2007-06-30

2007-06-25 (月) 通院記録 逆戻り

 2週間ぶりの通院日だったが、体の症状は相変わらずで、関節痛(arthralgia)、特に頸痛(neck pain)が増してきた様に思う。痛み止めのロキソニン(Loxonin)は効かなくなってきた気がする。頸に膏薬(plaster)を一日中貼り続けているせいでかぶれ気味。腰痛(lumbago;backache)・歯茎痛も持続していて、歯茎(歯肉:gum;gingivae)の方はやや痛みが広がってきた気がする。便秘(constipation;obstipation)気味の傾向も続いている。日常的にだるくしんどく、気分の滅入る日もある。血圧(blood pressure)はついに正常に戻ったらしく、高い日が無くなった。この点に関してはネオーラル(Neoral)を減量した影響が綺麗に現われていると思う。高血圧はネオーラルの主な副作用の1つであるからだ。

 今日の血液検査の結果、肝機能(liver function)は再び悪化している事が分かった。前回漸く下がり始めたので、これで止まったと思われたのに、1ヶ月前の値まで逆戻りで、GOTは退院後最高値になったと先生。「やはりGVHDかなぁ~? 肝生険をして調べるとしたら、一泊入院して貰わなければならないし(このセリフが出ると同時に首を一所懸命横に振る私…)、肝臓の為にもステロイド(steroid)を使用した方がよいかなぁ~」と言った内容の事を言われる。肝臓の値が悪くなり始めてからもう随分と日にちが経過してしまっているので、その意味でも肝臓にかなり負担がかかって弱ってきていると考えられるからだそうだ。確かに、入院治療中も値が高くなる事はあったが、こんなに長期に渡り高値が持続する事はなかった。肝臓は強い方だと思っていたが、1ヵ月前の肝エコーの結果と言い、さすがに不安になってきた。

 歯茎痛に関しては一度口腔外科に見て貰う事になった。場合によっては原因(GVHDかどうか)を確定するのに生検(biopsy)をする事になるかもしれないと言われるが、手技としては以前移植後にあった皮膚生検と同様、歯茎の粘膜の一部を切り取ってサンプリングし、その部位を少し縫う事になるだろうと言う。肝臓の生検の事を考えると、思案のしどころではあるが。。。 それよりも昔から持っている恐怖の1つに、歯槽膿漏(alveolar pyorrhea)とかで歯が一気に抜けてしまわないかというのがあり、今歯茎の調子が悪いのでまた不安になってきているので、診て貰ってそれは大丈夫だと言って貰いたい(精神的な安堵感を得たい)という理由から受診する事にした。

 ここ最近は私の入院中に亡くなってしまった母の手帳を読み、私の治療の様子に一喜一憂し、ひたすら祈ってくれるその親心に涙し、それにつれ、普段は病気療養に良くないと思い、出来るだけ考えない様にしていた事が頭をよぎり、苦しくて辛くて涙が止まらない。幼い頃から育ったこの家を残す事を姉達から理不尽なまでに反対され、せめて2~3年待って欲しいと頼んでも却下と言われ、現在、もうあと3ヵ月位しかいられない事や、病気になってしまい、もう元の体には戻れない口惜しさで胸が張り裂けんばかりである。皆に支えられてやっとの事で退院出来たと喜べた時間は結局僅かで、今はなんだか惨めな気分になる時もある程である。体がしんどいせいか、余計にそう思ってしまう。母が生きてさえいてくれたら、そんな不安を抱く必要もなく、母のヘルプ、介助・介護等をしながら、母と共に静かに自分の療養も出来たであろうに。。。 (そして実際母とそう約束していたのに。。。 母もまさか自身も癌(cancer)で入院、急逝してしまうとはその時は思ってもみなかっただろうと思うと、別の意味で切なくなる。)

(中略)

 いずれ訪れる引越しに備えて、嫌でも荷物の整理も始めなければならなくなる。それも家丸ごと一軒を閉じなければならない。何年も前の昔に家を出た姉達とは違って長年ずっと過ごしてきている自分の分に加え、両親のもの、家中のものを整理しなければ(というか、片付けなければ)ならない。姉達は皆で一気に片付けるつもりでいるのだろうが、体力が回復していない私にとっては、考えるだけでも気が遠くなる作業だ。それでも、平生出来るだけ何も考えずに療養しているうちに体力も回復していくだろうから、それに合わせて少しずつ片付けていこうと思う様にしていた。

 そう考えていたのだが、私の想定に反して、肝臓が言う事をきいてくれていない様だ。というか、こうも悪い数値が長引くとは思ってもいなかった。徐々に悪化してきたせいか、最近は一日中だるくてしんどくて仕方がない。もうそろそろ動き出さねば、何とかしなくてはと思っていた時期になってきたのに、体がいう事をきかない。つい2、3日前には長姉から家が売れたらしいと言う何とも曖昧なメールが届き、辛く苦しい。どうしようもないが、焦りも出てきた。ああ、どうか無事にこの山を乗り切れます様に。天国のお母さん、私を守って下さい。。。

【血液検査結果】6/25:
WBC(白血球数) 3.2、HGB(ヘモグロビン) 11.6、PLT(血小板数) 154、GOT(AST) 172、GPT(ALT) 271、γ-GTP 173、LDH 297、CRP(炎症反応) 0.0

2007-06-26

2007-06-22 (金) アポトーシスと癌治療

 NHK TVで「爆笑問題のニッポンの教養『ヒトはなぜ死ぬのか?~生化学 田沼靖一~』」という番組を偶然途中から見た。田沼氏と言えばアポトーシス研究で有名な先生だ。大学院でアポトーシス関連を研究テーマに実験等をしていた事があるので、そのままつい見入ってしまった。

 アポトーシス(apoptosis)とはプログラムされた細胞死(programmed cell death:細胞自滅)とも言われるが、怪我とかで細胞が炎症(inflammation)を起こして死んでいくネクローシス(necrosis:壊死)とは違い、オタマジャクシの尻尾がカエルに変態する時に消えてなくなる現象に例えられるが、細胞が予めプログラムされた時期に炎症無しに自ら細胞死を起こして除去される現象である。

 TVでは、なんでも先生はヒトのアポトーシス遺伝子を発見し、それを応用して、ガン細胞(cancer cell)にアポトーシスを起こさせる遺伝子を設計していると言う。つまり、ガン細胞をアポトーシスという現象で殺してしまえば副作用や炎症無しにガンを除去出来るではないか、という発想だ。

 いくら、とてもよく効く抗癌剤が出来てきたと言われても、それに付き纏う副作用は辛い。それは抗癌剤によってガン細胞のみならず、自らの正常な細胞も傷つけられ、恐らくネクローシスによって死んでいく為、炎症を起こしてしまう等という事もあり、痛く苦しいのだろう。それを押さえる為に一杯薬を投与する。しかし、その薬自体もまた別の副作用を起こす可能性があったりする。話で聞くのと、図らずも実際に体験してしまった現在とでは、更に思いが違ってくる。

 ガン細胞除去にアポトーシスを利用する方法、実現化にはまだまだ時間がかかるだろうが、凄く期待したい、なんだか嬉しいお話であった。尤も、この番組のテーマはそういう事ではなく、表題にもある様に『ヒトは何故死ぬのか?』というものだったのだが。。。

2007-06-12

2007-06-11 (月) 通院記録 

 この二週間の体調もほぼ前回と同じで、手指のリウマチ様関節炎(chronic rheumatoid arthritis)と頸の痛み(neck pain)は徐々にきつくなってきた感じである。前回は肝臓に負担がかかりそうだと言われたロキソニン(Loxonin)を控えてみたが、余り関係なさそうだったので、今回は1日に1~2錠服用している。ごく少し歯茎(歯肉:gum;gingivae)痛が続くのと少々便秘気味になってきたのが気になる。血圧(blood pressure)は下がり、ほほ正常になっている。ネオーラルを減らした影響なのだろう。

 本日の血液検査の結果、γ-GTPが横ばいだった以外は、やっと肝機能(liver function)の値が下がり始めた。スッと正常値まで下がって欲しい所だが、まぁいいか等と内心思う。実際少々だるくしんどいが、普通に生活出来ているので、最近の微妙な数字の動き方ではもうたいした事ないか、という気分になってきてしまう。結局何が原因で悪くなり、また今回改善してきたかは『よく分かりませんねぇ』とKB先生。ロキソニンが疑われていたが、今回はむしろ飲む量が増えた位なのに値が改善してきたので、関係なさそうだ。

 5/28のフェリチン(ferritin)の結果は高値だった。先生は過剰な鉄分(Fe)が、抜けるのに2年位かかりそうだなぁ、と言われる。私の場合、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)をしてフェリチンの値が今回の2.5倍(2006年11月29日)と非常に高く、その時点から見ると減ってきているので、今回の肝機能悪化には関係なさそうだと言う。

 何故、骨髄移植をしたらフェリチンの値が上昇するのかを聞くと、自分で血液を作れない状態の所に輸血(blood transfusion)等で大量にFe分が入ってくるので、上昇するのだと言う。どうやら瀉血(bloodletting)する程ではなかった様だが、瀉血をすると血液を作ろうとがんばるのでFeを減らす効果はあるらしい。それにしても、骨髄液以外は移植後、血小板(PLT:platelet)の輸血しかしていないのに、骨髄液(bone marrow aspirate)に含まれるFe分は非常に多いのだろうか? それとも移植前からの輸血で既に上昇していたのだろうか? 覚えていたら今度訊いてみようと思う。

 5/28に訊いた話の追記をするが、肝臓保護の為にステロイド(steroid)を投薬する事になった場合、何か注意点はあるかと訊くと、感染症(infection)に罹り易くなる点だという。これは、ステロイド(steroid)がリンパ球(lymphocyte)を抑える働きをする為、感染の危険性が上昇するからだそうだ。結局、今回も薬は何も変えず、このまま様子をみる事になった。次回の診察日も2週間後になった。取り敢えず、肝機能は正常の方向へ動き出してめでたい、という感じである。

【血液検査結果】6/11
WBC(白血球数) 3.8、HGB(ヘモグロビン) 11.2、PLT(血小板数) 142.
GOT(AST) 134、GPT(ALT) 209、γ-GTP158、LDH 268、CRP(炎症反応) 0.1 
シクロスポリン(cyclosporin A;CyA) 61

2007-06-01

2007-06-01 (金) YouTube

  最近『YouTube』に少し嵌まっている。無料の映像が一杯ある。音楽、映画、ドラマ、アニメ、実に多種多彩である。なつかしのアニメに出会った時はちょっと声を上げて喜んでしまった位である。

 今は、ネコの映像に嵌まっている。きっかけの映像は“When Cats Attack”。 んんーーー可愛い!☆★☆

 昨日見つけたのはピアノを弾いているネコ。やらせでもなんでもなく、本当に自分で弾いている、両手(前脚??)も使っている。可愛すぎる♪  
Nora, The Piano Cat - (And don't miss the sequel!)

  嫌な事もしばし忘れて、ほっこりしたひと時が得られる。もう1つご紹介。
Crazy cats (very funny)