2008-02-29

2008/02/29 (金) メタボ、メタボと言うけれど

 メタボ、メタボと騒がれているが、肥っていても健康に過ごしている人がいる。

 メタボとは、メタボリック・シンドローム(metabolic syndrome)の略で、代謝症候群と訳される。なんだかよく分からないのでWikipediaで調べてみると、メタボとは、『内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖症(hyperglycemia)・高血圧(hypertension)・高脂血症(hyperlipemia)のうち2つ以上を合併した状態をいう』そうだ。最近の使われ方では、太っている人を指しているイメージがあるが、太っていると成人病等、色んなリスクが増える確率が高くなる事から、リスクを減らす為にも、太り過ぎの人は痩せましょう、という運動か何かが始まるらしい(??)。

 しかし、世の中には丸々と太っていても、殆んど何の問題もない体質の人もいる様に思われる。それの回答の様な記事を今日見つけたので、ちょっと書き留めておこうと思う。

 昨年12月5日号のJAMAという雑誌に報告された論文(JAMA 298, 2507-2516, 2007)で、60歳以上の高齢者を対象に脂肪蓄積(肥満)・体力と死亡率(全死因を含む)の関係を調べたものらしい。なんでも12年間の追跡調査の結果によると、肥満も体力(fitness:健康増進の為に色々な身体運動を行なう事)も死亡率と有意に関係があったという。このデータを、太っている人と痩せている人、体力のアル・ナシを区別して調べてみると、体力のある人ほど死亡率が低くなるという結果が出たが、これに体型の要素を入れても死亡率に変化がなかったというのである(ちょっとややこしくて、うまく説明できないが)。つまり、太っていても痩せていても体力があれば死亡率が低いという事が分かったというのだ。当然、体力がないと死亡率は高いという結果になる。この話を読んだ時に、今まで不思議に思っていた事が何となく納得出来るなぁと感じた。『そうだ、きっと太った人で健康に過ごしている様に(私にとって)みえる人達は、体力があるんだ』と。

 これは60歳以上の高齢者を対象に調べた論文なので、60歳以上に限って言うならば、太っている人に、単に体重を減らす事を勧めると言うよりは、体力を付ける事の方が大切ですよ、と言えるのかもしれない。現在、肥満=悪、という風潮があるが、実は「肥満よりも運動不足の方が悪い」という可能性が示唆されたのだ。これからメタボ健診か何かが始まるそうだが、この論文の結果なども踏まえ、単に腹周り□□cm以上は駄目、というのではなく、体力面のチェックも入れて多面的に診断してみてはどうだろうかという気もする。

  ところで、現在の自分はと言うと、入院前よりは少々痩せてしまったが、体力面では非常ーーに無くなってしまった。病気に勝つにも体力勝負という感覚があるのだが、元来ものぐさな性格。痩せるのが辛いと言う人同様、なかなか実行(と言うより継続)が難しい。それでも少しずつ体力を付けていきたいと努力はしている。。。

2008/02/27 (水)  最近の体力と久々の炊事

 今月2月最初の通院日以降、足の筋力リハビリで、入院時に自主的にしていた階段昇降をやってみようと思い、一日に一回、今住んでいる集合住宅の非常階段を降りるリハビリ(rehabilitation)を開始した。無理はせず、帰りはエレベーターを使用して戻っているが、降りるだけならたいして苦痛ではない様なので、今のところ、ひどい雨天以外は続けている。しないよりはましと思っているし、骨密度維持(?) の為にも、階段昇降で足の骨に刺激を与えるのはいいのではないかと考えている。慣れてきたので、もうそろそろ降りるだけでなく、階段の昇りリハビリも階数を徐々に増やしていく予定で、始め様かと考えている。

 食事は一応ちゃんと朝・昼・夜と3食とる様にしてはいるが、この病気で退院後は体がしんどい事もあり、炊事は余りしなくなった。母を亡くし、引っ越して、完全に一人暮らしになってからは、肝機能(liver function)の悪化が重なり、食欲不振と、どうし様もなくしんどくて堪らなかった事もあり、殆んど手をかけずに食べられるあっさりしたもの等で簡単に済ませる事が多くなった。しかし、とうとう作り置きも底をついてきたので、重い腰を上げ、久々に本格的に炊事をする事にした。

 肝機能も改善してきて恐ろしくだるいのもマシになってきた事もあり、どうせ作るのならちょっと多めに作って冷凍保存分も用意しようと思い、昨日・今日の2日かけておでんやシチュー等を作ってみた。トータルするとそんなに長い時間台所に立って調理していた訳でもないと思うのだが、もう夜になると腰も背中もだる痛く、特に頸痛(neck pain)がひどく動けない位に疲れてしまった。病気に罹る以前では、これ位の炊事は楽勝でもっと早く出来たのに、今更ながらちょっと情けない感じ。。。でも、おかずが一杯出来たので、ちょっと幸せだったりする。

 日常のこんな小さな出来事を通して、人並みとまでいかなくとも、そこそこの体力にまで回復するのには、自分で考えている(思っている)よりも、まだかなりの時間がかかりそうだと感じた夜だった。う~ん。。。焦らない、焦らないっと。

2008-02-27

2008/02/27 (水) アミラーゼの検査結果

 2/25(月)の検査結果で、肝機能(liver function)の値は順調に下がってきているのに対し、アミラーゼ(amylase:AMY)の値はまた少し上がっていた。先生は気付いておられないのかAMYについては何も言われないので、私から先生に訊いてみると、パソコンでAMYの値が徐々に上がってきているのを確かめられ、今日の血液の残りで追加の検査を出しましょうと言って検査部に電話をされておられた。AMYのアイソザイム(isozyme)を調べるのだそうだ。

 AMYには膵臓(pancreas;P)由来のものと唾液腺(salivary gland;S)由来のものがあるそうで、普通唾液由来の方が高い値(先生曰く約8割)なので、その割合に異常がないかを確認する為、検査追加注文したそうだ。もしPが高かった場合、次回通院日まで何に気を付ければ良いかを訊くと、食事で脂肪分を控える事でしょうか、との事。

 去年登録した、健康データをインターネットで閲覧出来るという“Mネット”というサイトを通して、本日AMYの追加の検査結果がUpされているのを確認した。そのついでに、基準値はどれ位なのかを検索等をして調べてみたが、検査結果は、多分大丈夫な範囲であった模様だ。

 一般検査でAMYは膵臓、唾液腺の障害の指標である。AMYの由来臓器を調べるアイソザイム検査では血中と尿と2通り検査があるみたいである。私は血液でだけ調べたが、以下に覚書。

 血中ではP:S=4:6、尿中ではP:S=7:3が基準値である。
・ 膵臓由来、AMYアイソザイム。
   Total-P 「%」で基準値は、28-72[%](または45-67[%]と書いてあるのもある)  
   P1、P2、P3、P4とあるらしい。
・ 唾液腺由来、AMYアイソザイム。
   Total-S 「%」で基準値は、25-72[%](または33-55[%]と書いてあるのもある)
   S1、S2、S3、S4とあるらしい。
・ BANDという項目については分からなかった。
・ 尿中ではP1は38-80[%]が、S1は25-55[%]が基準値。

【専門用語の説明】:
・ アイソザイム(isozyme)とは、『イソ酵素』とも言うらしい。意味は、同じ化学反応を触媒する酵素が複数ある場合、それぞれの酵素の事。例えば、動物の乳酸脱水素酵素にはアイソザイムが5つある。
・ 触媒(catalyst)、化学反応に際し、反応物質以外のもので、それ自身は化学変化を受けず、しかも反応速度を変化させる物質。例えば、常温では化合しない酸素と水素との混合気体も白金黒(はつきんこく)の触媒の存在で激しく化合する。
【血液検査の結果】2008/02/25: AMYアイソザイム.
Total-S(唾液腺由来) 61% 《S1:51%、S2:8%、S3:2%、S4:-》
Total-P(膵臓由来) 39% 《P1:35%、P2:4%、P3:-、P4:-》。BAND:-。
 ※以上、全て基準値内。

2008-02-26

2008/02/25 寛解レベルと無病開始時期について

 退院後、初めて保険の事を真剣に考える様になって、2、3調べた事があるが、癌等に罹った人は完治してから5年経っていないと加入出来ないものしかなかった。そこで、いつからが無病の始まりになるのかを、今回の通院時、先生に聞いてみた。私の場合は寛解治療を受けた後に骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けているからだ。

 先生は、この病気の性質上、完治(complete recovery;complete cure)という言葉は使えないが、寛解(remission)からと考えると、私の場合、確か2006年の5月頃だったのでは、との事。

 通常、白血病細胞(leukemia cell)が5%以下になったら寛解というのだから、最初の化学療法(chemotherapy)後の4月末ではないのかと訊くと、このK大病院では寛解のレベルが厳しく、確か0.1%以下で寛解としみなしているそうだ。

  一番気を付けて過ごさなければならない5年間は、白血病(leukemia)発病後では保険に入れない期間に相当する。入りたい時期に入れる保険はないという事になる。(セールスマンじゃないけれど)保険はまさに『備えあれば憂いなし』の世界だ。

2008-02-25

2008/02/25 (月) 通院記録 フェリチンの結果

 前回(2/4)の診察時にまだ出ていなかったフェリチン(ferritin)の検査結果は1/4の4440.5(『2008/01/11フェリチンの結果』参照)という値から去年5月の検査結果(『2007年6月11日通院記録』参照)と同じレベルの1836.8にまで下がっており、取り敢えず良しと思っていた。何故ならば、結局去年は5月の1回のみで、今年の1/4迄、先生はフェリチンの検査を再オーダーされる事はなかったし、フェリチンの値が十分減るのに、即ち体内の過剰になった鉄分が消費されるのに、あと1~2年位かかるかもといった説明を受けていたからだ。

 ところが今回先生は500以下まで下がる事を目標として欲しいと言われた。というのは、フェリチンは500単位で上がるにつれ(即ち500、1000、1500、…)、有害事項が増えるからなのだそうだ。またフェリチンが高いと、GVHDにも、肝臓(hepar、liver)にも影響が起こり易いと言う。なかなか下がらない様なら瀉血(bloodletting)という方法がありますが、とKB先生ボソッと言われたのだが、『瀉血って保険が効かないとか病院の方針とか何とかで、結局出来ない(して貰えない)のでしょう?』と突っ込むのは止めておいた。呑気に構えていたが、高値が長く続くのはどの検査でもよろしくない、という事でありますか……

 余談になるが、今年は1/4と2/4にフェリチンの検査があった。これは前に先生が言われておられたのだが、フェリチン等の検査は保険かなんかの関係で1ヶ月に1回しかしてはいけない検査なのだそうだ。で、次回(3月になる)の予約には、血液検査項目にフェリチンがまた入っていた。

 参考迄にフェリチンの基準値は150ng/mL未満(私の場合は5~120)、但し、男女差がある様で、男性の場合はこの基準値が約100高く、また閉経(menopause)後の女性も男性と同レベルになるらしい。

 花粉症(pollinosis;hay fever)様の症状が1週間程あった話をすると、意外にも先生は、花粉症ではなくウイルス性のものかもしれない、との事。じゃあ去年も、軽い風邪(cold)をひいていたのだろうか? 白黒ハッキリはしていないが、まだ花粉症になっていない方がありがたいので、軽い風邪で良かったという事にしちゃいます。

【血液検査の結果】2008/02/25:
GOT(AST) 45、GPT(ALT) 36、γ-GTP 82、LDH 220、AMY 172

2008-02-24

2008/02/24 (日) 現在の体調

 この3週間の具合は、相変わらず軽度の各種関節痛(arthralgia)が続いている(腰、頸、指、腕、肩等)が、歯茎痛はごく軽い程度におさまってきている。背中がだるくて全身しんどいと言うのはしょっちゅうで、起床出来ない日もあった。だるくてしんどくて何もしたくないという日が多い。これもいつもの事で、日常化しつつあるが、一番のくせものでもある。

 足のこむら返り(twist、leg cramp)や吊りは漢方(traditional Chinese medicine;a herbal medicine)の芍薬甘草湯が効いたのか、治まり傾向だったので一週間程薬を止めてみたが、また足が吊る回数が増えてきたので、再開する。今回は長引いている気がする。

 ムカつき(吐き気:nausea)はごくたまに起こる程度に減少した。また、急な立ち眩み(dizzy)等の貧血(anemia)症状が時々起こる。赤血球(RBC:red blood cell)数もヘモグロビン(hemoglobin;HGB)もいつも正常値なので、何故時々起こるのか不思議である。

 朝、起床時の血圧(blood pressure)は、この一週間は上が80台、下が50台と更に少し下がってきて、全体に低い傾向である。免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral)を再開したので、むしろ上昇してくるかなぁと思っていた位なので、ちょっと意外である。現在の薬(ネオーラルを0mgから1日50mgに戻した)の影響が表れるのにはもう少し時間がかかるのかもしれないし、今回は全く別の反応を示しているのかもしれないし、薬の副作用というものはなかなか厄介である。体温(body temperature)は36度前後なのだが、最近36度以下になる事が多くなっているので、痛み止めのナイキサン錠(Naixan tablets)を中止して3日間確かめてみたが、35.6~35.8度と低いままなので、痛み止めの影響がなくても体温が低い傾向になっている様である。元来、体温は低く、普段は36.0度位と昔から思っていたが、35.6度とか35.7度となると経験がないので、ちゃんと測れていないのかと思い、測り直した位だ。まあ、熱が出るよりはましだから、よしとしよう。

  ところで1年前の退院(discharge)後に起こった花粉症(pollinosis;hay fever)かもと思われたのと似た症状が、今年は2/4の晩に急に現われたが、2/9にはほぼ鼻水(snivel)も出なくなった。最初は、花粉飛散が天気予報でも報告されていない時期なので、実は風邪(cold)という事もあると思い、痛み止めの薬の服用を3日程中止してみた。痛み止めには解熱(pyretolysis)作用もあるので、風邪による発熱(pyrexia、fever)があるかどうか見極める為に普段関節痛等の痛み止めに飲んでいるナイキサンを中止する事にしたのだ。結果は、2/5の37.4度を最高に、2/6は37.1度、2/7は36.6度と平熱(normal temperature)になり、2/8は鼻水のせいなのか、鼻の奥がキーンと非常に痛くてたまらなくなったので、熱も無い事から痛み止めを再開した。そして、2/9にはほぼ鼻水も鼻の奥の痛みも止まり、全ての症状が無くなっていった。去年は3/2~3/10に起こったので、ひと月早い発症と言う事になるが、今年のも一連の症状と経過が去年のと非常に似ていた。しかも去年はこの3月の1回きりだったから、今回もそうだとすると僅か4~5日で終了という事になってしまうが、こんな短い期間の花粉症ってあるだろうか??

2008-02-22

2008/02/22(金) 不眠か緑茶か?

 一昨日は全然眠れず寝付かれず、おまけに朝の4時半に目が覚めてしまってからは全然寝直せず、仕方がなく5時半過ぎ起床する事にして、Fax機能付き電話の取扱説明書等を読んだりして過ごすが、一向に眠くならないので、木曜日に服用する様に処方(prescription)されているフォサマック錠(Fosamac Tablet)を飲む事にした。これは去年12月(年末の肝機能悪化に伴ない中止した期間あり)から服用し始めた骨粗鬆症(osteoporosis)治療薬で、飲み方に注意事項の多いお薬である。

 緑茶にもカフェインが含まれ、コーヒーよりきついと聞いた事があるが、夜に飲んだお茶のせいなのだろうか? そして、よく眠れない(寝付かれない・眠りが浅い)日も結構多い。
 
 その後、Faxを設定したり、今年最大のお仕事である確定申告の書類集め等して過ごした。毎年確定申告はしているが、今回は、不本意ながら、去年、家を売却しなければならなかった為、いつもとは違ってややこしい。そして今年3月中旬の期限迄に申告書類を提出しなければならないので、気が重くても準備しなければならない。ちなみに例年、申告によって還付されるので、毎年確定申告してきたのだが、ある年の事、締め切り間際の税務署で分からない点を係りの人に訊いて確認をしていたら、「還付される人は、3月15日の期限が過ぎて提出しても大丈夫」という事を教えて貰った。どれ位遅れてもいいのか忘れてしまったが、その時は提出に必要な資料が5月にならないと手に入らない事が分かっていて、その後でも良いのかと聞くと、“還付される人”ならば5月でも6月でも大丈夫との事だった。話は逸れたが、今年は逆に税金を納付しなければならないので、期限が過ぎてしまうと、その日数に応じて加算金も課せられる事になってしまうのである。そんな訳で、どうしても期限迄に提出せねばならず、全然仕事能率の上がらない思考、及び体調のもと、ゴソゴソと深夜まで書類探し……

  で、結局今朝は、昨日の眠れなかった分なのか、13時過ぎまで爆睡してしまった。慌てて朝の分のお薬を飲んだりする。よく寝た事になるが、足がまたつっていて、気分爽快とまではいかない。久々にまだ眠れる気分である。自分が思っている以上に疲れているのかもしれない。

2008-02-18

2008/02/18(月) 髪の毛の具合追記

 1/17の項で髪の毛の具合を書いたが、その追記事項。

 今日抜けた髪の毛の中にとても長いのがあったので、カールの部分を伸ばして長さを測ってみると、19cmあった。念の為に数本抜いて調べてみたが、長い毛は皆ほぼ同じ、19cm位の長さであった。

 髪の毛は骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)の前処理の、放射線(radiation)治療、きつい抗癌剤(anti-tumor agent)治療を受け、再度きれいさっぱり毛根から抜け落ちてしまったので、この髪は移植後約15カ月経っている事になる。単純計算で、1ヶ月で1.25cm強伸びている事になるか。ストレートヘアーだったら、肩にかかる位に伸びている感じである。
 
さて、この先端がカールした髪の毛は伸びるにつれ、クシで梳かすと、束になってカールしている部分を一本一本にほぐしてしまうからか、却ってすごく髪の毛がバンバンに広がった鳥の巣ヘアー状態になるので、敢えてクシで梳かさないでいた。即ち、洗髪してタオルで水分を取った後、自然乾燥にすると、先端のきつくカールした髪の毛が適当な束になって、まだしもまとまるのである。現在、新しく伸びてきている髪の毛の部分はカールせずに真っ直ぐになっているのだが、全体の髪の長さが許容範囲を超えたのだろうか、最近ひどくもつれる様になってきた。絡まったり折れたりしてもつれた髪の毛を無理に手で梳くと、10本位まとまって抜けるのが稀ではないが、髪の毛自身が細くなったせいか、差ほど痛くない。つい、どうなるのだろうかという興味から一度も切らずに今まで伸ばし続けているが、もうそろそろ切る時期が来たのかもしれない。

2008-02-15

2008/02/15 消防設備点検の加熱棒

 集合住宅に住んでおり、年に2度、消防設備点検がある。家の各部屋に火災報知器があるので、点検には住人の立ち合いが必要となる。この点検はいたって簡単で、部屋の天井にある円い火災報知器に、先端に発熱するお椀の様な銀色のカップをつけた棒を近付け、ちゃんと警報が鳴るかを確かめていくのだ。

 興味津々で色んな事を点検に来た作業員の人に聞いてみた。この加熱棒、あぶり棒とも言うらしい。そして、例のカップの中の温度は60-70度で、普通この温度で充分火災が起こる温度だという。てっきり100度位に発熱するのかと思っていた。別段コードも見当たらないこのあぶり棒、一体どうやって発熱させているのかを聞いてみると、なんと白金懐炉と全く同じ原理で発熱させているという。白金懐炉は幼少の頃、祖母が使っていたので覚えている。棒の先のカップの中をチラッと見せて貰ったが、ふたを開けた白金懐炉状態(?)、当然、電池も要らず、必要なものはベンジンだけ、あとは最初の発火に必要なライターかマッチのみだろう。

 この非常に単純明快な仕組みのあぶり棒に感心していたら、作業員の人が面白い話をしてくれた。

 実はこのあぶり棒、非常に高いのだという。何故かというと、消防関係かどこか、ちょっとはっきり聞き取れなかったので忘れたが、どこかのおえらさん(偉い人)や役人が天下った所が、このあぶり棒の売買権利か何かを握っているらしく、この棒は専売状態なのだそうで、その為、安くならないのだそうだ。

 いくらだと思うと聞かれ、そんなに高いというのならと思い切って三万円位かと答えると、なんのなんの、五万円以上はするのだといって苦笑されていた。驚くというよりもあきれて言葉にもならなかった。どこをどう見ても五万円なんてする筈もない。素人目に見ても、長い木の棒が材料(素材)費としては一番高いのではと感じる程度である。

 今後一般家庭にも火災検知器を付ける様にと言われている昨今、年に2度の検査も必要になってくるだろうが、検査に不必要に高い値段を要求されそうな予感が勝手にしてしまった。一事が万事である。

 話がそれてしまったが、あぶり棒の件、独占状態というのがもし本当ならば何とかならないだろうか? 無意味に高過ぎるのはおかしいし、きっと無駄な税金か何かがどこかで使われている様な気がしてならない。

2008/02/13 万波医師の病気腎移植について2

 今日、愛媛社会保険庁は病気腎移植を原則禁止、万波医師に保険医登録取り消しのニュースが流れた。何と日本は情けないのか。。。愛媛社外保険庁に止めて欲しいと嘆願するにはどうしたら良いのか、私にはちょっと入口が分からず、どうかそうならないでと祈るばかりである。

 前回、『2008/02/13 万波医師の病気腎移植について1』を書いたが、私はもともと、自分の死後、誰かのお役に立てるのなら臓器を提供してもいいなぁとは思っていたが、自分自身は、原則、臓器の移植は受けたくないという立場を取っていた。拒絶反応(rejection)の事もあるが、提供される臓器が亡くなられた人、或いは脳死(brain death)状態の人からのものであるという点で、色々思う所があったからである。これは私個人の意見であって、移植を否定している訳ではなく、移植を待ち望んでいる人には一日でも早く良い適合臓器が見つかる事を祈る。提供してもいいなぁと思っているだけでなく、もっと早く行動に移す(登録する、臓器提供カードを持つ等)べきなのだろうと、自身反省している。

 重病で苦しみ、移植を待ち望む人に対して、日本はまだまだその提供数が足りないという。たとえ不幸にも亡くなられた人に臓器提供の意思があっても、色々な事情で出来ない場合も多いという(これは、何も亡くなった人だけに当てはまる事ではなく、骨髄移植の様に自身の死後でなくても提供出来る場合も然りである)。適合者が見つかるまで待っていられないと、血縁者が生体肝移植や生体腎移植を受けた、というニュースも今では珍しくなくなってきた様に感じる。

 そんな中、従来廃棄されてきた病気の腎臓が、移植に適応するという万波医師の発見である。そして、この移植によって非常に多くの患者さんが重篤な病気から解放されているというのである。例えば知人に人工透析(artificial dialysis)を受けている人があるが、週に3回、数時間かけて全血液を透析しなければならない。これは体験した人しか分からない辛さがあるらしく、透析中もその後も大変で、透析の日は一日だるくてどうしようもないという。当然私も頭の中で大変なのだろうと想像する位しか出来ないが、実際は相当しんどいそうだ。それが一生涯続くのである。そんな多くの患者さん達に、移植の窓口が広がるという、大きなニュースなのに、何故にこうも否定思考が先行するのだろうか?

 万波医師は日本で否定されているこのレストア腎移植の臨床結果等を海外で発表しようとしたら、発表出来ない様に、また日本のある学界から圧力がかかったというニュースもあったが、今年1月25日の国際移植学会(海外)で高い評価を得、クィーンズランド大学の二コル教授も40数例実施してみて、その後の癌の発生は今のところ無いという結果を得ているという。
※これは先にも書いたが、ドナー(donor:提供者)腎由来の癌の再発はないという結果で、移植された人は絶対癌にならないという意味ではない事にご注意頂きたい。レストア腎移植を受けた為に、その病気(癌)がレシピエント側(recipient:移植を受ける側)にも癌を引き起こす事はないと考えて欲しい。

 万波医師は腎移植経験(通常のものとレストア腎と両方を含むのだと思うのだが)650例以上、82歳という高齢の患者への移植成功の実績があり、いずれも日本記録だそうだ。豊富な経験から発見したであろう、今回のレストア腎移植、臓器が不足している日本だからこそ発見につながったともいえるこの手術を、もっと正しく理解し、広まっていってほしいと思う。世界の医学会も認めるこの万波医師のレストア腎移植、その成果を讃えこそすれ、非難されるところは無い。素晴らしい着眼点により見つけた新しい臓器移植の灯を消してないけないと思う。

 愛媛社会保険庁は一刻も早く、この理不尽な決定を取り下げるべきである。そして日本も、iPS細胞 (induced pluripotent stem cells、人工多能性幹細胞)の研究と並び称される位素晴らしい(と私は信じる)、新しい移植治療を発見された万波医師に大きな拍手を送ろうではないか。

※追記:  自分は白血病(leukemia)になった為、今後献血(blood donation)はもちろんの事、臓器提供も出来ないと、以前、先生に質問した折、教えて貰った事がある。それでも何かないかと調べてみた角膜(cornea)バンクもダメだった(08/01/27参照)。しかし、ここ迄色々と書いてみて、『あれっ?もしかしたら、自分の臓器でも移植に使える可能性があるのかも?』という気がしてきた。現在の日本の状態ではもちろん使っては貰えないだろうが、何故病気腎が移植に適応しているのかという作用機序の解明が進めば、自分の様に血液の癌になった人の臓器も腎臓に限らず移植可能になっていくかもしれない。

2008-02-14

2008/02/13 万波医師の病気腎移植について1

 病気腎移植、初めてこの言葉を聞いたのは入院中(2006年暮れ)のテレビのニュースであった。何でも、病気で切除した腎臓を、腎臓の病気で移植を待つ他の患者(patient)に移植(transplantation)したのだという。それも1例や2例どころではなく、相当数に上り、移植した腎臓の中には癌(cancer)だったものも含まれるという衝撃的な内容であった。

 それまで、病気の臓器移植なんて聞いた事も無かったし、実際そういう事が可能なのかどうかを含め、さっぱり理解出来なかった。そして連日ニュース(というか、ワイドショー)ではこの事件をセンセーショナルに取り上げ、この移植を行った万波誠医師の事を、移植学会に正式な手続きも取らず未承認の医療行為をした医者だとか、患者を実験台にして病気の腎臓を移植したのではないかといった様な(悪や黒いイメージの)内容で報じたてた。カメラに追い回される万波医師は顔に困惑の色を浮かべ、黙して語らずであった。その映像を見て、一体この医師はどういう人なのだろうと不思議な印象を受けた。名誉やお金儲けの為だけで無謀な手術を行なったという人には感じられなかった。

 その後、この万波医師のニュースは確か去年、海外の医学学会で病腎移植の結果を発表するというのがあって、ホォー、やはり悪い人ではなかったのかな、と何となく納得した覚えがある。しかし、病気腎移植という内容については、本当に大丈夫なのかを理解させてくれる材料は未だ(私の中には)無かった。そもそも腎移植に使えるのなら、わざわざ取り出さなくても(摘出しなくても)、その腎臓の持主の中で病変部位を切除するだけで十分だったのではないか、という単純な疑問があった。愛媛の宇和島徳洲会病院、普段脚光を浴びる事も無かったこの病院で、一体何が起こったのか?

 私の疑問に対する答えは、ある雑誌によってもたらされた。それは新潟から発信される『ミ誌』という、非常にユニークな科学季刊誌である。そこには、たとえ移植された腎臓が、癌の為摘出された腎臓だったとしても、移植された人の中ではその癌細胞が再発する可能性は低いと書かれていた。私は専門家でもないので、うまく説明できないが、私なりに(長くなるので)少しだけまとめてみると、次の様になる。

 その解説者によると、癌細胞は遺伝子異常により、抗原(antigen)性が正常細胞とは大きく違っている為、特殊な型を除いて、臓器移植に用いても再発(recidivation、recurrence)・転移(metastasis)しない筈であるという、病理学的予測が立つと述べられていた。また癌でなく、ネフローゼ(nephrosis)を起こした病気の腎臓でも、その腎臓の持主(ここではドナー(donor:提供者)にあたる)の中では機能しなくなっているのに、移植された別人の体内(新しい環境――ここではレシピエント(recipient:受容体、被移植者)にあたる)では、その病気を起こす因子が無い為か、腎臓が正常に機能し始めるという。つまり病気の腎臓も適切な環境下におくと(移植すると)、自己修復機能が働いて正常に動き出すという。これが、何故病気腎臓が移植しても大丈夫なのかという事を説明していた。

 これを読んで、万波医師という人は、なんと画期的な移植治療を発見(開拓)されたのだと感心すると共に、何故世の流れは、世界初・日本発のこの偉業を称えずに、バッシングする方向に向かうのだろうかという思いが湧いてきた。せめて同業のお医者さん達はもっと万波医師を擁護してもいいと思えるのに、その動きも無かった(というか、一般人の私には殆んど耳に入らなかった)。もしかして、T大でもK大でもなく、その他有名な医大でもない、弱小病院(宇和島病院さま、失礼!) 発の大発見というのをやっかんでいるのであろうか?  (こういう嫉妬(例えば『丸山ワクチン』の事等が思い浮かぶが)は医学の世界に限らず、ままある事だとも想像してしまうが。)

  万波医師の病腎移植に未だ否定的立場をとる日本移植学会やマスコミに対し、『ミ誌』では、今まで廃棄されてしまっていた臓器のリサイクル、という新しい道を拓いた万波医師の偉業を称え、全面的に万波医師を応援している。そして、最近では、『病腎移植』の代わりに、『レストア腎移植(restore kidney transplant)』という言葉が提案されているそうで、その言葉でこの医術の説明がなされている。これは“修復された腎臓の移植”という意味である。確かに、一般人の私が、病腎移植と聞くと、移植されても病気のままの腎臓というイメージもあるので、レストア腎移植の方がはるかに良いと思う。実際移植後、ちゃんと機能してくれるのだから…… 早く世間一般にもこの言葉が浸透すれば、この病腎移植の誤ったイメージも変わってくるのではないかと思う。とにかく、マスコミの中にはスキャンダル的な扱いをするのではなく、この医術の正しい知識を知らせる機関がもっとあってもいいのではないかと思う。
参考:次回『2008/02/13 万波医師の病気腎移植について2

2008-02-10

2008/02/09(土) 雪模様

 今朝は非常に寒いと思ったら、雪が降っていた。引っ越し先のこの地は海岸線近く、K戸市の東南、私イメージではあまり雪が降る事がないし、舞う事があっても積もる事は殆んど無い様な気がする。

 今日は一日中降り続き、珍しく家々の屋根が雪化粧をするまでになった。きれいだ。

 昔から雪は好きだ。長年住んでいたS学院はここに比べるとはるかに寒い。一面銀世界になることもしばしばあった。きっと今日はかなりの積雪になっているのではないだろうか。あの雪景色をまた見たくなった。

2008-02-05

2008/02/05 (火) 早くも花粉症?!

  昨日は亡き父の誕生日でもあったので、通院後にお墓参りをした。

 お墓の枯草等を掃除しつつ、去年植えておいた日本水仙の花の蕾が膨らんでいたのがとてもうれしかった。クロッカスの球根も何処かに植えておいた筈なのだが、どこにあるのか消えたのか、わからなかった。水仙の球根はこの他にラッパ水仙、白い八重の水仙等2、3種類植えておいたので、日本水仙が終わった後も、少しずつ時期をずらして次々に咲いてくれるだろう。

 そんな事を考えながらビニール手袋とマスク姿で掃除を済ませたのだが、この晩から急にくしゃみ(sneezing)が連続して出始め、間もなく鼻水(snivel)もサラサラと出始めた。あ、もしかして花粉症(pollinosis;hay fever)?? 

 去年は退院後に花粉症様の症状が突然出たのだが(今まで花粉症になった事はない)、確か10日程で治まり、結局花粉症になったのか違ったのか分からない。記録によると3/2に急にくしゃみが出始めたとあるので、今年は約一ヶ月早い感じである。また去年は3/10位に症状が治まった後に、再度花粉症様症状は現れなかった。今年はどうなのであろうか。

2008/02/05 (火) 異型リンパ球について

 診察時にまだ出ていなかった白血球の種類の検査結果をネット経由で確認すると、今回、異型リンパ球(atypical lymphocyte)が1%出現していたみたいだ。今までにもたまに出現しているみたいだが、以前、この見慣れない血球名の「異型リンパ球とはなんですか?」と先生に訊いた時、1%とかそういったレベルであったからなのか、この血球は特に心配の必要はない様な感じの説明を受けた覚えがある。

 異型リンパ球を医学系の辞書で調べてみると、ビロサイト(virocyte)ともいうらしいが、「ウイルス性疾患(virus disease)、自己免疫疾患(autoimmune diseases)等で、末梢血中に出現する大単核細胞。特に伝染性単核症(infectious mononucleosis; IM)、風疹(rubella)等で高率に現れる」のだそうだ。辞書には更に、「H. Downeyは異型リンパ球を、『I型:単球様』、『II型:形質細胞様』、『III型:リンパ芽球様幼若型』の3型に分類した。いずれも細胞質の好塩基性(basophile)の増加を伴なう」とあった。ちなみに『大』が付いていない『単核細胞(monocyte)』は単球とも言い、通常の血球分類でも5%前後あり、こちらは体内の免疫機転と密接な関係をもち、慢性感染症等で増加を示すという。

 風疹ではないし、自己免疫疾患に近いかも、とは思うが、こんな名前の血球が出てくる事自体に安心していいのか不安に感じる部類なのかがいまいち良くわからない。そこでネットで少し調べてみた。参考までにそれも少し書いておく。

 『(異型リンパ球)“異型”とは正常のリンパ球(lymphocyte)に比べると“異常にみえる”という意味で腫瘍細胞(tumor cell)の性質をもったリンパ球ではない。即ち反応性の形態変化として捉える。健康小児で10%未満、成人でも3%未満に末梢血にみられるといわれる。抗原刺激を受けたリンパ球は大型化し、細胞質には好塩基性が一面に広がってみえるか放射状に走るようにみえる。』

 非常に高いパーセンテージで現れる場合はいざ知らず、少なくともこの説明なら、そんなに深刻に考えなくても良い様な気がして、私は気に入った。もっとも、こんな変な名前の血球が出てこない方がもっといいと思うのだが。。。

2008-02-04

2008/02/04 (月) Hyper CVADの臨床結果

 私が初発の時に受けたHyper C VAD治療というのは新しく発表された治療法だそうで、ALL(acute lymphocytic leukemia;急性リンパ性白血病)の人にだけ有効な治療法であると説明を受けた。入院時はまだ5年無病生存の結果が出ていなかった(4年分までだった)のだが、もうあの頃から2年も経っているので、今回先生に5年の結果はどうだったのかを訊いてみると、「そういえば新しい調査結果はまだ出ていない様ですね」(先生も見ておられない)と言われる。更に、私の場合は、その後、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けたので、この結果(データ)には含まれないグループになってしまうそうだ。

 そもそも急性リンパ性白血病は急性白血病(acute leukemia;AL)の中でも少ない方なのに、新しい治療法という事で、ネットでなかなか同じ治療を受けている人のページを見つける事が出来なかったので、退院後、自分自身で記録をまとめる意味も含めて、このブログを付け始めた経緯がある。そして折角なら、自分が受けた治療法の最新結果も知りたい(記録しておきたい)と思ったのだ。Hyper CVAD治療を受けるだけのグループと、その後に移植を受けるグループで違うなんて、後者の結果が出るまでには更にもっと時間がかかりそうである(集計しているのかどうかは不明だが)。

参考:Hyper-CVAD (hyperfractionated cyclophosphamide, vincristine, doxorubicin, and dexamethasone) program

2008/02/04 (月) 通院記録 免疫抑制剤の効果覿面?!

 肝機能(liver function)の値はここ2~3回連続して急勾配で下がってきて、免疫抑制剤(immunosuppressant)の効果が現れてきたという感じである。そういえば、1月末頃までムカムカするのが続いていたが、2月に入ってムカつきが減っているのも、肝機能が回復してきた証しなのかもしれない。このまましばらく免疫抑制剤を続ける事になったが、先生も、ステロイド(steroid)を使用しなくて済んで良かったと言って下さる。

 ところで免疫抑制剤の切るタイミングを当初先生は半年位と考えておられたのだが、それはフルマッチの肉親からの骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)だったからなのだそうである。男性から女性への移植の方が相性が良いとかあるが、私の場合女性から自分(女性)、切るのには早かったのかもしれない、と。先生でも免疫抑制剤を切るタイミングを見極めるのは難しいみたいだ。再開した免疫抑制剤を減らそうという話がいずれ出てくるだろうが、今度はその時期は遅めにして貰おうと今から考えている。

 ひどいこむら返り(twist、leg cramp)が連続して起こったので漢方の芍薬甘草湯をまた飲み始めた話(『2008/02/01(金) こむら返り』参照)をすると、免疫抑制剤の(筋肉系に出る)副作用にこむら返りが起こり易くなるというのがあるそうだ。ネットでマグネシウム(Mg)を補充すると効果があるとあったので、手持ちの酸化マグネシウム(magnesium oxide)でその代用を始めたと伝えると、免疫抑制剤(ネオーラル(Neoral))はMgの値も下げる事もあるので可能性はありますね、という話をされ、しばらくMgの血中濃度を測っていなかった事もあり、次回の検査項目に入れて貰えた。Mg補給の意味で酸化マグネシウムを飲んでも良い筈ですよねと確認を取ると、Mg不足で起こるこむら返りの場合なら効き目があるが、ネオーラルが原因の場合は効果がないとの事。ひどいこむら返りが再度起こった時、すぐに治せる方法がないかを訊いてみたのだが、ホリゾン(Horizon)なら眠くなるけど、もしかしたら効き目があるかも、と言われ、私が期待した、足の指圧やどこどこの筋を伸ばす等という話は出てこなかった。今回そのホリゾンの処方はして貰わなかったが、確かホリゾンは軽い精神安定剤みたいなものかなと認識していたので、帰宅後ちょっと調べてみたら、脳脊髄疾患に伴う筋痙攣(muscle spasm、muscle cramp)・疼痛(pain)の筋緊張(muscle tone)の軽減にも効果があるらしいので、参考までに記しておく。 

 今回先生から訊いた、免疫抑制剤でMg減少が起こる事があるという話が気になったので、薬局で貰う薬の注意事項の欄を改めて読んでみると、吐き気(nausea)や歯茎が腫れる、体がだるい、肝・腎機能検査値異常等々副作用の多い事、改めて感心する。しかし体がだるいのはいつもの事で、記録を調べてみると、免疫抑制剤服用を再開する以前からムカつきや歯茎の痛みがあった。年末年始にかけてそれらがきつくなったのだが、免疫抑制剤の服用再開でそれらの症状が一時的に強調されたのだろうか。ここ数日、ムカつきや歯茎の痛みなどは少し治まってきた。肝機能(liver function)が改善してきたせいだろうか、それとも免疫抑制剤に体が慣れてきたからなのだろうか??つくづく、薬は両刃の剣、安易な服用は危険、というのは分かる気がする。

 途中で何も起こらない限り、次回の通院が久々に3週間後となり、やっと少し息がつける気分である。引っ越ししてからの通院回数の、なんと多かった事か・・・・

 アミラーゼ(amylase:AMY)がごく少しずつ上昇し続けているので、この件については次回も上昇が続く様なら、先生に訊いてみようと思う。

【血液検査の結果】2008/02/04:
GOT(AST) 89、GPT(ALT) 111、γ-GTP 164、LDH 243、AMY 161

2008-02-03

2008/02/01(金) こむら返り

 このところ、こむら返り(twist、leg cramp)が起こり易くなってきた様に感じていたが、昨日、気分転換に友人とランチがてら車でK都迄行った帰り、運転中にアクセルを踏む右足のふくらはぎ(calf)が何とも怪しくつり気味になってきた。治まらないかと願ったが、ごく軽くつった状態が続き、なかなか終息しない。これから高速に入らなければならないのに、と気を付けつつ運転を続けていたが、右ふくらはぎから足裏にかけて、ずっとひきつっている。車を路肩に寄せて休もうかとも思ったが、耐えられないほどひどく痛くなる訳でもなく、そのまま我慢して高速に入る事にした。但し、万が一に備え慎重に、ドライブインで休憩したりしてゆっくりと気をつけて帰宅したが、右足の軽いひきつりはその後もまだしばらく続いた。

 そして、今朝、強烈なこむら返りで目が覚め、それがなかなか治らないのである。いつもなら長くても3~5分我慢すればそれなりに治まってくるのが常なのに、なかなか痛みが引かず、これはやばいと思い、以前貰っていた芍薬甘草湯の服用を開始した。この漢方は顆粒でほのかに甘い味と香りがするのだが、こむら返りが起こった時に服用する様にと処方されていたものである。痛みがようやく治まってから、足を引きずりながら薬を探し、すがる気持ちで飲んだが、速効的に効果がある類の薬ではない。

 昨日の外出で、特によく歩いたとか、足を酷使した覚えはなく、原因が思い当たらないので、何かミネラル(mineral)不足なのかもと思い、こむら返りの原因を含めてネットで調べてみた。するととてもよく書かれた良いページがすぐ見つかった。【足がつる、こむらがえり、ふくらはぎの痛み】というページである。ここではまず、こむら返りの説明、原因、応急処置や予防法、どのミネラルが必要か、副作用でこむら返りを起こす薬に何があるか等、非常に詳しく書かれている。

 ここで紹介されていた、こむら返りで効く漢方薬が、まさに「芍薬甘草湯」であった。薬以外で有効なのはマグネシウムやビタミンEとあった。ところで便秘(constipation;obstipation)気味の時にカマグ(酸化マグネシウム:Magnesium Oxide)を処方されていて、まだ手元にたくさん残っているのだが、かつて主治医からこの酸化マグネシウムは便を柔らかくする他に、単にマグネシウムを補給したい時にもこれを飲めばいいと聞いた事があったので、最近は一日一袋に減らしていた酸化マグネシウムを毎食後の一日三回に増やす事にした。もともと安全な薬だし、そもそも一日三袋と処方されていたので、危険ではないと判断している。

 例のページではこむら返りが起こる内科的な病気として、《静脈瘤(varix)、甲状腺機能低下症(hypothyroidism)、肝炎(hepatitis) 肝硬変(hepatic cirrhosis:hepatocirrhosis)、副甲状腺機能亢進症(hyperparathyroidism)、低ナトリウム血症(hyponatremia)、尿毒症(uremia)、糖尿病(diabetes)、動脈硬化症(arteriosclerosis)、神経系の病気》とあった。現在の私に当て嵌まるもので一番近そうなものは、『肝炎肝硬変』だろうか。肝機能(liver function)改善に向かってきた筈なのだが、また悪化しているのではないだろうかという考えがよぎる。


  こむら返りは何度も繰り返し襲ってきて、午後には両足同時に起こり、いつまで続き、あまりの痛さに一人呻き、ついには叫び声をあげてしまっていた。月曜の通院でまた高速道路に乗らなければならないのに、こんなに転げ回る位、痛くきびしいこむら返りが運転中に起こっては危険でもあるので、明日になってもこむら返りが改善しそうになければ、K先生に電話して相談しようと思う。こむら返り、早く治まって欲しい……

追記:2/2になり、足の筋のひきつり感が残り、筋肉痛もあるが、きついこむら返りは起こらなかったので、漢方等が効いてきたのだと思う。