2008-10-08

2008/10/04 (土) ガンの5年生存率について

 昨日ニュースで聞いて初めて知ったのだが、『全がん協加盟施設の生存率協同調査』というものがあるらしい。これは「全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)」というものに加入している病院間で、一定の条件に達した症例について出した、各種癌の生存率(survival rate)だそうだ。

 早速調べてみたが、自分に関係する血液関係の癌(cancer)については、症例数が足りないのか(要するに、この協会が設定している数とか条件に達していないのだと思われるが)、掲載されていなかった。

 折角アクセスしたので、他の癌についてざっと見てみると、初期や早期に発見された生殖器系等の癌は比較的(かなり)治癒率(5年生存率)が高そうに感じた。その反面、膵臓癌は非常にというか、極端に低い事が見て取れた。

 ずっと昔に、母から「膵臓癌は触診でも見つけ難く、見つかった時は、既に手遅れである事が多く、覚悟せねばならない癌の一つだ」と教えて貰った事があった。そしてその後、実際に、私も知人の中で、3人も膵臓癌で亡くなられている(告知から5年は残念ながらもたなかった)。

 解剖模式図を見ると、膵臓は、胃(stomach)のすぐ後に続く十二指腸(duodenum)(腹の右側)に囲まれる様に膵頭という、膵臓(pancreas)の頭部(head)があって、体の左側にある脾臓(spleen)あたりに膵尾となって終わっているが、体の中心を通る、太い静脈(vein)や動脈(artery)の上を横たわる様にある。その大部分は胃や腸の裏側(奥の方)に位置するみたいだ。その為、肝臓等は一番内臓の外側にあるので触診(palpation)しても触り易いが、膵臓は肝臓(hepar、liver)や胃等の奥にあるので、触診では発見し難く、また沈黙の臓器と言われるだけあって、癌に侵されてもなかなか症状が出難いという点で、発見が遅れ、命を落としてしまう人が多いと聞かされたのを覚えている。そんな話を聞いている為、血液検査結果で膵臓の異常を知らせる指標になっているアミラーゼ(amylase:AMY)の値が徐々に高くなってきているのに、先生が何も指摘されなかったので、気になって、「この値は大丈夫ですか」とこちらから一度訊いた事があった位だ。※この時は、先生は検査を追加して下さり、結果、大丈夫だろうという事になっている。

 話を戻すが、現在は、母から話を聞いた時より抗癌治療も進んでいるとは思われるが、5年生存率の表を見ていると、それでもかなり低いのを見ると、未だに難しい癌なのだという事が分かる。

 今回公表された表に関しては、登録している病院ごとの結果も出ているそうだが、ニュースでも、またこのHP内でも言っているが、「治癒率=病院の良し悪し」、と単純に結びつけない様に、と注意を促している。全国の病院数から比べると、登録病院数はごく僅かであるが、公表された結果は、一般的な傾向の一つとして十分参考になると思うので、以上の点を良く踏まえた上で、みたい人はアクセスするといいと思う。【全がん協部位別臨床病気別5年相対生存率(1997-2000年:初回入院治療症例)

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