2007-05-23

2007-05-21 (月) 通院記録 肝エコー

 本日は先ず、肝臓のエコー(echo)検査を受けた。検査は10分強位で終わり、すぐに結果を口頭で教えて貰った。先生の表現によると「肝臓はかなり痛んでいるが、異常と正常の境目位」だという。正常なら滑らかな画像で見える所が、私の肝臓はザラザラして見えるのだそうだ。微妙ーー。胆道とかに石等の詰まりは見あたらなく、悪い所はないので安心して良いが、このまま放っておいたら将来肝硬変(hepatic cirrhosis:hepatocirrhosis)や肝癌(cancer of liver:hepatoma)等になるという可能性もあるので、要治療という事だった。『弱っている』という表現ではなく『痛んでいる』私の肝臓は急に悪くなったのではなく、時間をかけて痛んできた像だそうだ。 私が思っていたより事態は深刻なのかもしれない。

 先週、肝臓の負担を減らす意味も含めて免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral)の量を減らし、金曜の消化器内科では薬剤性とは考えられないと言われたが、今回肝機能(liver function)は、LDH以外は前回よりも更に悪化していた。ゆっくりゆっくりと値が上昇して、なかなか上げ止まらない。「普通、GVHDならば他にも症状が出るのですが、困りましたねぇ」、と先生は言われる。どんな症状があるかと訊くと、多いのは皮膚に現われる症状だそうだが、私は殆んど変化が無い。手指関節痛はいつもより少々痛いが、膝の具合はマシになってきている。ただ、歯ぐき(歯肉:gum;gingivae)がこの頃痛く、少し荒れているので、これが来週も続く、または悪化する様ならば口腔外科を受診する事になった。場合によってはGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)かどうか生検(biopsy)する事になるかもしれない、との事。肝臓の生検は嫌だが、原因を特定する為に、口腔内ならぎりぎり考えてみようかとも思うが、GVHDかどうかを調べる為に痛い思いをしなければならないとは、何とかならないのだろうか。

 来週の血液検査の中にフェリチン(ferritin)という項目があり、何かを尋ねると鉄分を調べるものだという。入院中、多量の赤血球(RBC:red blood cell)の輸血(blood transfusion)をしてきた影響で、鉄分が体内に過剰になってしまうのだが、私の場合は体(肌)の色が茶色くなってきたので先生に質問した時にその原因が鉄分ではないかという話を聞かされた事があった。過剰の鉄分は肝臓に沈着してしまう場合もある事から、今回の肝機能低下の一因ではないかと、先生は一度鉄量がどれ位か調べてみる事にされたそうだ。もし鉄が原因だった場合はどうするのかを訊くと、瀉血(bloodletting)するのだそうだ。血(赤血球)が少なくなると、止むを得ず体内の鉄分を使って赤血球をせっせと作る事になるから鉄分を消費できる、という事か。もしそうなった場合、一体どれ位の血を抜くのだろうか? 興味はあるが、自分自身瀉血しなければならないのだから、複雑な心境だ。ちなみに、随分色は抜けてきたとは思うのだが、未だに肌の色は茶色い。元に戻るにはどれ位かかるかも訊いてみたが、まだしばらくかかりそうだ。

【血液検査結果】5/21
WBC(白血球数) 3.0、HGB(ヘモグロビン) 11.9、PLT(血小板数) 165
GOT(AST) 167、GPT(ALT) 276、γ-GTP 150、LDH 332、CRP(炎症反応) 0.0
シクロスポリン(cyclosporin A;CyA)は 41
※CyAは前回より減少しているが、ネオーラルを先週75mgから50mgに減らした影響で、予定の範囲内だとの事

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