☆バクトラミン錠 (Bactramin)について
『バクトラミン錠 (Bactramin)』は、合成抗菌剤(antimicrobial agent;antibacterial agent)である。白色錠剤で”ROCHE”、”B”、”S”と刻印されていて、裏面には割線が付いている。直径11mm、厚さ約5.3mm、重量約500mg。錠剤アップ写真は『2008/05/08(木) 現在処方されている薬と薬価等』内、参照。重量は錠剤の重さで含有量ではない。
※一般的名称はトリメトプリム・スルファメトキサゾール製剤(Trimethoprim Sulfamethoxazole)で、1錠中に日局スルファメトキサゾールを400mg、トリメトプリム80mg含有している。
※ 参考までに、添加物は[カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ポリオキシル40]となっている。薬を錠剤の形に固める材料等なのだと思うが、この添加物がバクタ錠とは異なっている。
以下に、薬局から貰った注意書き(薬局が作成したもの)等を転記する。
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【薬の作用】
細菌による感染症を治療する抗菌薬です。細菌の発育に必要な葉酸の合成や働きを阻害して、細菌の増殖を抑えます。
【注意事項】
・ 食欲がない、気持ちが悪い、吐く、下痢、腹痛、胃の不快感、口内炎、発疹、かゆみ、発熱、頭痛、うとうとする、血液検査値異常等が現われる事があります。
・ 他に服用中または使用中の薬がある場合は、医師、薬剤師に必ず伝えて下さい。また他の薬を併用する時も相談して下さい。
・ 薬物で過敏症を起こした事がある方、本人または家族が気管支喘息や発疹等アレルギーを起こしやすい体質の方は、医師、薬剤師にその事を伝えて下さい。
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最後に、添付書類に書かれている警告、禁忌等の所を一部転記する。
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【警告】
血液障害、ショック等の重篤な副作用が起こることがあるので、他剤が無効又は使用できない場合にのみ投与を考慮すること。
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
1. 本剤の成分又はサルファ剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
3. 低出生体重児、新生児
4. グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏患者[溶血を起こすおそれがある。]
【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)】
1. 血液障害又はその既往歴のある患者[血液障害を悪化させることがある。]
2. 本人又は両親、兄弟が気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者又は他の薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
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以上。この他に、参考として、バクトラミン錠に変更される前に処方されていた、バクタ(Bakter)錠について書いてあるページは右記の通り:『2006/05/19』、『2006/06/12』 、『☆バクタ錠について』 。より安いジェネリックに変えられたものと思われる(参照ブログ:『2008/05/10(土) ジェネリック医薬品について』)。
【備考】
・ 販売開始年月:1976年6月。
・ 製造販売元:中外製薬株式会社。
・ 顆粒もあるらしい。
追記(090523):バクタ錠(Baktar)、及びバクトラミン(Bactramin)は、「カリニ肺炎の予防(prevention)に」といって処方(prescription)されていた薬である。原虫(Protozoa)、カビ(molds;Fungi)の仲間、ばい菌(bacillus、microbe)、バクテリア(bacterium、複数形はbacteria)にも効果はあるかもしれないが、バクタやバクトラミンはピンポイント的にカリニ肺炎(pneumocystis carinii pneumonia)(原虫による肺炎)に効くのだという。現在はカリニ肺炎と言わず、ニューモシスチス肺炎(pneumocystis carinii pneumonia;ニューモシスチス-カリニ肺炎)と呼ぶのだそうだ。
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