ラベル ★治療時の感染予防★ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ★治療時の感染予防★ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2009-09-25

2009/09/25 (金) 新型インフルエンザ情報と対策

 毎週毎週、新型インフルエンザ(A H1/N1)感染者数が急増している様だ。全国的に(特に自分が住んでいる地域は)どうなっているのか良く分かる所(ページ)は無いかなぁ~っと調べていたら、良さそうなとこを見つけた。厚生労働省の『新型インフルエンザに関する報道発表資料』というページだ。

 例えばこの中の【インフルエンザ定点報告について】(H21.9.25)を見ると、確かに今日報道で使われていた数字が並んでいる。印象としては、沖縄を例外として、人口の多い都道府県が上位になっている。最初に国内発生が報道された、今自分が住んでいる地域は、最近ニュースに県名が上がらなくなっているので、一体どれ位の割合で発生しているのか、という情報がTVで得られなかったのだが、やはり上位。ここ最近、急激に増え始めているのが見て取れる。

 【新型インフルエンザ国内発生について(クラスターサーベイランスによる報告)】(H21.9.25)という項目では、年齢別・性別・基礎疾患別・急性脳症(acute encephalopathy)や人工呼吸器利用の年齢別患者数・基礎疾患有無別入院患者数、集団発生の県別数等、今まで知りたかった内容が、一覧出来た。断片的なニュースや報道で振り回されるより、その元となる数字等を知りたかったし、その数値を自分なりに色々分析する事が出来る。そして気休めかもしれないが、自分の場合はどうなのか、というのを少しだけ分かった気がした。
※ ステロイド内服等による免疫機能不全(immunity insufficiency)の例数も出ている。自分は免疫機能不全と言うほど大袈裟ではないと思っているが、免疫抑制剤(immunosuppressant)に加え、最近ステロイド(steroid)も服用し始めたので、易感染状態、つまり免疫機能は不完全状態と言えるので、ここの数字が一番気になる所である。

 この厚生省の『新型インフルエンザに関する報道発表資料』というページは新しい情報が日々更新されている様なので、気になる人はこのページをブックマークておくと便利だろう。

 その他に参考になるだろうと以前ブックマークしておいたページを2、3紹介しておく。
☆~~~~~~~★~~~~~~~☆
 ■厚生労働省
 ◇新型インフルエンザのページ
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html 
※取り敢えず知りたい色んな情報が得られるだろうと思う。

 ■国立感染症研究所
 ◇新型インフルエンザのページ
 http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html 
※この中の、医療従事者向けのページは、集団発生した学校等で、具体的にどんな症状がどれ位起こっているか等、実際の集計例が出ているので、参考になる。その症状というのは、発熱(pyrexia、fever)・咳(cough)・悪寒(chill)・咽頭痛(pharyngodynia)・頭痛(headache)・全身倦怠感(malaise)・鼻水(snivel)・鼻閉(びへい:rhinocleisis, nasal obstruction)・筋肉痛(myalgia)・関節痛(arthralgia)・嘔気(nausea)・嘔吐(vomiting;emesis)・腹痛(abdominal pain;abdominalgia)・下痢(diarrhea)等。
※発熱が80%以上で一番頻度が高く、次に咽頭痛や咳、全身倦怠感を覚える人が多い(60%以上)様だが、下痢・嘔吐が季節性インフルエンザより若干多い傾向がみられるという情報もある。

 ただ自分の場合、全身倦怠感とか咽頭痛・関節痛・筋肉痛は、この新型が起こる前からある症状だし、頭痛、ムカムカするというのもいつもの症状の一つなので、感染に気付くのが遅れてしまうかもしれないと思っている。発熱が重要なシグナルとなりそうなのだが、痛み止め(解熱作用(pyretolysis)がある)を常時服用しているので、本当に気を付けないと、その最初のシグナルすら見落としてしまうかもしれないので、時々痛み止め(painkiller, anodyne)を飲むのを我慢して様子を見たりしている。ちなみに、感染(infection)して発熱してしまった時、薬で熱を下げたくなるのが人情だが、体内のウィルス(virus)をやっつける為に発熱して闘うという効果もあるので、不用意に家庭用解熱薬を服用しない方が良いという話を聞いているので、一般の方も異常を感じた場合は、先ず専用の発熱外来を受診して医者の指示に従った方が良いだろう。また、症状が出てから2日以内に抗インフルエンザ薬の服用を開始すると、回復する(症状が無くなる)期間が短くて済む傾向がある様だ。
※ アスピリン(aspirin)等のサリチル酸系(salicylic acid)やジクロフェナクナトリウム(diclofenac sodium)系、メフェナム酸(mefenamic acid)系の解熱剤は、特に、15歳未満の小児に与えると、インフルエンザ脳症(encephalopathy)等の重症化を引き起こす事があると言うので、どんなに高熱を発していても、安易に解熱剤を服用させてしまわない様に気を付け、一刻も早く近くの病院へ受診させる様にした方が良いだろう。

■WHO(英語)
 ◇最新の状況
 http://www.who.int/en/ 
※世界保健機構(WHO:the World Health Organization)のHP。世界の感染状況等が参照出来るだろうが、英語なので、語学に強い方向け。※自分には無理……!
☆~~~~~~~★~~~~~~~☆

 さて、現在の自分は感染予防に、病気になる前には考えられない様な行動をとっていると思う。この病気になる前なら、『そこまでしなくても……神経質過ぎるんじゃないの?』なんて思う位の事をしているが、入院中と比べると全然大袈裟じゃなく、まだ不十分かもしれないと、今の自分は感じている。感染対策は今まで色々書いてきているが、まだ書いていないと思う事を少し書いてみよう。

 例えば、買ってきたもの。これだけ流行してきているのだから、不特定多数の人が触っている可能性がある。ここ2週間程前から、水洗い出来るものなら何でも洗ってから片付ける様にし始めた。しばらく風通しの良い所で乾燥させればウィルスも死んでしまうかもしれないが、何だか安心出来ないし、待ってられないので、さっさと洗ってしまっている。牛乳パックも刻み葱のパックもみんな容器や袋ごと洗っている。果物も洗ってから皮を剥いたり切ったりして食べている。どうせ皮をむくのなら…と思いがちだろうが、その皮を剥く時に手で皮を触る事になる。折角皮を剥いても外側の皮を触った手で中の実を触る事になってしまったら、そしてもしその皮にウィルスが付いていたら元も子もない。総菜パンも袋ごと洗ってから封を開けて食べている。袋の外側に触れない様にして食べれば良いとは分かっているが、パン等食べている時は、つい手でちぎって食べてしまったりする。その手は外袋を触っているので、やはり注意が必要だと思ってしまう。水洗いが出来ないものは、電子レンジにかけている。電子レンジにかけると殺菌作用(bactericidal activity)があるからだ。例えばファーストフードの紙の箱に入ったバーガー等。その場で食べないで持ち帰った場合は、箱ごとレンジで加熱してから食べる様にしている。電子レンジに限らず、加熱してから食べるというのは有効な手段だ。化学療法(chemotherapy)で白血球数(WBC;white blood cell)が減って加熱食になった時の注意事項も参考にしている。

 バイキングやサラダバー等で食べるのも今は敬遠している。オープンスペースで何十分も置いてある所に多くの人が通過するからだ(※入院治療時は禁止されていた)。パン屋さんの陳列されているパンもこれと同じ類になるが、こちらは食べる前にレンジで温めてから食べる事にしている。

 外出する前は出来るだけイソジン(Isodine)でうがい(gargle)をしてから外出。殺菌作用のあるイソジンが咽喉に付いた状態の方が、予防効果が高いのではないかと思っている。そして外では出来るだけ直に手を何かに触れない様に気を付け、それでも触らなくてはならない時は、服越しや長袖の袖口の布を利用している。例えば、自動ドアならば良いが、自分で開けなければならない場合、押して開けられるのなら腰を使って押しあけ、引く場合は袖口越しに引っ張っている。ATMのボタン操作も直に触らない様にしている。

 髪の毛に出来るだけウィルスが付かない様にと帽子やフードをかぶり、顔にはマスク(mask)・サングラス。流行報道が頻繁にされ始めた最近では、N-95という、ウィルスを95%防ぐという仰々しいマスクを装着する様にしている。子供がこの恰好を面白がって覗き込みに来る事があるのだが、そんな事構ってられない(逆に、感染率の高い子供に『近付かんといて~』と心の中で感じる程、神経質になりつつある)。このマスク、暑苦しくて息苦しいので、人の少ない屋内の静かな部屋では、普通のマスク(自分は2枚重ねにしている事が多い)に変えていたりはするのだが……。

 公共交通機関利用時に何かやばい気配を感じたら、目の粘膜からの感染を防ぐ為に眼をしばし閉じて過ごす事もある。目的地に着いたら可能な限り、先ず手洗い、うがい。食事の前も手洗い。食べてる途中も気になったら手洗い。缶飲料も必ず洗ってから封を開け、可能な限り、直接缶から飲まない様にしている。こんなに何でもかんでも洗っていると、これから冬に向けて、手が非常に荒れて悩まされるのではないかと、変な所で、今から不安を感じている。

 日を追う毎に潔癖症に近付いている様な気が少ししてきているが、普段からラフな格好をしているので、周りはまだそれ程気付かれていないかもしれない。でも、これを読んだ人の中には、やり過ぎでは、と思った人も多分いるだろう。しかし、免疫抑制のネオーラル(Neoral)を1日50mg、ステロイドのプレドニン(Predonine)を1日10mg服用している現在、新型インフルエンザの予防ワクチン(vaccine)を接種(inoculation)しても効果が無いだろうと主治医から言われているので、予防接種という手段は使えない。これは何もインフルエンザワクチンに限らず、他の全てのワクチン接種についても同様で、受けても効果が無いという意味だ。

  いくら今迄無事に過ごして来たとはいえ、重症化する可能性のあるハイリスク群(high-risk)の一人だと思っている。独り暮らしなので、万が一の時、多くの人に迷惑を掛けかねない事を考えると、予防にはこれまで以上に気を付けなければならないと考えている。

  ハイリスク患者も健常者も、この新型ウィルスに免疫を持っている人はいないので(既に罹った人等を除く)、感染には十分気を付けて頂きたい。また罹った場合、症状が治まった後2日間はまだウィルスを人にうつす可能性があるので、外に出歩かず、感染拡大防止に協力を願いたい、そう思う今日この頃である。

2009-08-20

09/08/19 (水) 新型インフルエンザ国内流行宣言

 先日、日本国内初の死亡例が発表された所だが、8月19日、とうとう新型インフルエンザ(H1N1)の国内本格的流行宣言が厚生労働省から発表された。秋を待たずにこの暑い真夏の最中とは、ちょっとしんどいニュースだ。

 日本国内初の死亡例は8月15日沖縄の57歳の男性で、人工透析(artificial dialysis)・心臓疾患(heart disease)があったそうだ。2例目は18日神戸で、高血圧(hypertension)・糖尿病(diabetes)・肺気腫(pulmonary emphysema)の持病がある77歳の男性、そして今日、名古屋で81歳女性が新型で亡くなったという3例目が報告された。この女性もまた持病があり、多発性骨髄腫(multiple myeloma)と心疾患があったという。多発性骨髄腫という事は、自分と同じ血液疾患(blood dyscrasia)仲間という事になる。

 また、今回の死亡例の方々が持病を持っていたとはいえ、この新型に罹り難い傾向があるとか新型に対する免疫(immunity;immunization)があるのではないかと言われていた高齢者も含まれている。つまり高齢者だとしても、もう安心は出来ないという事だろう。

 自分は急性白血病(acute leukemia)で骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受け、現在、免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral)を服用している為、免疫力を薬で落としている状態、即ち免疫抵抗力が低い状態だ。加えて、最近の右手のこわばり(stiffen)・関節痛(arthralgia)治療にステロイド(steroid)という、これまた免疫抑制もある薬(免疫力を弱めるという事、易感染性、即ち感染し易くなるという副作用(side effect)がある薬)を服用する予定なので、ますます免疫力が落ちてしまう状態になる。これまで以上に感染(infection)に注意しなければならない状態になるのに、このタイミングで新型がまた大流行するとは。。。

 今回の新型インフルエンザ、発生が確認されたのは今年の3月18日頃のメキシコで、以後世界に飛び火してから、まだ半年も経っていない。強毒性ではないらしいとはいえ、その感染力の強さはあなどれない。しかも、国内でのこの季節の大流行だ。自分の周りでも、最近では、電車に乗っていても、痰(sputum)が胸の深い所に絡んでいる様な怪しい咳(cough)をしている人を見かける確率が前よりも増えてきていたので、かなり流行しているのだろうという気配を敏感に感じ取っている。

 その反面、5月に起こった新型インフル騒動の頃に比べ、周りでマスク(mask)を着用している人は殆んどいなくなっている。その為、今迄も人混みの少ない車両に乗る様にしているのだが、同じ車内で怪しい咳をする人(咳払い等と違い、深い咳が止まらない症状の人等)がいれば、そこから離れた座席に移るか、可能ならば隣の車両に移動している。その他にも、例えばエレベータのボタンやドア等も、夏用の上着として着ている長袖のヤッケの服越しに押すとか、手を袖の中に入れて袖の布越しに触るとかして、出来るだけ直接手や指・肌が触れない様にしている。マスクは在宅時以外常にしているが、電車内では帽子、時にはヤッケのフードもかぶり、サングラスも掛けたりして、極力肌の露出を少なくし、空中を舞っているかもしれないウイルスが、髪や肌、目等に付かない様にと予防している。こうしておけば、急に隣で咳やくしゃみをされても、直接ウィルス(virus)を浴びる事だけは避けられる様に思うからだ。手洗いは勿論だが、少しさぼり気味になっていたうがい(gargle)も、またこまめにする様にしている。そこまでしなくてもと思われるかもしれないが、自分の身は自分で守るしかない。やはり自分はハイリスク(high risk)群であるし、人より感染し易い方に分類されるので、感染した場合のリスクを考えると、これ位はしなければならないだろうと思う。

 一般の人で花粉症(pollinosis;hay fever)の人は、花粉症が起こる時の対策と同じ様に振る舞えば良いのではないだろうか。ウィルスが花粉粒子よりも遥かに小さいという事を理解した上で、例えばマスクのグレードを上げてみる必要はあるかもしれないが、あとは花粉対策と似た所がある様な気がする。あとは手洗いとうがいだろう。

 ところで、季節性インフルエンザ(influenza)の死亡率(death rate;mortality rate)は0.1%位だそうだ。これは罹患者1,000人に付き1人の割合で死亡する人がいるという事だ。今回の新型の死亡率はそれより多く、0.5%位と言われているので、季節性の5倍位になる。19日現在で罹患者推定数が60,000人を超えたと報道されているので、単純に計算すると、もう300人位は死亡者が出てもおかしくない事になる。たとえ季節性インフルエンザだったとしても、その患者数が60,000人なら60人位は死者が出る計算になる。現在死者が3人というのはまだ少ないと見たらよいのか、これから増加する可能性があると見るべきなのか……、とにかく、その可能性があると今からしっかりと覚悟をしておく必要はあるのかもしれない。

 感染しない様に気を付ける事は勿論だが、もし感染してしまったら、非常に感染力が強いウィルスであるという事を自覚して、可能な限りウィルスを拡散してしまわない様に個々人が気を付ける必要があるだろう。

※ブログ内、参考記事:
2009/05/17 (日) 新型インフルエンザの相談窓口
2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について

2009-05-30

2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について

 主治医とは違う別のお医者さん(doctor)に、新型インフルエンザに関して色々訊いてみた。社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)に関して相談に乗って下さっている先生で、最近の新型インフルエンザ流行で私がどうしているか心配して下さっていたみたいだ。何せ、国内感染多発地域にいるからだ。

 先生は開口一番、「確かお薬を服用されていましたね。ステロイド(steroid)とか、免疫抑制剤(immunosuppressant)とか、……」と言われるので、「免疫抑制剤です。ステロイドは服用していません」と答えると、要するにステロイドも含め、この類の薬を服用している人は、感染(infection)に対する抵抗力が低下するので、新型インフルエンザに対してハイリスク群(high risk)の人となると説明して下さる。
※もちろん、妊娠(pregnancy)している女性とか糖尿病(diabetes)の人もハイリスク群である。

 私が服用している免疫抑制剤はネオーラル(Neoral)なのだが、未だ服用しているとはいえ、量は減ってきている。そこで、服用量によってハイリスクの度合いが違ってくるという事はあるのかと訊いてみると、個人差というものがあるので、必ずしも服用量に比例するという訳ではないとの事。つまり、どれだけ薬の量が減ってきたとしても、免疫抑制剤等を服用している限り、ハイリスクという訳だ。自分の場合、今年中に免疫抑制剤の量をゼロには出来ないだろう事から、秋以降の新型インフルエンザ第二波にも気を付けなければならない事になる。

 次に、電車は避けて自動車に変更した方がいいかという話については、正直、夕刻には疲れてへとへとのバテバテになってしまうので、疲労(fatigue)の中、運転して帰るのは辛い物があると話してみると、先生は電車に乗るときの心得というか注意事項を話して下さる。

 電車では出来るだけ端に行って壁側を向いて立っているのが、空中を漂っているかもしれないウィルス(或いは、電車内で誰かが咳をした時に飛散するかもしれないウィルス)を少しでも避ける対策になるだろうと言われる。「立っているのは疲れてしまうので辛いです」というと、出来るだけ隅の座席に座る様にした方がいいと言われる。

 自分自身も、予防になるかという思いから、電車に乗る時はキャップ帽をかぶり、いつも外出時に着ているフード付きの上着のフードも更にその上からかぶる様にしている。空気中に漂うウィルス(virus)が髪の毛に付くのを防げるかもと思って、今はそうしているのだが、昔からこんな恰好をずっとしているので、いつも通りといえばいつも通りのスタイルではあるのだが……
※昔から紫外線アレルギー(UV allergy)が少々あるので、その対策でいつも肌を露出しない様な格好をしている。ただ、太陽光線が射さない車内や屋内ではフードを被る事は少なかった。

 先生は、三重にマスク(mask)をしている私を見て、「それはウィルス対策用に奨めていたN-95というマスクですか」と訊かれる。N-95というマスクはウィルスの予防率の高いマスクという事だったので、リハビリ開始前に手に入れてはいたが、通常の季節性インフルエンザ(influenza)が流行する時期も終わりになる頃だったし、値段が高かった事もあり、取り敢えず2つだけしか購入していなかった。まさかこの時期に新型インフルエンザが自分の住む地元で大流行するとは予想だにしていなかったので、18日の通院日に買い足そうと思って薬局に聞いてみたが、N-95(※)も含めて売り切れてしまっていた。
※N-95サージカルマスク

 そこで、新型インフルエンザの罹患者がこのままもっと急増する様なら、このN-95マスクをしようと思っていたのだが、思っていたほど増えなかったので、2つしかないN-95は使わずに、違う種類のマスクを3枚重ねにして使って様子を見る事にしていると先生に説明した。外気に直接触れる一番外側のは一番安物のマスクにして、それは使い捨てにする様にし、内側のグレードの高いマスクは数日使い回しするつもりで3枚重ねにしていると話すと、「一度使ったマスクの表と裏を日光浴させるとウィルスは死んでしまうので、何回か使えますよ。日光浴させるのが無理だったら、4日間程放置しておいてもウィルスは死んでしまうので大丈夫です。」と意外な方法を教えて下さった。もちろん清潔な場所での日光浴・或いは放置するという意味だが。

 私はとっさに、「ウィルスって、乾燥に強かったんじゃないですか?」と質問して、すぐに自分の勘違いに気が付いたが、口に出してしまったので間に合わない。「ウィルスは細胞の中で増殖するので、人間に取り付かないと、生きていけませんよ。ま、マスクを放置していても、そこでしばらくは生きているでしょうが、4日は生きていないでしょうから。。。」と先生は丁寧に説明して下さる。ちょっと恥ずかしい質問をしてしまった。。。

 しかし、「マスクは毎日新しいものを使って下さい」と言われるかと思っていたお医者さんから、こんな方法を教えて貰えるとは、ちょっと驚きである。

090602追記: 秋口から始まるかもしれない、新型インフルエンザ第二波の予防(prevention)は、マスク等の自己防衛以外に何かあるかも訊いてみた。

 自分は現在、免疫抑制剤を服用中で、今年中にゼロに出来ない状態である。そんな状態でインフルエンザ予防接種を受けても、免疫抑制剤の影響で、その効き目が余り期待出来ないと言われている。それでも免疫抑制剤の量は少なくなってきているので、予防接種(protective inoculation;prophylactic inoculation;prophylactic vaccination)を受けないよりは受けた方がましかもしれない、と主治医から昨秋言われたが、結局、去年は受けなかった。

 この先生もそう言われるかなと思ったのだが、「タミフルを飲む事ですね」と言われた。タミフル(Tamiflu)はインフルエンザに罹ってしまった人が飲むものかと思っていたので、予防的に飲んでも大丈夫なのかと訊いてみると、予防的効果もあるのだそうだ。

 インフルエンザウィルスはヒトの細胞に取り付いて悪さを起こす。ただ、やみくもに取り付くのではなく、取り付く事の出来るある一定の形があるそうで、細胞表面に取り付ける形と同じ所を見つけてくっ付くのだそうだ。例えばウィルスの触手の形が凸の形だったとしたら、ウィルスは自分の触手の形にフィットする凹型の所を細胞表面から見つけてくっ付くのである(※ウィルスに触手がある訳ではないが、例えでこう表現している)。タミフルは、ある意味、そのウィルスが取り付く細胞の部位に先にくっ付いて蓋をしてしまい、ウィルスが取り付ける所を無くしてしまう事によって、ウィルスが悪さを起こせない様にしているのだそうだ。その為、予防的に飲んでも効果があるというのだそうだ。

 秋に流行の兆しが見え始めてからでも間に合うかと思い、予防的な意味でタミフルを処方して貰えるのかどうかまでは、先生に訊かなかったが、余り記憶力が良くないので、ここに参考事項として書き留めておく。

2007-04-03

★☆★治療時の感染予防の心得★☆★(入院生活1)

 私が白血病で入院した血液腫瘍内科が作成した「感染予防のために」という冊子を参考に、入院生活時の感染予防の注意事項をまとめてみたい。

 白血病(leukemia)では、正常な白血球細胞が正常に機能しなくなり、身体の抵抗力が落ちてしまい、感染しやすくなる。また、化学療法(chemotherapy)では一時的に血液中の血球(白血球(WBC)・赤血球(RBC)・血小板(PLT))が減るため、減少期に抵抗力が落ち、口内炎(stomatitis)や咽喉痛(pharyngodynia)、発熱(pyrexia、fever)等の感染症(infection)の症状が出ることがある。治療中にこれらの症状が出ると非常に辛い。しかも白血病になる前に経験したこれらの症状とは違い、格段に激しく厳しく痛いものであった。恐らくこれは私に限った事ではなく、同様の治療を受ける多くの人が経験しているものと思う。そんな感染を未然に予防する為の心得みたいなものである。

★行動範囲★
 私が入院した病院では骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)などの場合を除いて、クリーンルーム(無菌室(clean room))に入る事なく治療(化学療法)を受ける。マスク(mask)を常に着けなければならないが、売店に行ってもいい時期もある。その目安になるのが好中球数で、【好中球数】=【白血球(WBC)の個数】×【好中球(Neutrophil)(%表記)】×【1/100】という計算でその個数が分かる。私の病院では1,000以上だと地下にある売店へ行ってもよいし、外出・外泊の目安になっていた。500以下になると外出・外泊禁止となり、トイレ等の場合を除いて出来るだけ病室(空気清浄機設置)を出ない様に、また100以下になった場合は非常に感染しやすい状態でもあり、家族の面会も制限する事もあるという。

★面会制限★
 面会は風邪をひいている人や7歳以下の子供の面会は好中球数に関係なく原則お断りになっていた。面会者もまた、病室前に置いてある消毒剤で手を消毒し、マスクの着用を義務付けられている。この為、私は入院以来、先生にしろナースにしろ、同室の患者さんまで全てマスク姿の人しか見ていない。また、自分の好中球数が安全範囲だとしても同室で治療中の人は危険範囲かもしれないので、病室に入る面会者も一度に2名までか、あるいは面会フロアーで面会するように気をつけなければならなかった。

★手洗い★
 手洗いは小まめにする。食事・内服・排泄前後、外から部屋に戻った時に手洗いして、備え付けのペーパータオルで水分をふき取る。手ぬぐいは使わなかった。

★マスク着用★
 上気道感染予防のため、病室外へ出る時、同室の人と話す時、掃除の時など必ずマスクを着用する様に、と言われていたが、実質上、起きている時はずっと(時には24時間)マスクを着用する様にしていた。マスクは一日一回交換する様にと、各病室の前に新しいマスクが入った箱が設置されていた。

★うがい・歯磨き★
 口腔内感染予防に、うがいは起床時・毎食前・毎食後・就寝前・帰室後にする様にする。一日最低4回はする様に、との事だった。うがいには適宜希釈したイソジンガーグルうがい液が各患者へ病棟から毎週配られる。それでうがいをし、うがい後は口をゆすいだりせず、しばらくはお茶等も飲まずにしておくと殺菌効果が上がると、同室の先輩患者さんから教わった。食後のうがいは歯磨きの後にする。

 歯磨きは毎食後と就寝前に、歯肉(歯ぐき:gum;gingivae)を傷つけない様に柔らかめの歯ブラシを使い、使用後はよく乾燥させる。歯間ブラシは歯肉を傷つける事があるので使用は控える様に、との事。

★陰部・肛門周囲の清潔★
 治療の副作用で便秘(obstipation、constipation)・下痢(diarrhea)になる事があり、排尿(micturition)・排便(defecation、evacuation)後はウォシュレットを使って洗って清潔に保つ様にと書いてあるが、肛門(anus)は排便時に傷つけない様に常に心がけて欲しい。この化学療法で白血球が殆んどゼロになった時、肛門に、ほんの小さな傷でも作っていた場合、大変な苦痛になって襲ってくるのでくれぐれもご用心して欲しい。健常時にはすぐ治る傷も、白血球が無くなるとぜんぜん治らない上に、はれて炎症(inflammation)を起こして重症の痔(piles;hemorrhoids)の状態になってしまう。

★トイレ★
 洋式トイレは、使用前後に便座を除菌クリーナーで拭く様にする。

★入浴★
 湯船は使用せず、シャワーのみ。好中球数が500個以下の時はシャワーも不可で、ホットおしぼりで体を清拭する。拭く時には体に傷がないか等、皮膚の観察をする様に心がける。

★爪★
 爪(nail)の間は汚れやすいので伸ばさない様にする。但し、特に血小板が低下している時は深爪にならない様に気をつける。

★髪の毛★
 薬の副作用で脱毛が起こるが、抜け毛は不衛生という事で剃ってもらう事があるという。枕等についた抜け毛はガムテープ等で取る様にする。
 私の場合は抜けるに任せ、髪を切ったり剃ったりはしなかった。脱毛で髪は毛根(hair root;radix pili)から抜け落ちるが、白血病患者のホームページ等の中で、髪を剃り、それが抜けて枕や服につくとチクチクすると書いてあった。これは毛先が剃った事により鋭利になり、それが抜けたからではないかと考え、剃らなかった、おかげでチクチクする事は一度もなかったが、一つ誤算は第一回目の化学療法で脱毛してしまい、きれいさっぱり毛が抜けてしまうと思っていたのだが、なかなかそうはいかなかった。初回化学療法で大半は抜けはしたものの、想像と違って中途半端に毛が残り(頭頂はほぼ抜けたがうぶ毛や周辺の毛が随分抜けずに残り)、みすぼらしい河童のような感じになったのを覚えている。化学療法が何回も繰り返されるうちに最終的にはほぼ全て抜けたのだが、最後までど根性で抜けずに残っていた毛もあった。
 同室のある女性は、長めの抜け毛を一々始末するのが面倒だと、院内の理容室・美容室でさっさと丸坊主に剃り上げ、サッパリしたと言っていた。髪を剃るか剃らないかは全く個人の自由であった。

★環境整備★
 私の入院した病院では、毎日掃除の人がゴミ取りと掃除を丁寧にしていき、毎日ではないが、除菌クリーナーで棚やテーブル、ベッドの柵や枕電気のカサ等を拭いて清潔にして貰っていた。床に物を落とした場合は自分で拾わずナースコールをして拾ってもらい、ナースはそれを除菌クリーナーで拭いてから患者に渡す様になっていた。病室の窓は、外の埃などが入ってくるので絶対に開けない様にと決められていた。生け花は、細菌がついてくる、細菌の繁殖源になるという事で、お見舞いの花(生のお花)も一切断る事になっていて病室には持ち込めない。お見舞いの人が持ってきた場合は、詰め所に預けられていた。

★転倒予防★
 治療中の血球減少時期の注意事項で、白血球減少に伴う感染しやすい状態に気を付ける他、赤血球減少に伴う貧血(anemia)状態・血小板減少に伴う出血しやすく止血しにくい状態等に気を付ける。
 貧血状態時は普段何気ない動作でもめまい(vertigo;dizziness;giddiness)・ふらつきを起こし、転倒してしまう可能性があるので、ベッドから起き上がる時・トイレの後、立ち上がる時、引き出しから物を出したり、しゃがんだ状態から立ち上がる時なども、めまいに十分気を付ける様にする。はならず固定された物に掴まって、ゆっくり立ち上がる様にする。

 次は食事制限についてまとめてみたいと思う。