2007-12-31

行く年来る年

 たった今気が付いたのだが、大晦日をたった一人で過ごすのは生まれて初めてではないか。クリスマスもそうなのだが、必ず家族と家で迎えていた。

 去年は9月に母を亡くし、自らも初めて病院で過ごしたが、お昼は両親と古くからの友人のO夫妻にランチをご馳走になったり、病院ではいつもの通り、ナースや職員の人達の出入りがあった。次は家で大晦日を迎えたいと思っていたが、それも叶わず。今はK市のビルの部屋でその時を迎えた。

 0時になったのか、今、近くの神社からと思われる太鼓の音が聞こえてくる。全国的に寒波で、きんと寒い夜となった。肝臓に不安を残しているが、無事過ぎてきた。

 今年はいい年であります様に。そして誰でもみんな、幸せになれます様に。

2007年 大晦日

 前日から目蓋がなんだか変で、むくんでいるのかと思って鏡を見たら、逆に目蓋が痩せて落ち込み、奥二重(?) の様になりかけていた。ちょっとショック。

 昨日から年賀状を書くと決めてセッセと一覧作成、住所印刷、ついつい頑張ってしまった。後はどんだけしんどくなろうとも寝て過ごせば良いと腹をくくり、深夜というか午前4時迄かけて一枚一枚一言書き込みを済ませ、その勢いで、寒波で空気がキンと冷える中、住まい一階のコンビニへ投函しに出、疲れ果てて4時半にやっとベッドにもぐり込んだ。へとへとで頸もギンギンに痛くなってしまっていたが、気になっていた大仕事を終えたので、何だか満足な気持ちで眠りにつけた。年内に年賀状を出せたのが嬉しい。

2007-12-30

2007年大晦日前日

今日こそは年賀状作成日にしようと思う。しんどくて手に付かず、ついにこんなに遅くなってしまったが。しかし、焦らない、焦らないと自分に言い聞かせていたら、もう今回は正月になってからでもいいではないかという気分にもなっている。

2007-12-27

2007-12-26 (水) 足の爪、再び

 左足親指を何かにぶつけた弾みで爪上部がまたポロリと取れてしまった。ちょっと汚く見えるかもしれないが写真に撮って記録しておく。

 また以前と同じ様に、本来ならば親指の肉の部分についていても良さそうな所から大きく剥がれてしまっているのだが、痛くはない。恐ろしく深爪してしまってもここまで短くは切れない。剥がれた爪には黒ずんだ横筋が数本見られる。化学療法の度に着色した横筋が増えていくのだと思っていたが、完全に抗癌剤を絶ってから一年にもなるというのに、未だにこの様な縞が見られる。手の爪の異常はもう無く、きれいな爪が戻ってきたが、足の爪は成長がかなり遅いと見える。それとも体内に残存しているであろう抗癌剤の影響を反映しているのだろうか? 

  残った爪にまだ横縞が見えるので、もう一回位、またポロリと剥がれてしまうのだろう。人体の不思議を感じる。

2007-12-08

2007/12/08(土) iPS細胞について 

 iPS細胞 (induced pluripotent stem cells、人工多能性幹細胞)の可能性は大きい。

 iPS細胞とは体細胞から、心筋細胞や神経細胞等、様々な細胞に分化する能力を持つ万能細胞のことを言う。有名なES細胞(Embryonic Stem cells:胚性幹細胞)は卵子(egg;ovum)を利用するので倫理的に色々と制限が多くあるのに対し、今回の研究でのiPS細胞は皮膚細胞からでも万能細胞を作り出せるという点で、倫理的なハードルもかなり低くなるのではないかと思われ、今後の利用分野も広がるのではないかと、この記事を見て思ってしまった。

  生物の体は一つの細胞が何百ものいろんな細胞に分化して肝臓や心臓等をつくっていくのだが、この細胞の分化は一方向であると考えられていた。それが、ヒトの皮膚細胞という、分化の過程で完成してしまった状態の細胞からもう一度なんにでも成り得る万能細胞に戻れる事が証明されたというのが今回の研究の内容で、またそこが凄い点でもある。今後もこの研究から目が離せない。

2007-12-05

2007-12-04 (火) 骨粗鬆症の薬:フォサマックについて

 骨粗鬆症の薬について覚書をしておく。


 今回から処方(prescription)される事になったフォサマック錠(Fosamac Tablet) (萬有製薬)は5mgと35mgがあり、前者は毎日服用、後者は週に一度用である。骨粗鬆症(osteoporosis)治療薬で毎日服用しても週に一度服用しても効き目は同じと言う。半年程続けて様子を見ましょうという事になる。

 この薬は錠剤の表面に骨のマーク(裏面には「77」の数字の刻印)があってカワイイのだが、飲み方がなかなか面倒だ。35mgの錠剤は1錠ごとに手の平位の厚紙にくるまれ、それに印刷されている注意書きには以下の様に書かれている(5mgの錠剤の場合は、週一回を毎日と置き換えて読んでみると良いだろう)。

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『次のページの、のみかたをよく読んで服用してください。(お薬の効果を最大限に引き出し、副作用を減らすため、必ず次のようにのんでください。)』
☆毎週1回、決められた日に1錠を下記の手順でのんでください。
● 朝、起きたときに(食事の前に)1錠をコップ1杯の水((注)約180cc)と一緒にのんでください。(注)水道水やミネラルウォーター(国内産)でのんでください。
● のんでから少なくとも30分間は横にならず、水以外の飲食、他のお薬の服用はさけてください。(のんでから30分以上すぎて横になる場合は、最初の食事をとってからにしてください)
● このお薬をかんだり、口の中で溶かしたりしないでください。胸やけ、嚥下時の痛み、飲み込みにくさを感じた場合には、すぐに主治医または薬剤師に相談してください。
【のみ忘れたとき】もしのみ忘れた場合には、気付いた日の翌朝に1錠をのんでください。次からは、決められた日にのんでください。但し、決して同じ日に2錠をのまないでください。
※のみ方についてご質問がある場合には、主治医または薬剤師にご相談ください。
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 朝起き抜けの空腹時に服用し、もし喉に引っ掛かったりした感じがしたら水で飲み下し、横になったりして食道(esophagus)にでも引っ掛かったりしない様に最低30分程は起きた状態でいて下さいという事だ。

 薬局で貰った注意書きには以下の様に書かれていた。
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【薬の作用・注意事項】
○骨粗鬆症を改善する薬です。骨を壊す細胞の働きを抑え、骨からカルシウムが流れ出るのを抑制して骨量を増やします。
※ 吐き気(nausea)、便秘(constipation;obstipation)、下痢(diarrhea)、胃炎(gastritis)、胃痛(gastralgia)、消化不良(dyspepsia)、胃の不快感、頭痛(headache)、めまい(vertigo;dizziness;giddiness)、腹痛(abdominal pain;abdominalgia)、吐く、ふらつき、臨床検査値異常等が現われる事があります。
※ 通常、1週間に1回、朝、起きてすぐ(食事の前に)多め(約180ml)の水道水で服用して下さい。他の飲み物(ミネラルウォーターを含む)や食物、他の薬剤と一緒に服用しないで下さい。
※ 口の中や喉に潰瘍(ulcer、ulcus)を生じる可能性があるので、この薬をかんだり口の中で溶かしたりしないで下さい。
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 この薬は確実に骨量を増やせる薬だというので、どういう作用でそうなるのかを訊いてみると、この薬は破骨細胞(osteoclast)をアポトーシス(Apoptosis)によって殺すので、破骨細胞で骨が壊されない分の骨が体内で増えるのだそうだ。ちなみに骨の中では日々、骨芽細胞(osteoblast)で骨が作られ、破骨細胞で壊されている。


  先生に色々と訊いてみたのだが、普段の食生活等ではカルシウムの減少を防ぐ事が出来ても、一旦失われてしまった骨量を増やす事は余り望めないらしい。この歳で既に骨粗鬆症というのは今後、余りにリスク(risk)が高いと思えるので、薬の力を頼ってでも今の内に出来るだけ骨量を増やしたいと考えている。