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2009-06-07

2009/06/07(日) ビブリオ バルニフィカス Vibrio vulnificus

 先日、『たけしのアンビリーバボー』というTVを見た。

 題目は「人類を襲う未知の病原菌」というもので、前日に東南アジアから帰国したという患者が、下痢(diarrhea)・嘔吐(vomiting;emesis)と微熱(low grade fever;subfever)、脚の痛みも訴えているという症状だったのが、間もなく激しい痛みに変わり、原因不明のまま、みるみる脚が壊死(ネクローシス:necrosis)を起こし始め、命を救う為に脚を緊急手術で切断しようとしたが間に合わずに、最初の来院から46時間後に死亡したという症例から始まった。他にも2つ、日本で釣りをしていた男性と、入院患者が同様な死を辿ったという症例が紹介されていた。

 これだけなら、『怖い病気もあるものだな』という事で終わる所だったのだが、この3人がそれぞれ発症直前に刺身を食べていたという点と、肝疾患を持っていたという共通点があったというのである。これを聞くともう目が離せなくなってしまった。何せ自分は、なんとか正常値近くになったとはいえ、肝機能検査値がなかなか基準値以内にならない状態だし、未だ食事制限があり、最近主治医に「もうそろそろ刺身等の生ものを食べても大丈夫でしょうかね?」等と訊いていたからだ。結局刺身はもうしばらく食べるのは止める事にしたのだが……

 番組では、この死に至る怖い症状を起こす原因は、ビブリオ バルニフィカス(Vibrio vulnificus)と紹介されていた。これは腸炎ビブリオ(ビブリオ パラヘモリティカス:Vibrio parahaemolyticus)やコレラ菌(cholera vibrio)の仲間で、増殖が速く、感染(infection)すると24時間以内には発病し、72時間以内に手足が壊死(ネクローシス:necrosis)を起こして死亡してしまい、死亡率はなんと6割だとか。またこの菌は鉄過剰状態で増殖し易くなるという性質があるそうだ。余り耳にした事の無いこの菌、実は普通に魚介類に良く見つかる菌の一つの様で、ある年の10ヶ月間に、スーパーで購入した魚介類に、この菌の有無を調べたという検査で、16%位も付着していたという結果が出たという。

 この番組で紹介された3人はいずれも肝臓を患っていた。そして刺身を食べたのが原因で感染したと思われるのだが、これら患者と共に刺身を食べた人達は感染どころか、下痢も起こさなかった。一体どこで運命が分けられたのだろうか?

 この菌、どういう人に感染のリスク(risk)が高いかというと、肝機能障害、血清鉄過剰状態で劇症的(fulminant)な症状が現われ、糖尿病(diabetes mellitus)・大量にアルコールを飲む人・免疫疾患の人も要注意という。また、健康な人でも軽い下痢(diarrhea)・腹痛(abdominal pain;abdominalgia)が起こる事があるという。特に、肝疾患になると体内の鉄が過剰状態になる事がある為、体に鉄が溜りやすいとされる男性に感染例が多かったとも言っている。

 自分は免疫抑制剤(immunosuppressant)を飲んでいるので、免疫力(immunity;immunization)が弱く、易感染状態(infectible)。そして肝機能(liver function)も不安定で、軽い肝機能障害(hepatopathy)が続いている。またそれが原因と思われる血清鉄(serum iron)は随分減ってきたとはいえ、鉄過剰状態。ハイリスク、ど真ん中ではないか、と少しぞっとしてしまった。

 現在の自分の状態では、刺身等の生ものを食べてももう大丈夫かもしれないが、免疫バランスを崩してしまう危険性もある、と主治医から説明を受けていたが(参考:『2009年03月09日(月) 通院記録 生食について』)、ビブリオバルニフィカスという、知名度の低い(しかし、結構普通に存在する)菌によるこんな怖い感染症にかかるリスクもあると知ってしまったら、免疫抑制剤服用中は、刺身は絶対食べない方が無難だと、改めて考えさせられた番組だった。

 最後に、この『たけしのアンビリーバボー』のHPに掲載された放送内容の記事は、1ケ月分しか保存されていない様なので、以下に、今回参考にした「人類を襲う未知の病原菌」という記事全文を転載させて頂く(写真は省略)。
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『たけしのアンビリーバボー』の「人類を襲う未知の病原菌」(2009年5月21日放送分)。
1990年11月、千葉県 旭中央病院の内科の救急外来に1人の患者がやって来た。 Aさんは前日、東南アジアから帰国したのだという。嘔吐と下痢を繰り返し、しきりに右足の痛みを訴えた。 全身に倦怠感があり、37.2度の微熱があった。治療にあたった中村医師は、旅行先で生ものを食べたのではないかとして、急性胃腸炎と診断。下痢と嘔吐による脱水症状を補い、胃腸炎の薬を投与するため点滴が行われた。 Aさんがしきりに痛みを訴える右足を見てみると、全く異常は見られなかった。点滴によってAさんは下痢と嘔吐が治まり少し落ち着いたため、この日は整腸剤のみを処方し、Aさんは一旦帰宅した。 だが翌日、Aさんは再び内科の救急外来を訪れた。足の痛みは堪え難いものになっていた。

 Aさんはそのまま緊急入院。右足は壊死し始めていた。体温40.1度、懸命の処置にも関わらず、壊死の進行は止まらない。さらに足の筋肉が壊死したために、それに伴って急性の腎不全も起こしていた。 壊死が進行する右足切断のため手術室へ。すると!!右足の壊死の範囲が拡大、しかも左足も壊死が始まっていた!!未だかつて直面したことがない病状に医師達は凍り付いた。 Aさんの血圧が急激に低下し心拍が停止。懸命の処置でAさんはなんとか蘇生したが、呼吸は微弱で足の切断に耐えられない状態だったため、手術中止を決定。 壊死を食い止めようと、病室で様々な抗生物質が投与されたが壊死はさらに進み、翌日の午後7時44分、死亡が確認された。最初に病院を訪れてからわずか46時間、あらゆる処置を上回る症状の進行だった。だが、この異常な事態は他の病院でも起こっていたのだ!!

 2000年6月、千葉県内で起きたケース。左手の腫れと痛みを訴え、Bさんが来院してきた。医師は虫刺されと判断し、痛み止めを処方した。 だが2日後、Bさんは激しい痛みを訴え病院に運び込まれた。左腕は壊死し始めていた。その時、医師はある感染症に思い当たった。 それは、かつてアンビリバボーでも紹介した人食いバクテリア、『A群レンサ球菌』。 A群レンサ球菌は、普段は普通の風邪を引き起こすバクテリアであるが、稀に歯止めの効かない劇症型に変化することがある。そのメカニズムは解明されていないが、発病すると手足から壊死が広がり死に至る。 2000年当時、千葉県内ではこの感染例が20件ほど報告され、症状や対処法などが知られていた。 A群レンサ球菌ならば、ペニシリン系の抗生物質がよく効くはずだった。だが、大量のペニシリンを投与しても症状は抑えられなかった。入院からわずか37時間後、Bさんは死亡した。

 2001年7月、全く別の病気で入院していたCさんの体に突如同様の異変が起こり、間もなく死亡した。その後も同様のケースが多発、発症してから死に至るまでは72時間、恐怖は日本各地へと広がっていったのである。 未知なる症例を目の当たりにした中村医師と同僚達は、原因究明に乗り出した。さっそく、亡くなったAさんから採取された血液などの分析が行われた。すると、血液中や壊死した組織の中にそれが潜伏していた。 中村医師は間もなく、その恐ろしい悪魔が30年程前に発表された論文の中にそれが存在していたことを知る。長崎大学医学部の教授らによって1978年にひっそりと発表されたその論文には、『急激に体が腐り、死に至る』という症例が写真つきで紹介されていたのである。

 恐怖の病原体の正体は『ビブリオ・バルニフィカス』、腸炎ビブリオやコレラ菌の仲間である。増殖が速いとされる大腸菌は15分から20分で倍に増えるが、ビブリオ・バルニフィカスはその半分の時間で倍に増えると言われ、感染すると24時間以内には発病するという。 皮膚の下の筋肉の膜を破り壊死させ、やがて急性の敗血症によってわずか3日で命を奪う殺人バクテリア。効果的な抗生物質を投与すれば命を救うことは可能だというが、少しでも対応が遅れると死亡率は飛躍的に上がってしまう。 では、ビブリオ・バルニフィカスはどうやって感染するのか?ビブリオ・バルニフィカスは海中に存在し、海水が20度を超えると増殖が速くなり、魚介類に付着しそれを生で食べた人の体に入り込むのである。 発症直前、東南アジア旅行から帰国したAさんは、帰国前日ホテルのレストランで生の魚介類を食べていた。またBさんは発症前日、釣りに出かけ、釣った魚をその場で刺身にして味わっていた。さらに入院中だったCさんは、発症前日に家族が差し入れた生の魚介類を食べていたのだ。 それらはビブリオ・バルニフィカスに汚染されていた可能性が高く、それが感染ルートとなって発症したのだと推測された。さらにビブリオ・バルニフィカスは手足の傷などから感染することもあるという。

 ところがこのビブリオ・バルニフィカスの国内最初の発症を扱った論文は、発表当時、注目されることはなく、他の医師達に知られることもなかった。それは同じ魚介類を食べたにも関わらず、他の人達は発症しなかったという点が大きかった。だが実は、発症者に共通するある重要な要因があったのだ!! Cさんは肝硬変で入院していた。また、AさんもBさんも肝臓を患っていたのだ。肝疾患になると体内の鉄が過剰状態になる、ビブリオ・バルニフィカスは鉄過剰状態で増殖しやすくなるのだ!!そのため、体に鉄が溜りやすいとされる男性に感染例が多かった。

 そしてさらに驚愕の事実が明らかになった。 2003年の新聞報道によれば、国立感染症研究所と東京、熊本、宮城などの6都県の地方衛生研究所は2001年6月から10ヶ月間、入手が簡単なアジとアサリなどの数品目を毎月スーパーで購入、ビブリオ・バルニフィカスの有無を調査した。すると!!集められた372の検体のうち58検体、16%からビブリオ・バルニフィカスが見つかったのだ!! その予防策は、よく火を通してから食べること。さらに、包丁やまな板などの料理器具も十分流水で洗い流す必要がある。肝臓に疾患がある人や、感染に注意をする必要がある人はもちろんだが、健康な人も稀に軽い下痢や腹痛を起こすこともあるというので注意が必要だ。 もうすぐ夏、地球温暖化の影響を考えればビブリオ・バルニフィカスの驚異は例年以上に高まっているのかもしれない。


以上、『たけしのアンビリーバボー』の「人類を襲う未知の病原菌」(2009年5月21日放送分)HP掲載文より。

2009-03-16

2009年03月09日(月) 通院記録 生食について

 痛み止め(painkiller, anodyne)の問題が解決したので、次に、生食についても先生に訊いてみた。

 【生食】即ち、【生のままで食べる】事を言うが、具体的に例を挙げると、お刺身や生卵等を食べてもいいか、という事である。『退院(discharge)して2年になるので、もしかしたらもう大丈夫かも?』と思いながら、いつも先生に訊くのを忘れていた事項でもある。

 入院中は、色々禁止食があり、生の肉や魚、生野菜のサラダ、生クリームを使った食材も含め、食べてはいけなかった食べ物は結構あった。化学療法で白血球数(WBC;white blood cell)が減少し、免疫力(immunity;immunization)が極度に低下すると、生食厳禁になり、加熱食となった。下痢(diarrhea)を起こす可能性があるからだ。そういう時の病院食は、例えばサラダやフルーツはパック入りのジュースに変更、ご飯でも何でもかんでもラップして加熱された食事になった。白血球数が回復してくると、今度は【化療後食】という名前のものに変わり、生サラダ等とかはまた出て来る様になった(病院の作りたてのサラダは食べても安全との事)。それでも名前が違うだけあって、完全に普通食という訳ではなさそうであった。そして刺身・生卵等の生ものに関しては、入院以来、ずっと禁止食のままで、現在に至っている。

 生サラダや生クリームを使った食材に関しては、退院時の先生の注意事項を踏まえながら、初めは少量で試して行き、現在では、かなり色んな食材を食べている。しかし、刺身、生卵についてはお許しが出ていないという事もあり、まだ試していない。
※ アルコールに関しては、自己責任で時々解禁しているが……。(先生にはその旨を一応報告はしている)
※ 先生は免疫抑制剤(immunosuppressant)を服用している限り、原則禁酒という方針であるが、医師によっては「問題無い」との考えの先生もいる。あくまでも自己責任である事に注意願いたい。

 話を戻すが、生食禁止について「そういえば、そうですね……」と先生。私は、禁止になっている刺身等を食べても、もしかしたら、もう大丈夫かもしれないが、ダメな場合はどんな症状を起こすのかと訊いてみると、想像通り、大丈夫かもしれないが、おなかを壊したり、下痢したり…、といった事が起こる可能性があると言われる。それならば、これも自己責任の上、腹痛(abdominal pain;abdominalgia)・下痢等を起こすかもしれないと覚悟した上で、食べてみてもいいのかどうかと訊いてみると、それは微妙な所だと言われる。

 どういう事かというと、単に下痢・腹痛(等)だけで済むかもしれないが、それが引き金となって、免疫バランスが崩れてしまう可能性があり、そうなった場合が大変なのだそうだ。腹痛や下痢が起こった時、その原因物質(菌とかウィルス)をやっつける為に出動した血球が、そのまま勘違いして、私の体自体も異物とみなして攻撃し始めるかもしれない、というのだ。

 この話を聞いて、ちょっと怖くなった。まだ刺身等は食べない方が無難みたい……。

 先生は「免疫抑制剤を飲んでいるという事は、即ち、まだGVHDが出るので飲んでいるという事ですから」と続けて言われた。確かに、免疫抑制剤を減らしたが為に、肝臓にGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)が起こり、肝機能(liver function)検査値異常になって現われている。

※私は骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けた為、自分の血液ではなく、ドナー(donor:提供者)由来の血液になってしまっている。ドナー由来の血液は本来の体(ドナーの体)とは別人の所(患者の体)へ移されたものだから、患者(patient)の体を異質のもの、異物と認識して攻撃してしまう。ある意味、拒絶反応(rejection)と同じである。それが患者に皮疹(efflorescence)とか下痢、肝機能障害(hepatopathy)といった症状になって現われる、GVHDである。その攻撃を抑える為に飲んでいるのが免疫抑制剤で、免疫力を弱めた状態にし、移植(transplantation)されたドナー由来の血球が過剰に患者の体を攻撃しない様にしているのだ。しかし、薬で免疫力を弱めているので、感染症(infection)に罹り易くなるという点を注意しなければならない。

 入院中は、山ほどの生サラダを思う存分食べたい衝動に駆られた事があったが、刺身に関しては、長期入院で洗脳されてしまったのか、退院して随分経っても、食べたいとすら思わなくなっていた。今は食べてみたい気持ちが出て来ているので、きっとそれだけ回復してきているのだろう。。。先生は、あと2年位かけてゆっくりと免疫抑制剤のネオーラル(Neoral)をゼロにしていきましょうと言っておられた(前回の記録参照)ので、まだ当分の間、食べられそうにないけどね(^^)
※参考迄に、現在処方されている免疫抑制剤の量は、朝に25mg、夜に25mgの、計50mg/日となっている。

※何度も繰り返すが、食べ物にせよ、お薬にせよ、個人差というものがあるので、どんな事でも、必ず主治医と相談して貰いたい。

2007-04-04

★☆★治療時の食事制限★☆★(入院生活2)

 『治療時の感染予防の心得』(入院生活1)に続いて、私が白血病(leukemia)で入院した血液腫瘍内科が作成した「感染予防のために」という冊子を参考に、食事制限がどんなものなのかの注意事項をまとめてみたい。

 身体の抵抗力が低下している時に、生ものや十分に加熱されていないもの等を食べると、下痢(diarrhea)等を起こす事がある。

 私の場合、化学療法(chemotherapy)を受けた後の病院食(hospital food;hospital diet)は『化療後食』というものになっていた。これは普通食と大きくは変わらない様に思えたが、牛乳はビンではなくパック式だとか、微妙に違いがあるみたいだ(周りに普通食の人がいなかったので、ハッキリとした違いは知らない)。

 好中球(Neutrophil)数が200個以下になると『化療後食』から『加熱食』に変わる。『加熱食』とは、加熱調理された食事に、落下菌を防ぐ為のラップがかかっている。配膳直後はそのまま食べてよいが、冷めてから食べる場合は電子レンジで2分ほど加熱(加熱による殺菌効果がある)してから食べる様にする、とある。 ※ちなみに、『加熱食』になると朝食のサラダはゆで野菜(加熱野菜)に、くだものはパック入りの果物ジュースに変わった。ご飯はラップをして加熱2分、おかずも執拗に加熱されている様で、申し訳ないが、お世辞にもとてもおいしいとは言えない病院食が更にかなり食べにくい物になったものも多かった。

 食欲がない、病院食が食べづらい時は他のものを食べてもよいが、生ものを避け加熱調理したものにする。市販の食品は殺菌処理されているか表示を確認する。治療上制限がある食品もあるので、その都度ナースなどに確認を取るようにする、とある。 ※実際、病院食には手をつけず、カップメンやレトルト食品・缶詰等で済ます人もいるらしい。

 箸・箸箱・コップ・スプーン等の食器は、使用後すぐにきれいに洗い、乾燥させる。 ※先輩患者さんに教えてもらった方法は、部屋にある洗面台にある手洗い用の液体石鹸で洗い、よくすすいだ後はすぐに備え付けのペーパータオルで食器の水分をふき取ってしまう。乾くまでに空中を浮遊するほこりや細菌がくっ付いてしまう等の危険を防ぐ為、使い捨ての紙でさっさと拭いてしまうのである。コップは何かフタが出来るものがよいだろう。

【食べていいもの・ダメなもの・調理の注意点】
主食:
・ 生ものは厳禁、握りずし・巻寿司は避ける。ちらし寿司も生の具は除き、電子レンジで2分加熱してから食べる。
・ 未開封の市販のパンはよいがサンドイッチ・惣菜パン・生クリーム入りパンは避ける。バターを使う場合は、塗ってトーストしてから食べる。
・ 麺類では具は加熱し、ネギも加熱する。月見うどん・山掛けそば等は避ける。

副食:
・ 肉・魚介類は刺身、レア(生焼けや半なま)では食べない様にする。加熱調理後密封したハム・練り製品は、開封直後はそのまま食べてもいいが、時間が経過したものは過熱してから食べる様にする。
・ 生卵・温泉卵・半熟は避ける。
・ 野菜は十分に洗い、サラダにするならすぐに食べる。トマトは傷の無い新鮮なものなら湯むきすればそのまま食べてよい。好中球数が500以下になったら生野菜は避け、加熱してから食べる。 ※外出等で外食する時はファミレスのサラダバーなど次々に野菜が継ぎ足される様なサラダはどこまでが作ったばかりなのか鮮度がハッキリしないので避ける様に教えられた。
・ くだものでは、缶詰はよい。新鮮で傷の無い・皮の厚いくだものなら十分に洗い、皮を厚くむけば食べられる。食べられるものはりんご・みかん・バナナ・スイカ・メロン等。食べられないものはイチゴ・桃・ぶどう等、ドライフルーツは避けた方がよいらしい。 ※但し、スイカ・メロン等は丸のままを買ってきて、その切り立てなら食べてよく、残った分は食べない様にする、と言われた。また、好中球数等により、食べても良いものと避けた方が良いものが微妙に変わり、いつでも絶対ダメというわけではなさそうなので、その都度、担当医等に直接聞くのがベスト。
・ 乳製品では、先ず牛乳はパック入りが望ましい。一度開封後に残ったものは避ける。プロセスチーズは食べてもよいが、そうでないナチュラルチーズは避ける。生クリーム製品も避ける。市販のヨーグルト(低音殺菌されている)は食べられるが、これも開封後に残ったものは食べないようにする。※ビフィズス菌・乳酸菌は避けるとあるが、これも微妙なので、担当医等に聞くのがよいと思う。
・ お菓子は、手作りや・個別包装されずにショーケースでばら売りされているものは避ける。生菓子も避ける。生クリーム物も避ける。袋詰めされた焼き菓子は食べられるが開封後時間経過したものは避ける。食べられるものはクッキー・せんべい・スナック菓子・カステラ・チョコレート・飴・ガム等で、食べられないものとしてはショートケーキ、シュークリームなどがあげられている。アイスクリーム・プリン・ゼリーなどは密閉容器に入った市販品は食べてもよいが、手作りは避ける(例えばハーゲンダッツのカップは密封されているのでよいが、ソフトクリームはダメ)。和菓子は電子レンジで加熱すれば食べられるとある。試した事はないが、どんな事になるだろうか、ものによっては興味深い。
・ 飲料関係では、水道水は湯冷ましにすれば飲める。市販のミネラルウォーターは輸入―品は滅菌工程がハッキリしないため避ける。缶・ペットボトルのお茶やジュースは加熱殺菌されているので飲めるが、缶飲料は飲み口部分を先に水洗いしてから開栓する様にし、缶・ペットボトル共に、必ずコップに移して飲み、時間が経ったものは避ける。また炭酸飲料は胃を荒らす可能性がある為、避けると書いてあった。  ※ミネラルウォーターは日本製のものは滅菌の点は安全だから何でも良いとの事だった。日本製でフィルターろ過式のがあったので聞いてみたが、それに関して確答は得られなかったが、飲んでも大丈夫であった。

その他:
・ 調理済みの冷凍食品・レトルト食品(boil-in-the-bag food)・インスタント食品(instant food;convenience [precooked, fast] food(s))・缶詰(《米》canned〔《英》tinned〕food)は食べられる。
・ 梅干(Pickled plums;pickled ume)は食べられるが、減塩梅干は避ける。
・ 味噌汁(miso soup;Bean-soup)は食べられるが、生味噌類は避ける。
・ 豆腐(tofu;bean curd)は冷奴にする場合も、一度加熱する。
・ 漬物(Pickles;pickled vegetables;salted vegetables)は発酵させたもの・浅漬け以外の市販のものは食べられる。
・ 蜂蜜(honey)は避ける。
・ 調味料は一回使いきりのパック入りのものにする。

 以上、初めてこれを読んだ時、細か過ぎて気が遠くなったが、基本は、病院食ならすぐ食べればよい。生ものはダメ、蜂蜜もダメ、また開封後時間が経ったものもダメ、加熱すれば大丈夫と考えた。また極端に栄養が偏らないのならば、病院食を食べずにお菓子や果物、冷凍食品・レトルト・インスタントラーメン等ばかり食べていても怒られないのではないだろうかと思われる節があった(あくまでもイメージですが)。きっと、化学療法で食べられなくなる(食欲減退)症状を訴える患者等が多く、食べられないより何でもいいから食べた方が良いと先生方は考えておられるのではないかと私は想像している。
 この他にも色々あるだろうかもしれない。そして病院や先生によっても変わってくる所もあると思われるので、そのつど、担当医やナースに聞くのがよいと思う。