2009-05-30

2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について

 主治医とは違う別のお医者さん(doctor)に、新型インフルエンザに関して色々訊いてみた。社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)に関して相談に乗って下さっている先生で、最近の新型インフルエンザ流行で私がどうしているか心配して下さっていたみたいだ。何せ、国内感染多発地域にいるからだ。

 先生は開口一番、「確かお薬を服用されていましたね。ステロイド(steroid)とか、免疫抑制剤(immunosuppressant)とか、……」と言われるので、「免疫抑制剤です。ステロイドは服用していません」と答えると、要するにステロイドも含め、この類の薬を服用している人は、感染(infection)に対する抵抗力が低下するので、新型インフルエンザに対してハイリスク群(high risk)の人となると説明して下さる。
※もちろん、妊娠(pregnancy)している女性とか糖尿病(diabetes)の人もハイリスク群である。

 私が服用している免疫抑制剤はネオーラル(Neoral)なのだが、未だ服用しているとはいえ、量は減ってきている。そこで、服用量によってハイリスクの度合いが違ってくるという事はあるのかと訊いてみると、個人差というものがあるので、必ずしも服用量に比例するという訳ではないとの事。つまり、どれだけ薬の量が減ってきたとしても、免疫抑制剤等を服用している限り、ハイリスクという訳だ。自分の場合、今年中に免疫抑制剤の量をゼロには出来ないだろう事から、秋以降の新型インフルエンザ第二波にも気を付けなければならない事になる。

 次に、電車は避けて自動車に変更した方がいいかという話については、正直、夕刻には疲れてへとへとのバテバテになってしまうので、疲労(fatigue)の中、運転して帰るのは辛い物があると話してみると、先生は電車に乗るときの心得というか注意事項を話して下さる。

 電車では出来るだけ端に行って壁側を向いて立っているのが、空中を漂っているかもしれないウィルス(或いは、電車内で誰かが咳をした時に飛散するかもしれないウィルス)を少しでも避ける対策になるだろうと言われる。「立っているのは疲れてしまうので辛いです」というと、出来るだけ隅の座席に座る様にした方がいいと言われる。

 自分自身も、予防になるかという思いから、電車に乗る時はキャップ帽をかぶり、いつも外出時に着ているフード付きの上着のフードも更にその上からかぶる様にしている。空気中に漂うウィルス(virus)が髪の毛に付くのを防げるかもと思って、今はそうしているのだが、昔からこんな恰好をずっとしているので、いつも通りといえばいつも通りのスタイルではあるのだが……
※昔から紫外線アレルギー(UV allergy)が少々あるので、その対策でいつも肌を露出しない様な格好をしている。ただ、太陽光線が射さない車内や屋内ではフードを被る事は少なかった。

 先生は、三重にマスク(mask)をしている私を見て、「それはウィルス対策用に奨めていたN-95というマスクですか」と訊かれる。N-95というマスクはウィルスの予防率の高いマスクという事だったので、リハビリ開始前に手に入れてはいたが、通常の季節性インフルエンザ(influenza)が流行する時期も終わりになる頃だったし、値段が高かった事もあり、取り敢えず2つだけしか購入していなかった。まさかこの時期に新型インフルエンザが自分の住む地元で大流行するとは予想だにしていなかったので、18日の通院日に買い足そうと思って薬局に聞いてみたが、N-95(※)も含めて売り切れてしまっていた。
※N-95サージカルマスク

 そこで、新型インフルエンザの罹患者がこのままもっと急増する様なら、このN-95マスクをしようと思っていたのだが、思っていたほど増えなかったので、2つしかないN-95は使わずに、違う種類のマスクを3枚重ねにして使って様子を見る事にしていると先生に説明した。外気に直接触れる一番外側のは一番安物のマスクにして、それは使い捨てにする様にし、内側のグレードの高いマスクは数日使い回しするつもりで3枚重ねにしていると話すと、「一度使ったマスクの表と裏を日光浴させるとウィルスは死んでしまうので、何回か使えますよ。日光浴させるのが無理だったら、4日間程放置しておいてもウィルスは死んでしまうので大丈夫です。」と意外な方法を教えて下さった。もちろん清潔な場所での日光浴・或いは放置するという意味だが。

 私はとっさに、「ウィルスって、乾燥に強かったんじゃないですか?」と質問して、すぐに自分の勘違いに気が付いたが、口に出してしまったので間に合わない。「ウィルスは細胞の中で増殖するので、人間に取り付かないと、生きていけませんよ。ま、マスクを放置していても、そこでしばらくは生きているでしょうが、4日は生きていないでしょうから。。。」と先生は丁寧に説明して下さる。ちょっと恥ずかしい質問をしてしまった。。。

 しかし、「マスクは毎日新しいものを使って下さい」と言われるかと思っていたお医者さんから、こんな方法を教えて貰えるとは、ちょっと驚きである。

090602追記: 秋口から始まるかもしれない、新型インフルエンザ第二波の予防(prevention)は、マスク等の自己防衛以外に何かあるかも訊いてみた。

 自分は現在、免疫抑制剤を服用中で、今年中にゼロに出来ない状態である。そんな状態でインフルエンザ予防接種を受けても、免疫抑制剤の影響で、その効き目が余り期待出来ないと言われている。それでも免疫抑制剤の量は少なくなってきているので、予防接種(protective inoculation;prophylactic inoculation;prophylactic vaccination)を受けないよりは受けた方がましかもしれない、と主治医から昨秋言われたが、結局、去年は受けなかった。

 この先生もそう言われるかなと思ったのだが、「タミフルを飲む事ですね」と言われた。タミフル(Tamiflu)はインフルエンザに罹ってしまった人が飲むものかと思っていたので、予防的に飲んでも大丈夫なのかと訊いてみると、予防的効果もあるのだそうだ。

 インフルエンザウィルスはヒトの細胞に取り付いて悪さを起こす。ただ、やみくもに取り付くのではなく、取り付く事の出来るある一定の形があるそうで、細胞表面に取り付ける形と同じ所を見つけてくっ付くのだそうだ。例えばウィルスの触手の形が凸の形だったとしたら、ウィルスは自分の触手の形にフィットする凹型の所を細胞表面から見つけてくっ付くのである(※ウィルスに触手がある訳ではないが、例えでこう表現している)。タミフルは、ある意味、そのウィルスが取り付く細胞の部位に先にくっ付いて蓋をしてしまい、ウィルスが取り付ける所を無くしてしまう事によって、ウィルスが悪さを起こせない様にしているのだそうだ。その為、予防的に飲んでも効果があるというのだそうだ。

 秋に流行の兆しが見え始めてからでも間に合うかと思い、予防的な意味でタミフルを処方して貰えるのかどうかまでは、先生に訊かなかったが、余り記憶力が良くないので、ここに参考事項として書き留めておく。

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