2008-10-04

☆ネリゾナ(Nerisona)軟膏について

 ネリゾナは外用の合成副腎皮質ホルモン(adrenocortical hormone、コルチコイド:corticoid)剤で、劇薬・指定医薬品である。

 同種の軟膏で販売名の違う3種があるようだ。 
先ず、『ネリゾナ軟膏(Nerisona ointment)』は、白色から帯黄白色の軟膏。
次に『ネリゾナユニバーサルクリーム(Nerisona universal cream)』は、白色から帯黄白色のクリーム状の軟膏。私がかつて処方されていて、家に残っていたのはこれである。
最後は『ネリゾナクリーム(Nerisona cream)』は、白色のクリーム。
いずれも1g中に吉草酸ジフルコルトロンが1mg含まれている。

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 私に処方された当時の覚書は以下の通り。
「湿疹、皮膚炎(日光による皮膚炎を含む)、痒疹等に、1日1回から3回塗布する。
※ 注意事項としては、大量使用で副腎皮質ステロイド(adrenocortico steroid)様症状が現われる。」

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 薬についている説明書には、次の様に書いてある様だ。

【効果・効能について】
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、日光皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、紅皮症、慢性円板状エリテマトーデス、アミロイド苔癬、へん平紅色苔癬

 その他、重大な副作用には、目蓋の皮膚に使用すると、眼圧亢進や緑内障が起こる事が、また、長期にわたる使用や広範囲に使用する時に、後のう白内障や緑内障等が起こる事があるらしい。重大な副作用はもちろんだが、何か副作用・異常が認められた場合、すぐに使用を中止した方が良いと考えておいた方がいいと思う。これはネリゾナに限らず、ステロイド入りの軟膏ならば同様に考えて、長期使用等はいずれにせよ避けた方がいいと考えて使った方がいいと思われる。

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 最後に、この薬に添付されている書類(ネットで仕入れた情報)に書かれている警告、禁忌等の所を一部転記する。

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【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
(次の患者には使用しないこと)
(1) 皮膚結核、梅毒性皮膚疾患、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹の患者[症状を悪化させることがある]
(2) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(3) 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者[鼓膜の自然修復を阻害するおそれがある]
(4) 潰瘍(べ一チェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者[上皮形成の阻害が起こる可能性がある]
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以上。

・ブログ内の参考ページ:『2008/10/03 (金) 発疹とネリゾナ軟膏

【備考】
・ 販売開始年月:1980年12月(クリームは1894年6月)。
・ 製造販売元:インテンディス株式会社。Made in Italy

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