2008-05-15

2008/05/15 アメリカの健康保険組合

 先日、アメリカに住む友人に会う機会があった。その時、偶然だがジェネリック(generic)医薬品の話になり、この人も『安易にジェネリックは飲みたくない派』の様であった。例えば錠剤なら、いくら有効成分もその含有量も同じといっても、それを錠剤状に丸める(固める)為に使われる材料や成分が違うと、作用も違ってくる可能性があると指摘されていたが、どんな薬でも、1粒の錠剤にする為に使われる成分というのは、有効成分の量に対して70%以上を占めるのは間違いないと思われる事から、容易にこの可能性を想像出来る。ここまではほぼ自分も知っている話だったが、米国在住年数の長いこの人は、更に面白いというか、驚くべき話をしてくれた。

 アメリカでは、健康保険(health insurance)組合が、患者(patient)に予告なく勝手にジェネリック医薬品に変更してしまうそうなのである。個人が個別に掛けているであろう保険会社(○△生命保険といった類)ではなく、健康保険組合が、である(つまり、日本ならば国民健康保険とかに相当する所が、である)。ジェネリックは安いので、健康保険組合が負担する金額も当然安くなるのは分かるが、患者や医者(doctor)にも関与させる事無く、勝手にジェネリックに変えられてしまうとはなんとランボーな、と驚いてしまったが、それがアメリカでは普通なのだそうだ。そして、正規薬(オリジナル薬)なり、他の薬なりに変更したければ、主治医から『その薬でなければならない』という証明を書いて審査して貰わなければならないのだとか……

  どの方式がいいのか悪いのかは置いておいて、健康保険組合が薬の種類を変える権限があるとは、お国変われば、色々と凄い違いがあるものだ。

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