2008-10-20

2008/10/20 (月) Google地図に新機能

 2ヶ月程前にGoogle地図について書いた(2008/08/21 (木) Google 地図) が、その2、3週間後に検索でアクセスしたら、また何やら新機能が追加されていた。“ストリートビュー”という機能だ。

 Google地図画面の右上に追加されたこのタグを『なんだろう?』と思ってクリックしてみたら、地図上に人型マークが出て、全ての道ではないが、青色で道が縁取られた。『およよっ…?!』と思い、今度は人型マークをクリックしてみたら、なんと、そこに立っているような状態での写真が出てきた。

 その画面内の「全画面表示」ボタンで写真を少し大きくしてから(左半分にある検索結果と写真との境にある『<<』マークをクリックすると、更に大きな写真になる)、ビュー画面左にある、左に(又は右に)曲がった矢印をクリックすると、その場で向きが変わった。まるで自分がその場でちょっと首を動かしてみた感じである。面白くなって、次々クリックしてとうとう一回転。画面の写真内路上にある矢印をクリックすると、まるで数歩、歩いたかの如く場所移動。そこでまた一回転してみる…。

 それならばと、一旦ストリートビューの画面を閉じて、自分のかつての家はと思い、ダメもとで入力して航空写真で見てみたら、前回は既に無くなってしまっていた自分の家が写っているではないか! 

 涙が出る位、嬉しかった。まだ自分はそこにいた時の写真らしく、駐車場に車も写っていた。家のベランダに写る植物の影から想像するに、秋頃…、恐らく引っ越し目前頃であろう。いつ映像が更新されるかわからないので、すぐにその画像を保存した。

 更に淡い期待を抱いて、ストリートビューをクリックしてみたが、こちらに私の家はもはや無く、その敷地内に1軒建築中の写真が写っていた。航空写真とストリートビューとでは撮影時期に差がある様だ。残念ではあったが、せっかくなので、くるりと一回りしてみた。少し移動してまた一回りしてみた。慣れ親しんだ風景だ。こうして色々といじっているうちに、更に面白い事に気付いた。「ストリートビュー」内の画面でドラッグすると、回転はもとより、自分の目を足元に向けたり、上に向けたりする感じで、アスファルトの路面から、真上の空まで見上げる事が出来るのである。この時、ふと、ある記憶が蘇った。

 こちらへ引っ越して、今年に入ったまだ寒い冬の頃だったと思う。久しぶりに近くへ買い物に出た帰り、自分の住むビルの前に一台の軽自動車位の小さな車が止まっていた。中には2、3人乗っていたと思う。駐車自体は別段不思議でもない事なのだが、その車の屋根のど真ん中には一本の非常に長いアンテナが突き立っていたのである。その車には不釣り合いな位、長かったので、嫌でも目についてしまった。もう記憶があやふやであるが、近付くにつれ、アンテナの根元付近には何やら球体の様な(?)ものがくっついているのが見えた(と思う)。そしてその車の脇をすり抜ける時、車のボディー(扉)に『Google』のロゴがペイントされていたのだ。思わず立ち止まって、まじまじと眺めてしまったが、その時は、『Google地図はこうやって衛星と交信して正確な地図を作っているのかなぁ~??』『あの球体はもしかしてカメラで、“Googleアース”みたいな画像を作っているかな?』と思っていたのだが、やっとその変なアンテナの謎が解けた気がした。きっとこの車で、ちょっと進んでは画像撮影、またちょっと進んでは写真撮影を繰り返して、このストリートビューが出来たのだろう。早速、今住んでいるビルにもアクセスしてみたら、通りを歩く人々はみな冬服であった。もしかしたら自分も写り込んでいるかも、とビル周囲を移動したり、くるくる回転したりして探してみたが、写ってはいなかった。

 ストリートビュー表示中は、地図内に道が青色表示されているが、青色になった道の範囲内なら、このストリートビューが出来る様である。道路全部が網羅されている訳ではない様だ。また、車での撮影の為か、公道からの映像のみで、例えば大学構内とか寺院内等、敷地内までは入り込んでいない。てっとり早く見ている近辺を移動しようと思うのなら、ストリートビュー内の路面に見える矢印をクリックするより、人型マークを目的地にドラッグする方が良いだろう。元のGoogle地図に戻るには、もう一度ストリートビューというタグをクリックして、道路に沿って表示されている青色の線を消すといい。

 外国でもこのストリートビューのある地域と、まだない地域がある様だ。【エッフェル塔】ではビューがあるので、真下から見上げてみる事が出来るが、【ストーンヘンジ】だと、ストリートビューの替わりに“渋滞状況”というタグがあった。世界中くまなく、この車を走らせるわけにもいかないだろうし、走らせるとしても、多大な労力と時間がかかるだろう。でも、初めて行く場所の予備知識には便利かもしれない。地図以外にあらかじめ、付近の映像を頭に入れておく事が出来るからである。

 ミニ観光も出来そうだ。例えば観光名所の京都を見てみると、撮影時期は桜の季節であった。春や秋の観光シーズンにはどこもかしこも週末となると大渋滞して大変な所だが、例えば「京都国立近代美術館展示案内」と入力してみる。左に出てくる候補の中で「京都市国立近代美術館展示案内」をクリックしてからストリートビューにすると、仁王門通りから近代美術館を見る事が出来る。ストリートビューの画面も最大化にすると見ごたえがある。仁王門通りを東(画面右)へ移動するたびに、右手に見える朱色の鳥居が大きくなって見えてくる。この鳥居を真正面にして、今度は北へ向かってみる(神宮道を北へ)。橋の上(横断歩道付近、北上した直後)で左右を見ると疏水沿いの桜見物が出来る。京都は疏水沿い、河川沿いはたいてい桜が植わっている。元に戻って、朱の大鳥居をくぐり、ひたすら突き当たりまで北上すると、平安神宮正面である。丁度、そぞろ歩いている気分である。次にこれも観光名所の「嵐山渡月橋」と入力してみると、橋の上に来る。そこからぐるりと見回す事も、そのまま(例えば南へ)橋を渡ってみる事も出来る。桜はまだ満開前で寒そうだが、なんとまあ、観光客の多い事……。

  ちょっと使い勝手が悪く、使い慣れる迄に、画面移動等だけで、船酔いしそうに気分が悪くなってしまったが、何もダウンロードしなくても、誰にでも使える。それに、これだったら人混みの多い所でも、その場にいる気分で、ちょっと覗いてみる事が出来る。感染注意の時季にも、外出気分が少しだけ楽しめるかもしれない。また、出不精な自分には、案外合っているかもしれないツールだ。

2008-10-19

2008/10/19 (日) 団十郎氏 退院のニュース

 市川團十郎氏が、この10月14日頃、退院された様だ。今年7月に、氏の入院について本ブログでも少し触れたが、退院のニュースには気が付かなかった。報道されたのだろうか? 

 今ちょっと調べてみたが、『成田屋通信』というのに、本人からファンへの簡単な退院報告が出ていた。無事妹さんからの骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受け、順調に経過し、退院された模様だ。

 ここしばらく、ちまたでは前代未聞といえる、株価超乱高下のニュース等が続き、殆んど取り上げられなかったのかもしれない。何やら、もう月末には復帰される気配? もしそうならば、なんと強靭な体力と精神力の持ち主なのかと、感服せざるを得ない。どうぞご無理だけはなされずに、と祈りたい。

  歌舞伎ファンというわけではないが、無事ご退院、おめでたいニュースである。

※関連記事:『2008/07/ 04 (金) 市川團十郎氏、再入院のニュース

2008-10-18

2008/10/18 (土) 白血病(leukemia)の新しい治療法開発記事

 先日、長姉から、白血病(leukemia)の新しい治療法が開発されているらしい、とメールを貰った。参照ページを見ると、骨髄性白血病や骨髄異形成症候群(MDS:myelodysplastic syndrome、DMPS:dysmyelopoietic syndrome)での予後不良因子である「Evi-1(転写因子)」の活性を抑え、化学療法(chemotherapy)を併用すると、より生存率(survival rate)を延長させる事が出来る可能性があるというものであった。

 ところで、自分は急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia;ALL)である。入院当初「骨髄性の顔も少し持っている」と、にわか患者にとって理解不能な事を先生から言われたが、検査の結果、それは不良因子ではなかったと教えて貰えている。結局どっちなのかと聞くと「骨髄性の顔をちょっと持ったリンパ性(lymphocytic)であるが、リンパ性白血病と考えて下さい」とややこしい事を言われた覚えがある。そして、治療法は、リンパ性白血病の治療法が採られる事になった。その後、骨髄性(myelogenous)とリンパ性(lymphocytic)では治療法が異なる事、同じ白血病でも、成人の骨髄性とリンパ性との間で生存率に大きな差がある事、また、同じリンパ性白血病でも、子供が罹病した場合、成人よりもはるかに治癒率が高い事も知った。

 折角姉が、参考になると思って教えてくれた記事ではあるが、今の自分には関係ないなぁ~っと、ちょっと残念であった。しかし、自分も発病当初、自分の病気を知る為に、随分とあちこちにアクセスして調べた記憶がある。今回、骨髄異形成症候群という、聞きなれない病名が出てきたが、この病気は、治療の難しい貧血(anemia)で、白血病へ移行しやすく、骨髄造血細胞の異形成性がみられる疾患の総称だそうだ。この病気や骨髄性白血病の人が、偶然このブログを訪れた場合を考えて、この記事を紹介しておこうと思い直し、この文章を書く事にした。

  紹介して貰った記事は、「薬事日報」というページの『難治性白血病治療に光明-「Evi‐1」を標的に白血病幹細胞の増殖制御へ』という所にある。何かの参考になれば幸いである。

2008-10-17

2008/10/16 (木) 血液と骨髄液の違い

 血液(blood)と骨髄液(bone marrow aspirate)、これはどちらも赤い血の色をしているが、どう違うのだろうか?

 厳密的にどう違うのか、その定義は知らないが、感覚的に言うのなら、体中をめぐっているのが血液で、骨の中にある血が骨髄液と言えるかと思う。

 血液は、血液検査(blood test)でおなじみの赤血球(RBC:red blood cell)と白血球(WBC;white blood cell)、血小板(PLT:platelet)と、液状の血漿(blood plasma)で成り立っている。献血(blood donation)等で腕から採られる血液の事を末梢血(peripheral blood)という事もある。ちなみに、血漿はけがをした時に、血を凝固させて出血を止める役割をしている事で良く知られているが、タンパク質(protein)や脂質(lipid)、糖質(sugar)、各種ミネラル(mineral)で構成されていて、養分(nutriment)や老廃物(waste)の運搬役や、免疫機能(immunity;immunization)も持っている。

 一方で、骨髄液は骨の中にある部分と言おうか、鶏の骨等をポキンと割った時に、骨内部に見える赤い血の色をした部分を指し、そこで体中に流れている血液のもと(白血球・赤血球等)を作り出す「血液製造工場」になっている。つまり骨髄液には血液を作る能力のある、造血幹細胞(幹細胞(かんさいぼう:stem cell)というものが一杯あり、成熟した(完成した)血球が骨の内部から血管へ旅立って行く、というイメージが出来るのではないだろうか? 末梢血にもこの幹細胞は含まれているが、絶対的量が少ないのに対し、骨髄液中には大量に存在し、生まれたばかりの血球や、成熟してまさに体中に旅立とうとしている血球までが全部一緒になって存在していると考えられると思う。

 骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)やマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)では、骨に針を突き刺し、その骨の内部にある骨髄液を採取して、移植、或いは検査をするという事になる。

 余談だが、入院当初、良く困惑した名前(医学用語)の一つに、骨髄液と脊髄液というのがある。どちらにも“髄液”という同じ言葉が入っている為、耳から説明や言葉を聞いていても、どちらがどっちだったかと、頭の中では混乱していたものだった。後者の脊髄液とは脳脊髄液(cerebrospinal fluid;CSF;liquor cerebrospinalis)とも呼び、ルンバール (Lumbar:腰椎穿刺)の時に採取される液の事である。この脳脊髄液は健康ならば無色透明の液体で、脳や背骨の中を通っている神経を、外部の衝撃から守る役目をしており、背骨や頭蓋骨の隙間に満たされている液と表現出来ると思う。ルンバールや脳脊髄液については『ルンバール(Lumbal)はどこに刺すのか』で詳しく書いたので、それを参照して頂きたい。

 ところで、昨夜、偶然NHK教育で『10minBOX』というものを見た。テーマは“理科2”の「血液の探求~血液の成り立ち」だった。

 このNHK教育の『10minBOX』というのは、中学・高校での学習に活用する為の番組らしい。たまに見ているが、どのテーマも、10分と短い時間の中で、簡潔にわかり易く解説されており、非常に良く出来ている。今回は血液がテーマと分かり、興味津々で見入った。

 入院して初めて、血小板という成分輸血を経験したのだが、輸血(blood transfusion)と言えば血の色、赤いとばかり思っていたのに、黄色(血漿の色)で少し驚いた記憶がある。落ち着いて考えれば、血小板も血漿も血液成分なのだから、輸血という表現は的確で全然不思議ではないのだが、“血は赤い”という先入観が錯覚を起こさせた。実際、採血した血をしばらく静置しておくと、赤血球等は下に、血漿成分(黄色く透明)は上に分離するのは知っていたので、成分献血の際は、比重の違い等を利用して、多分遠心分離で、血小板をより分けているのだろうと理解していた。

 番組では、献血の話から始まり、どうやって血液成分を分離採集しているかという、今迄あやふやだった自分の知識の所も、詳しく説明されており、更に、血球の誕生の様子や、血液を作るもとになる細胞、即ち幹細胞の説明、と続き、最後は白血病等の、血液の病気の話から骨髄バンクの話にまで触れて、終わっていた。

 文章で書く(説明する)と長くなってしまう内容も(それゆえ、難しく感じたり、読むのが嫌になってしまう内容も)、映像付きなので、非常に分かりやすい。見て正解だった。早速、再放送はいつあるのか、或いは次回放送内容は何かをネットで調べてみたら、「血液の探求」というテーマでこれから5回放送される事が分かった。自分は、偶然その血液シリーズの初回を見た様である。

 NHKのHPでは、『10minBOX』をビデオクリップという形で、パソコン画面で、テレビと全く同じ内容を再生して見る事が出来ると分かった。血液の事で何か知りたいとか、興味あるという人は、右の(→)「第11回 血液の探求~血液のなりたち」をクリックすれば、直接ビデオクリップへアクセス出来る。中学・高校の教材用と侮るなかれ、である。

2008-10-15

2008/10/12 (日) 今度は首が…

 背腹の発疹は治まってきたが、最近、首が痒く、発疹(exanthema;eruption)も増えてきた。首と言っても全体ではなく、うなじの方であるが、丁度、膏薬(plaster)を貼り続けている部分と同じだったので、慢性のGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)か膏薬かぶれなのか、判断しかねている部分である。

  体温が上がった時は比較的痒み(itch, pruritus)も増す様な気もするが、今日はずっと痒い。例のステロイド(steroid)入り軟膏(ointment)を塗ってもいいのかどうか、思案する所である。

2008-10-14

2008/10/06 (月) 血球数について

 通院で毎回血液検査(blood test)をして、その結果を見て診察を受けている。まれに他の検査を受ける事もあるが、例えば尿検査等は退院後1回のみである。まあ、血液の病気になったのだから、ある意味、血液検査結果が全てであるという所がある。

 さて、色々ある検査項目の中で、一番基本的なものの中に、血球数というのがある。WBC(white blood cell;白血球)とか、PLT(platelet:血小板)とかいうものであるが、その中のWBCは、入院前はもう少しあった様に思うのだが、なかなかそこまでにならない。今調べてみたら、2004年7月の健康診断(medical examination)で5,500個、2005年7月4,700個である。退院以降の値はこれ位の時もあるが、3,500前後の時が多い様な気がする。

 私の場合、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けたので、もしかしたら、血球数の分布もドナー(donor:提供者)の血球数比率に依存している(ドナーと同じ比率になる)のだろうかと思い、先生に訊いてみた。

 答えは、血球数については、私の場合、まだ治療経過観察中で、色んな薬も服用しているのも影響があると考え、ドナーの血球数とは無関係と考えるらしい。血球数等は、検査を受けた当人の生活や健康状態に左右され、例えばたばこを吸っている人はWBCが増加する傾向があり、アルコールを良く飲む人は赤血球(RBC:red blood cell)が大きくなる事があるのだとか…(しっかりメモしていなかったから自信がないが、こう聞いたと思う)。

 先生は更に、私のドナーである姉は、「非常に白血球数が多くて、骨髄液もたくさん採れましたね」という話をされた。そういえば、姉のWBCは基準値の上限の9,000位あったと聞いた様な記憶がよみがえる。そうなると、確かに現在の私の白血球数と全然違っている。そして同時に、あの移植(transplantation)時に、先生がとても嬉しそうに「お姉さんの骨髄、すごくたくさん採れましたよ」と言って、骨髄液(bone marrow aspirate)が入ったバックを持ってきたのを思い出してしまった。ドナーが女性の場合、男性の場合と違って、余りたくさんの骨髄液が採れない事もあるらしいが、骨髄移植の場合、移植される骨髄液は多い方が良い(※あくまでも私の場合の事で、全てに当てはまるかどうかは知らない)らしく、小柄な女性である姉から、果たしてどれだけ採れるか、先生方はそれも心配されておられた様だった。
※WBCが多いと骨髄液も多くなるのかどうかは知らないので、今度訊いてみなければならないが……

 姉はヘビースモーカーである。入院前は私もかなり喫煙していた。しかし発病前の私のWBC数は、姉と比べると特に多いわけではなかった。喫煙でWBCが増加するとかいう話にも、きっと個人差があるのだろう。先生から訊いた話は、あくまでも参考事項として、頭の片隅にとどめるとして、血球数の動きはホスト(宿主)、要するに私の体の、現在の状況を表わしていると考えたら、多分、よいのだろうと思う。

 病気になって、ほんまに人体の不思議を感じる事が多い。

2008-10-13

2008/10/06 (月) 通院記録 ネオーラル(Neoral)増量

 この2週間の体調は、だるい、頸や関節が痛い等、ほぼいつもと同じだが、きついこむら返り(twist、leg cramp)が起こる頻度が多かった(涙…)。背腹に現われた、恐らくGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と思われる発疹(exanthema;eruption)に伴なう痒み(itch , pruritus)には、ネリゾナ軟膏(Nerisona ointment)がとても良く効き、3~4日に1回塗るだけで済んでおり、大部分で治りかけている感じである。

 さて、前回から2週間が経った。肝機能(liver function)検査値が昨年末みたいに急上昇する傾向が見られた為、いつもの様に4週間後では心配と言われ、通院が今日になったのだ。で、結果はと言うと、残念ながら上昇は止まっていなかった(軽度から中等度の高値になった)。時系列でグラフにしてみると、明らかに逆凸型の放物線(U字型)を描いて上昇しており、昨年末同様、倍増倍増の勢いで急上昇し始めた事は決定的であった。

 昨年末の肝機能検査値異常が始まった時は、原因を探るべく、痛み止め(painkiller, anodyne)を中止してみたり、服用し始めたばかりの骨粗鬆症(osteoporosis)予防薬のフォサマック(Fosamac)を中止してみたりと、肝臓に負担がかけていそうな原因を調べるのに色々時間がかかった。しかし今回は免疫抑制剤(immunosuppressant)を減薬した結果、肝臓に起こったGVHDにほぼ間違いない事が分かっている(しかも今回は同じくGVHDと思われる皮膚発疹も起こった)ので、免疫抑制剤であるネオーラル(Neoral)の量を増やす事になった。

 この病院で処方されているネオーラルカプセルの一番小さいものは、25mgしかないので、また1日50mgになってしまう。これは昨年末に急遽再開したレベルである。遡って手帳を見ると、退院後初めて50mgにまで減薬されたのが去年の5月頃であった事も考えると、私の中では、非常に治療の後戻り感が強い。

 そこで、50mgに戻すのをなんとか避けたいという思いから、ネオーラルは25mgのままにして、ネオーラルの効果を強める事があるという、7月に止めたミコシストカプセル(Mycosyst)をまた再開して、ネオーラル効果を強めるのに期待する事が出来ないかと先生に訊いてみる… ダメらしい …、では、ネオーラルの効果を強めてしまうらしいグレープフルーツを毎日食べてみるとかはどうですか、と訊いてみる(※ネオーラル服用注意事項に、グレープフルーツ等、食べてはいけない食物があり、その理由が、薬効を強める可能性がある為であるという)… これも確実性が無い(血中濃度の管理が難しい)為なのか、先生はなるほどとは言われるが、不採用。ならばと、液状のネオーラルを併用してもいいので、計50mgより少ない状態で調整出来ないだろうかと先生に提案してみたが、この上昇を止めるには、少々薬の(有効)濃度を上げても効果が出難いので、50mgまで一旦戻して、先ず肝機能値を正常にした方がいいとの事。こう言われると、もう観念するしかない。私の肝臓を守る為だ。焦っても仕方がない。ちなみに、久しぶりに検査した鉄(Fe)やUIBC(不飽和鉄結合能:Unsaturated Iron Binding Capacity)、フェリチン(ferritin)の結果も、少しだけだが、前回より悪化しており、肝炎(hepatitis)の悪化を示唆していた。

 先生は、免疫抑制剤の量を増やすので、色々と感染症(infection)に気を付けて下さいと言われる。インフルエンザ(influenza)の予防接種(protective inoculation)は、免疫抑制剤の増量で、当然見送りになってしまったので、風邪(cold)等の感染症にはより注意しなければならないが、今回はカビ(molds;Fungi)関係の感染にもより注意をしなければならない事になる。何故ならば、今までと違って、今回はカビ感染予防に服用していたミコシストを中止したままだからだ。でも、カビってどこにでも存在するし、今ひとつ、どうやって感染予防をしたらいいのか、イメージが湧かないものである。今迄感染してこなかったのだから、今後もカビに感染しません様に、と楽観的に考えるのが一番かなと思ってみる事にする。

 今迄の経緯をみると、私の体では、免疫抑制剤のネオーラルの量が、50mgでは安定しているが25mgに減らすと、てきめん肝臓にGVHDが出る様だ。そこで先生が言うには、肝機能値が落ち着いてきたら、少し面倒でしょうが、1日置きに薬の量を25mg、翌日は50mg、と繰り返す減量というのを試してみましょう、という事になった。

 どうやら私には25mgの壁がある様だ。

【血液検査の結果】10/06:
WBC(白血球数) 3.5、HGB(ヘモグロビン) 11.4、PLT(血小板数) 184、
GOT(AST) 131(高)、GPT(ALT) 161(高)、γ-GTP 56(高)、LDH 269(高)、
Fe 187(高い)、UIBC 76(低い)、フェリチン 580.7(高い)

2008-10-08

2008/10/04 (土) ガンの5年生存率について

 昨日ニュースで聞いて初めて知ったのだが、『全がん協加盟施設の生存率協同調査』というものがあるらしい。これは「全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)」というものに加入している病院間で、一定の条件に達した症例について出した、各種癌の生存率(survival rate)だそうだ。

 早速調べてみたが、自分に関係する血液関係の癌(cancer)については、症例数が足りないのか(要するに、この協会が設定している数とか条件に達していないのだと思われるが)、掲載されていなかった。

 折角アクセスしたので、他の癌についてざっと見てみると、初期や早期に発見された生殖器系等の癌は比較的(かなり)治癒率(5年生存率)が高そうに感じた。その反面、膵臓癌は非常にというか、極端に低い事が見て取れた。

 ずっと昔に、母から「膵臓癌は触診でも見つけ難く、見つかった時は、既に手遅れである事が多く、覚悟せねばならない癌の一つだ」と教えて貰った事があった。そしてその後、実際に、私も知人の中で、3人も膵臓癌で亡くなられている(告知から5年は残念ながらもたなかった)。

 解剖模式図を見ると、膵臓は、胃(stomach)のすぐ後に続く十二指腸(duodenum)(腹の右側)に囲まれる様に膵頭という、膵臓(pancreas)の頭部(head)があって、体の左側にある脾臓(spleen)あたりに膵尾となって終わっているが、体の中心を通る、太い静脈(vein)や動脈(artery)の上を横たわる様にある。その大部分は胃や腸の裏側(奥の方)に位置するみたいだ。その為、肝臓等は一番内臓の外側にあるので触診(palpation)しても触り易いが、膵臓は肝臓(hepar、liver)や胃等の奥にあるので、触診では発見し難く、また沈黙の臓器と言われるだけあって、癌に侵されてもなかなか症状が出難いという点で、発見が遅れ、命を落としてしまう人が多いと聞かされたのを覚えている。そんな話を聞いている為、血液検査結果で膵臓の異常を知らせる指標になっているアミラーゼ(amylase:AMY)の値が徐々に高くなってきているのに、先生が何も指摘されなかったので、気になって、「この値は大丈夫ですか」とこちらから一度訊いた事があった位だ。※この時は、先生は検査を追加して下さり、結果、大丈夫だろうという事になっている。

 話を戻すが、現在は、母から話を聞いた時より抗癌治療も進んでいるとは思われるが、5年生存率の表を見ていると、それでもかなり低いのを見ると、未だに難しい癌なのだという事が分かる。

 今回公表された表に関しては、登録している病院ごとの結果も出ているそうだが、ニュースでも、またこのHP内でも言っているが、「治癒率=病院の良し悪し」、と単純に結びつけない様に、と注意を促している。全国の病院数から比べると、登録病院数はごく僅かであるが、公表された結果は、一般的な傾向の一つとして十分参考になると思うので、以上の点を良く踏まえた上で、みたい人はアクセスするといいと思う。【全がん協部位別臨床病気別5年相対生存率(1997-2000年:初回入院治療症例)

2008-10-04

☆ネリゾナ(Nerisona)軟膏について

 ネリゾナは外用の合成副腎皮質ホルモン(adrenocortical hormone、コルチコイド:corticoid)剤で、劇薬・指定医薬品である。

 同種の軟膏で販売名の違う3種があるようだ。 
先ず、『ネリゾナ軟膏(Nerisona ointment)』は、白色から帯黄白色の軟膏。
次に『ネリゾナユニバーサルクリーム(Nerisona universal cream)』は、白色から帯黄白色のクリーム状の軟膏。私がかつて処方されていて、家に残っていたのはこれである。
最後は『ネリゾナクリーム(Nerisona cream)』は、白色のクリーム。
いずれも1g中に吉草酸ジフルコルトロンが1mg含まれている。

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 私に処方された当時の覚書は以下の通り。
「湿疹、皮膚炎(日光による皮膚炎を含む)、痒疹等に、1日1回から3回塗布する。
※ 注意事項としては、大量使用で副腎皮質ステロイド(adrenocortico steroid)様症状が現われる。」

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 薬についている説明書には、次の様に書いてある様だ。

【効果・効能について】
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、日光皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、紅皮症、慢性円板状エリテマトーデス、アミロイド苔癬、へん平紅色苔癬

 その他、重大な副作用には、目蓋の皮膚に使用すると、眼圧亢進や緑内障が起こる事が、また、長期にわたる使用や広範囲に使用する時に、後のう白内障や緑内障等が起こる事があるらしい。重大な副作用はもちろんだが、何か副作用・異常が認められた場合、すぐに使用を中止した方が良いと考えておいた方がいいと思う。これはネリゾナに限らず、ステロイド入りの軟膏ならば同様に考えて、長期使用等はいずれにせよ避けた方がいいと考えて使った方がいいと思われる。

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 最後に、この薬に添付されている書類(ネットで仕入れた情報)に書かれている警告、禁忌等の所を一部転記する。

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【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
(次の患者には使用しないこと)
(1) 皮膚結核、梅毒性皮膚疾患、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹の患者[症状を悪化させることがある]
(2) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(3) 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者[鼓膜の自然修復を阻害するおそれがある]
(4) 潰瘍(べ一チェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者[上皮形成の阻害が起こる可能性がある]
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以上。

・ブログ内の参考ページ:『2008/10/03 (金) 発疹とネリゾナ軟膏

【備考】
・ 販売開始年月:1980年12月(クリームは1894年6月)。
・ 製造販売元:インテンディス株式会社。Made in Italy

2008-10-03

2008/10/03 (金) 発疹とネリゾナ軟膏

 通院日の9/22の診察で、慢性(chronic)のGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と思われる皮膚発疹(exanthema;eruption)の痒みに良いと言われたネリゾナ軟膏(Nerisona cream)は、自宅にあったので、K都に泊まった月曜日から自宅へ戻る火曜日夜迄は痒さをじっとこらえていた。帰宅後一番にした事は、勿論ネリゾナ軟膏を探し出し、背腹の痒い所に塗る事だった。但し、首の後ろの発疹は未だに湿布を貼っている為のかぶれかGVHDなのか、判断しきれていないので、塗らない様にしているが。

 入院中の骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)後に現われた急性(acute)のGVHDと思われる皮膚発疹やかゆみでは、塗っても効いた感じはしなく、余りの痒さに、塗り薬以外に、確か、かゆみ止めのお薬か何かを点滴して貰っていたと思う。その為、軟膏(ointment)には正直あんまりその効果を期待はしていなかったのだが、今回の発疹にはよく効いた様だ。翌日から薬を塗らなくても痒く無くなったのである。

 その為しばらく軟膏を塗らずに過ごしていたが、9/29頃から再度痒くなってきた。発疹部分も背腹で少し増えている様である。最初はウエストラインの上の背腹に局在されていたが、ウエストラインより下の背腹にも広がり、背中の上部や脇腹、太ももにもポチっと、ひとつふたつ、それらしき発疹が出現しているが、へそやその周りには新たに出てきた発疹が少し多めで痒く、そこにはしっかりネリゾナを塗っている。痒みは、間もなく治まり、このまま1日は痒くないので、ネリゾナ軟膏は1~2日に一回程度、痒くなったら塗っている。

 移植直後に起こったGVHDによる発疹は顔には出なかった。今回のも、幸い、顔には出ていないのでほっとしている。そして、最初に現われた発疹部分は、回復傾向にある。しかし、まだゆっくりではあるが、広がりそうな気配もあるので、どうか顔には出ないで欲しいと、祈っている。顔に出てしまうと、きっと気分も滅入ってしまって、精神衛生上も、よろしくないのではないかと思うからだ。

  それにしても、発疹は急性GVHDと慢性GVHDとでは、発疹の痒みの度合いも薬の効き具合も随分違うらしい。

※ネリゾナ軟膏等、ステロイド入り軟膏を皮膚に塗布する場合、症状が治まれば塗布を止め、長期的に漫然と塗り続ける事は避ける様にされたい。不必要に大量に塗布したり、長期塗布により、深刻な副作用を招く事があるので、勝手な自己判断で塗ったりせず、必ず主治医に相談の上、使用する様にして欲しいお薬である。

2008-10-02

2008/09/22 (月) 久々の飲み屋

 この日は診察日だった。実は先月からこの日は、このままK都に泊まって、飲み屋に行こうと決めていた。

 飲酒に関しては春先に、時々自主解禁する事に決め、先生にもそう宣言していた。それでも検査に響いてはいけないと思い、診察日から3~4日は缶ビールを楽しんで、次の通院日まで禁酒をしている。なので、最近では、次の通院日が、ある意味、楽しみで待ち遠しくなっている。しかし、再度(再々度か?) 肝機能(liver function)の悪化の兆候が出始めたので、ビールは通院日の1日ないし2日位に減らしていた。先月は更に悪くなる気配がみられ、これ以上悪くなる様なら、またしばらくの間、飲めなくなるな(飲まない方がいいな)と思ってはいる。その一方で、一晩飲み歩きをしてみたいとずっと思っていたので、これ以上肝機能が悪くなる前にと、今回実行に移したのだ。

 退院後「飲める様になったら、どこか飲みに行きましょう」とずっと誘ってくれていた友人がいる。底なしの酒のみである。その人に先月メールをして、飲み歩きに付き合って貰う事にした。時々自主解禁して飲酒している事も、私の現在の状態等も伝えてあり、それを承知の上で飲みに行きたい旨を伝えていた。そして宿まで予約して通院に来ていたのだが、今回こんなに上がるとは思わなかった(昨年末に比べると上昇具合はまだ緩やかではあるが……)。肝臓の為を考えるのなら、先月の診察日に合わせて飲みに行く計画を立てた方がまだしも良かったのかもしれないが、こんな勢いで数値が上がると思っていなかった。

 診察後、先生には、今日は飲みに行く事にしていると報告したが、GOTもGPTも100前後なので、当然困ると言われる。そう言われるのは自分でも分かるのだが、検査値が倍増するとは想定外だった。「前回の時点で、次は良くなるか或いは(先月の状態で)現状維持する事に期待して、先月から飲みに行く約束をし、もう宿も予約して来ている」、と先生に伝えた。先生は「う~ん……」と小さく唸っておられたが、特に何も言われなかった(相変わらず不良患者ですみません)。

 さて、18時過ぎからK都の街へ繰り出し、かつて母やそのメンバーと飲みに行った事のある懐かしいビアホール、あるフィギュアスケート選手に似たマスターのいる立ち飲み屋、現代作曲家でロックギタリストでもある人の名の付いた怪しの居酒屋等を梯子(はしご)し、久々に楽しかった。梯子したと言っても、好きなだけ飲むのは自粛し、殆んどビールだけにして、強いお酒は飲まない様にしたが、6月の北海道一人旅の折、一人で飲んだビールよりもずっとおいしく感じた。ビールを一杯飲んでは次の酒場へというのが、とにかく楽しかった。

 昔はよく母と飲みに行ったものである(父もたまに連れて行ってくれる事があったが…)。今は亡き母は大酒のみであり、私がまだ未成年の頃から、色んな飲み屋に連れて行ってくれた。母の仲間達と宴会を開く事もあったが、皆よく食べ飲んだ。私は残念ながら母の様な大酒のみの“鉄の肝臓”を受け継がなかった様だが、母と飲むとか、皆で豪快に飲んで楽しむ、そんな飲み会が大好きであった。もちろん、家で一人酒も好きである(毎日好きなだけ飲んでいた)。

 私の主治医の方針では、「免疫抑制剤服用中は飲まない様に」で、私の場合は、退院後半年位で免疫抑制剤(immunosuppressant)の服用も終了するのではないかと考えておられた。私もその日を待ち望んでいた。そして、退院後に会う人の多くに「もう飲める様になった?」と聞かれるので、心置きなく飲める様になったら(つまりお薬から解放されたら)、いよいよ復帰時期かなと考えていた。しかし、減薬すると肝臓にGVHDと思われる反応が繰り返し起こるので、なかなか免疫抑制剤と“さよなら”する事が出来ないのが現状だ。
※今現在の心境としては、なかなか免疫抑制剤から解放されそうにもないので、今の最低量(25mg)で検査値が落ち着いてきたら、免疫抑制剤を飲みながらでも職場復帰出来たらよいかな、とも考える様になってきている。

 お医者さんによっては免疫抑制剤を服用していても飲酒は大丈夫という先生がおられる(但し飲み過ぎなければとの事だが)ので、せめて、「余り飲まない様に」と、方針を変更してくれないかと思うのだが、主治医から、はっきりとお許しが出ない。許可が出ないので、いくら(時々)自主解禁にしたとはいえ、心底おいしく飲む、という気分には至らない。それでも、たまに飲むビールはおいしく、とてもいい気分転換になる。

  今宵はよい酒であった。次の通院日も家で缶ビールを飲みたいものだ。その為にも、「次回の検査では、今度こそ、持ちこたえてくれよ、我が肝臓君!」と自分で肝臓を叱咤激励している。

2008-10-01

2008/09/22 (月) 通院記録 皮膚科受診、新たなるGVHD?

 この1ヶ月の体調は、相変わらずで、今回も嚥下(deglutition)時の違和感は時々ながら続いており、喉の奥に何か引っ掛かった感じがする事もある。後者に関しては、本当に何か残っている様で、口をすすぐ時に、のどの奥から何か小さな食べカスの様なものが出る事が何回かあった(一体喉の、どこに滞在しているのやら…)。先月(08/25(月))と違う所は、右耳がボーとする事が殆んど無くなった所だと思うが、代わりにと言ってはなんだが、9月5日頃から背腹に発疹(exanthema;eruption)が出てきて、これが痒いのだ(前回のブログでその詳細を記載)。発疹に伴なう発熱(pyrexia、fever)は無いのだが、とにかく痒くて困っている。今朝は背中に関しては少しマシな気もするのだが、腹の方の発疹がかなり赤く痒い。

 さて、診察の順番が来て開口一番、「背腹に発疹が出て痒いです」と先生に訴えた。先生は「だるさとかは?」と訊かれるので、相変わらずだるいが、今は痒さの方が勝っていると答え、背中とおなかの発疹を見て貰った。先生は、虫刺されではなさそうだが、これは先ず皮膚科を受診して貰いましょうと、今から受診出来ないかを調べて下さり、久々に皮膚科を受診する運びとなった。

 皮膚科受診は退院間際の時以来である。一階上の診察室前で半時ほど待ったが、診て下さった皮膚科担当の先生は、以前診て貰った先生とは違う先生だった。虫刺されではないかという私の質問( → ダニだと言われたらいい気はしないが、GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と言われるはより何となく退院後の経過としてはいいのでは、という心理が自分の中で働いているのかもしれない…)に対し、この先生もそうではなさそうとの返事。1週間程前に写したデジカメ画像を見て貰うと、背中に関しては少し治りかけかもしれないとの事。ならばやはりGVHDなのですかと訊くと、「はっきりした診断が必要ならば、生検(biopsy)が必要となります」とさらりと言われる。

 実は退院前に一度、GVHDかどうか判断する為に皮膚生検を受けた事がある。その時の心境は、同じ病気で闘っている人のデータの一つにでもなれば幸いという思いが第一にあった。生検は1mm角位の大きさ(実際はもう少し大きいかも)で発疹部分の皮膚を真皮層まで深く切り取り、切除部分を1~2針縫うものであったのだが、数日後に出た検査結果(採取された皮膚を組織学的手順で切片にしたものを染色し、顕微的な細胞形態から判断する)では‘よく分からない’、つまりGVHDかどうか断定出来ないというものだった。しかも、これは一般検査扱いというか、病院でのデータにもGVHDのデータにもならない(たとえGVHDと診断されていたとしても、何のデータにもならない)と後に知り、ガックリしたと言うか、がっかりした記憶がある。

 かつて大学での実験で、マウスの組織等から顕微切片(切片の厚さは数ミクロン単位:※1,000ミクロン(1,000マイクロ)=1mmである)を作製し顕微鏡で観察するという事をした経験があるので、1mm角の組織片から作製出来る切片を、もし端から端まで全部見るとした場合、膨大な切片数になり、非常に時間と手間がかかると知っている。また、こういった病院での検査では多くの患者さんの色々な検体(sample;specimen)を検査しなければならないと容易に想像出来るので、調べるとしても組織片の一部分のみを切片にし、そのうちの数切片を見て結果を出していると思われる(あくまでも推測であるが)。ランダムに作製されると思われるその切片内に上手く発疹部分が入っていれば診断もしやすいだろうが、当時強烈に発疹が密集して出ていた訳ではなく、確か、発疹の痒みも峠を越した頃だったと思うので、切片にしたところに、発疹部分がきれいに出ていなかったかもしれない。

 そういうもろもろの経験から、生検してもGVHDと確定出来るかどうかは(今回の発疹具合から考えても)、ある意味、運次第という気がするし、たとえそうだと分かったからと言って、処方等に大きな変化がある訳でもない事も、今では承知だ。だから生検を受けるつもりは私にはない(※生検しなければ治療のしようが無いというのならば話は別だが…)。そこで皮膚科の先生は、「GVHDの診断が必要な場合は、また受診して下さい。」と言われ、マイザー軟膏(0.05%、5g入り)( MYSER Ointment)を処方された。これはステロイド(steroid)入りだそうだ。私は「名前は違いますが、入院時に処方された軟膏が今もあるので、それを塗っても良いですか」と訊いてみると、過去私に処方された薬のデータから、マイザー軟膏の代わりに使えるのが『ネリゾナ軟膏(Nerisona cream)』である事を、PC画面で検索して下さった。これもステロイド入りなのでどれ位の間隔で塗ればよいか(もう随分前の事で忘れてしまった)を訊いてみると、痒ければ塗る、1日2回位というのを目安にと、さらりと教えて貰い、皮膚科での診察は終了した。

 さて、主治医のKB先生の所へ戻り、診察の続きとなる。皮膚科へ行く前に先生から手渡されていた今日の血液検査結果の紙を、皮膚科の待ち時間に見ていたのだが、肝機能(liver function)検査値のGOTとGPTが前回よりも悪く、値も倍増していた。先生は皮膚科の先生の所見とこの肝機能の結果を見ると、やはり免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral) を減量した為に現われたGVHDと考えられるが、さて、どうすれば良いかと悩まれる。どうやら、ネオーラルを現在の1日25mgから50mgに戻すかどうかを検討されておられる様子だった。

 せっかく減らす方向に向かったのに、また50mgに倍増するのは、なんとかならないかと思い(この病院では、一番小さいネオーラルカプセルは25mgしかなく、それより少量を処方するとなると、液状のものになると以前聞いている)、10mgのカプセル(capsule)がある筈なので、何とかこの病院でも採用する様に働きかけてくれないかと再度お願いしてみるが、なんだか無理の様である。先生は「1日おきに飲むという風にしますか…」とつぶやく様に言われる。多分、1日1錠の25mgカプセルは続けて、その量を少し増やす意味で、もう1錠(25mg)を1日おきに併用するという意味で言われたのだと思われる。以前私が、10mgカプセルが無い(25mgしかない)のなら、減薬する最終段階では25mgカプセルを1日おきに、次の段階では2日おきに飲むとかして、徐々に減らせないかと質問した事があった。「その時先生は、1日おきでは血中濃度が安定しないのでちゃんとした効果があるかどうか、疑わしいといった様な話をされましたよね?」と私。しかし今回GOTとGPTが倍増で3桁台になったので、この感じだと、また急上昇してしまうかもしれないと先生は心配されておられる。

 先生の言われている事は分かるのだが、ようやく6月にネオーラルが25mgと半量に減薬され、もうそろそろ復職へ向けてと、欠勤の為の診断書も12月末までにしたというのに、1日50mgに戻されるのは、私には逆戻り感がかなりある。せめて25mg+10mg(即ち35mg)とか40mgとかにして、以前の50mgよりは減らした状態で、肝臓をGVHDから守りつつ、かつ減量もしていけないかと思うのである。

 そこで、手帳を繰りながら、前回からミコシスト(Mycosyst)が服用終了となったが、と先生に言ってみるが、再開される気配はない。更に手帳を繰って、7月初めにウルソ(Urso)が休薬となったが、と言ってみると「ウルソを止めてましたね。じゃあ、今回はウルソを再開して様子をみますか」とKB先生。ウルソ錠は肝臓を守る為の薬として1日3回各2錠処方されていたお薬だ。先生は、しばらくフェリチン(ferritin)の検査をしていないから、また調べてみましょうかと言いながら、次回の血液検査内容の注文をPC画面で入れておられる(注文という表現は変な感じがするが。この言葉を良く聞くので、検査部に血液検査等の予約・及びその検査内容を入れる事を「注文を入れる」という様な言い方をするのだと思われる)。
※フェリチンの検査は、例えば肝炎になると細胞破壊によりフェリチンが異常に放出されるので、肝機能検査としても用いられている。

 『よし、これでもうひと月、持ちこたえてくれよ』と思っていると、今度は2週間後に来て下さい、と先生。この調子で肝機能値が上げ止まらなかった場合を考えると、ひと月後の診察ではちょっと不安である、との事。もし次回も肝機能が更に悪化していたならば、きっと免疫抑制剤の増量となるのだろうなと心の中で考えていると、「でも再発はしていないから良いですね」という声が聞こえた。余りに唐突だったので、何の事かさっぱり理解出来ず、「えっ?」と訊き直してしまった。

 GVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)は、移植片(Graft:私の場合、骨髄移植を受けたので、ドナーが提供してくれた骨髄液由来の血球が移植片)、対(Versus)、宿主(Host;ホスト:即ち私の体)、病(GVHDのDはDiseaseのDだから、病気・疾患と訳せる)の略である。ドナー(donor:提供者)の骨髄(bone marrow)由来の血球が、ドナーとは別人の体の中に移植(transplantation)されているので、ホストである私の体を異物だと認識して攻撃する為に起こる症状の事で、移植による後遺症(適切な表現ではないかもしれないが)と考えてみると、まだイメージをつかみやすいかもしれない。今回の発疹も、その一つと考えられる。そして、私の場合、相変わらず、免疫抑制剤を減らすと肝臓にこのGVHDが顕著に現われるみたいである。だから当然、再発(recidivation)ではない。免疫抑制剤をなかなか減らせないで足踏みしているが、再発ではないので、良かったですね、という感じで言われたのだろう。

 再発するのかしないのかは神のみぞ知るところであるが、目下この痒いのを何とかしてという思いが自分の中の重要事項だった為が、ピンとこなかったのかもしれない。ある意味、それほど順調に回復している、という所かもしれない。

 さて、予約のついでに、もうそろそろ一年近くなるのでと、骨密度の再検査のお願いもする。この検査は昨年12月に受けたのだが、他科(即ちこの血液腫瘍内科)からの依頼だと、すぐに予約が取れないと去年聞いていたからなのだが、丁度1年になる12月初めに予約が取れた。骨粗鬆症(osteoporosis)予防薬を飲み始め、カルシウム(Ca)補給には、主にミルクを毎日採る様にしているが、増えているかどうか、気になる所である。

【血液検査の結果】9/22:
WBC(白血球数) 3.6、HGB(ヘモグロビン) 11.1、PLT(血小板数) 174、
GOT(AST) 92(高)、GPT(ALT) 102(高)、γ-GTP 41(高)、LDH 233、AMY 139(高)、
Ig-A 67.5(低い)、Ig-G 1267(基準値)、Ig-M 70.9(基準値)

【現在の処方薬】9/22:
ネオーラル1カプセル(25mg)/日、ビクロックス1錠(200mg)/日、バクトラミン1錠/日、ウルソ錠2錠×3回/日、ロキソニン2錠/日、フォサマック錠(35mg)/週、マグミット錠(25mg)適宜(※私は2錠/日で服用している)、芍薬甘草湯適宜(※最近はよくこむら返りを起こすので、1日1袋服用している)、ネリゾナ軟膏適宜、この他に、膏薬をほぼ毎日首に貼っている。