2009-05-05

2009/05/05 (火・祝) ベランダは花盛り

 この春は、家から持ってきた牡丹がまた咲いてくれた(写真)。今年は1輪だけだったが、咲くと大輪になるのでとっても見ごたえがあった。母が育てていたシンビジウムの蘭も、今年はあまり花芽が付いてくれなかったが、蘭は咲いてくれると開花期間がとても長いので、ずっと楽しませて貰っている(写真)。色んな思い出がある花々だ。

 ただ、一番持ってきたかった植物である藤が、根付いてくれなかった(枯れてしまったらしい)事が寂しい。藤は紫と白藤の2種類で、かつての我が家の代名詞と言えるほど大木になっていた。私自らが藤棚にのぼり、毎年世話をする様になってからは、降り注ぐかの如く大量の花を咲かせていたので、特に思い入れが深かった。未生や挿し木にしたものを持ってきて、今も水をあげているのだが……

 それらとはまた別に、昨年伯母から貰った柿(庭に生えている柿の実)が余りにもおいしかったので、試しにその種をプランタに植えておいたら、にょきにょきと芽が出てきて、なんだか成長が楽しみだ(写真)。その時、伯母が切り花にしてくれた大輪の菊の花も、それを楽しんだ後、その枝を土に挿し木しておいたら、根付いた様で、立派な菊の茎葉が生えてきている。気が早いが、秋の開花が楽しみだ。また、友人が畑で出来たと言って分けてくれたレモンも、とってもいいレモンだったので、その種を植えておいたら、どうやら芽が出てきている様だ。適当に色んな種を蒔いたりしていたので、まだレモンかどうか自信がないので写真を撮っていないが…… 我が家の庭の植物に、新しい仲間が増えて、なかなか楽しいものだ。

 紫蘭はもうそろそろ終わりに近いが、そんなに世話をしなくても咲いてくれるので、手軽に楽しめる。かつての我が家では地植えだったが、どんどん増えてしまうので結構難儀したものだ。紫蘭は鉢植えで育てるのが丁度いいのかもしれない(写真)。

  父がバーのママさんから貰ってきた紫のバラは今年も可憐な花を咲かせている。我が家に昔からあり、最後の1本となってしまっていた赤い薔薇は、去年殆んど咲いてくれなかったが、今回は剪定時期と方法がうまくいったのか、今年は一杯蕾を付け、今、次々と咲いてくれている。ただ、家で春一番に咲く時は必ず、黒いと言えるほどの深い紅色だったのに、ここで咲くバラは昨年同様、色が明るい。やはり土地が違うせいなのだろうか?

 これら花々の多くは、引っ越し先のベランダで私が世話をし切れずに枯らしてしまったとしても、K都の家と一緒に潰されるよりはまだましだと思って、連れてきた植物達だ。余り思い入れを強くしてもいけないとは思っているのだが、藤が根付いてくれなかった分、この赤いバラが一番古くからある植物になる。植物の寿命を良く知らないので何とも言ええないが、この赤いバラの根元を見ると、かなりお年寄りになっている感じがする(写真)。すごくトゲが痛く、しかもトゲだらけのバラなので、世話が大変なのだが、なんとか増やせないかな、という思いが少しだけあった。

 そこで、昨年末剪定した時、真っ直ぐ長く伸びた枝をそのまま捨てるのが勿体無く感じ、ダメもとで、その薔薇の古株の根元に挿し木しておいてみた。発根剤というものがあったので、切り口にそれをまぶし、葉っぱは少し減らして挿しておいたのだ(写真:古株の近くにある細い枝が挿し木したバラの枝)。普通挿し木というと短めの枝を土に刺すのだと思うのだが、長いまんま挿しておいた。なんと無謀にも1m強という長さをだ。そういう訳で、冬の寒風に曝され、根付いているとは思っていなかったのだが、なんと、この陽気に誘われて、元気に芽が出始めたのを見つけ、一人ベランダで小躍りしてしまった(写真:後ろにあるボタンの葉と重なって見難いかもしれない)。

 それが今、小さな蕾を付けている(写真)。挿し木したバラは先祖返りをしてしまうとかいう話を聞いた事がある様な気がするので、もしかしたら、全然違うバラの花を咲かせるかもしれない。咲くまで、ちょっとドキドキが続きそうだ。

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