2009-12-31

2009/12/28 (月) 通院記録1 コレステロール値改善

 この1カ月の体調は、血圧は前回同様、体重は微増傾向。頸・背(骨)・腰・指等の関節痛(arthralgia)、右指先の痺れ(numbness)少々、のどの痛み・痰(sputum)、ムカムカする、肛門渋る感がある、こむら返り(twist、leg cramp) (4分の1はきつく起こる)や手足の攣り、不眠(sleeplessness)傾向・眠い、だるい・しんどい等は、ほぼ毎日の事。しばしばから時々感じる症状では、頭痛(headache)、めまい(vertigo;dizziness;giddiness)、見え難い、目に星が飛ぶ、嚥下違和感、脇汗、脚のむくみ等。新しい症状としては、12月2日頃より、時々あご(口の中)が痺れる様な感じが起こる。

 その他、かなり前からある症状なのだが、時々急に指先(人差し指)にトゲか何かが刺さった様な感じが結構最近良くある。どれだけ指先を見てみてもトゲらしきものが見当たらないが、どうもチクチクと痛んで仕方が無い状態。。。今迄、ベランダで植物の世話をしたりしたのが原因か等と思っていたのだが、もしかしたら、そうとは違うのかもしれないと思う現象があった。それは12月7日に急に右の人差指の指先がまたチクっと痛み始め、どうしてもトゲが見当たらないので、絆創膏を巻いて寝る事にした。その深夜、トイレに行った後、急に今度は左の人差指にもトゲが刺さった様な痛みがし始めたのだ。この時初めて、『えっ、もしかしてこれもGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)??』と言う考えがよぎった。この症状は一旦起こると結構長く続くのだが、今迄記録していなかったので、今回記録を付けてみた結果、このチクチク感が漸く治まったのは、12月20日頃だった。

 診察の順番がきた。前回処方されたコレステロール(cholesterol)の治療薬リピトール(Lipitor)(5mg/日)は、2週間後から服用する事になっており、実際には12月16日(水)から開始したので、丸12日経過した事になる。その結果は、コレステロール値が100近くも劇的に下がっていた。「リピトールは良く効いているみたいだし、γ-GTPがやや上昇しているけど、その他の検査値に問題は無いので、いい感じですね」と先生。また、リピトールの主な副作用は腎機能(renal function)に現れるのだが、それも含め、血液検査値に異常は出ていないので、副作用(side effect)の心配も少なくなったので、次回は4~5週間後でいいですよと言われ、次の診察は5週間後の2月1日になる。

 指先がチクチクする件については、もしかしたら神経が少し変になっているのかもとの事。自分と同じ様な症状の出る患者はいるのか訊いてみるが、余りいない気配で、先生の口からはGVHDという言葉は出て来なかった。

 お薬に関して先生は、本当ならもうそろそろステロイドを減らしたい所なのだが、私の日々の体調や症状の多い事から、もう少しだけ続け、次回から減量を考えてみましょう、との事。減量でまたこれらの症状が悪化するかもしれないのが不安とも言われるが、こればっかりは個人差もあるし、試してみないと分からない事なので、それはまたその時の事だ。

 自分からは、肛門渋る感が出始めてから軟便傾向が強まった事もあり、便を軟らかくする効き目のあるマグミット錠(Magmitt)を1日2錠から0錠に減らしてみていたが、今度は便通が余りスムーズにいかなくなった為、1日1錠にしたり、2錠にしたりして様子を見ている事と、痛みどめ(painkiller, anodyne)のロキソニン(Loxonin)は社会復帰へのリハビリの日以外は、先生の希望通り、極力1日2錠で我慢している事を伝える。

 一度、昼食事時にひどくむせ、咽喉奥に何かひっかかった感じが、普段ならしばらくすると取れるのに、その時は就寝時になっても取れなかった事があったと話してみる。翌朝には元に戻っていたのだが、退院後、むせ易くなったと思う。ご老人がむせたのが原因の誤飲性肺炎(aspiration pneumonia)を起こすという話を聞く事があるが、自分にもその危険性はあるのか聞いてみる。「困ったですね……」と言いつつ、無いとは言えない、との事。

 最後に、先生は問題視されておられなかったが、γ-GTP値がまた上昇していたので、一応飲酒の事に触れておいた。γ値は飲酒で増加すると聞いた事があるし、最近は以前より飲酒日を増やしているからだ。先生「γ-GTPが上がったのはそのせいかな?」と言われるが、いつもの様に「困ったなぁ~」とは言われなかった。プレドニン服用で肝機能検査値(GOT、GPT)が改善して正常値になっているからなのかもしれない。γ-GTP値がこのまま上昇し続ける様なら、飲酒量・回数について考えなければならないと自分でも思っているのだが、折角のステロイド効果で肝機能が正常化しているのだから、この年末年始は、好きなだけお酒を飲んで過ごそうと、不良患者は考えている。

【血液検査の結果】2009/12/28:
WBC(白血球数) 9.6(高)、HGB(ヘモグロビン) 14.2、PLT(血小板数) 209、
GOT(AST) 26、GPT(ALT) 22、γ-GTP 76(高)、LDH 239、AMY 133(高)、T-cho 282(高) [140-220mg/dl]、HDL-cho 117(高)[50-87mg/dl]、TG 201 (高) [34-173mg/dl]

2009-12-27

2009/12/27 (日) ALLのBMT後の再発率について

 ずっと以前、急性リンパ性白血病((acute lymphocytic leukemia;ALL)で骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)後の再発(recidivation)率ってどれ位なのだろう、と思って調べて、結局いいページが見つからなかった記憶がある。今日、ふと思い立ち、検索してみて、ちょっと気に入った記事を見つけたので、紹介しておく。

 ALLのBMT後の再発率が載っている記事は、『同種造血幹細胞移植についての説明(急性リンパ性白血病)』というPDFファイルである。これは、患者等を対象として作られたものらしく、病気や治療法、生存率(survival rate)、GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の事等も説明してくれている。

 漠然とだが、自分は、5年は大丈夫と感じているが、改めて、ALLの生存率は低めだな~云々……と言う感想。きっと自分は非常に順調に経過している部類なのだと思う。有り難い事だ。

 グラフの中にちょっと分からない略語や英語があったので調べてみた。
・cumulative incidence:累積発生率
・TRM:treatment related mortality:治療関連死
・CR :complete remission:完全寛解

 自分はALL(急性リンパ性白血病)なので、ここに紹介したPDFファイルの記事もALLに関してのものだが、『患者の皆様へ』というページに、急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)やその他の血液疾患患者向けの、同様の説明書があるので、他の病気でこのブログに辿り着いた人があるのならば、そちらを参照して貰いたい。

 参考にしたのは、大阪市立大学医学部付属病院血液内科・造血細胞移植科のHPだったので、この病院の治療法は、自分が受けたHyper-CVAD / high dose MTX-Ara-C療法(※)なのか、JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ:Japan Adult Leukemia Study Group)なのか調べてみると、JALSGの様だ。治療法に依って、若干生存率も違っているらしい事も参考にしておいて貰いたい。
※Hyper-CVAD / high dose MTX-Ara-C ((hyperfractionated cyclophosphamide, vincristine, Adriamycin, and dexamethazone / high dose methotrexate and cytarabine)

2009-12-24

2009/12/23 (祝・水) 右手の状態 その後2

 現在の右手の状態を記録しておく。

 夏前頃から右手がこわばり(stiffen)始め、次第にグーッと握れなくなり、右指も曲げるのが痛く痺れ、手の甲側に反らせなり、日常生活に支障が出る程ひどくなり、先生に話した所、やはりGVHD (graft versus host disease:移植片対宿主病)だろうと言われ、ステロイド(steroid)治療をする事となった。

 治療薬のプレドニン(Predonine)を朝と晩に5mgずつ飲み始めてからの症状は、毎回の通院記録等にも書いているが、18週目となる現在の右手の状態は、普通にグーッと握り込めるし、痛みもほぼ解消している。ただ痺れ(numbness)だけは、右指先に少し残ったままである。

 指を手の甲側に反らす柔軟性に関しては、服用丸4週間後の、9月23日の記録と比べて、殆んど変化は無い(痛みと痺れはほぼ消えたのだが……)。左手の指1本1本が90度位、手の甲側に反らせるのに対し、右の指は80度前後のままである。指が固まってしまわない様にと、自己流のマッサージは、毎日ではないが続けている。しかし、無理に反らそうとしても、90度迄反らす事は未だに無理の様だ。反らないと気付くのが少し遅かった(つまりマッサージ開始が遅れた)為、もう完全にほぐせないのかも知れない。

  痺れが僅かに残っている為か、プレドニンの減量は見送られ続けている。完全に元に戻る事(左手と同じ状態に指も反る事)を願っていたが、ここしばらくは特に良くも悪くもならず、現状維持という感じがする。もうこれ以上の改善は無いのかもしれないが、あのひどいこわばりからここ迄回復したのだから、有り難い事だと感謝しなければ、と今は思っている。

2009-12-23

2009/11/30 (月) 通院記録2 前回(11/09)の蛋白分画の結果

 前回で11回目になる、11月09日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丁度12週間目の値という事になるが、検査値は今回も全て基準値内。それでも、相変わらずグラフ内γ辺りの山(図中⑤)にノッチ(notch:▼マークの所)と、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントが付いている(写真)。

 更に付け加えるのなら、プレドニンの副作用(side effect)で、血液検査のIg-G(イムノグロブリンG:immunoglobulin G)の値が基準値の下限に迫る勢いで急激に減少しているのだが、ノッチがあるという事は、M蛋白(M protein;monoclonal protein)が未だ消える事無く検出されている様だ。
※ そもそもIg-Gが基準値を超える位に増加していたのがきっかけで蛋白分画の検査が追加され、M蛋白が検出されている事が分かったという経緯がある。

 全て基準値なのに、グラフの形はかつて調べた時に知った様な典型的な正常な形から外れて来ている。γの山(⑤)が最近低くなってきているので、前回辺り(10/19検査分)からとうとうβの山(④)と高さが逆転してしまっている。だからどうなのか、というのは知らないが、先生はM蛋白が検出されているかどうかだけをチェックされていると分かっている。つまり、これに関してはこれ以上訊いても情報が得られない事が分かっているので、先生に質問する事はしなかった。それでもこの検査はまだまだ続くらしい。

 今では、毎回たいして変わり映えしない結果なので、当初の緊張感も薄れ、『そのうちグラフのγの山が無くなってしまったりするかも……』なんて、呑気に考えている。

【蛋白分画の結果】2009/11/09:
・ ALB分画(画像アリ) 66.5% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.6% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 8.2% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 9.2% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 13.5% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 2.0 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。未定
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

【血液検査の結果】再掲:2009/11/09:
Ig-A 86.7(低)、Ig-G 947、Ig-M 86.0

2009-12-21

2009/11/30 (月) 通院記録1 リピトール服用開始となる

 新規の患者さんが2件も入ったせいか、大幅に診察が遅れた。遠くから一族(?)揃っての受診と、もうひと組。どちらも病名が判明していて、紹介状を貰ってやって来た患者らしいのが、中待合(診察室前の待合の事)での家族の会話から知る事が出来た。途中、診察室から何やら所用で出て来られたKB先生が、中待合にいる私を見て「すみません、もう少し遅れます」と申し訳なさそうに言われたので、「大丈夫です」と小走りに去る先生の背に向かって返答する。

 自分の時も病名が分かってから受診迄時間も余り無かったので、知らない事ばかり……、訊きたい事は尽きなかったが、何を訊けばいいのかも分からない状態でもあったのを思い出した。もし急性(acute)なら、一刻の猶予も無く治療を開始しなければならない病気であるので、飛び入りの患者さんの為に待つ事は苦にならない。きっと自分の時も、こんな感じで誰かの診察を待たせてしまったのだろうと思うと、申し訳無さと感謝の気持ちが湧いてくる。

 さて、この1ヶ月間の体調は、ほぼ毎日起こる症状としては、のど・頸・背(骨)・腰・指の痛み、時に肘の痛み、右指先の痺れ(時々右手グー痛)、手足の攣りやこむら返り(twist、leg cramp)、痰(sputum)、ムカムカする、肛門の渋る感じ、だるい・しんどい。不眠(sleeplessness)傾向と頭痛(headache)も頻度が高い。その他、常に感じる症状ではないが、見え難い、脇汗が急にどっと出る、胃痛(gastralgia)・舌の痛み・目に星が飛ぶ、嚥下違和感等が時々起った。また11/18頃よりしばしばめまい(vertigo;dizziness;giddiness)の様なふらふらする感じ、時々胸苦しく感じる時があり、心配になって血圧(blood pressure)を測ると、下が90以上で脈拍(pulse)も高い事が多かった。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)服用開始からコレステロール値(cholesterol)が上昇し続けているので、ちょっと不安を感じている。

 予約時刻の2時間後、診察開始となる。コレステロール値がまた上昇していて、とうとう治療の必要ありとなる。既に色んな薬を服用しているので、これ以上薬の種類を増やしたくないと先生は考えて下さっているのだが、上げ止まる様子が無いので仕方が無い。治療薬はリピトール(Lipitor)という5mgの錠剤で、一日一回夕食後に服用する薬との説明を受ける。ただ、この薬の副作用(side effect)が出ないかをみる為にも、次回は2~3週間後に診察をと言われる。出来れば4週間後を希望すると伝えると、「じゃあ、診察は4週間後として、お薬は今から2週間後から飲み始めると言うのではどうでしょうか?」と先生。自分がかつてステロイド薬開始に関して、こんな申し出をしたのをすっかり忘れていた。それでお願いする事にし、服用は12月15日頃からという事を確認する。

 薬がまた1種類増えた事で、マグミット錠(Magmitt)は食間(hora intermediis)に服用がいいかもと言われる。また、現在の経過(体調等)をみて、プレドニンの減薬を開始は今回も見送る事となったが(現在処方されている薬は1錠5mg を朝晩2回、計10mg/日)、減量するなら、半錠の2.5mgから始めるかと思っていたら、先生は「減量は1mg単位となるでしょう」と言われる。今服用しているプレドニンはとても小さな錠剤である。まだプレドニンの治療開始をためらっていて、プレドニン治療経験者である知人に訊いた時は、2.5mg単位で減量したという話を聞いていたので、半錠単位で減量を始めるかと思っていたのだが、それより小さな、即ち1mg単位のプレドニンがあるらしい。

 薬と言えば、9時と21時に服用するネオーラル(Neoral、各25mg)を、11/19夜と11/22夜の2回、飲み忘れてしまったと報告すると、「何か体調に異変はありませんでしたか?」と心配そうに先生が訊かれる。飲み忘れた翌日等に特に何か症状(symptoms)が出た記憶は無いと伝えたが、現在の体調を維持してくれている基本の薬なので、気を付けなれければ。。。

 ところで、悪玉コレステロールと言われるLDLを血液検査に何故入れないのかと訊いてみる。先生は、LDLは総コレステロール(T-cho)と善玉コレステロール(HDL)値の引き算で出るので必要ない、と言われる。そう言われても、検査して貰うと具体的に自分の値とその基準値が分かるので、有り難いのだが、先生がLDL値を気にされておられない様なので、それで良しとしようか。。。
※ ちなみに、帰ってから調べたが、LDLを求める計算式は以下の通りである(TGは中性脂肪)。
 ◎ [ LDL ] = [ T-cho ] - [ HDL ] - [ TG÷5 ]

 その他の血液検査結果は、GOT、GPTは今回も正常値であったので、肝機能(liver function)に問題無しとの判断。γ-GTPが前回よりも更に高くなっている事に関しては、自分としては、もしかすると、アルコール飲酒に関して先生から何か訊かれるかと思っていたのだが、先生はウルソ錠(Urso)をやめた影響かもと言われる。ウルソにはコレステロールを下げる力は無いと、以前先生から教えて貰ったが、γ-GTPに関しては何か影響がある薬らしい。好中球(Neutrophil)は今回も79%と非常に高いのだが、ステロイドで好中球数が増加する為だと説明される。

 また、なんとなくめまいが起こる様な気がする点に関しては、頭に行く血管が細くなっているからだろうと言われる。ここしばらく血圧が不安定な事を伝えてみたが、診察前に待合で計った値は115-78(脈75)と問題無かったせいなのか、多分関係無いだろうと言われる。心配なら一度頭のCTスキャン (CT-scan;コンピュータ断層撮影)をしてみた方がいいだろう(但し、当病院で予約するなら2~3ヶ月後になるだろう)とまた言われる。今回も予約する事はしなかったが、そのうち受けてみた方がいいかもしれないと思っている。

【血液検査の結果】2009/11/30:
WBC(白血球数) 9.5(高)、HGB(ヘモグロビン) 14.0、PLT(血小板数) 208、
Neutrophil(好中球) 79%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 13%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 8% [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 0(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 0% [0-1%]、
GOT(AST) 23、GPT(ALT) 19、γ-GTP 56(高)、LDH 230、AMY 130(高)、T-cho 374(高) [140-220mg/dl]、HDL-cho 111(高)[50-87mg/dl]、TG 135 [34-173mg/dl]、