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※[ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-10-26

2009/10/19 (月) 通院記録1 ウルソ中止に

 体調は10/18付のブログにアップしたので、ここでは省略。

 今日の血液検査結果で、肝機能(liver function)検査値は今回も正常値まっしぐら。γ-GTPはまだ高いが前回より少し下がっている。それに反して、総コレステロール値(T-cho)は前回より更に上昇している。もともと自分はT-choが少し高めに出る傾向はあったが、最近の上昇は、右手指こわばり(stiffen)治療の為に始めたステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)の副作用(side effect)が原因と、前回先生から言われている。

 プレドニン服用開始丸8週間で、右手の症状も改善し始め、なかなか基準値内迄下がらなかった肝機能検査値迄もが、すんなりと下がったので、ステロイドと言うのはやはり凄いなと実感したが、こわばりのある右手ではなく左手が一度ひどく固まってしまって、きつく痛んだ事があるという話もしたせいなのか、プレドニンの量は今回も変更無し。自分の場合、主な副作用の中の、不眠(sleeplessness)傾向が出ている。それ以外の副作用についてはまだ余り実感は無いのだが、体内の血液の中では、ステロイドの影響はもっとストレートに値となって出ている様だ。

 右手こわばりの改善の話には安堵されて聞いておられたが、「コレステロール(cholesterol)の治療を開始した方が良いかなぁ」と先生、しばし悩まれる。そんな先生の表情を見ながら、前回は60も上昇したので、素人の自分も、これは凄いと思ったのだが、今回の上げ幅は16である。上昇の勢いも減っているし、そんなに悩むレベルなのかなと思ったのだが、先生は過去のT-cho値をグラフにして私に見せて下さり、上昇の勢いがまだある事を理解する(写真)。

  前回コレステロールが急上昇したので、この3週間、殆んど油ものを食べなかったと先生に伝えると、油ものと言うより、肉類を食べるとコレステロールが上がる様な事を今回も言われる。卵も良くないらしいが、卵は栄養バランスもいい事から、良く摂る様にしている。と言っても1日1個は超えていない。肉類も余り摂っていない筈なのだが、やはり自分は人よりコレステロールを溜め込みやすい体質なのだろうか?

 すると先生から「確かお母さんもコレステロールが高かったとか……」と訊かれる。前回の自分の話を覚えておられたのだろう。父の値は知らないが、母の場合、T-choは高かったが、HDLコレステロール(HDL cholesterol;high-density lipoprotein cholesterol:高密度リポ蛋白コレステロール)の値も異常に高かったという話だ。

 HDLとは善玉コレステロールと言われるもので、この値が高いと、悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロール(低密度リポタンパク質コレステロール:low-density lipoprotein cholesterol)の影響を打ち消すとかなんとか……。母の場合、HDLが異常と言えるくらい高かったらしいと聞いているが、自分の場合、今迄HDLは基準値しか記録した事が無いとも伝える。ただ、入院後この検査をしたかどうか、先生も自分も良く覚えていない事から、「一度調べてみましょうか……」と先生。

 更に、甲状腺機能検査(thyroid function test)はした事があったかと訊かれる。コレステロール値が高くなると、甲状腺機能低下(hypothyroidism)になる事があるのだという。はっきりと記憶に無いのだが、甲状腺エコー(echo)というのをした事を思い出し、手帳を見て、それが昨年末だった事を先生に伝える(2009/12/22)。更に手帳を繰ってみたが、その血液検査をしたかどうかはすぐに分からない。

 先生は「そうだ、今日の血液検査で追加してみましょう」と言って電話をとり、検査部に私の血液の残りで「HDLとTSHとFree T4の検査の追加をお願いします」と注文される。TSHは甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone)の事である。FT4は「Free T4(フリー・ティー・フォー)検査を」と電話で言っておられたが、家に帰ってから調べた所、甲状腺の検査には、TSHの他に、甲状腺ホルモンのF3、F4を調べるらしい。ただ一般には、その活性型甲状腺ホルモンである、遊離T3(FT3)、遊離T4(FT4)を測定するそうだ。この結果は次回教えて貰う事になる。
※FT4(free thyroxine:遊離チロキシン、遊離サイロキシン)
※T4(チロキシン:thyroxine、テトラヨードチロニン:tetraiodothyronineとも)
※T3(トリヨードチロニン:triiodothyronine)

 T-cho値が高いと心筋梗塞(myocardial infarction)のリスク(risk)が上がる等という説明を受けたが、血圧(blood pressure)が安定しているので、結局、このまま様子を見て、次回T-choの治療を開始するかどうか決める事になる。

 その他として、前回の診察で、先生からIg値(イムノグロブリン、免疫グロブリン:immunoglobulin)はプレドニンの影響で下がる可能性があると言われていたのだが、Ig-Gは急降下で減少していた。ただ、全てのIg値が下がるのかと思っていたのだが、Ig-AとIg-M値はそれぞれ少しずつ基準値内で上昇している。先生は想定内という判断なのか、「Ig-Gも下がったとはいえ、まだ基準値内ですから」と言われるが、月に1回しか出来ない(この病院ではそう規定されている)というIg検査、来月の検査項目にもまた入れておられた。そんなに頻繁に検査される事は無かったのだが、3カ月連続なんて、退院後初めてである。いつからプレドニンを減薬するかを睨みつつ、気になる動きをする項目はしっかりと追跡する必要があるのだろう。

 最後に、お薬の確認段階になったので、ウルソ錠(Urso)は1ヶ月分位なら残ってしまっていると先生に伝える。肝臓保護の為に、1日2錠×3回を処方されていたが、これ迄、時折飲み忘れた分が手許に溜まっており、前回から1日1錠×3回になったので、丁度1ヶ月分位あるのだ。先生は「肝機能値が今回も正常でしたから、ウルソを中止にしましょう」と言われ、溜まっているウルソ錠は、また再開する事があった場合に残しておく事になる。

 痛み止めのロキソニン(Loxonin)は止められないかと訊かれる。ロキソニンは、私の希望でこの春から1日2錠から3錠に増やして貰っているが、服用期間が長期になってきている事を先生は懸念されておられるのだろう。自分としても、新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)が流行する中、解熱作用(pyretolysis)もあるロキソニンを朝・昼・晩と飲み続け、インフルエンザ感染の徴候(発熱等)を見落としてしまう危険性を感じはしている。それでも体の痛みが少しでも和らぐのならと、最近では3錠飲み続ける日が多くなっているので、社会復帰のリハビリ(rehabilitation)の日以外は1日2錠で我慢する様に努力すると先生に言う。先生も新型の事を思ったのかどうかは不明だが、「プレドニンも熱を下げてしまう事がありますからね……」と付け加えられる。

 全体的にみると、肝機能値も正常化、コレステロール値以外は大して問題ないと分かり、今宵は大いにお酒を楽しめると言う私に、「困りますよ」と言われつつ、先生苦笑い。

  最近は、診察のある日の夜はお酒の解禁日にしているので、自分はとにかく、この通院日を心待ちにしている。

【血液検査の結果】2009/10/19:
WBC(白血球数) 8.6、HGB(ヘモグロビン) 14.1、PLT(血小板数) 203、
Neutrophil(好中球) 82%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 11%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 5% [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 1(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 1% [0-1%]、Pokilocytosis + .
GOT(AST) 23、GPT(ALT) 17、γ-GTP 34(高)、LDH 218、AMY 143(高)、T-cho 340(高) [140-220mg/dl]、TG 172 [34-173mg/dl]、Mg 2.3(上限)、Ca 10.0 [8.5-9.9mg/dl].
Ig-A 98.5(基準値)、Ig-G 1169(基準値)、Ig-M 97.1(基準値)
※以下に、検査値だけはネットから閲覧出来るので、追加の検査値もあげておく。
TSH 0.879 [μU/dl](基準値)、FT4 1.710 [ng/dl] (高)、HDL 110 [mg/dl] (高)

2009-10-25

2009/10/25 (日) 新型インフル 米国で緊急事態宣言

 世界的に流行している新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)、アメリカで死者が10月23日迄に1,000人を超え、米大統領が緊急事態宣言を発令したと、今ネットのニュースで知った。入院患者数も2万人を超えているという。

 アメリカの人口が約3億人だそうだから、大雑把に日本の人口をその3分の1とすると、死者が300~400人を超えると、日本でも緊急事態宣言が発令されるのだろうか? 

 季節性のインフルエンザでも0.1%の人が死亡すると言うが、新型はまだ誰も罹った事が無かったウィルス(virus)なので、誰もが罹る可能性がある。新型による死亡率が季節性に準ずるとした場合、仮に全人口の10人に1人が罹ったとすると、感染者数約1,200万人、その0.1%が死亡するとすると、1万2千人。たとえ、季節性よりもっともっと死亡率が低く、0.01%だとしても、1,200人……。通常、風邪で死ぬという考えを持った人は殆んどいないだろうから、これは大変な数だ。

 現在の死亡者数のニュースを聞いている範囲では、新型による死亡者が1,000人を超える可能性等、まだまだ想像がつかないが、人口3倍弱のアメリカで、もう既に死者が1,000人を超えたのだから、あり得ない数字ではないのかもしれない。

 だが、最近の日本では、弱毒性だとか、季節性と余り変わらない症状だとか言われ出し、深刻性が薄れてきた感がある。ひどい咳(cough)をしているのに、マスク(mask)をする事も、手で口元を覆う事もない人を見る機会が多くなってくると、感染リスクが高いだろう自分にとっては、堪らない気分になってしまう。感染者数の増加に伴ない死亡者数も確実に増えてきているので、少なくとも、感染(infection)してしまった人は、もっと深刻に感染拡大を防ぐ努力をして欲しいと思ってしまう。

 ハイリスク群(high-risk)に属する自分としては、死亡記事も気になる所で、発症からどれ位で、どの様な症状を辿って死に至ってしまったのか、何度も読み直してしまう。しかし、自分が罹って重症化してしまった場合、身動きもままならないかもしれないという事を考えると、自分でどう対処する事が出来るのだろうか? やはり罹らないに越した事は無いので、予防に努めるしかない。いずれ罹るとしても、現時点では罹りたくないものだ。

 色々悩む所は多いが、今日はコンビニで、熱冷まし用の、額に貼るシートを見つけた。自分は独り暮らしなのだが、発熱(pyrexia、fever)して寝込んでしまった場合を考えていなかったので、これは確かに便利そうだ。早速買って、冷蔵庫の中にしまってみる。

 感染しないのがベストなのだが、罹ってしまった時の備えもしている。

2009-10-19

2009/10/18 (日) この3週間の体調 左手にも気になる症状

 明日の通院を前に、前回から3週間の体調をまとめておく。

 血圧上が90台、下が60台が多く、体温も36度前後と安定していて、前回と変化無し。毎日の体調もほぼ変わらずで、のど・頸・背・腰・肘等の痛み、痰(sputum)が出る、ムカムカする、だるい・しんどい等と不眠(sleeplessness)傾向である。頸や背中のだるくて堪らない時は、膏薬(plaster)を貼るとかなり楽になるのだが、最近は頸の発疹(exanthema;eruption)も治まったので、またべたべたと貼っている日が多い。『あの頸の発疹は、果たして膏薬かぶれだったのだろうか? もしかして、GVHD (移植片対宿主病;graft-versus-host disease)だったのではないだろうか?』と今も疑問に思っている。※ブログ内関連記事:『2009/06/22 (月) 通院記録1 今度は頸に発疹

 右手のこわばり(stiffen)と痛みは、ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を朝5mg+夜5mg服用開始してから計8週間経ち、殆んど感じられなくなっているが、痺れ(numbness)だけは指先にごく少々残っている。指先を良く使ったりすると痺れが少し増す傾向にある。マッサージ(massage)も続けているが、右指の反り(手の甲側に反らす)は7~8割程度で、まだ左指の様に90度迄反らす事は出来ない。

 最近こむら返り(twist、leg cramp)は、毎日は起こらなくなったが、何回に1回はきつく起こる傾向にあり、手や足も不意に攣ってしまう事がある。例えば、瓶の蓋が開かない、とあがいていると、急に手が攣って、変な形に固まってしまったりする。但し、今迄特に書かなかっただけで、こういう事は今に始まった事ではない。それと、また嚥下(deglutition)違和感が時々あった。

 ところで、関節痛(arthralgia)だが、ちょっと気になる事があった。ある日、背もたれに座った状態でTVを見ていた。その時左手を体の横に付いて、この左手に体重をやや預けた状態でしばらくぼんやりと見ていたのだが、TVも終わったので、と立ち上がろうとした時、左手首に激痛が走ったのである。どうやら左手を付いた形のまま固まってしまっていて、それを動かしたせいらしいとすぐ分かったが、痛みはしばらく持続した。起床時に肘の内側が痛い事がよくあるが、痛いのは肘が固まってしまっているのが原因らしく、こんな時は、痛みが取れる迄ゆっくりと、だましだまし肘を動かす様にしている。それと同じ様に、右手で左手首をゆっくりとほぐしたのだが、気になるのは、固まってしまったのが、こわばりが出て困っていた右手ではなく、左手という点だ。

 痛みが走った左手の部分を頭の中で分析すると、関節がある部分だ。毎日の体調で背頸腰等が痛いと書いているが、これも関節だ。右手指のこわばりは改善したとはいえ、完全には戻っていない。関節痛はGVHDの一つと先生から言われている。だから今回の様に、左手にもこんな症状が出ても不思議ではないと頭では分かっているのだが、プレドニン服用で、右手の症状が改善している最中に起こった左手の不調なので、なんとも複雑な気分だ。

 程度の差はあるが、ほぼ全身に感じる関節痛、これって、いつかは治ってくれるのだろうか……? もしかしたら一生この関節痛と付き合っていかなければならないかもしれない、という事を、普段は考えない様にしているのだが、もどかしい症状だと思う。

 自分の場合は症状もまだ軽い方だと思っているのだが、こんな事があると、今後徐々に悪化していくのではないか、という不安な気持ちが出てきてしまう。どうぞ、これ以上悪化する事がありません様に……

2009-10-12

2009/10/12 (月・祝) 線香花火

 今日は、亡き母の誕生日。ベランダで、一緒にやろうと言っていた線香花火をして偲ぶ。

 線香花火は、思いもかけない可憐な形をして瞬き光輝くので、とても好きだ。最近はこよりみたいな形の線香花火しか見かけなくなったが、ある年、神社の屋台で、昔ながらの麦わらを使った線香花火を見つけ、飛びつく様にして幾つか買い込み、家まで持ち帰った事がある。そして母と一緒に楽しんだ。

 その時の残りが引越の荷物から出てきて、去年も夏の終わりにベランダで独り静かに楽しんだ。やはり麦わらを芯にした線香花火は、自分で光り方を操作出来たりするので面白い。

 そんな事を思い出しながら、ふと、線香花火の光の妙を組み写真にして載せてみようと思い立ち、途中からデジカメで撮影しながらの線香花火を続行。何をやっているんだか。。。だけど、なぜかとても満足いくひと時を過ごせた。

 昨年撮ったビデオ画像もUpしておく。線香花火の醍醐味は、消えた、完全に終わったと思っても、また光輝き出す事がある所だと思う。幼い頃、如何に線香花火を長持ちさせるかで競い合った日を思い出す。

2009-10-10

2009/09/28 (月) 通院記録2 前回(9/07)の蛋白分画の結果

 前回で8回目になる、9月07日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丁度2週間目の値という事になるが、検査値はほぼ変化無し。グラフ内のノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も、γの辺りの山に付いているのも同じ。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いている(写真)。相変わらず、M蛋白(M protein;monoclonal protein)が検出されているらしい。

  このノッチが何なのかを詳しく検査する方法はあるというのだが、主治医は「大丈夫でしょう」と言って、未だそれを考えておられない。つまり、良性のM蛋白血症(M proteinemia)と考えておられるのだろうと思う。しかし、例によって、蛋白分画は次回の検査項目にも入っている。初めてこの検査を受けた時、自分なりに色々調べたのだが、きっと、良性と分類されるので、当座は要経過観察だけで良い検査結果なのだろうと解釈している。

 あくまでも自分の場合だが、実は、ステロイド服用開始で肝機能(liver function)検査値の改善がみられたので、蛋白分画にも何か変化があるかもと勝手に考えていたのだが、2週間ではまだ早過ぎるのかも知れない。或いは、ステロイド薬はM蛋白関連の検査値に影響を及ぼさないのかもしれない。次回通院で、今日の検査結果のグラフを得る事が出来るが、ステロイド服用5週間の結果となる。さて、何か変化はあるだろうか?

【蛋白分画の結果】2009/09/07:
・ ALB分画(画像アリ) 62.3% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.8% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.8% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.3% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 20.8% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.7 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※  関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-10-09

2009/09/28 (月) 通院記録1 総コレステロール急上昇

 前回から3週間の体調は、血圧上が90台、下が60台で変化なく、体温も安定している。毎日の体調は前回とほぼ変わらず、のど・頸・背・腰・腕・肘・手首等の痛み、痰(sputum)が出る、ムカムカする、だるい・しんどい等と不眠(sleeplessness)傾向である。問題の右手のこわばり(stiffen)は、ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を朝5mg+夜5mg服用開始してから計5週間経ち、かなり改善しており、起床時以外はグーッと握り込む事も出来、痺れ(numbness)も指先に少々感じる程度になっている。マッサージ(massage)をする等、右指に負担を掛けると痺れは増加するが、もう日常生活の不便は感じなくなっている。こむら返り(twist、leg cramp)の回数は少し減少した様に思うが、3回に1回はきついこむら返りが起こる傾向がある。その他としては、むせる・嚥下(deglutition)違和感・右耳ボー・頭痛(headache)・筋肉痛(myalgia)が時々ある。そういえば久々に大きな膿栓(plug of pus)が出てきた。この頃は新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)対策で、以前よりもまめにイソジン(Isodine)でうがい(gargle)しているのに、なかなか完治はしないみたいだ。それにしても、最近、頸や背中のだるく痛い日が多く、書きたくはないが辛い。

 診察では、右手の具合がプレドニン服用で更に改善した事を、いつもの様に私の体調をPCカルテに入力されながら、ほっと安堵の表情で先生は訊いて下さる。さて、本日の血液検査の結果。このプレドニンの影響で、前回久しぶりに基準値迄下がったと思われるGOT/ASTとGPT/ALTの値は、今回も基準値ど真ん中。細かく見るのなら、前回よりも更に少し下がっていて、正常値を維持している。それに反し、T-cho(総コレステロール:cholesterol)値が急上昇しているのに先生が驚かれ、過去の記録をPC画面で調べ始められた。

 一般にT-cho高値で脳梗塞(cerebral infarction)・心筋梗塞(myocardial infarction)の危険性が増すという。一体どれ位の値になったのだろうと、印刷して貰った紙を見てみると、前回は264(高値、基準値:140-220mg/dl)で、今回は324である。今迄300台は余り記憶に無いので、324というのはどの程度高いのかを訊いてみると、通常なら治療が必要な位の値だと言われる。先生はPCに出てきた結果を見て、「2006年の9月末から10月頃にもこの位の値になった事がありますね。でも、この検査を余りしてなかったみたいで、これより前の結果が殆んどありませんね……」と言われる。

 この2006年9~10月というのは、ひどい肺炎(pneumonia)を起こした為、あと一回で最後のクール(Kur; course)となる筈だった化学療法(chemotherapy)も中止して養生していた時期で、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を間近に控えていた頃だ。PC画面の記録はその後ぽつぽつとあるが、だいたい基準値上限付近が多い様だった。

 話をちょっと脱線するが、入院していた時、血液腫瘍内科の先生はT-cho検査に余り関心が無さそうと感じた事がある。入院中、週3日はあった血液検査でその結果を毎日眺めていたのだが、どうして通常の健康診断では入っているT-choが検査項目に無いのかと、先生に訊いた事があり、それで一度入れて貰った事があった。確かその結果に大した異常は無かった(或いは正常値だった)せいか、次の検査項目からまた削除されていた様に記憶している。多分、この肺炎を起こす前にちょっとだけある記録は、私がお願いして入れて貰った時のものではないかと思う。そんな事があったので、きっと血液の病気に、T-choは重要な項目で無いから、先生は検査項目に入れないのだと思った事がある。

 その他にも、退院後も私がお願いする迄、検査項目には無かったし、その時の結果がほぼ基準値であったのを確かめられると、いつの間にか検査項目から外されてしまい、毎回は検査されなかった。最近はずっとT-choが検査項目に入っているが、これも私が、一度検査に入れて下さいとお願いしたのがきっかけで、今年2月から1年ぶりに検査項目に復活した位だ。若干基準値より高めの値が続いているせいなのか、今回は削除される事無く、検査項目の常連になっている。

 ところで、どうやら自分は遺伝的(?)に、T-choが高い傾向にあるのでは、と考えている。というのは、父の方の値は良く知らないが、母はT-choが高かったと聞いており、両親ともに脳梗塞で亡くしているからだ。但し、母は善玉と言われるHDLコレステロール(HDL cholesterol;high-density lipoprotein cholesterol:高密度リポ蛋白コレステロール)が異常に高かった。なんでも、T-choが高くても、それを打ち消してしまう程、HDLコレステロール値が高かった為、経過観察だけで、特にT-choに対する治療は無かったという。残念ながら、自分はその体質を遺伝はしなかった様で、HDLはごく平均の基準値内。その状態でT-choが高いと、やはり問題になる様だ。

 例えば、自分はかつて、T-choが高いと、掛かり付けのお医者さんに言われた事があった(276だった)。その為しばらくの間、食事にもかなり気を付けて生活をした時期がある。自分は特別脂っこいものを好んで多く摂っているという訳でも太っているという訳でもなく、野菜類は結構摂っている方だと思っていたのだが、この時は極端な位にお野菜中心の生活を試みた。その結果、T-choは下がったのだが、下がったと言っても基準値上限付近が限度で、それ以上はなかなか下がらなかった。その後は通常の食生活に戻したが、白血病(leukemia)で緊急入院する前迄は、年に1回行なわれる健康診断で、総コレステロールがいつも基準値上限かそれを少し超えている事の方が多かった。なので、自分はきっと、人と同じ食事をしていても、T-choがすぐに高くなる傾向がある体質なのだと思っている。

 話を戻すが、そんな体質をザッと先生にお話しし、プレドニンの副作用(side effect)の一つ(T-choが上昇するという副作用)に敏感に反応している可能性があるかもしれないと伝えてみる。検査の値が少々高い、というのは見慣れていたが、今回は、先生曰く、治療を考えた方がいいレベル。先生はどうされるのかな、と待っていると、結局、次回迄様子を見る事になった。心配無いのかと訊いてみると、通常長期にわたって高値だと心筋梗塞等の危険性が増すが、今回の上昇はプレドニンの副作用で上昇したばかり(要するにまだ短期間)と考えられるので、急にどうこうなる心配は無い、と説明される。

 コレステロールを下げる対策として、何か食事で気を付ける事はあるかと訊いてみると、肉類を避けるとの事。絶対的食事量が昔より減っているので、そんなに肉類を食べている気はしないのだが、ステロイド服用中はもっと減らした方がいいのかもしれない。野菜ももっと多く摂る方がいいのか、との質問には、それに越した事は無いが、という程度の返事が返ってきた。

 アミラーゼ(amylase:AMY)もまた前回より上昇しているので、ちょっと先生にその事を言ってみると、以前の詳しい検査で、自分の場合は膵臓(pancreas)ではなく唾液(salivary gland)由来のAMY上昇と思われるので、これ位は大丈夫と考えておられるらしい。
※ブログ内、関連記事『2008/02/27 (水) アミラーゼの検査結果』、『2008/03/24 (月) 通院記録 アミラーゼの結果の見方

 前回の血液検査で、Neutrophil(好中球)とLymphocyte(リンパ球)の数値が大きく変動していた事について訊く。血球数についてはこのブログに載せていなかったが、8/24に白血球数(WBC;white blood cell)が5,200個、Neutrophilが47%、Lymphocyteが40%だったのに対し、9/7の検査ではWBCが7,200、Neutrophilが79%(高)、Lymphocyte(リンパ球)が20%(低)と、Neutrophilが急増していた。そして今日(9/28)はWBCが9,000個、Neutrophilが79%(高)、Lymphocyteが15%(低)と更にその差が開いている。これに対し「プレドニンを飲むとこういう傾向(好中球が増加する傾向)が現れる」と先生。またWBCが基準値上限の9,000迄増加している点も、Neutrophilの増加の結果、相対的にWBC数も増えるので、そのせいだろうとの事。WBCが9,000なんて、退院後初めてである。なんだかプレドニンって凄い。

 前回からパリエット錠(Pariet)を飲み始めたが、ムカムカするのが治まらないと話すと、パリエット錠は胃薬で、むかつきを抑える効果は無いとの事。

 パリエットにプレドニンと、最近服用薬が増えたのだが、手のこわばりに改善がみられた事から、プレドニンをいつから減らそうかと先生。私には見当も付かないので、先生にお任せするしかない。結局現状のまま次まで様子を見る事になる。

 先生から、ロキソニン(Loxonin)を相変わらず1日3錠服用しているかと訊かれる。今度はこれを減薬しようと思われての質問かもしれない。私は手帳の記録を見ながら、9/10-12の3日間は全く飲まずに我慢して、発熱(pyrexia、fever)していない事を確認したが、その間、体が痛くて堪らなかった事、それ以外の日は飲んでいる事を伝える。先生は更に「お仕事はどうですか」と訊かれる。社会復帰のリハビリ(rehabilitation)の事だ。私は、正直な所、最近かなり辛く感じているが、先週のまとまった連休(シルバーウィーク)のお蔭で、久々にゆっくり休めた気がすると伝えると、ロキソニンも減薬されなかった。

 これでは薬を減らせないとばかりに、次に先生は、ウルソ錠(Urso)を中止にしようかと言われる。これは最近減薬したばかりだ。GOTとGPTが基準値になったから中止にしようと言われたのかもしれないのだが、今回γ-GTPが少し上昇してしまっている。γ-GTPは飲酒にも敏感に反応して上昇する性質があるからなのか、先生は、「お酒は?」と訊かれる。前回の通院日(9/7)と母の命日の9/11にたっぷり飲んだと報告すると、「今日も飲むんでしょうね…」と先生。「はい、毎回診察日が来るのを、ある意味、楽しみにしてますので」と答える(以前から、通院日を勝手にお酒解禁デーにしている事を先生に話している)。先生は「困ったなぁ~…」と微かに呟かれるだけで、それ以上は何も言われない。飲酒回数を抑えているからなのか、それともGOTとGPTの値がステロイド効果とは言え安定しているからなのか…… 先生、思案されるが、結局これも減薬せず、お薬に変更無しで、現状維持となる。

 最後に、T-choの過去の検査値を調べたせいなのか、「もう移植から3年近く経つんですか… 無事経過してますね」と先生。「はい、5年は大丈夫と思ってますので」と自分。5年……、これは入院後間もない頃に漠然と感じた事なので、何の根拠もない事なのだが、つい、本音が口を衝いて出てしまう。「5年なんて……、ずっと大丈夫ですよ」と先生はやさしい。

 自分は先生の「大丈夫」という言葉につい反応して、「この大丈夫な時期に自分のリンパ球保存を出来ませんかね?」と、かつて先生が否定的だった話を掘り起こして話してみる。万が一再発(recidivation)した時の、緊急的かつ有効な治療法の一つに、ドナー(donor:提供者)のリンパ球を輸血して、患者の体の中で再発した白血病細胞(leukemia cell)をやっつけさせるという方法(*)があるのだが、予め採集しておいて冷凍保存も出来るそうだ。もうドナーに迷惑を掛けたくない自分としては、ドナーの血液型になっている現在の自分自身のリンパ球を元気なうちに採取して貰って、その時に備えて保存しておきたいと願っている。
*ドナーリンパ球輸注療法(DLI:donor lymphocyte infusion)

 しかし、先生の説明では、私の体内で作られているドナー由来の血球は、ドナーと全く同じ条件では無いので(つまりドナーの体とは全く別人の私の体内で作られているという事)、弱ってしまっている可能性があるし、再発した場合は、その私の体内で作られているリンパ球が白血病細胞に負けてしまったと思われるので、自分自身のリンパ球を輸血しても、それと闘う力が無いと考えられる、と言われる。だからこそ、その時の治療には、ドナーの元気の良いリンパ球が必要なのだそうだ。

 前もそんな説明をして貰ったと思う。この件について特に理解力が良くない自分は、だからこそ、再発していない元気な時に自身のリンパ球を採取しておいたら、リンパ球も活きのいい元気なリンパ球で、闘う力があるのではと考えてしまうので、どうしても、何度も先生に訊いてしまう…… 先生に、参考迄にリンパ球はどれ位冷凍保存出来るかと、また訊いてみると、保存は例えば半年、1年と、時間が経過するにつれ、その(保存血のリンパ球の)力も弱ってくるとの説明が返ってくる。再発に備え、自分のリンパ球採取保存という考え、ドナーリンパ球輸注での治療を実施する前に、ダメもとで試すという考えは、お医者さんにはあり得ない選択なのだろうか? 患者の命を守る為にそういう選択は出来ないといった様な回答が返ってくるのなら、自分としては、もう少し位は納得出来るのかもしれないが、自身のリンパ球保存という考え、どうしても捨てきれない。。。

いつまで経っても抜け出せないこの私の疑問、誰か分かり易く解説出来る人がありましたら、宜しくお願いしますm(_ _)m

【血液検査の結果】2009/09/28:
WBC(白血球数) 9.0(上限)、HGB(ヘモグロビン) 13.4、PLT(血小板数) 204、
Neutrophil(好中球) 79%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 15%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 6% [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 0(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 0% [0-1%]、
GOT(AST) 19、GPT(ALT) 16、γ-GTP 36(高)、LDH 194、AMY 150(高)、T-cho 324(高) [140-220mg/dl]、TG 173(上限) [34-173mg/dl]、Mg 2.4(高) [1.8-2.3mg/dl].

2009-09-28

09/09/23 (水・祝) 右手の状態 その後

 『09/08/19 (水) 現在の右手の状態』で、右手のこわばり(stiffen)について書いたが、その治療としてステロイド服用を開始して丸4週間、どうなったかを記録しておく。

 治療はステロイド(steroid)の投薬(medication)で、プレドニン(Predonine)を朝5mg+夜5mg(10mg/日)処方され、8/25より服用を開始した。ステロイドによる劇的回復を期待したのだが、量が少なめだったのか、改善はゆっくりというのが自分の感想だった。

 それでも、ステロイド開始4週間後の現在、徐々に改善は進み、朝一番の右手はまだ少しこわばって痛みを感じるものの、余り痛みを感ずる事無くほぼグーと握り込め、痺れも第一関節のみに減少している(写真)。そして起床後時間が経つと、少し痛みを感じるものの、左手と同じ位、グーッと握り込める様になってくる。

 手の甲側に反らせなくなってしまっていた右指は、毎日自己流でマッサージ(massage)を続けた結果、随分と反る様になってきたが、まだ左指の様に90度迄反らす事は出来ない。薬のお蔭もあるだろうが、前回先生に、反らない指を放っておくとそのまま関節が固まってしまう可能性もあるので、無理のない程度にマッサージするのは良い事だと言われ、毎日指を手の甲側に反らせるマッサージをし続けているのだが、その効果が出ていると思っている。右人差指と中指の反りは90度に近付いてきているが、薬指の反りはまだ悪い(写真)。小指も反りはしているが、第2関節部に抵抗を感じる(関節が真っ直ぐ伸び切らず、腰折れ状態になる)。そして、マッサージ後は指の痺れが増してじんじんする。それでも、手の甲側に反る様になってきたのが嬉しい。

 こわばりが日々きつくなっていた頃は、指を手の甲側に少し反らすだけでも痛くて堪らなかったが、今は我慢出来る。日常生活に不自由を覚える瞬間も殆んど無くなっている。ステロイドで手のこわばりが改善した結果、マッサージ効率も上がっているのだろう。かなり悩んでいたステロイドだが、開始して良かったと思う(量も少なめだったし……)。

 最後に、治療前(『09/08/19 (水) 現在の右手の状態』のビデオの記録)と比較する為、今回もビデオに指の状態を撮ってみたので、Upしておく。

2009-09-27

09/09/20 (日) 足の爪内出血その後

 『09/08/13(木) 足の爪の内出血』で左足の第2指の爪が内出血(internal bleeding)してしまった事を書いたが、今日その爪が勝手に剥がれ落ちた。

 良く覚えていないので自信が無いが、昔(この病気になる前)は、足の爪等に内出血を作っても、確かそのうち吸収されてしまうか、爪の成長と共に徐々に上に伸びて行き時間をかけて消失した様な気がするのだが、今回もポロリと爪全面が剥がれ落ちている(写真)。

 見苦しい写真で申し訳ないが、剥がれた爪の内側に色が付いている。じっと見てみると、どうやら内出血の血の痕跡らしい。しかし、こんなに簡単に剥がれ落ちてしまうというのが、何度経験しても馴染めない。まだ抗癌剤(anti-tumor agent)の影響が残っているのか、それとも長期にわたる治療の影響で爪質が変わってしまったのか。

 それにしても、こんな爪が床に落ちているの見つけてしまうと、やっぱりドキッとしてしまい、剥がれた足指の爪部分はどうなっているのか(肉だけがむき出しになっているかも)と、慌てて自分の足の爪を確かめてしまう。そんな心配も束の間、今回もちゃんと小さめの爪があるのを確認し、ほっとする。きっと内出血した爪の下から新しい爪が出来てきて、上の方が剥がれ落ちたのだろう。ただ、新しい爪は、以前内出血を起こした別の爪の時同様、厚さが不均一の、少しいびつな形状である。今迄の経験があるので、この爪も成長するにつれ、元通り均一な厚さの爪になると考えているのだが、隣に見える左足中指の爪は以前剥がれた後遺症(secondary disease)なのか、縦割れが未だ治っていない。

 7/20の大阪観光が爪の内出血の原因だとしたら、丸2ヶ月位になるか。猫の爪、未だ健在だ。

2009/09/07 (月) 通院記録2 前回(8/24)の蛋白分画の結果

 前回で7回目になる、8月24日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。例によって検査値はほぼ変化無し、グラフ内のノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も大体同じで、γの辺りの山に付いている。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いている(写真)。

 相変わらず、M蛋白が検出されているらしいが、先生は「グラフのこの部分にノッチがある様には見えないんですけど、ここにあるんですかねぇ・・・・・・どちらかというと、このグラフの最後辺りの方が、何となくギザッとして角がある様に見える位ですがね。。。」と⑤辺りを指差しながら言われる。

 ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)服用開始で、肝機能検査値(liver function)は改善した。今回(9/7)の蛋白分画検査で、何か変化はあるだろうか? 次回のお楽しみ、というところか。

【蛋白分画の結果】2009/08/24:
・ ALB分画(画像アリ) 60.5% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.6% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.5% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.7% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 22.7% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.5 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-09-26

2009/09/07 (月) 通院記録1 パリエット錠(Pariet)追加

 前回からの2週間の体調(※9/7の通院直前の体調)は、血圧(blood pressure)は上94、下65位が多く、脈(pulse)は60前後、体温(body temperature)も36度前後で変化無し。毎日起こる症状は、喉、頸、背・腹・腰・指等の各種関節痛(arthralgia)、痰(喀痰:sputum)が出る、だるい・しんどい、こむら返り(twist、leg cramp)、右手のこわばり(stiffen)等である。

 右手のこわばりについては、8/25からステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を朝5mg+夜5mgの服用開始後、8/29に主治医のKB先生宛にメールを出した。やりとりは,
~~~~~☆~~~~~
『ステロイドは8/25(火)AMから服用し始めました。その効き目ですが、劇的ではないものの、少しずつ良くなってかしらん? という感じです。
具体的には、右手は手の平に指先が付く位迄、曲げられる様になりました。但し、相変わらずここまで深く曲げ様とすると痺れと激痛が走りますが。。。
指はしびれているものの、痺れ度合いが少し減った感じがします。
右指を手の甲側に反らすのも、微妙に改善した感じですが、まだ痛く、特に右薬指と小指が反らずかなり固くなっています。
現在こんな感じですが、次回通院は、予定通り9月7日で大丈夫でしょうか?』

~~~~~☆~~~~~
『少しずつ良くなっているということでしたら、期待通りの効果と思います。
まだ1週間も経っていませんので、次回外来までもう少し効果をみられてはいかがでしょう。』
~~~~~☆~~~~~
という感じ。折角ステロイド服用を開始したが、結果は(処方された量が少な目だったせいなのかもしれないが)劇的ではなく微妙な改善となった。そしてこの右手のこわばりは、このメールの後、しびれ(numbness)と痛み(pain)が更に少し減った様にも思うが、残念ながら、これ以上の改善は殆んど感じられていない状態である。現在は、起床時が一番こわばっていて、完全に握り込めないが、経時的にグーと握り込める様になる。痺れは右指第一関節が多いが、手の甲側に指を反らすのは痛みが走る為、殆んど改善無し。また、手首角近くの骨の痛みも両方の手首に感じられ、両肘の内側の痛みもまだある。

 その他の体調・症状としては、
・ 8/26より夜よく寝付かれない傾向が以前よりきつくなってきて、この不眠(sleeplessness)傾向はほぼ毎日続いている。
・ しばらく治まっていたきついこむら返りが、8/30からまた頻繁に起こり始め、こむら返り・手足の攣りを含めるとほぼ毎日起こっている。
・ 8/30より、右耳がボーっとするのが久々に起こる(2回)。
・ 9/1より何だかムカムカする日が増える(3回強)。
・ 9/3より、これまた久々に嚥下違和感現象が時々起こる(2回位)。
 不眠傾向は、ステロイドのせいかもしれない。

 さて、今日の診察、右手のこわばりがステロイドのプレドニン服用で改善したのだから、私に見られるリウマチ様関節痛(rheumatoid arthralgia)は、やはりGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の可能性が高いと先生。「ステロイドの効きが余り良くない」と暗にプレドニンの増薬はしないのかを先生に今一度訊いてみると、「プレドニンを増やすより、次はネオーラル(Neoral)の増量を考えている」と答えられる。これを聞くだけでも、ステロイドという薬の難しさを感じる。

 一方で、あれほど何カ月も下がり切らなかった肝機能検査値(liver function)のGOT(AST)とGPT(SLT)、及び前回上昇していたLDHは、ステロイド効果なのか、見事に正常値になっていた。逆にT-cho(総コレステロール)は上昇していた。プレドニンはコレステロール(cholesterol)を溜め込む性質があるというので、こちらもステロイドの副作用(side effect)の可能性が大と先生。不眠の副作用は、プレドニン10mgでも出るそうだが、その他の症状については、副作用かどうかは不明との事。ただ、いずれプレドニンを中止した場合、またGOT、GPTが上昇する可能性があるのではないかと訊いてみると、先生も同様の事を考えておられる事が分かった。まあ、プレドニンを始めたばかりなんだから、この心配はまだ先の話なのだが……。

 食べても食べなくても、なんとなくいつもムカムカする件に対しては、ロキソニン(Loxonin)の長期服用での障害も考えられると言われる。現在ロキソニンはこちらからお願いして1日3錠処方して貰っているが、出来るだけ飲む回数を少なくする様にと言われている。最近は手のこわばり等が続いている為、3錠服用している日が多くなっているが、確かにロキソニン服用期間は、かなり長期になってきているかもしれない。また、ロキソニン服用時は胃腸を守る類の薬も同時に服用する事が多いのだが、自分の場合は今迄ロキソニンのみで、他に何も処方(prescription)された事は無い。

 先生はその処方薬を色々と悩みながら検索され、「パリエット錠にしましょう」と決められた。聞いた事の無いお初の薬である。そのパリエット錠(Pariet)は1日に1錠(10mg)と処方される。ただ、パリエット錠を保険適応内で処方するには病名を付けないといけないらしく、確か「逆流性胃炎」とかいう名前を付けられた様だ。自分の場合、ムカムカすると言っても、実際に吐いたり、胃酸が上がってきたりする程のひどいものではないが、痛み止めのロキソニンを続けられるのなら、胃薬(?)の一つや二つ増え様が、大した事ではない。

 プレドニンにパリエット錠と、以前よりまた服用薬が増えた事もあり、薬を少しでも減らしたいと先生。肝機能も改善したのでウルソ(Urso)錠を減らそうという話になった。ウルソは胆汁(bile)を分泌させる作用があると薬の注意書きにあったのを思い出し、コレステロール値が上昇しているのだから、減らさない方がいいのではと先生に訊いてみると、胆汁が出てもコレステロールを分解する作用はないと教えて貰う。で、ウルソ錠は1日600mg(2錠×3回)から1日300mg(1錠×3回)に減薬される事になった。

 印刷して貰った血液検査表を見て「Ig-Aも基準値内に入った」と私が言うと、プレドニンはIg (イムノグロブリン:immunoglobulin)を下げる作用があるそうで、今後Ig-Aも含め、他のイムノグロブリン値も下がってくる可能性があるだろうとの事。本当に下がってしまうのか、また次の検査がある時が興味深いと言えば興味深いのだが、折角全てのIg値(免疫グロブリン値:Ig-A、Ig-G、Ig-Mの3つ)が正常値になったのにと、ちょっと複雑。
※ Ig-Aはずっと低値で、徐々に増えてきたとはいえ、退院後一度も基準値になった事は無かった。

 一通りの診察が終わったので、気になっているその他の事も訊いてみる。

 右手のこわばりや痛みは減少してきているが、小指等の硬直はきつく、このまま関節が固まってしまうのではないかという恐れから、痛みを感じる程度に指をそらしたり押したりして、自己流のリハビリ(rehabilitation)をしていると先生に話すと、リハビリはした方がいいとの事。しなければ、例えリウマチ(rheumatism)でなくても、関節がそのまま固まってしまう事があるとの事。なんとも怖い話だ。自己流でもリハビリという手段をとっている事に間違い無かった様なので、今後もこれ以上指が固まってしまわない様に、痛くても根気良くリハビリを続けなければならない。

 新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)対策についても改めて訊いてみる。先生曰く、10人に1人は罹るだろうとの事。予防接種(protective inoculation;prophylactic inoculation, prophylactic vaccination)については、現在の私は免疫抑制剤にステロイドも服用しているので、ワクチン接種(vaccine inoculation)を受けても効果が無いだろうとの事。毎回同じ答えが返ってくるので、ワクチン接種という事は頭の中から除外した方が良さそうである。

 もし罹ってしまったら、入院をお願いした方が良いかに対しては、軽い症状の人には自宅療養となるとの事。それに、新型がもっと流行すれば、余程でないと入院させてくれない体制らしく、肺とか気道に疾患が無ければ難しいそうだ。「怪しいと思えばすぐ受診し、早期にタミフル(Tamiflu)、又はリレンザ(Relenza)を処方して貰う事」と先生。後は、「新型インフルエンザに罹らない事を祈るのみ」らしい。

【血液検査の結果】2009/09/07:
WBC(白血球数) 7.2、HGB(ヘモグロビン) 12.8、PLT(血小板数) 213、
GOT(AST) 22 (正常値)、GPT(ALT) 19(正常値)、γ-GTP 28、LDH 194(正常値)、AMY 137(高)、T-cho 264(高) [140-220mg/dl]、TG 168 [34-173mg/dl]、
Ig-A 95.2(正常値)、Ig-G 1644(正常値)、Ig-M 87.9(正常値)

2009-09-25

2009/09/25 (金) 新型インフルエンザ情報と対策

 毎週毎週、新型インフルエンザ(A H1/N1)感染者数が急増している様だ。全国的に(特に自分が住んでいる地域は)どうなっているのか良く分かる所(ページ)は無いかなぁ~っと調べていたら、良さそうなとこを見つけた。厚生労働省の『新型インフルエンザに関する報道発表資料』というページだ。

 例えばこの中の【インフルエンザ定点報告について】(H21.9.25)を見ると、確かに今日報道で使われていた数字が並んでいる。印象としては、沖縄を例外として、人口の多い都道府県が上位になっている。最初に国内発生が報道された、今自分が住んでいる地域は、最近ニュースに県名が上がらなくなっているので、一体どれ位の割合で発生しているのか、という情報がTVで得られなかったのだが、やはり上位。ここ最近、急激に増え始めているのが見て取れる。

 【新型インフルエンザ国内発生について(クラスターサーベイランスによる報告)】(H21.9.25)という項目では、年齢別・性別・基礎疾患別・急性脳症(acute encephalopathy)や人工呼吸器利用の年齢別患者数・基礎疾患有無別入院患者数、集団発生の県別数等、今まで知りたかった内容が、一覧出来た。断片的なニュースや報道で振り回されるより、その元となる数字等を知りたかったし、その数値を自分なりに色々分析する事が出来る。そして気休めかもしれないが、自分の場合はどうなのか、というのを少しだけ分かった気がした。
※ ステロイド内服等による免疫機能不全(immunity insufficiency)の例数も出ている。自分は免疫機能不全と言うほど大袈裟ではないと思っているが、免疫抑制剤(immunosuppressant)に加え、最近ステロイド(steroid)も服用し始めたので、易感染状態、つまり免疫機能は不完全状態と言えるので、ここの数字が一番気になる所である。

 この厚生省の『新型インフルエンザに関する報道発表資料』というページは新しい情報が日々更新されている様なので、気になる人はこのページをブックマークておくと便利だろう。

 その他に参考になるだろうと以前ブックマークしておいたページを2、3紹介しておく。
☆~~~~~~~★~~~~~~~☆
 ■厚生労働省
 ◇新型インフルエンザのページ
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html 
※取り敢えず知りたい色んな情報が得られるだろうと思う。

 ■国立感染症研究所
 ◇新型インフルエンザのページ
 http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html 
※この中の、医療従事者向けのページは、集団発生した学校等で、具体的にどんな症状がどれ位起こっているか等、実際の集計例が出ているので、参考になる。その症状というのは、発熱(pyrexia、fever)・咳(cough)・悪寒(chill)・咽頭痛(pharyngodynia)・頭痛(headache)・全身倦怠感(malaise)・鼻水(snivel)・鼻閉(びへい:rhinocleisis, nasal obstruction)・筋肉痛(myalgia)・関節痛(arthralgia)・嘔気(nausea)・嘔吐(vomiting;emesis)・腹痛(abdominal pain;abdominalgia)・下痢(diarrhea)等。
※発熱が80%以上で一番頻度が高く、次に咽頭痛や咳、全身倦怠感を覚える人が多い(60%以上)様だが、下痢・嘔吐が季節性インフルエンザより若干多い傾向がみられるという情報もある。

 ただ自分の場合、全身倦怠感とか咽頭痛・関節痛・筋肉痛は、この新型が起こる前からある症状だし、頭痛、ムカムカするというのもいつもの症状の一つなので、感染に気付くのが遅れてしまうかもしれないと思っている。発熱が重要なシグナルとなりそうなのだが、痛み止め(解熱作用(pyretolysis)がある)を常時服用しているので、本当に気を付けないと、その最初のシグナルすら見落としてしまうかもしれないので、時々痛み止め(painkiller, anodyne)を飲むのを我慢して様子を見たりしている。ちなみに、感染(infection)して発熱してしまった時、薬で熱を下げたくなるのが人情だが、体内のウィルス(virus)をやっつける為に発熱して闘うという効果もあるので、不用意に家庭用解熱薬を服用しない方が良いという話を聞いているので、一般の方も異常を感じた場合は、先ず専用の発熱外来を受診して医者の指示に従った方が良いだろう。また、症状が出てから2日以内に抗インフルエンザ薬の服用を開始すると、回復する(症状が無くなる)期間が短くて済む傾向がある様だ。
※ アスピリン(aspirin)等のサリチル酸系(salicylic acid)やジクロフェナクナトリウム(diclofenac sodium)系、メフェナム酸(mefenamic acid)系の解熱剤は、特に、15歳未満の小児に与えると、インフルエンザ脳症(encephalopathy)等の重症化を引き起こす事があると言うので、どんなに高熱を発していても、安易に解熱剤を服用させてしまわない様に気を付け、一刻も早く近くの病院へ受診させる様にした方が良いだろう。

■WHO(英語)
 ◇最新の状況
 http://www.who.int/en/ 
※世界保健機構(WHO:the World Health Organization)のHP。世界の感染状況等が参照出来るだろうが、英語なので、語学に強い方向け。※自分には無理……!
☆~~~~~~~★~~~~~~~☆

 さて、現在の自分は感染予防に、病気になる前には考えられない様な行動をとっていると思う。この病気になる前なら、『そこまでしなくても……神経質過ぎるんじゃないの?』なんて思う位の事をしているが、入院中と比べると全然大袈裟じゃなく、まだ不十分かもしれないと、今の自分は感じている。感染対策は今まで色々書いてきているが、まだ書いていないと思う事を少し書いてみよう。

 例えば、買ってきたもの。これだけ流行してきているのだから、不特定多数の人が触っている可能性がある。ここ2週間程前から、水洗い出来るものなら何でも洗ってから片付ける様にし始めた。しばらく風通しの良い所で乾燥させればウィルスも死んでしまうかもしれないが、何だか安心出来ないし、待ってられないので、さっさと洗ってしまっている。牛乳パックも刻み葱のパックもみんな容器や袋ごと洗っている。果物も洗ってから皮を剥いたり切ったりして食べている。どうせ皮をむくのなら…と思いがちだろうが、その皮を剥く時に手で皮を触る事になる。折角皮を剥いても外側の皮を触った手で中の実を触る事になってしまったら、そしてもしその皮にウィルスが付いていたら元も子もない。総菜パンも袋ごと洗ってから封を開けて食べている。袋の外側に触れない様にして食べれば良いとは分かっているが、パン等食べている時は、つい手でちぎって食べてしまったりする。その手は外袋を触っているので、やはり注意が必要だと思ってしまう。水洗いが出来ないものは、電子レンジにかけている。電子レンジにかけると殺菌作用(bactericidal activity)があるからだ。例えばファーストフードの紙の箱に入ったバーガー等。その場で食べないで持ち帰った場合は、箱ごとレンジで加熱してから食べる様にしている。電子レンジに限らず、加熱してから食べるというのは有効な手段だ。化学療法(chemotherapy)で白血球数(WBC;white blood cell)が減って加熱食になった時の注意事項も参考にしている。

 バイキングやサラダバー等で食べるのも今は敬遠している。オープンスペースで何十分も置いてある所に多くの人が通過するからだ(※入院治療時は禁止されていた)。パン屋さんの陳列されているパンもこれと同じ類になるが、こちらは食べる前にレンジで温めてから食べる事にしている。

 外出する前は出来るだけイソジン(Isodine)でうがい(gargle)をしてから外出。殺菌作用のあるイソジンが咽喉に付いた状態の方が、予防効果が高いのではないかと思っている。そして外では出来るだけ直に手を何かに触れない様に気を付け、それでも触らなくてはならない時は、服越しや長袖の袖口の布を利用している。例えば、自動ドアならば良いが、自分で開けなければならない場合、押して開けられるのなら腰を使って押しあけ、引く場合は袖口越しに引っ張っている。ATMのボタン操作も直に触らない様にしている。

 髪の毛に出来るだけウィルスが付かない様にと帽子やフードをかぶり、顔にはマスク(mask)・サングラス。流行報道が頻繁にされ始めた最近では、N-95という、ウィルスを95%防ぐという仰々しいマスクを装着する様にしている。子供がこの恰好を面白がって覗き込みに来る事があるのだが、そんな事構ってられない(逆に、感染率の高い子供に『近付かんといて~』と心の中で感じる程、神経質になりつつある)。このマスク、暑苦しくて息苦しいので、人の少ない屋内の静かな部屋では、普通のマスク(自分は2枚重ねにしている事が多い)に変えていたりはするのだが……。

 公共交通機関利用時に何かやばい気配を感じたら、目の粘膜からの感染を防ぐ為に眼をしばし閉じて過ごす事もある。目的地に着いたら可能な限り、先ず手洗い、うがい。食事の前も手洗い。食べてる途中も気になったら手洗い。缶飲料も必ず洗ってから封を開け、可能な限り、直接缶から飲まない様にしている。こんなに何でもかんでも洗っていると、これから冬に向けて、手が非常に荒れて悩まされるのではないかと、変な所で、今から不安を感じている。

 日を追う毎に潔癖症に近付いている様な気が少ししてきているが、普段からラフな格好をしているので、周りはまだそれ程気付かれていないかもしれない。でも、これを読んだ人の中には、やり過ぎでは、と思った人も多分いるだろう。しかし、免疫抑制のネオーラル(Neoral)を1日50mg、ステロイドのプレドニン(Predonine)を1日10mg服用している現在、新型インフルエンザの予防ワクチン(vaccine)を接種(inoculation)しても効果が無いだろうと主治医から言われているので、予防接種という手段は使えない。これは何もインフルエンザワクチンに限らず、他の全てのワクチン接種についても同様で、受けても効果が無いという意味だ。

  いくら今迄無事に過ごして来たとはいえ、重症化する可能性のあるハイリスク群(high-risk)の一人だと思っている。独り暮らしなので、万が一の時、多くの人に迷惑を掛けかねない事を考えると、予防にはこれまで以上に気を付けなければならないと考えている。

  ハイリスク患者も健常者も、この新型ウィルスに免疫を持っている人はいないので(既に罹った人等を除く)、感染には十分気を付けて頂きたい。また罹った場合、症状が治まった後2日間はまだウィルスを人にうつす可能性があるので、外に出歩かず、感染拡大防止に協力を願いたい、そう思う今日この頃である。

2009-09-24

2009/09/24 (木) 新型インフル どう備え どう覚悟するのか

 パソコンの具合が悪くなり、その対処にへとへとになってしまったり(結局手に負えず修理に出したら、戻ってくるのに10日以上かかってしまった)、学会参加等で、思いのほか体力を消耗してしまいで、疲労蓄積。この連休ずっと体を休めていた。やっと元気になってきたので、久々の更新である。

 延び延びになっていた前回の通院記録をアップしようと漸く記録を入力し始めたのだが、今日のニュースが気になったので、先にこちらを少しだけ書いておこうと思う。

 新型インフルエンザ(A N1/H1)が原因と思われる死亡者が出始めているが、基礎疾患を持った人が多い。そして国内19人目と思われる死亡ニュースが今日報道された。その内容は以下の通り。

 大阪府は、岸和田市内の女性(70)が23日インフルエンザ肺炎で死亡したと発表。府によると、女性は今月14日、咳(cough)の症状がひどくなり受診。15日に肺炎(pneumonia)の疑いがあるとして入院、タミフル(TAMIFLU)投与。16日に遺伝子検査で新型インフルエンザの感染(infection)が判明。集中治療室で治療を受けていたが、23日夜に症状が悪化し死亡。女性は糖尿病(diabetes)と高血圧(hypertension)、白血病(leukemia)の基礎疾患があったという。

 とうとう基礎疾患に、私と同じ白血病患者である人が亡くなられたんだと思い、どの様な状態だったのかを知りたくて色々検索して調べたが、日経ネット関西版の記事に、この患者は『治療の過程で白血病を患っていると分かった』というのが見つかっただけだった。目下、これ以上の情報を検索出来ないでいるが、これが本当ならば、白血病の治療を開始する前の段階だったという事になるのだろうか? 高齢、糖尿、高血圧とハイリスク(high-risk)の上に白血病発症とは。。。

 季節性のインフルエンザ(influenza)でも結構死者は出ているそうなので、現在の報告数はまだ少ない方なのかもしれないが、どの方も、具体的なインフルエンザの症状が出始めてから1週間から10日位で亡くなってしまう例が多い。あっという間という印象だ。ご家族の方の悲しみも大変なものだろう。ご冥福を祈りたい。

 これらの記事を読んでいると、自分がもし新型インフルエンザに罹ってしまった場合、意識がハッキリしているうちにどう行動したら良いのか、悩みどころである。インフルエンザと分かっても、余程でない限り、多分自宅療養になるだろうから、寝込んでしまった時の為にと(それに、近々訪れるであろう全国的大流行のピーク時には、出来るだけ外出せずに済む様にと)、数日前から、冷蔵庫、及び冷凍庫内に直ぐに食べられる様な食料を用意したり、非常食を買い溜めしたりして備えているが、あくまでも《高熱になっても意識はある》状態を想定しての事である。独り暮らしなので、寝込んでいる間に意識不明になってしまったら、もうどうしようもない。姉に知らせると心配してこちらへ来てしまうだろうから、それは避けたい。しかし、最悪のケースが起こらないとは限らない。せめてもの手段として、知り合いに、「もし新型インフルに罹ってしまった場合、毎日『生きてます』というメールを送るから、連絡が途切れた場合は、そちらから電話なりこちらにアクセスして、返事がなければ適切な対応を」と最近お願いした。そして、インフルに罹ったと分かった場合(かつ自宅療養になった場合)、万が一に備えて、自分の住んでいるビルのドアの錠は、外から鍵のみで開けられる部分だけを施錠しておくとも伝えてある。

 インフルエンザ等に罹らないに越した事は無いが、緊急時の連絡先(姉達)のメモを用意して、健康保険証か財布の中にでも入れておいた方がいいかもしれない(或いは枕の下? 玄関のドアに貼る?) と考えている。

 ところで、白血病に限らないだろうが、治療で化学療法(chemotherapy)や骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受ける時に輸血(blood transfusion)は欠かせない。自分も入院中何度も大変お世話になった。その為に必要な血液もこれから新型インフルエンザがもっと大流行した時、献血する人の減少で確保が難しくなる危険があるとのニュースもある。特に血小板(PLT:platelet)は、保存出来る日数が短い為、不足が懸念されているという。現在の自分が献血(blood donation)出来るのなら、お世話になったお礼になんぼでも献血したい所なのだが、自分の罹った病気が病気だけに(白血病:血液の癌)、献血は断られる状態で、なんとももどかしい気がする。ただ、自分は今入院していないだけ幸せだとも思っている。現在、白血病等で化学療法等を受けながら病気と闘っている人達の気持ちはいかばかりだろうと思う。

 どうか元気な人は、献血にもご協力をお願いします。私達白血病患者の命の綱です。

2009-09-06

2009/08/25 (火) 現在の服用薬一覧

 現在処方(prescription)されている薬、時々使っている薬等を、今年1/16に書いたが、それから約7ヶ月経った現在の薬の一覧を、1/16と比較して書き上げておく。尚、処方薬の量や使用限度量等は、あくまでも現在の私、即ち骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)後約1,020日目の体調等を基準にしたものなので、1つの参考と思って、見て頂きたい。

・ 『ネオーラル25mgカプセル(軟カプセル)』: 1日計50mg 
※免疫抑制剤(immunosuppressant)で、9時と21時に(つまり12時間おきに)各25mg服用。
※昨年(2008年)、しばらく肝機能値(liver function)が正常値を保っていた事から、6/2に一時25mgに減薬されたが、再度肝機能検査値の悪化が始まった為、結局、4ヵ月後の10/6に、50mgに戻されている。その肝機能値は基準値にまで戻らない状態で現在に至る。
※自分の場合は白血病(leukemia)治療の骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)だったが、その他の臓器移植(肝・腎などの臓器)の人同様一生免疫抑制剤を飲む人もいると、最近主治医から言われた。自分はHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)完全一致の血縁間移植だったので、いずれ免疫抑制剤を服用しなくても良い日が来るとずっと言われていたので、先生からのこの宣告は、内心複雑な心境である。

・ 『ビクロックス錠200 (Vicclox Tab. 200)、200mg』: 毎朝1日1回1錠服用。
※帯状疱疹(ヘルペス;herpes zoster)予防薬として服用。これだけは1度の中断もなく飲み続けている。また、中止にしないでと先生に頼み込んでもいる。

・ 『プレドニン錠(Predonine) 5mg』: 1日計10mg 
※朝と晩の2回に分けて服用。朝と晩なので、ネオーラル(Neoral)服用に合わせて服用して良いと主治医から言われている。
※今回、手のこわばり(stiffen)が悪化する一方なので、その改善薬として2009/8/24に処方されたステロイド薬(steroid)。

・ 『ウルソ錠 (Urso 100mg)』: 1日計600mg 
※朝・昼・晩に各2錠(200mg)服用。
※GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)による肝機能(liver function)検査値悪化に伴ない、肝臓の保護として処方されている。

・ 『マグミット(Magmitt)錠250mg』: 適宜。
※自分の判断(体調等)に任されている。
※便を軟らかくする薬で、1日6錠(計1,500mg)を限度として処方されているが、現在は、1日2回、各1錠(250mg)を昼食後と夕食後に服用している。今はそれで丁度いい感じである。

・ 『ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒(医療用、顆粒剤)、No.68 (2.5g)』: 適宜。
※これも自分の判断に任されている。※こむら返り(twist、leg cramp)に対して、1日3袋を服用限度として処方されている。
※明け方にこむら返りを起こす事が多いので、現在は、原則、毎晩就寝前に1袋服用する事にしている。それに加えて、ひどいこむら返りが日に何度もきつく起こる時等は、その都度頓服として、追加で服用している(1日3袋を上限としている)。

・ 『フォサマック錠(Fosamac Tablet)35mg』: 1週間に1錠。
※骨粗鬆症(osteoporosis)予防(改善?) 薬で、毎木曜日、起床時1番にコップ1杯の水で服用 (30分間後から朝食をとる様に注意書きがある)。
※フォサマック5mg錠ならば、毎朝、同様に服用するお薬である。

・ 『ロキソニン(Loxonin)錠60mg』: 1日計3錠(180mg)。
※痛み止めで、3/9に3錠に増やして貰う。出来るだけ飲まない様にといわれているが、殆んどいつも3錠服用している。
※1/16時点では1日2錠(120mg)を処方されていたので、朝・晩に各1錠服用していた。
※何かの感染症――現在なら新型インフルエンザ(A型 H1N1 influenza)――等に罹っていないか等、不安が生じた時に、念の為に断薬して、発熱(pyrexia、fever)していないかを、時々、自主的に確かめている。

・ 『イソジンガーグル(Isodine gargle)、7%、30ml』うがい液: 基本、1日3回毎食後。外出後等、適宜。
※サボりがちであったが、新型インフルエンザの大流行の為、少なくとも外出前後は必ずうがい(gargle)する様にしている。また、外出時は持ち歩く様にして、気になった時はいつでもすぐにうがい(gargle)出来る様にと心掛けている。

・ 『アズノールうがい液4%(Azunol Gargle liquid 4%)』: うがい液
※膿栓(plug of pus)対策に処方された青色のうがい液
※1月時点では、起床時と就寝前に各1回うがいする様に言われていたが、現在は適宜、気が向いた時にたまにしている。もっぱら新型インフルエンザ対策のイソジンでのうがいの方を励行している。

・ 『カトレップパップ(Catlep Pap) 70mg外用薬』: 膏薬(plaster)で、適宜使用。
・ 『インサイドパップ(Inside Pap) 70mg』: 膏薬(plaster)で、適宜使用。
※2/16からカトレップパップがこれに変更されたが、白色大判肉厚な膏薬で、殆んど違いは無い。
・ 『モーラステープ(Mohrus Tape) 20mg』: 膏薬(plaster)で、適宜使用。
※5/18から処方して貰っている。これはカトレップパップやインサイドパップと違って、薄手の膏薬。
※頸がかぶれてきた(rash;eru ption)ので、違うタイプをと処方して貰ったが、頸に貼るには余り使い心地が良く無く、しばらく使っていなかったが、右手のこわばり(stiffen)や痛み・しびれ(numbness)が出て来た為、8/10頃から肘や手の平に貼ったり、ハサミで適当な大きさに切って指1本1本に巻いている。薄手で肌色なので、こういう使い方には適している様に思える。
・ 『インテバン外用液(Inteban)1% 50ml』:液状の塗るタイプの鎮痛消炎剤。
※6/22より処方して貰う。
※頸が膏薬の貼り過ぎ等でかぶれて来てしまったのと、日中や外出時に、手指のこわばりに膏薬を貼る訳に行かない時に、液状タイプが無いかと先生に訊いてお願いしたもの。

・ 下剤(cathartic): ラキソベロン (Laxoberon)、ラキソセリン(Laxoselin)等、適宜。
※かつて処方されていたものを使っている。マグミットを服用していても、たまに便秘(constipation;obstipation)気味になる時があり、その時にだけ飲んで便通を調節している。自分の判断で適宜服用する事は、主治医の許可を得ている。

・ (処方されてはいないが) アリナミン(Alinamin)等のビタミン剤(vitamin): 手持ちのビタミン剤を、良く飲んでいる。
※これらのビタミン剤に関しては、先生に聞いてみた所、現在の処方薬の他に追加して飲んでも大丈夫と、一応お許しを得ている。

・ 『バクトラミン錠 (Bactramin)』: 4/20より中止となる。
※毎朝1日1回1錠服用と処方されていた。

  以上、時々服用・使用しているものを含め、これ位かしらん? 相変わらず、薬の種類の多い事。。。 

2009-09-03

2009/08/24(月) 通院記録2 前回(7/27)の蛋白分画の結果

 前回で6回目になる、7月27日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。例によって検査値はほぼ変化無し、グラフ内のノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も大体同じで、γの辺りの山に付いている。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いている(写真)。相変わらず、M蛋白が検出されているらしい。

 先生は「このノッチがある(消えない)のも、右手の不調の原因かもしれませんね・・・・・・」とつぶやかれる。

 そもそもこの蛋白分画検査は、今年1月の血液検査でIg-Gの値がいつの間にか基準値を超える程増えていたので、先生が追加で入れられた検査である。Ig-Gはその後基準値内に戻ったが、M蛋白は毎回検出され続けている。

 蛋白分各検査で何が分かるのかと随分調べたが、余りに多岐に渡り、専門家でない自分にはどう分類してどう考えればいいか、お手上げ状態となった(というか、調べるのが疲れてしまった)。ただ、M蛋白が検出された場合は、定期的に検査を続け、経過観察するらしいという事は分かった。多分ノッチさえ出なければ、もうこの検査はしていないのではないかと思うのだが、先生は毎月この検査を入れ続けておられる。M蛋白が検出される限り、要検査項目となってしまっているのだろう。

 自分の検査結果は、M蛋白が検出されるとはいえ、どの分画もほぼ基準値に近い(微妙な値)。そして先生もこのM蛋白が何なのかという詳しい検査を入れ様とはされないので、これ以上の情報が得られない。何か悪い変化があった時に、改めて調べ様と思っているが、M蛋白検出が、(どれ位の確率かは知らないが)もしかしたら右手の不調の原因かもしれないと言われるなんて、蛋白分画検査というのは、素人が解釈するには難し過ぎる検査だ。

【蛋白分画の結果】2009/07/27:
・ ALB分画(画像アリ) 59.4% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.5% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.7% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.2% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 24.2% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.5 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-08-31

2009/08/24 (月) 通院記録1 ステロイド開始

 この4週間の体調は、血圧や体温等は先月と同じでほぼ変化無し。のど、頸、背中、腰、指、肘等の各種関節痛、だるい・しんどい、のどや鼻奥に痰が絡む感じ等もいつも通り。その他に、膏薬の貼り過ぎが原因なのか、はたまたGVHD(graft versus host disease:移植片対宿主病)が原因なのかどうかは不明だが、頸の後ろや右手の甲等に発疹が(exanthema;eruption)出来て痒い。

 これ以外で困った現象は、右手がグーッと握り込めなくなる程こわばり(stiffen)、指も曲げると痛く痺れる(numbness)現象で、日々悪化している感じで、とうとう日常生活にも支障が出始めている。これも骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)後のGVHDの一つだろうと先生から言われたのだが、詳しくは、ブログ内『2009/07/27 (月) 通院記録2 前回(6/22)の蛋白分画の結果』、『09/08/19 (水) 現在の右手の状態』に書いたので、参照して貰いたい。

 右手に加えて、両肘の内側もこわばりがあり、朝一番など動かすのがとても痛む。腕自体にも痛みを感じ、更に、左手首の丁度脈を測る所に近いのだが、左親指側の手首に近い骨のあたりにもずっと痛みを感じるのである。解剖学の本で調べてみたが、橈骨(とうこつ:radius)の茎状突起(けいじょうとっき:styloid process;processus styloideus)のふくらみの始まる手前あたりがピンポイント的に痛むのである。関節痛(arthralgia)や筋肉痛(myalgia)は常の事なのだが、この部位に関節は無く、筋肉という感じでも無いのに、何故痛むのだろうか。。。ただ、右手の硬直がきつくなるのに反して、ひどいこむら返り(twist、leg cramp)の起こる回数がすごく減ったのが少々不思議である。
※この1~2週間は、またこむら返りが少し増えているので、単なる偶然だったのかもしれないのだが。。。

 さて、今回の通院では、さっそく右手の具合を見て貰った。右手の指はこわばり、曲げると痛くひどい痺れが走り、もう左手を添えても手の平に指先を付ける事が出来ない状態である(軽く曲げる事は出来るのだが)。両肘の内側と、肘から手首にかけて痛みも感じるというと、腱(tendon)に痛みを感じているのかもしれないと先生。左手首近くのピンポイントの痛みについても、骨ではなく、腱のあたりに痛みを感じているのではないかと言われる。GVHDで、関節のみならず、腱も痛むのか??

 この治療薬はステロイド(steroid)のプレドニン(predonine)と言われ、1日10mgから始めましょうと言われる。「もし効かなければ?」と訊くと、出来るだけ少な目にした方が良いと言われる。前回の通院ではプレドニゾロン(prednisolone)を1日に15mgと聞いた気がするが(プレドニンもプレドニゾロンもどちらも呼び方が違うだけで同じ薬)、最初は多目にした方がガツンと効くと聞いているので、どうせ始めるのなら前回言われた様に、1日15mg、或いは12.5mgの方がいいのでは、と訊いてみるが、10mgで2週間後にまた通院という事になる。※通院日は、いつもはほぼ月1回なのだが、今回はステロイド開始の為、2週間後に様子を見る事になっている。ステロイドは万能薬的な側面を持つが、やはり服用には慎重を期した方が良いみたいだ。

 以前、先生から受けた説明では、初めにガツンと効かない場合、途中から(中途半端に)増やしても劇的な効果が無さそうだという印象を受けていたので、10mgで効かない場合、次回の通院を2週間後ではなくて、1週間後に変更し、プレドニンの量を増やして下さいとお願いした後で、「薬が効いたかどうかの目安は、服用後何日目位で現れますか?」と訊いてみる。「2~3日」と先生。それではその時点で効き目が感じられなかった場合、連絡しますとお願いする。

 プレドニンは5mgを1日2錠処方されたのだが、どの様に服用するか訊く。先生は1日1回朝に10mgか、朝・晩の2回に分けるか、しばらく悩まれた後、朝・晩に5mgずつ服用にする事になる。多分、免疫抑制剤のネオーラルを未だ朝・晩と12時間間隔で25mgずつ服用しているので、それに合わせたのかな、と勝手に考えてみたりする。

 血液検査結果は、今回も少し肝機能検査値が上昇していたが、先生は気にされておられない模様。昨年6月2日にネオーラルを1日25mgに減薬したが、肝機能値が再度悪化し始めたのに伴い10月6日に元の50mgに量を戻して1年近くが経つ。しかし、どうしても基準値迄下がりきらず、今年(2009年)2月16日にGOT(AST)が44、GPT(ALT)が40を底値に、しばらく足踏みし、4月20日の検査値から、逆に肝機能値が少しずつながら上昇し始めている。私は内心、また肝機能(liver function)の悪化が始まっているのではないかと思っているのだが、先生はステロイドの開始で、この肝機能値も一緒に改善するかもしれないと言っておられる。

 もし今回の右手の不調が無くてステロイド服用という事態も起こらなかった場合、肝機能値は今後も増え続けるのか頭打ちするのかは、もう分からなくなってしまうが、ステロイドが効いて右手の症状が改善したら、いずれステロイドの減薬が始まるだろう。そしてステロイド薬が零になった後に、また肝機能値が上がり始める可能性はあるのかも知れないと、自分は考えている。

 プレドニン服用開始……。量は少なそうだが、何か副作用(side effect)は出てくるのだろうか? あれだけ敬遠していたステロイドではあるが、始めるからには、どうか良く効きます様に。

【血液検査の結果】2009/08/24:
WBC(白血球数) 5.2、HGB(ヘモグロビン) 12.2、PLT(血小板数) 201、
GOT(AST) 54 (高)、GPT(ALT) 46(高)、γ-GTP 25、LDH 246(高)、AMY 135(高)、T-cho 225(高) [140-220mg/dl]、TG 170 [34-173mg/dl]

2009-08-22

2009/08/22 (土) 新型インフルエンザの症状とは?

 前回『09/08/19 (水) 新型インフルエンザ国内流行宣言』を書いたので、新型インフル関連をもう一つ書いてみたい。

 早くも再流行期に突入した新型インフルエンザ、強毒性ではなく、ハイリスク群以外はそんなきつくは無いと言われ、ニュースでも感染力(infection)の強さと高熱を発する点が特徴の様に報道されているが、その他の症状は余り聞こえて来ない。もし新型に罹ってしまった場合、具体的にどんな症状なのだろうか? 偶然だが、ひと月ほど前に、実際に新型に罹った人の症状を教えて貰える機会があった。

 新型に罹ったのは中学1年生の男子で、姉の息子である。最初、同じ学年の他のクラスで新型が発生し、1クラスが学級閉鎖になったのだが、翌日には2クラス閉鎖、続いて1学年閉鎖、3年生の1クラス閉鎖、学校閉鎖と、瞬く間に広がったそうである。更に、近隣の学校でも季節外れのインフルエンザ(influenza)が大流行していて、学校閉鎖も増えているという事だった。この中学校は国内初の新型が確認されたK戸市(つまり私の住んでいる地域)の東方、同じ県内の都市であり、同じく新型の罹病者数の多いO阪市と隣接している。学校閉鎖ならニュースになっても良さそうなのに、私は聞いた覚えが無かった。日本国内流行宣言が出た今なら、もうニュースに出なくても仕方がないと思うのだが、時期は7月上旬、「新型の再流行はこの秋で、夏場は治まっているので安心を」と言われていた頃なのだ。

 色々調べて気が付いた事なのだが、ネット上で公表されている新型の患者数というのはPCR検査(DNAを増幅して何型かを調べる検査)で新型と確認された患者数であって、簡易検査で陽性だが、PCR検査を行なっていない患者はこの公表数に含まれないという事だった。つまり、あっという間に学校閉鎖になる程多く中学生が季節外れのインフルエンザに罹ってしまっているのだが、その大半が簡易検査のみでPCR検査までは受けていないか、簡易検査も受けていない為、新型の患者数にカウントされていないのだ。この時期はまだ全件を確定検査する様に言われていた筈と思うのだが、そういうからくりの為、ニュースに出なかった様だ(意図的に確定検査をしなかったのではないのだろうかと感じてしまう……)。

 この時、『ニュースには殆んど取り上げられていないが、潜在的な患者はものすごい勢いで、しかも身近で増え始めている』という事実を知ってからは、外出時はいつも以上に敏感になる必要があると思い、周りの様子に気を付ける様になったのだが、日本国内流行宣言がなされる少し前から、電車に乗っていても風邪の様な症状をした人が目に見えて増えてきている。

 さて、この新型インフルエンザに罹ったという息子の症状を姉に教えて貰った。

 最初の症状は、7/9(木)に少々寒気がしたというが、翌金曜日も、いつも通りお腹一杯朝食をとって元気に登校したそうだ。ところが3時間目頃(多分10時半頃)から気分が悪くなり、昼過ぎには頭痛、体の痛み、ふらふらするという症状が出、発熱(pyrexia、fever)もしており、39.8度。急遽早退する事になるが、3分も歩けずへたってしまった為、車で迎えに行ったという。そして向かった発熱外来の簡易検査でA型、即ち、新型にほぼ間違いないと診断されたそうだ(PCR検査は行われず)。

 帰宅後(金曜日)は激しく嘔吐(vomiting;emesis)を繰り返し、それがピタッとおさまったかと思うと、高熱と体中の激痛に襲われていたという。土曜の夜から回復に向かい、日曜は微熱(low grade fever;subfever)、月曜は平熱、火曜日には食欲も戻ったというが、これも個人差がある様で、正常に戻る迄に、更に2~4日かかった生徒もいるそうだ。姉の感想としては、「感染力は極めて高く、やはりきつい症状ではあるが、弱毒性でインフルエンザとしては比較的軽いって印象」という。

 『これで軽いのか!!?』と驚くしかない。自分は季節性のインフルエンザですら、罹ったのははるか昔、子供の頃だったと思うので、風邪の間どんな症状だったか等、もう覚えていない。ニュースでも、ハイリスク群以外はそんなにきつくないと報道されているが、姉からのメールを何度読み直してみても、その症状は非常に重い様に感じる。まして、今の自分も含め、ハイリスク群(high risk)の人が罹ったら、これよりもっと重症になると言われているので、ぞっとしてしまう。

 みんながみんな、同じ症状が出るとは限らないのだが、“前日に寒気”というのがサインかもしれない。あとは高熱を発するというのがポイントだろう。

 いつもの関節痛(arthralgia)に加え、2ヶ月程前から始まった右手関節痛(右手がグーッと握り込めず、握ろうとするときつい痛みと痺れがある)が日々悪化傾向にあるので、痛み止め(painkiller)のロキソニン(Loxonin)は使用上限の、1日に3錠を毎日服用している。しかしロキソニンは解熱作用(antipyretics)もある為、出来るだけ飲まなくて済む様にと主治医からは言われている。今日は発熱していないかを確かめる為に、久々にロキソニンを一日我慢して様子を見ている(時々こうやって発熱の有無を確認している)。早期発見、早期対処も重症化を防げる1つのポイントになると信じて、明日も出来れば我慢して本当に発熱していないか確認してみたいと思う。

2009-08-20

09/08/19 (水) 新型インフルエンザ国内流行宣言

 先日、日本国内初の死亡例が発表された所だが、8月19日、とうとう新型インフルエンザ(H1N1)の国内本格的流行宣言が厚生労働省から発表された。秋を待たずにこの暑い真夏の最中とは、ちょっとしんどいニュースだ。

 日本国内初の死亡例は8月15日沖縄の57歳の男性で、人工透析(artificial dialysis)・心臓疾患(heart disease)があったそうだ。2例目は18日神戸で、高血圧(hypertension)・糖尿病(diabetes)・肺気腫(pulmonary emphysema)の持病がある77歳の男性、そして今日、名古屋で81歳女性が新型で亡くなったという3例目が報告された。この女性もまた持病があり、多発性骨髄腫(multiple myeloma)と心疾患があったという。多発性骨髄腫という事は、自分と同じ血液疾患(blood dyscrasia)仲間という事になる。

 また、今回の死亡例の方々が持病を持っていたとはいえ、この新型に罹り難い傾向があるとか新型に対する免疫(immunity;immunization)があるのではないかと言われていた高齢者も含まれている。つまり高齢者だとしても、もう安心は出来ないという事だろう。

 自分は急性白血病(acute leukemia)で骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受け、現在、免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral)を服用している為、免疫力を薬で落としている状態、即ち免疫抵抗力が低い状態だ。加えて、最近の右手のこわばり(stiffen)・関節痛(arthralgia)治療にステロイド(steroid)という、これまた免疫抑制もある薬(免疫力を弱めるという事、易感染性、即ち感染し易くなるという副作用(side effect)がある薬)を服用する予定なので、ますます免疫力が落ちてしまう状態になる。これまで以上に感染(infection)に注意しなければならない状態になるのに、このタイミングで新型がまた大流行するとは。。。

 今回の新型インフルエンザ、発生が確認されたのは今年の3月18日頃のメキシコで、以後世界に飛び火してから、まだ半年も経っていない。強毒性ではないらしいとはいえ、その感染力の強さはあなどれない。しかも、国内でのこの季節の大流行だ。自分の周りでも、最近では、電車に乗っていても、痰(sputum)が胸の深い所に絡んでいる様な怪しい咳(cough)をしている人を見かける確率が前よりも増えてきていたので、かなり流行しているのだろうという気配を敏感に感じ取っている。

 その反面、5月に起こった新型インフル騒動の頃に比べ、周りでマスク(mask)を着用している人は殆んどいなくなっている。その為、今迄も人混みの少ない車両に乗る様にしているのだが、同じ車内で怪しい咳をする人(咳払い等と違い、深い咳が止まらない症状の人等)がいれば、そこから離れた座席に移るか、可能ならば隣の車両に移動している。その他にも、例えばエレベータのボタンやドア等も、夏用の上着として着ている長袖のヤッケの服越しに押すとか、手を袖の中に入れて袖の布越しに触るとかして、出来るだけ直接手や指・肌が触れない様にしている。マスクは在宅時以外常にしているが、電車内では帽子、時にはヤッケのフードもかぶり、サングラスも掛けたりして、極力肌の露出を少なくし、空中を舞っているかもしれないウイルスが、髪や肌、目等に付かない様にと予防している。こうしておけば、急に隣で咳やくしゃみをされても、直接ウィルス(virus)を浴びる事だけは避けられる様に思うからだ。手洗いは勿論だが、少しさぼり気味になっていたうがい(gargle)も、またこまめにする様にしている。そこまでしなくてもと思われるかもしれないが、自分の身は自分で守るしかない。やはり自分はハイリスク(high risk)群であるし、人より感染し易い方に分類されるので、感染した場合のリスクを考えると、これ位はしなければならないだろうと思う。

 一般の人で花粉症(pollinosis;hay fever)の人は、花粉症が起こる時の対策と同じ様に振る舞えば良いのではないだろうか。ウィルスが花粉粒子よりも遥かに小さいという事を理解した上で、例えばマスクのグレードを上げてみる必要はあるかもしれないが、あとは花粉対策と似た所がある様な気がする。あとは手洗いとうがいだろう。

 ところで、季節性インフルエンザ(influenza)の死亡率(death rate;mortality rate)は0.1%位だそうだ。これは罹患者1,000人に付き1人の割合で死亡する人がいるという事だ。今回の新型の死亡率はそれより多く、0.5%位と言われているので、季節性の5倍位になる。19日現在で罹患者推定数が60,000人を超えたと報道されているので、単純に計算すると、もう300人位は死亡者が出てもおかしくない事になる。たとえ季節性インフルエンザだったとしても、その患者数が60,000人なら60人位は死者が出る計算になる。現在死者が3人というのはまだ少ないと見たらよいのか、これから増加する可能性があると見るべきなのか……、とにかく、その可能性があると今からしっかりと覚悟をしておく必要はあるのかもしれない。

 感染しない様に気を付ける事は勿論だが、もし感染してしまったら、非常に感染力が強いウィルスであるという事を自覚して、可能な限りウィルスを拡散してしまわない様に個々人が気を付ける必要があるだろう。

※ブログ内、参考記事:
2009/05/17 (日) 新型インフルエンザの相談窓口
2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について

2009-08-19

09/08/19 (水) 現在の右手の状態

 GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と思われる右手のきついこわばり(stiffen)は、日が経過するにつれ、現状維持とはならず、悪化している様だ。先週からはとうとう一日中、右手をグーッと握り込む事が出来なくなってきている。
※今回載せた組写真は全て8月11日撮影。現在はこの写真よりも更に握り込み難くなっている。

 指を曲げると関節を中心に痛みが走り、無理に深く曲げ様とすると、手全体がビンビンと痺れ痛む。右指の痺れ(numbness)は、主に中指・人差し指・薬指の第一関節が多いが、5本共痺れている日も多く、きつい日には第一関節のみならず指全体がじりじりと痺れている。

 最初に右手がグーッと握れなくなったのは6月25日、7月12日頃から中指の痛みと痺れが始まり(ブログ内参照記事『2009/07/12 (日) この頃 右手がなんだかおかしい』)、右指の痺れは日を追う毎に広がり、指や手の平の筋肉にも痛みを感じてきている。この頃は、右指が少しむくんでいる様に見え、いつも手指に少し熱を持っている気がするし、両掌は少し赤くなっている時が多い様に感じる。
※掌が赤いなんて、もしかして肝機能も悪化しているのだろうか?

 指が楽に曲げられず、こわばりが取れないので、このまま固まってしまわない様にと、自己流で指を曲げるマッサージ等も開始していたのだが、8月6日に、実は右指が手の甲側に反らす事も出来なくなっている事に初めて気が付いた。具体的にどういう風かというと、写真(8/11撮影)や文末に載せたビデオ映像(8/18撮影)を参考にして貰いたいのだが、左手の指なら、右手で左手の指を手の甲側に押してやると、90度位迄スッと反らせるのに、その逆は、殆んど反らないのだ。右手小指だけは無理をすると90度まで反らす事が出来ると思ったが、その状態で小指を(左小指の様に)真っ直ぐに伸ばす事はどうしても出来ない。『指関節が固くなってしまっている??!』とギョッとし、その日からは曲げる以外に指を反らせるマッサージ(massage)も追加しているが、悪化傾向は止まらない感じである。

 マッサージの他にも、日中は主に液状の外用鎮痛消炎剤を、就寝前にはマッサージの後の指や肘にも膏薬(plaster)を塗ったり巻いたりしている。これによって痛みが和らぐ感じはしないが、しないよりはした方がましだと信じて続けている。膏薬の貼り過ぎが原因なのか、かぶれてきて発疹(exanthema;eruption)が少し出来始め、現在は発疹も痒い状態。また、外用液を塗った事を忘れて、その手で目をこすってしまった為に、目がひりひりしてしまう事が何回かあったので、外用液を塗ったりした時は、手にサポートを付ける様にしている(写真)。これを付けてからは、不用意に外用液を塗った手指で目をこすったりする事は無くなった。実はこのサポート、捨てようとしていた穴のあいた靴下だ。つま先部分をハサミで切り落とし、踵の穴の部分に手の親指を通すと、なんともいい具合にフィットする。

 話を元に戻すが、最近では、何かものを書くとしても、指を曲げなければ筆記具を持てない指先の作業なので、すぐに辛くなる。食事でお箸を使うにしても、痛みと痺れの為、途中で休憩するか、左手に持ち替えて食べたりする事もしばしばだ。痺れた指先の感覚は悪く、トイレでも、左手で拭く練習をしている。いよいよ生活に支障が出始めた、という感じである。幸い、パソコンのキーボード入力での打ち込みは、長時間にならない限り、さほど辛く感じないので、これをまとめるのには助かっているが……

 ところで、先月の通院では、このこわばりの治療にはステロイド薬を飲んだ方が良いと言われたのだが(『2009/07/27(月) 通院記録 右手関節痛もGVHD、治療薬はステロイド?』)、出来ればステロイド(steroid)を避けたいという思いから、投薬をひと月待って貰い、その間に治る・又は改善方向に向かう事を願っていた。しかし、こわばりに加えてしびれや痛みが増してきて、痛み止め(painkiller)も全然効かない。先月、主治医が、2週間後からステロイドを開始し2週間連続服用すると1ヵ月後の通院になるがそれではどうか、と提案されていたのも断っていたのが悔やまれる位、痛くて堪らなくなっている。更に書くのなら、痛みは両肘や、親指側の左手首の角の関節にも広がっている。このままでは、ひょっとしたら今の所こわばりの無い左側にも右手の症状が現われるかもしれない。2週間程前から、お薬を処方して貰う為に、通院日を前倒しに変更して貰おうかと何度も思った位だが、あと1週間、なんとか我慢しようと思っている。

 ステロイドについては先月の通院以来、知り合いに色々リサーチをしてきたが、今の症状を治すには、もう腹をくくってステロイドを飲むしかなさそうである。ステロイドについて知人から得た情報は、出来れば後日纏めてみようと思う。

 多分、あと1週間位なら、まだハンドルは握れるだろうと判断しているのだが(自分の運転で高速道路を利用して通院している)、どうなるか予測はつかない。なんとか持ち堪えてくれよ、右手君!

2009-08-13

09/08/13(木) 足の爪の内出血

 先月、姉の観光案内がてら、大阪に出かけたと、『2009/07/24 (金) ちょいと大阪』で書いたのだが、その後日談だ。

 実は万歩計(歩数計、ペドメータ:pedometer)を着け始めてから1年弱、その歩数を手帳に付け始めたのは去年10月21日からだ。病気をする以前の様に快活な歩行はしていないし、どちらかというと、疲労しない様にとおとなしく歩いているので、感度は最高にしてある。はじめの頃、感度を逆に設定していたのか、家に居て殆んど動かなかった日の歩数計の数字が、雀の涙程度だったのを見てガックリした事があったので、歩数が実際より甘く出てもいいじゃないかと、感度をMAXにしたのだ。

 いつもはたいした歩数ではないのだが、通院日だけは広い大学病院内や、院外の薬局へ薬を貰いに行かなければならないせいか、丸1日の歩数は10,000歩位になる。外出する時以外では、余り1万歩を超える事は無い方かもしれないが、20,000歩を超えて歩く事はまず無いと言っていい。それが、先日の大阪観光の日は久々に22,000弱も歩いていた様だ。その後遺症と言っていいのかもしれないが、題名から分かる様に、また足の爪が内出血(internal bleeding)してしまっている(写真)。今度は左足の第2指の爪だ。

 そういえば、以前も足の爪に内出血を見つけたとか書いていたなぁと思い調べてみたが、一つは去年の6月(『2008/06/20 (金) 足の爪色が?』)で左足の中指の爪、次は11月末(『2008/11/30 (日) 足の爪はネコの爪?!』)で右足の第2指の爪で、いずれも旅行後に見つけている。ちなみに、11月の旅行では20,000歩前後の日が多く、万歩計をリセットし忘れたのかと思った位だった。やはり旅行となるとやむを得ずというか、良く歩くらしい。昨年6月時点ではまだ万歩計を着けていなかったので分からないが、今回の事を踏まえて考えると、きっと1日20,000歩近く歩いていたのだろうと思う。

 昨年の分については旅行をしていて、数日続けて良く歩いたせいかと思ったのだが、大阪観光は1日だけで、翌日は家で疲れをとる為ずっと休養していたので2,000歩位だったのを見ると、自分の足は1日20,000歩を超えると、爪が負担に耐え切れずに内出血してしまうのかもしれない。変な所で、未だ完全に回復していないよと、自分の体が教えてくれる。

 毎回内出血を起こす爪が違うのは、履いていた靴や歩いた場所・季節(昨年11月は雪の中が多かった)が違っているからかもしれない。靴は自分の足に合ったのを履くのに越した事はないと知ってはいるが、写真でも分かるかもしれないが、ちょっと指の長さが不揃いな上、足の幅も広い為、ぴったりする靴に出会える事が少ない。しかし、たった1日、20,000歩、歩いただけで内出血してしまうのをみると、足に合った靴を見つけるか、思い切ってあつらえた方がいいのかなぁ~っと考えてしまう。

 写真を載せたので、ついでに書き留めておくと、足の親指の爪は、退院後、未だに横筋が出来る状態だ。以前の様に伸びてくると先端から筋に沿ってポロリと爪が剥がれ落ちる事は殆んど無くなったが、この横筋、まだ抗癌剤(anti-tumor agent)の影響が残っている証拠なのだろうか? 親指以外の足の爪は、もうかなり前から横線は見られなくなっている。きっと親指と比べて爪の大きさが小さいせいで、親指よりも、爪が入れ替わる回数が多いからだと思う。

※090827追記:8/27、左足の親指の先を家具の角でぶつけてしまった。なんだか靴下の中に違和感を覚え、脱いで見ると、親指の爪先部分が一部無くなり、いびつな形になっている。靴下の中を探ると、ポロリと親指の爪のかけらが出てきた。丁度先端から2~3mm位が、ぶつけた衝撃で、伸びた爪の先からはがれ落ちてしまったらしい。未だ、猫の爪、健在である。

2009-08-12

09/08/12(水) 抗核抗体について

 抗核抗体について、『最新医学大辞典』(医歯薬出版株式会社)に書いてある事を、そのまま引用させて頂く。
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【抗核抗体(こうかくこうたい):antinuclear antibody(ANA)】、《抗核因子;antinuclear factor(ANF)》
 真核細胞の核を構成する種々の物質に対する自己抗体の総称.全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,進行性全身硬化症,皮膚筋炎,多発性筋炎,Sjo¨gren症候群(シェーグレン症候群)などの膠原病に高頻度,高力価に検出される.通常,動物細胞を用いた螢光抗体法で検出される.また抗核抗体陽性の場合でも,種々の異なる染色パターンが観察され,それらは通常5型に分類される.すなわち,1)均質型(homogeneous pattern),2)辺縁型(peripheral pattern),3)斑紋型(speckled pattern),4)核小体型(nucleolar pattern),5)特異な染色型(たとえば抗セントロメア抗体など)で,これらの染色型と膠原病のタイプおよび病型との間に一定の関連性が認められている.
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 今回(7/27)、右手が急にこわばってきた為、血液検査項目にリウマチ因子(RF)と抗核抗体(FA)を追加して貰った。FAの基準値は、私の場合、40倍未満なら陰性(negative)という事になる。

 こちらはリウマチ検査(rheumatoid factor:RF)と違って、退院間もない頃に起こったきつい関節痛(arthralgia)の時は検査して貰わなかったが、結果は40倍未満で陰性だった。リウマチ因子(RF)も陰性だったので、今回の右手のきついこわばり(stiffen)は、BMT(bone marrow transplantation;骨髄移植)によるGVHD (移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の一つであって、リウマチ(rheumatism)ではないという事になるが、リウマチではないとはいえ、それを治療するのならば、リウマチと同様の治療薬、例えば免疫抑制剤(immunosuppressant)とかステロイド(steroid)を使う事になるという。

 検査結果が全て陰性だったので、これ以上詳しく調べる事は止めにしたが、抗核抗体検査は更に8つの項目に分かれているので、どんな項目だったかを以下に一覧しておく。

◎ 抗核抗体(FA)・………………基準値:[40倍未満]
 ・ Homogeneous(均質型)… 基準値:[検出せず]
 ・ Peripheral(辺縁型)………基準値:[検出せず]
 ・ Speckled(斑紋型)…………基準値:[検出せず]
 ・ Nucleolar(核小体型)…… 基準値:[検出せず]
 ・ Discrete Sp. (セントロメア型)…基準値:[検出せず]
 ・ Cytoplasmic(細胞質型)… 基準値:[検出せず]
 ・ その他染色型1 ・…………基準値:[検出せず]
 ・ その他染色型2 ・…………基準値:[検出せず]
※抗核抗体検査が陽性になった場合、その型が8項目中のどれに相当するかが『検出』という言葉で出てくると思われる。

 自分が通院している病院では、『最新医学大辞典』に書かれている5分類よりもっと細かく分類して検査している様だ。

2009-08-11

09/08/11(火) リウマチ因子について

 リウマチ因子について、『最新医学大辞典』(医歯薬出版株式会社)に書いてある事を、以下にそのまま引用させて頂く。
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【リウマチ因子(りうまちいんし):rheumatoid factor(RF)】、《リウマトイド因子》
 IgGのFc部分に対する自己抗体.慢性関節リウマチ患者の80%前後において血清リウマチ因子が陽性であるが,健常人でもみとめられることがある.慢性関節リウマチ患者関節液中にもみとめられる.検出は主として凝集反応が用いられるが,ヒトIgGを吸着させたラテックス粒子を用いるRA試験,ウサギIgGを吸着させたホルマリン処理赤血球を用いるRAHA試験,ウサギの抗ヒツジ赤血球IgG抗体を結合させたヒツジ赤血球を用いるWaaler-Rose試験などがあり,主としてIgMクラスのリウマチ因子を検出する.
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 今回(7/27)、右手が急にこわばってきた為、血液検査項目にリウマチ因子(RF)と抗核抗体(FA)を追加して貰った。RFの基準値は、私の場合、11.7 IU/mL以下なら陰性(negative)という事になる。

 退院間もない頃に起こったきつい関節痛(arthralgia)の時も検査して貰い、今回で2回目だが、いずれも陰性(今回は6未満だった)。また、リウマチ(rheumatism)なら炎症反応も出るそうなのだが、炎症反応を示すCRP反応(C-反応性蛋白:C-reactive protein)も基準値内である事より、リウマチではなく、BMT(bone marrow transplantation;骨髄移植)によるGVHD (移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の一つであろう、という事になった。

 『最新医学大辞典』に書いてある内容を読んでみても、よく理解出来ないが、Ig-GやIg-M検査の値も、最近では基準値内だから、多分「リウマチ」という病気ではないという事なのだろうと思う。

 リウマチではないとはいえ、それを治療するのならば、リウマチと同様の治療薬、例えば免疫抑制剤(immunosuppressant)とかステロイド(steroid)を使う事になるという。

2009-08-10

2009/07/27 (月) 通院記録2 前回(6/22)の蛋白分画の結果

 前回で5回目になる、6月22日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。検査値はほぼ変化無く、グラフ内のノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も大体同じで、γの辺りの山に付いている。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いている(写真)。つまり、M蛋白が検出されているという事だ。

  「やっぱりありますねぇ……(ノッチの事)」と先生。

 先生は、M蛋白はGVHDと連動して出る人が多いと話されたので、「ノッチ(▼)が消える事がありますか?」と、また訊いてみると、消える事はあるとの回答。今日(7/27)のイムノグロブリン(免疫グロブリン:immunoglobulin:Ig)にも変化がないので著変無し、という事で、取り敢えず、また様子を見る事になる。

 「次回はフェリチン(ferritin)の検査もイムノグロブリンの検査も入れませんが……」と言われつつ、蛋白分画の検査だけは、毎月入れられておられる。

 今月(7/27)の蛋白分画の検査結果は、また次回通院日に印刷して貰う事になるが、現状維持で、そのうちノッチが消える事を祈ろうと思う。

【蛋白分画の結果】2009/06/22:
・ ALB分画(画像アリ) 60.0% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.7% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.8% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.1% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 23.4% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.5 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:【蛋白分画検査

2009-08-09

2009/07/27(月) 通院記録 右手関節痛もGVHD、治療薬はステロイド?

 この5週間の主な体調はいつも通りで、ほぼ毎日起こる症状は、だるい・しんどい、のど・頸・背中・腰・指等の関節痛、喉と鼻の奥に痰(sputum)の様なものが絡む等である。手足の攣り・こむら返り(twist、leg cramp)も、いづれかがほぼ毎日、時にきつく起こる。また、ひどくは無いのだが、全身に関節痛(arthralgia)や筋肉痛(myalgia)を感じる事も多い。頸後ろの湿疹(?)、或いは発疹(exanthema;eruption)は相変わらずで、これが膏薬(plaster)によるかぶれなのか、GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)によるものかも未だ不明だが痒く、つい、かきむしってしまっている為か、ちょっと傷跡が増えている(写真)。血圧(blood pressure)の上の方は92-99の間、下は64-71の間が多く、全体にまた少し上がってきた様に思う。発熱(pyrexia、fever)無し。久々に膿栓(Tonsillolith;tonsillar crypt)が計5回程出てきた、という感じ。

 中でも、最近特に気になる症状は、7月12日にも書いたが、右手が痛く、グーッと握り込む事が出来ないという事だ(ブログ内参照記事『2009/07/12 (日) この頃 右手がなんだかおかしい』)。いつも感じていた軽い頭痛(headache)は、今も時々感じるのだが、右手の痛みが勝っているのか、手帳への記録で、頭痛の記載は少なくなっている。体の通常の痛み等は、起床時が一番きつく、夕刻になるにつれマシになってくるのだが、今回の右手のこわばり(stiffen)は一向に改善せず、一日中痛んでいる。夕刻になると、グーと軽く握る形が出来る様になる日もあるのだが、深く曲げたり力を入れると痛む。日を追うにつれ、右手の中指も痛みを感じ始め、それが痺れ(しびれ:numbness)の様な感覚に変わり、今では右5本の指に痺れが広がっている。液状タイプの鎮痛消炎剤を塗ってみたり、5本指全部と手の平全面に膏薬を貼ってみたりもしているのだが(写真)、それで痛みが軽減するという感じもしない。例えば、新品のペットボトルのキャップを開けるのは右手では痛いので左手で開ける等、少しずつだが、症状が悪化してきている感じがするのだが、利き手なので、ちょっと不便さえ感じ始めている。

 この症状がGVHDならばまた様子を見るしか仕方がないのかもしれないが、もしかしたら薬のうちのどれかの副作用(side effect)かもしれないし、血液検査で原因が分かる検査があるかもしれないと思い、通院の数日前に、事前に主治医のKB先生に、新しく出てきたこの右手の症状等を書いてメールを出していた。先生からは、「お大事になさって下さい」という言葉と共に、GVHDが疑わしいが、リウマチ反応と抗核抗体検査(antinuclear antibody;ANA)という項目を追加で出しておくと、すぐに返事を頂いた。

 さて、今日の血液検査を終え、診察の順番が回ってきた。早速先生に右手の状態が具体的にどんなものなのかを話して診て貰い、やはりGVHDなのかと訊いてみる。すると、抗核抗体の検査結果(※)はまだ出ていないが、リウマチ因子(rheumatoid factor:RF)は陰性と出ており、更にリウマチならば炎症が出るのだが、その炎症反応を見るCRP(C-反応性蛋白:C-reactive protein)が出ていない事もあり、リウマチ(rheumatism)ではなく、GVHDだろうとの事。右指関節の腫れが無いかと診て下さるが、目で見て分かる様な腫れは無い。ただ少し指に熱を持っている様だと言われる。そこで、更に気になっている点について2、3質問を続けた。
※後日、結果が分かったが、抗核抗体検査も全て陰性だった。

 先ず、GVHDは体の片側に出る事があるのかという点。これについては、利き手、利き腕等に出やすい傾向があるそうだ。「以前もありませんでしたか?」と先生に訊かれたが、もう随分日が経っているので、記憶がはっきりしない(※後で調べてみると、確かにかつてこんな症状があると手帳に書いてあったので、片側に出る事もあるらしいと納得したが、退院後すぐに起こったのとはまた症状が違う気がする)。では、利き腕でない方の左にもこの症状が現われる事もあるのかと訊くと、その可能性はあるという(※左には出ません様にと祈りたい……)。

 次に、GVHDで手や指先の震え(trembling、震戦:tremor)という症状はあるのかと訊いてみる。今のところ、グーが出来ない・曲げると痛む等の右手痛で、生活や仕事(※手を使う細かい仕事をしている)に支障が出る程ではないのだが、もしこれに加え、震え等が出てくるとしたら困った事になるからだ。すると、先生曰く、GVHDの症状で手の震える人は多い、との事! 自分の場合、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)から現在に至る迄、手の震えというのは記憶にないのだが、先生の「多い」という言葉に少し驚く。これも、どうぞ今後それも起こりません様にと祈るしかない。

 右手がこわばっていて、グーと出来ず、曲げるのがひどく痛む現象は6月25日からだが、7月12日頃から右中指第一関節部も痛みを感じる様になり、指の方は日が経つにつれ痛みから痺れに変わってきている。7月21日頃からは右の薬指第一関節部にも痺れを感じる様になり、今では5本とも痺れており、きつい日には第一関節のみならず、指全体が痺れている。この痺れは一体何なのか、と先生に訊くと、痺れは神経に出るGVHDだろうと言われる。かつて入院中、抗癌剤による手先の痺れはあったが、GVHDって神経にも出るんだ、と感心していいのかなんなのか……、GVHDって本当に複雑だ。

 では、この右手の痛みを抑える方法があるのかと訊くと、治療にはステロイド(steroid)のプレドニゾロン(prednisolone)を投薬する事になるとの事。ステロイド投与に関しては入院中にはあったが、退院後は、肝機能(liver function)が非常に悪化した時も、可能な限り使わないで欲しいと頼み、現在まで塗り薬以外、処方して貰う事無くここまで来れた。自分がステロイドを嫌がる理由は、ステロイドは非常に良く効く薬だが、副作用(side effect)や減薬の仕方が難しいという話を聞いているからだ。

 ステロイドの副作用について、改めて訊いてみると、顔が丸くなる(太る)、糖尿病(diabetes)、高脂血症(hyperlipemia)、人によっては不眠症(sleeplessness)、イライラする(ステロイドはホルモン剤の為にこの症状が出るらしい)、易感染症、骨粗鬆症(osteoporosis)等など、聞き知っている事から知らない症状まで、色々出てくる(※これらの症状は、みんながみんな、出るものではなく、全く出ない人もいれば、これらのうちのどれかが出てくる人もいるという風に解釈して欲しい)。ステロイド剤で症状が改善するのなら、一時的に太ったりする副作用は仕方がないかもしれないが(薬を止めれば元に戻る)、イライラしてしまうというのは、人にも迷惑を掛けてしまうだろうから、ちょっと面倒な副作用だ。それから、自分は体質なのか、血液検査でいつも総コレステロールが高めに出る傾向があるので、高脂血症という副作用も気になる。それに折角、骨粗鬆症改善薬を服用しているのに、骨粗鬆症が進む可能性があるのは非常にジレンマ(dilemma)だと感じてしまう。

 ステロイド投薬量は、現在の私の体重と症状から考えると、1日に15mg(1日に5mgを3錠)位から始めるのが適当と思われると言われる。そこで、仮に症状改善した場合、その後の減薬方法を訊くと、1日3錠処方(prescription)したのなら、減薬は先ず1日に2.5錠、2錠……、という形での減薬となるという。また、最初の2週間は必ず薬を飲み続けて貰わなければならないし、服用開始後は、ステロイド投与によって症状が改善したか否か、投与量は適切か等を見極める為に、2週間おきに通院して、薬の量を慎重に加減していく必要があるという。やはり、安易に使える薬ではない様だ。

 では仮に減薬等がうまくいかなかった場合はどの様な現象が起こるのかと訊くと、「リバウンドが起こる事があります」と言われる。リバウンド(rebound)という言葉は、ダイエット(diet)等で失敗して、また太ってしまう時とかに聞く言葉だが、この場合のリバウンドとはどういう事なのかと訊くと、前よりも症状が重くなってしまうという事らしい。例えば手の関節痛が今よりもひどくなるという事だ……

 ステロイドは万能薬的な側面を持っているらしいという事を知っているが、良く効くからと言って、漫然と長期にわたって使い続けるのは危険な薬だという事も母より教えられている。ただ、ステロイドによって、かなりの確率で、この右手のこわばり以外にも、肝機能値も劇的に改善するだろうと予想は出来るのだが、今は入院している訳でもないし、こまめに通院出来る状況でもない。ステロイド以外の薬は無いのだろうかと、つい考えてしまい、尻込みしてしまう(※先生は、肝機能検査値がひどく悪化した時もステロイドを処方しましょうかと言われていたが、ぎりぎりまで待って貰った結果、改善方向に転じた為、処方されずに済んでいる)。先生は、ステロイドなら、肝機能値も含め、その他、全身の関節痛も改善する可能性が大きいし、そうなると痛み止めを減らせるかもしれないと言われるのだが……。ちなみに今回の肝機能値はGOT、GPT共に微妙に+2、+4とまた上昇している。

 通常、リウマチや膠原病(collagen disease)等の改善には、免疫抑制剤(immunosuppressant)やステロイド等を処方するので、自分の様にGVHDによるリウマチ様関節痛(rheumatoid arthralgia)等の場合にも、やはり同様の薬を処方する事になると、かつて(退院後すぐにきつい関節痛が起こった時)先生から訊いた事がある。免疫抑制剤もステロイドも同じ易感染性(infectible)の副作用があるのなら、現在服用している免疫抑制剤の量を増やすという訳にはいかないのかとも先生に訊いてみる。それに対しては、免疫抑制剤では、効果が現われるのに時間がかかるが、ステロイドなら、効果がすぐに現われる、という説明をして下さる(あくまで、私の場合での話なので、それを踏まえて頂きたい)。

 ステロイドとなると、しばらくは2週間毎の通院になるだろうという点と、それにより、更に薬の副作用が増える可能性等々がネックとなり、これだけ話し合っても、尚も決心しかねている自分を見て、「では、次回通院日を4週間後という事にして、今から2週間後から服用を開始してみるというのはどうでしょうか?」と先生が提案される。それはいい考えかもと思ったのだが、さんざん悩んだ結果、もうひと月ステロイドを待って貰う事にした。

 99%以上の確率で、次の通院までにこの右手の症状が改善しないと感じているのだが、それでも、次までに治ります様に、せめて改善します様にと祈るのみだ…… 

【血液検査の結果】2009/07/27:
WBC(白血球数) 4.7、HGB(ヘモグロビン) 12.1、PLT(血小板数) 170、
GOT(AST) 51(高)、GPT(ALT) 44(高)、γ-GTP 25、LDH 223、AMY 144(高)、
Fe 140 [40~148]、UIBC 136 [129~316]、フェリチン 314.7(高) [150未満]、 
※私の場合、Feとフェリチンは基準値より高い程、またUIBCは基準値より低い程、悪い事を示す。[ ]内は私の性別・年齢での基準値。
Ig-A 87.9低)、Ig-G 1746 (基準値)、Ig-M 83.3 (基準値)、
RF 6.0 > [11.7以下]、抗核抗体検査(FA) 40倍未満 [基準値](他も全て検出せず)

2009-07-27

2009/07/25 (土) 芦屋花火大会

 このブログにビデオ投稿も出来る様になったと知り、自分のデジカメで撮影したビデオをかつて投稿してみようとした事があった。が…、どうしても出来なかった。どうやら、インターネット上で公開されているものしか投稿出来ないみたいだと、その時はそう結論していた(確信は持てないが……)。以来試していなかったのだが、最近、久々に試してみると、自分が記録したビデオ映像もUp出来る様になった事に気が付いた。そこで、ちょっと時間が長いのだが、花火のビデオを載せてみようと思う。

 撮影日は7月25日で、芦屋花火大会の様子である。大会会場へ行った訳ではないが、自分がいる地域からでも、その様子を見る事が出来た。花火大会というと、大抵ラスト数分に乱れ打ちをするので、それをビデオ撮りしてみようと、どの時間帯に開催されるかを事前にネットで調べておいた。

 初めて買ったデジカメはもう一年位になるが、まだ使い方が良く分からない。それでも花火撮影モードがあったり、星空モードがあったり、更にビデオ機能もあったりで、結構色んな状況に対応してくれる事は分かっていた。あとは、どれだけこれらの機能を使いこなせるかなのだが、多分、実践あるのみだろう。

 そこで、練習を兼ね、ドーン、ドーン…と打ち上げ花火の音が届き始めてから、デジカメを持って、花火を見に外へ出た。5000発とネットにあったのだが、結構見ごたえがあった。写真はちょっと手振れしているが、花火モードで撮影した写真である。

 ビデオは試撮りを数回と、花火大会のラスト約5分を撮影してみた。打ち上げ花火をじっくり見た事は久しくないが、ハートやスマイルマークの花火や、ドラえもん(?)の様な形の花火もあって、結構楽しめた。4枚組の写真はビデオからの抜粋。実は、このラスト5分の映像をUpしようとしたのだが、100MB以内しかUp出来ない事が新たに判明した。しかし、編集するプログラムもないので、この5分間の映像をのせる事が出来なかった。

 そこで、14秒しかないが、試し撮りの画像を一つだけUpしておく事にする。
※YouTube等に投稿した場合は、もっと簡単に画像をUp出来るのだが、YouTubeに会員登録していないので、その方法が取れない。そのうち、YouTubeに会員登録したいなぁ、とは思っているのだが……

 対岸の花火だったので、ズームで最大限に拡大して撮影してみたものの、肉眼で見えた程、綺麗な映像ではないのが少し残念である。それでも、この映像、少しでも楽しんで頂けたら幸いだ。

 

2009-07-26

2009/07/24 (金) ちょいと大阪

 先日、ちょっと大阪を練り歩いてきた。大阪を案内してくれと姉に言われたので、かつて行った事がある所を案内する事にした。といっても、誰かに案内されていった所ばかりなので、自分も大阪の地理は良く知らない。その為、前日迄、必死に地図を調べまくって予習しておいた。

 さて、取り敢えず向かった先は、大阪の中でもディープと言われるミナミの、道頓堀界隈。TVで『大阪』というと、このあたりの映像が良く出てくる。例えば「グリコ」や「かに道楽」(これは目玉と脚が動いていた)等の名物の看板や、復活したばかりの「食い倒れ太郎人形」等だ。難波駅からすぐの所だ。久々に訪れたが、色んな立体看板や動く看板、奇妙な看板等、競い合う様にひしめいていた。

 このこてこての道頓堀通のすぐ近くに、夫婦善哉(めおとぜんざい)で有名な法善寺横丁がある。ここは一変、趣のある石畳の小路と小粋な店が並ぶ。法善寺には水掛浮動が立っており、皆この不動様にお水を掛けてからお参りする為、“水もしたたる いい不動様”かどうか、顔が判別出来ないほど苔に覆われている。

 昼食はおいしいラーメンを食べようとあらかじめ伝えておいたのだが、道頓堀界隈のラーメン店密度の高さに驚く。何処のラーメン屋さんかとわくわくしている姉を連れて入ったのは、『神座(かむくら)』というラーメン屋さん。メニューは、その名も「おいしいラーメン」。。。一度だけ食べて事があるのだが、もう一度食べたいと思っていた所だ。それにラーメン屋さんはここしか知らないというのが実情でもあるが、ここなら味にうるさい姉も納得するだろうし、万が一、お気に召さなくても、“おいしいラーメン”を食べるという約束は果たせるという意図がある(^^)。時間も遅く、15時頃だったので、混雑に巻き込まれる事もなく入る事が出来た。

 ラーメンを満喫した後は、本場大阪の、大きなタコの入ったタコ焼き屋さんも冷やかしてから、ぶらぶらしたが、結構疲れてしまったので、通天閣界隈の観光は止めにし、大阪港駅の天保山へ向かう。ここでは世界最大級という天保山大観覧車(『海遊館』という水族館の横にある)に乗って大阪全体を見渡そうというのがメインだったが、その前に、天保山登山をしようと決めていた。大観覧車から近く、疲れる事なく登頂出来る、非常にユニークな山である。姉には「簡単に登れる」とだけ説明し、天保山入口にある、昔の天保山の姿を描いた陶板を見て貰い(写真)、さんざんもったいつけてから天保山へ向かった。

 狙い通り、天保山登頂は姉には大うけだった。どんな山だって? それは是非、自分の目と足で確かめて頂きたい。なかなか愉快で爽快ですよ。

2009-07-21

2009/07/21 (火) 日蝕望遠鏡

 明日は皆既日蝕。皆既でなくても日本各地で部分日蝕が観察出来る千載一遇のチャンスである。でも、日蝕眼鏡を用意していなかったので、どうしようかと思っていた。

 最近、地面に映る木漏れ日を観察しようという話を知った。話によると、日蝕が始まると、木漏れ日の形も三日月になるのだそうで、『JAXA宇宙教育センター』では、日蝕時に「みんなで木もれ日を撮ろうキャンペーン」というのもあるみたいだ。面白そうだと思ったのだが、近くに手頃な木漏れ日を探せない場合はどうすれば良いだろうか?

 そんな時、日蝕望遠鏡を作ってみては? と姉が教えてくれた。これの作り方は非常に簡単なので、ここでちょっと紹介しておこうと思う。作り方は以下の通り。

 先ず望遠鏡の筒だが、サランラップの芯もいいかもしれない。遮光性が十分あるなら、カレンダーを筒状にしたものでもいい。内側が銀色のスナック菓子の空きカップでも使える。

 アルミホイル等遮光性のあるものに穴を開け、筒の一方にかぶせ、輪ゴムやセロテープで光が脇から漏れない様にしっかりと止めておく。穴は1個でもいいが、たくさん開けておいた方が面白いかもしれない(写真②、裏が銀色のカップめんの蓋も利用出来る)。

 筒のもう一方には、白い紙などを当てておくのだが、そうすると観察が出来ないので、写真①右上や③の様にのぞき窓用の切れ目を入れておく。この筒の穴の方を太陽に真っ直ぐに向け、観察窓の白い紙の方に太陽光線が届く様にして観察するというものだそうだ。日蝕時はこれが次第に三日月状になっていくのだそうだ(写真③は試作品で太陽の光を映した状態)。
※日蝕望遠鏡といっても、決してこの穴から直接太陽をのぞくというものではなく、穴と反対側に当てた紙に影を映してみるものである。直接この穴に目を当ててのぞかないで下さい。失明の恐れがあります。

 工作する時間がない、面倒という場合、使用済みの穴の開いたテレフォンカードや乗車カードを使って、机や紙にカードの穴の影を映し、その変化を観察するという方法が手軽かもしれない(写真①右下に使用済み乗車カードの一例)。小さな穴が開いているものなら、何度もいいそうなので、興味ある人は色々と試してみると楽しいだろう。

 さて、一番の問題は、明日晴れるかどうかである。どうかこの世紀の天体ショー、晴れます様に。。。

2009-07-18

2009/07/17 (金) 現在の新型インフルエンザの罹病率について

 5月中旬に日本中を騒がせた新型インフルエンザ、一旦落ち着いた後、次の流行は秋口以降だろうと言われていたのに、最近またあちこちで再流行しているらしい。6月中旬以降は、新たに新型と確定された患者数は全国で1日に50人以上の日も多いという。これは、神戸・大阪で大流行した時の人数を上回っている。しかし、ニュースでは、ほんの小さくしか報道されていない気がする。ニュースの話題としては新鮮味が無くなったからなのだろうか?

 ところでこの新型インフルエンザ、罹病者数のみを聞いて判断していて大丈夫なのだろうかという疑問が湧いてきた。

 実は最近、兵庫県内のKN市等の中学や小学校で風邪(influenza)が大流行しており、学級閉鎖や休校になったという情報を得た。自分の居住地よりは離れた都市だが、情報を得るべく県のHPを調べてみた。ところが、県全体で罹病者数が殆んど増えていないのに気が付いた。しかも流行で休校措置が取られたKN市の罹病者数は、県のHPの中ではたったの+1人だったのだ。

 自分は国内の感染者数推移について、今迄次のページ、「国立感染症研究所」の『感染症情報センター』の中にある【新型インフルエンザ】を参考にしていたのだが、ニュースの報道や、各都道府県単位の報告数は多分、ここに出ている値なのだろう。そこで、市町村単位が独自に作っているHP等を幾つか見てみると、新型と疑われる患者数も報告してあり、学校閉鎖の情報も出ている。この数値と全国の都道府県別の報告数とが一致しないのだ。恐らく県単位では、PCR検査をして新型と確定された人の分しかカウントしていないのだろうと思い、もう一度、KN市のHPを見ると、確定患者が1人、疑わしき患者が何人と書いてある。これでつじつまが合うとやっとわかった。

 つまり、新型と疑われる風邪があちらこちらで大流行しているのに、新型かどうかを判定する検査(PCR検査)迄は、手が回らないのか省略しているのか、検査を行なっていない所が多いのだろう。その為、数字的にはあんまり増えていないのだろう。これは何も兵庫県に限った事ではないかもしれないと考えると、現在、検査はしていないが本当は新型であるという潜在的な罹患者数は相当な数になるかもしれない。

 ここ数日、PCR(polymerase chain reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)で確定された患者数がまた勢いよく増えてきている。ハイリスク(high-risk)群の人にとっては、ニュースに出てこなくなったからと言って、実は油断は出来ない状態になってきているのかもしれない。

2009-07-12

2009/07/12 (日) この頃 右手がなんだかおかしい

 このところ、右手が随分と痛む。。。

 朝起き抜けは、手指に始まり、頸・腰など各種関節が痛み、時にこわばっている事等はいつもの事なので、また次回の通院記録の時にまとめて書けば良いと思っていたのだが、今回のは、ちょっといつもと違う感じ。。。 グーッと指を握り込む事が出来ないのだ。

 手帳を調べてみると、『最近いつもより手指のこわばりがきつくなっている』という表現から、『グーッと握れない』という記述に変わったのは、6月25日だ。6月は引っ越し荷物の片付け等に励んでいたので、疲労(fatigue)や指の痛みも、それが原因かと思い、片づけを少し休んでいるのだが、一向に改善してくれない。しかも、この右手のきついこわばりは25日以降毎日続いている(他の症状は軽い日もあるというのに……)。

 痛みは朝が一番ひどく、右手でグーを作ろうとしても痛くて握れず、指一本が軽く入ってしまう位、筒状に隙間が空いてしまう。右手首や右肘もかなり痛む。日中は、時間が経つと共にだんだんとほぐれてくるのか、隙間無く握れる様になってくるが、それ以上握り込もうと力を入れると、ひどく痛む事しばしば。例えば、新しいペットボトルのキャップを空けるのは、ちょっと苦痛である。日常生活に支障が出る程ではないが、軽く動かすだけでも結構痛みを感じる。

 日中も痛みが続くので、膏薬(plaster)を手の甲に貼ってみたり、右手や指がべたべたになる位に液状の鎮痛消炎剤を塗りまくったりしてみているが、今のところ、余り効果が出ている様に感じない。大袈裟になるのでまだ試していないのだが、今度、膏薬を手の甲だけでなく指にも、1本1本をくるむ様に貼ってみようかと考えている。

 痛みは右指の第一関節・第二関節・指の付け根、掌や手首、肘の部位、全て関節のある所だ。これも、いつもの関節痛(arthralgia)、即ちGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の一つなのだと思っているのだが、今迄体の左右に差は無かった(片側に強く現われる事は無かった)。GVHDによる関節痛が、片側にきつく出る事ってあるのだろうか? 

 自分は右利きなので、このままもっと痛みやこわばりが激しくなってしまうと、ちょっと困った事になる。この右手の関節痛、単に回復のスピードが遅くなっているだけか、一時的な症状である事を願っている。

2009-06-30

2009/06/22 (月) 通院記録2 前回(5/18)の蛋白分画の結果

 前回で4回目になる、5月18日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。相変わらず、グラフに大きな変化は無く、ノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も大体同じで、γの辺りの山に付いている。そしてお決まりの様に、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントがある(写真)。

 先生は「また出ていますね…、やっぱりあるのかなぁ~」と、患者にとってはどう理解したらいいのかさっぱり分からない、漠然とした言葉を呟かれる。

 蛋白分画の検査結果は、γグロブリン分画だけはいつも基準値よりやや高めの値だが、その他の分画は、これまたいつも、基準値内かどれかがやや外れる程度の値なのだが、何故か【βγ-グロブリン位にバンドが見られます】というコメントが必ず記されている。5月18日の結果もまた同様。

 先生は、(血中の鉄分の量を見る)フェリチン(ferritin)の値も下がってきているのに、なかなか肝機能も正常になりませんね、とも言われ、やおら、今回はどれだけアルコールを飲んだのかと訊かれる。前回の通院日と5/27の2回だと手帳を調べて報告すると、週に1回位飲んでいる感じですかね、と言われるので、もう一度、この5週間は2日間だけ好きなだけ飲んだと伝える。

 「異形リンパ球がちょくちょく出ているのもちょっと気になりますね」とも言われる。「異型リンパ球は最近出ていませんよ」というと、「そうでしたか?」と過去のデータを調べて確認されたが、なんだかすっきりしない、という顔をされておられるので、「確か、異型リンパ球は出ても大して気にしなくても良かったのではないのですか?」と訊いてみると、「そうですね、1%位なら気にしなくてもいい範囲です」と先生(今回も1%)。

 時々この異型リンパ球(atypical lymphocyte)等が出現したり、Poikilocytosis(奇形赤血球症、変形赤血球症)とかが陽性(positive)に出たりする事があるが、私の方からその事を訊かない限り、別段先生から何か言われる事も説明される事も無かった。今回は先生の方から異型リンパ球が出ている事を言われる。先生が気になされるという事は、肝機能検査値がなかなか正常化しない事と、蛋白分画でノッチが出ている事と関連があるかもしれない。

 次回の血液検査には、またフェリチンの検査も加えて、様子を見てみましょうという事になる。蛋白分画は毎月入れる事になったが、この検査は結果が出る迄に丸1日以上かかる検査の為、今日の結果はまた次回通院時に、となる。

【蛋白分画の結果】
2009/05/18:
・ ALB分画(画像アリ) 59.6% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.5% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 7.0% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.3% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 23.6% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.5 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-06-28

2009/06/22 (月) 通院記録1 今度は頸に発疹

 この5週間の体調は、おおむねいつも通りではあるが、ちょっと疲労(fatigue)が溜まっている感じだ。血圧(blood pressure)の上の方は82-89又は93-101の間、下は58-69の間が多く、ここ数カ月で全体に少しずつ上昇してきている。発熱(pyrexia、fever)無し。

 ほぼ毎日起こる症状は、だるい・しんどい、のど・頸・背中・腰・指等の関節痛、手足の攣りかこむら返り(twist、leg cramp)のいずれかが時にきつく起こる、軽い頭痛(headache)・喉と鼻の奥に痰の様なものが絡む等である。特に背中がだる痛い日が続いていて辛い(頸も)。また肘と手指全体がきつくこわばる日が増え、全身の関節痛(arthralgia)や筋肉痛(myalgia)の日も増えている。
※ 全体に症状が悪化傾向にあるのは、社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)(月水金)の他に、もっと体力を付ける為にと、6月に入ってから休みの日も体を動かす様にした(主に、ずっと放置していた引っ越し荷物の片づけ)のが一因なのかもしれない。とにかく疲労蓄積がひどいので、月水金以外は出来るだけ体を休めた方がいいのかもしれないと感じ始めている。まだそこまで体力が追い付いていないみたいで、少し情けなくすら感じている。

 その他としては、最近軟便(soft stool)傾向になった為、便を軟らかくする効果があるマグミット錠(Magmitt)の服用を6/16より中止して様子を見ているのだが、改善せず、時に下痢(diarrhea)に近い時もある。6月頃より、ムカムカする日が少し増加している。また、頸後ろにGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と思われる発疹(exanthema;eruption)が出ているのを6/19に確認する。
※ 頸後ろは膏薬(plaster)の貼り過ぎなのか、かぶれ気味だった為、しばらく貼るのを我慢していたが、余り変わらず。また膏薬を貼っているが、6/19に発疹が増えていると感じたので、デジカメで撮ってみたら、膏薬を貼っていた部分以外にも、うなじの毛の生え際にも出現しているのを確認した(写真は頸後ろのかぶれ跡と左うなじ生え際に新しく出現した発疹部分)。
※ これは昨年夏に急に背腹に出現した発疹(先生にはGVHDだろうと言われた)に似ているので、今回の頸の発疹もGVHDではないかと思った。但し、少し痒い程度で、去年の背腹ほど痒くはない。
※ 昨年の参考記事は08/09/2108/09/22等。

 改善した所は、最近、膿栓(plug of pus)が出てこなくなった点だろうか。そうそう、前歯中央左上の歯肉にチョンとあった小さな白い点(白板症(leukoplakia)かもしれないと言われていたので少し心配していた)が、ついに消失してくれたのが、少し嬉しい(この歯茎の白い点の話は、もっと大きくなる様だったら報告しようと思っていたので、今迄先生には話していない)。

 さて、診察の順番が来た。今回は、非常に体がしんどく辛い事を切々と訴えてみる。鼻や喉奥に痰が絡む件に関しては、副鼻腔炎(sinusitis)かもしれませんね、と言われる。鼻やのど、ムカムカに、軟便傾向と、全て粘膜系に関連している(良く粘膜系がやられると聞いている)ので、その点を何か言われるかと思ったが、あとに続きは何も無かった。頸の後ろに出来た発疹については「余り出ていませんね」と言われるので、デジカメで撮った写真も見て貰う。去年背腹に出た発疹と同じに思うのだがというと、そうかもしれないが、大した事無いから大丈夫でしょうとの事。

 一通り現在の体調を伝えてから、今日の血液検査の結果を見せて貰った。余りにしんどく辛い日が多いので、もしかして悪化しているかもしれないと思っていたのだが、肝機能検査値は殆んど変化無しであった。低くなったとはいえ、基準値よりはやや高めの状態がずっと続いている事になる。そして横ばいに近いと言っても、GOTがまた+1だけ上昇している。

 実は最近、漠然とだが、このまま またじりじりと増加(肝機能検査値の悪化)が始まるのではないかという悪い予感がして来ている。今日もしGOP(AST)とGPT(ALT)の両方が増加していたら、先生にこの不安を伝えてみようかな、と思っていたのだが、GPTは前回より1だけ減っていたので、やはり気長に様子を見た方がいいのかもしれないと思い、先生に伝えるのは止めにする。

 疲れがひどいので、先生の言われた様に、市販のマルチビタミンをリハビリの月水金と飲んでみているが効かない、アリナミン(Alinamin)の場合はとても良く効くと、暗にアリナミンを処方して貰えないかと伝えてみる。「やはり、少しアルコールが入っているせいじゃないですか?」と先生。何を言われているのか分からず、しばし悩んでしまったが、どうやらドリンク剤の事を言っておられると気付き、「アリナミンF錠です」と私。「ああ、錠剤の方ですか……。いっそのこと薬を止めてしまうという方法もありますが」と先生。「?? 薬を止める?!」「はい、痛み止めを一切止めてしまうんです。やめちゃいましょうか。」ただでさえ最近痛みがひどくなってきているのに、今、痛み止めを中止されたら堪らない。「そんな事になったら、家にある手持ちの痛み止めを、片っ端から飲み始めちゃいます」と言って、痛み止めをやめない様にお願いするはめになってしまう。私の今の症状(訴え)にアリナミンを処方(prescription)する事は出来ないお薬と言われた事があるのだが、あれは本当に良く効くので、一緒に処方して欲しい気持ちが一杯なのだが。。。

 肝機能値(liver function)が完全に正常値にならないので、今回も主要なお薬の変更は無しで様子を見る事になる。痛い所に貼っている膏薬については2種類処方して貰っているが、貼るタイプ以外に、市販のアンメルツヨコヨコみたいに、液状の塗るタイプの鎮痛消炎剤は無いのかと訊いてみる。

 ゼリー状のものなら、患部に塗るタイプのものを処方された事があるのだが、塗った手指がぬるぬるし、それを洗い流すのも結構大変(手指にまとわりついて簡単に落ちない)なので、つい使うのが億劫になってしまって、全部使い切らずに残ってしまっている。かつて(入院以前)愛用していたアンメルツヨコヨコの類は、容器から直接痛い所に塗れるし簡単だ。特に頸等の場合、膏薬なら外出時は服からはみ出して見えない様に貼ったりしなければならないので、本当に痛い所を全部覆って貼る事が出来なくなるが、塗るタイプならその心配がないし、いつでも痛みがきつくなったらすぐ塗れるので便利である。

 先生はこの液状タイプを処方された事が無いらしく、どの薬がそれに相当するのか分からないといって、PCの処方画面を見ておられる。「そこの“外皮用……”って所にあるんじゃないでしょうか」と言って、そのタブをクリックして貰った。すると幾つか鎮痛消炎剤の薬名がリストアップされた画面が出てきた。どれがいいのかよく分からないのだが、『インテバン外用液50ml』と書いてあるのをみつけ、それをお願いする事にした。50mlと書いてあるのだから、多分ゼリー状ではないと信じて、取り敢えず1本処方して貰った。確かクリームタイプのインテバン(inteban)というのを昔使った記憶があるし、名前からして、インドメタシン(indomethacin)配合の筈だから、良く効きそうな気がする。

 次回の予約を取ってから、いつもの様に院外の薬局で薬を受け取る。早速、処方して貰ったインテバンを見てみると、希望していたタイプの液状タイプのものだった。ちょっと嬉しく、まだそれを塗った訳でもないのだが、疲れが少しだけ取れた感じがした。

【血液検査の結果】6/22:
WBC(白血球数) 4.3、HGB(ヘモグロビン) 12.1、PLT(血小板数) 170、
GOT(AST) 49(高)、GPT(ALT) 40(高)、γ-GTP 23、LDH 225、AMY 130(高)、T-cho 234(高)