2007-12-08

2007/12/08(土) iPS細胞について 

 iPS細胞 (induced pluripotent stem cells、人工多能性幹細胞)の可能性は大きい。

 iPS細胞とは体細胞から、心筋細胞や神経細胞等、様々な細胞に分化する能力を持つ万能細胞のことを言う。有名なES細胞(Embryonic Stem cells:胚性幹細胞)は卵子(egg;ovum)を利用するので倫理的に色々と制限が多くあるのに対し、今回の研究でのiPS細胞は皮膚細胞からでも万能細胞を作り出せるという点で、倫理的なハードルもかなり低くなるのではないかと思われ、今後の利用分野も広がるのではないかと、この記事を見て思ってしまった。

  生物の体は一つの細胞が何百ものいろんな細胞に分化して肝臓や心臓等をつくっていくのだが、この細胞の分化は一方向であると考えられていた。それが、ヒトの皮膚細胞という、分化の過程で完成してしまった状態の細胞からもう一度なんにでも成り得る万能細胞に戻れる事が証明されたというのが今回の研究の内容で、またそこが凄い点でもある。今後もこの研究から目が離せない。

0 件のコメント:

コメントを投稿