2007-05-08

2007-05-07 (月) 通院記録 肝機能悪化

 5月07日は移植180日で、明日で移植(transplantation)後、丁度半年という区切りの日、色んな事があったが、無事にここまで風邪も引かずにこれた事に感謝する。今も母が守ってくれている感じがしてならない。何よりも退院後も励まし祈ってくれる知人・友人達の温かい心遣いに、ありがとうという感謝の言葉しかない。きっと私の気が付かない所でもっと多くの人達が私の為に祈ってくれているのだろうと思う。その人達にも感謝します。そして万難を排して骨髄を提供してくれた次姉に心の中で感謝します。どうかこのまま無事生着し続けてくれます様に。。。

今日は診察日でこの2週間の体調はこの間の体調は手指膝踵関節痛(リウマチ様関節炎chronic rheumatoid arthritis) 、頸痛(neck pain)、肩こりは相変わらずで、むしろきつくなっていると感じられる。ロキソニン(Loxonin)はこのところ余り良く効かなくなってきた。手の平や脚の股が時々ジーンとしびれる。ふくらはぎは軽くずっとむくんでいるが、むくみが無いと思った日は500g程体重が軽くなっている。

 改善したと思われる所は、毎朝自主的に計測している血圧(blood pressure)が、上は152-127位、下は102-89の日が多いが、前の週と比べても、脈拍(pulse)も含めて少し下がり傾向が見え始めた様に思える点が挙げられる。その他、立ったままズボン等がはける様に、また膝(knee)を深く曲げても痛みは少しマシになってきた感じがする点と、胃がムカつく割合が少なくなってきた点であるが、ここ数日、またムカつきが少々出ている(首が痛くなると特に一緒にムカつきも出てくる時が多い)。

 眼が時々チカチカしたり、飛蚊症(myodesopsia)が起こる件で、先生に白内障(cataract:しろそこひ)の危険はないのかを尋ねると、以前も説明を受けたが、移植前処置の副作用で他人(一般)よりは早く始まるだろうが、今の飛蚊症がその前兆かどうかは分からないし、目がチカチカする件はどういう風にチカチカするのかがハッキリしないが、場合によっては脳の神経に何かがあっても起こる現象で、白内障の前触れとは言えないそうだ。

 肝機能(liver function)は、前回(4/23)はやや高い状態で前々回(4/09)よりも上がりも下がりもしなかったのだが、今回は悪化していた。GOT[基準値:13-33]は79から136へ、GPT[基準値:6-27]は121から倍近くの216へ、γ-GTP[基準値:7-29]は94から121へ増加していた。LDH[基準値:129-241]も267から328へ増加していた。今回も特に熱を出したとか風邪をひいたことも無かったので、何故上昇したか分からない。

 先生は先ず、きつい薬による肝臓への負担からの悪化を考えられ、私がほぼ毎日2回(各1錠)飲み続けている痛み止めのロキソニンの服用を中止し、代わりにもう少し弱い鎮痛薬(analgesic)であるハイペン錠(Hypen) 200mg(リウマチにも効く薬らしい)を朝晩各1錠ずつに変えて肝臓の負担を軽くし、更に肝臓を守るウルソ錠(1日3回)を毎回各1錠から2錠へ増やす事にされた。薬が効かない痛み等は膏薬(plaster)を貼って対処する様に言われた。入院前は日に3回痛み止めを飲んでいても肝機能の値に影響はなかった(肝臓は平気だった)ので、ロキソニン中止は避けて欲しかったが、移植治療を受けた後の肝臓は以前より弱くなっている可能性があると言われると、試してみるしかない。

 免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral)は、シクロスポリン(cyclosporin A;CyA)血中濃度の値を見て減らしてきていたのだが、肝機能が悪くなってからは減らしていない。そして本来なら減少してくる筈のCyA血中濃度が徐々に増加傾向にある事からネオーラルも肝臓に影響しているかも知れないという。今回もネオーラルの量は同じままとなる。

 先生は肝臓に起こる慢性GVHD(chronic GVHD:慢性移植片対宿主病)の可能性も考えられるのだが、肝臓以外に目立ったGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease) (皮膚に湿疹が出る等)が出ていないのでハッキリ断言出来ないらしい。正確に調べるには肝臓の生検(biopsy)(要入院)となるらしい。そういう事態は頼まれてもお断りしたい所だ。

 前回の検査からB型肝炎(hepatitis B;HB)やC型肝炎(hepatitis C;HC)の可能性は少なくなったが、その他の肝炎の可能性があるという事で、次回β-グルカン(glucan)の検査(血液検査)も追加された。これは肝臓にカビ(molds;Fungi)が出ているかどうかの検査らしく、カビは血流に乗って肝臓にやってくるらしい。

 更に腹部の触診(palpation)もされたが、肝臓は腫れていないといわれ、少しホッとする。先生は、取り敢えず来週また検査をして、改善しなければ止むを得ずステロイド(steroid)投与という事になるだろう、という。先生方はステロイド投与には慎重である。但し、ステロイドを投与すれば関節痛は楽になるだろうとも言われる。ステロイドは奥が深そうだ。

【血液検査結果】5/07
WBC(白血球数) 3.6、HGB(ヘモグロビン) 11.5、PLT(血小板数) 168
GOT(AST) 136、GPT(ALT) 216、γ-GTP 121、LDH 328、TP 5.9、CRP(炎症反応) 0.0
シクロスポリン(cyclosporin A;CyA) 104

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