2008-10-13

2008/10/06 (月) 通院記録 ネオーラル(Neoral)増量

 この2週間の体調は、だるい、頸や関節が痛い等、ほぼいつもと同じだが、きついこむら返り(twist、leg cramp)が起こる頻度が多かった(涙…)。背腹に現われた、恐らくGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と思われる発疹(exanthema;eruption)に伴なう痒み(itch , pruritus)には、ネリゾナ軟膏(Nerisona ointment)がとても良く効き、3~4日に1回塗るだけで済んでおり、大部分で治りかけている感じである。

 さて、前回から2週間が経った。肝機能(liver function)検査値が昨年末みたいに急上昇する傾向が見られた為、いつもの様に4週間後では心配と言われ、通院が今日になったのだ。で、結果はと言うと、残念ながら上昇は止まっていなかった(軽度から中等度の高値になった)。時系列でグラフにしてみると、明らかに逆凸型の放物線(U字型)を描いて上昇しており、昨年末同様、倍増倍増の勢いで急上昇し始めた事は決定的であった。

 昨年末の肝機能検査値異常が始まった時は、原因を探るべく、痛み止め(painkiller, anodyne)を中止してみたり、服用し始めたばかりの骨粗鬆症(osteoporosis)予防薬のフォサマック(Fosamac)を中止してみたりと、肝臓に負担がかけていそうな原因を調べるのに色々時間がかかった。しかし今回は免疫抑制剤(immunosuppressant)を減薬した結果、肝臓に起こったGVHDにほぼ間違いない事が分かっている(しかも今回は同じくGVHDと思われる皮膚発疹も起こった)ので、免疫抑制剤であるネオーラル(Neoral)の量を増やす事になった。

 この病院で処方されているネオーラルカプセルの一番小さいものは、25mgしかないので、また1日50mgになってしまう。これは昨年末に急遽再開したレベルである。遡って手帳を見ると、退院後初めて50mgにまで減薬されたのが去年の5月頃であった事も考えると、私の中では、非常に治療の後戻り感が強い。

 そこで、50mgに戻すのをなんとか避けたいという思いから、ネオーラルは25mgのままにして、ネオーラルの効果を強める事があるという、7月に止めたミコシストカプセル(Mycosyst)をまた再開して、ネオーラル効果を強めるのに期待する事が出来ないかと先生に訊いてみる… ダメらしい …、では、ネオーラルの効果を強めてしまうらしいグレープフルーツを毎日食べてみるとかはどうですか、と訊いてみる(※ネオーラル服用注意事項に、グレープフルーツ等、食べてはいけない食物があり、その理由が、薬効を強める可能性がある為であるという)… これも確実性が無い(血中濃度の管理が難しい)為なのか、先生はなるほどとは言われるが、不採用。ならばと、液状のネオーラルを併用してもいいので、計50mgより少ない状態で調整出来ないだろうかと先生に提案してみたが、この上昇を止めるには、少々薬の(有効)濃度を上げても効果が出難いので、50mgまで一旦戻して、先ず肝機能値を正常にした方がいいとの事。こう言われると、もう観念するしかない。私の肝臓を守る為だ。焦っても仕方がない。ちなみに、久しぶりに検査した鉄(Fe)やUIBC(不飽和鉄結合能:Unsaturated Iron Binding Capacity)、フェリチン(ferritin)の結果も、少しだけだが、前回より悪化しており、肝炎(hepatitis)の悪化を示唆していた。

 先生は、免疫抑制剤の量を増やすので、色々と感染症(infection)に気を付けて下さいと言われる。インフルエンザ(influenza)の予防接種(protective inoculation)は、免疫抑制剤の増量で、当然見送りになってしまったので、風邪(cold)等の感染症にはより注意しなければならないが、今回はカビ(molds;Fungi)関係の感染にもより注意をしなければならない事になる。何故ならば、今までと違って、今回はカビ感染予防に服用していたミコシストを中止したままだからだ。でも、カビってどこにでも存在するし、今ひとつ、どうやって感染予防をしたらいいのか、イメージが湧かないものである。今迄感染してこなかったのだから、今後もカビに感染しません様に、と楽観的に考えるのが一番かなと思ってみる事にする。

 今迄の経緯をみると、私の体では、免疫抑制剤のネオーラルの量が、50mgでは安定しているが25mgに減らすと、てきめん肝臓にGVHDが出る様だ。そこで先生が言うには、肝機能値が落ち着いてきたら、少し面倒でしょうが、1日置きに薬の量を25mg、翌日は50mg、と繰り返す減量というのを試してみましょう、という事になった。

 どうやら私には25mgの壁がある様だ。

【血液検査の結果】10/06:
WBC(白血球数) 3.5、HGB(ヘモグロビン) 11.4、PLT(血小板数) 184、
GOT(AST) 131(高)、GPT(ALT) 161(高)、γ-GTP 56(高)、LDH 269(高)、
Fe 187(高い)、UIBC 76(低い)、フェリチン 580.7(高い)

2 件のコメント:

  1. 医療系の翻訳をしていて偶然ブログを拝見しました。何もできませんが、とにかく頑張って下さい!

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  2. コメントありがとうございました。

    医療系の翻訳をされておられるのですか。もしこのブログで参考になる単語が一つでもあったのなら幸いです。ただ、なにぶん素人なので、どこまで正しい医療用語(英語)を使えているかは自信がありませんが。“匿名”さまもお仕事がはかどります様にお祈り致します。

    実は、このブログを始めて以来、日本語で頂いた初コメントであります(スパムコメントならあったのですが……)。コメントを頂くというのも、嬉しいものですね♪ 元気を頂きました。ありがとうございます☆

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