☆バクタ錠(Baktar)について
『バクタ錠(Baktar)』は、合成抗菌剤である。白色錠剤で”780”と刻印されていて、
割線が付いている。直径約11.0mm、厚さ約5.2mm、重量約0.50g。バクトラミン錠に変更になるまでは、バクタ錠を処方されていた。
※一般的名称はスルファメトキサゾール・トリメトプリム(Sulfamethoxazole Trimethoprim)製剤で、1錠中に日局スルファメトキサゾールを400mg、トリメトプリム80mg含有している。ちなみに添加物は、[カルメロースカルシウム,ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マグネシウム]とあり、バクトラミン錠とは、こういう点で違っている。
以下に、薬局から貰った注意書き(薬局が作成したもの)等を転記する。
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【薬の作用】
細菌による感染を治療・予防する抗菌薬です。細菌の発育に必要な葉酸の合成や働きを阻害して、細菌の増殖を抑えます。
【注意事項】
・ 食欲がない、気持ちが悪い、吐く、下痢、腹痛、胃の不快感、口内炎、発疹、かゆみ、発熱、頭痛、うとうとする、血液検査値異常等が現われる事があります。
・ 他に服用中または使用中の薬がある場合は、医師、薬剤師に必ず伝えて下さい。また他の薬を併用する時も相談して下さい。
・ アレルギー体質の方や、今までに薬で、ぜんそくや発疹、じんましん等が出た事のある方は、医師、薬剤師にその事を伝えて下さい。
≪別の薬局での注意事項≫
・ 貧血、出血傾向、発疹等の皮膚の異常、ショック(かゆみ、不快感、呼吸困難、血圧低下等)が起これば、直ちに受診して下さい。
・ 缶等の気密容器で保管して下さい。
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ちなみに、これが退院後間もなく、バクトラミン(Bactramin)錠に変更された。
最後に、添付書類に書かれている警告、禁忌等の所を一部転記する。
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【警告】
血液障害、ショック等の重篤な副作用が起こることがあるので、他剤が無効又は使用できない場合にのみ投与を考慮すること。
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
1. 本剤の成分又はサルファ剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
3. 低出生体重児、新生児
4. グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏患者[溶血を起こすおそれがある。]
【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)】
1. 血液障害又はその既往歴のある患者[血液障害を悪化させることがある。]
2. 本人又は両親、兄弟が気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者又は他の薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
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以上。この他に、参考として、バクタ(Bakter)錠について書いてあるページは右記の通り:『2006/05/19』、『2006/06/12』、『2008/05/08』
【備考】
・顆粒もある。
・薬価基準収載年月:1976年6月
・販売開始年月:1976年6月。
・製造販売元:塩野義製薬株式会社。
追記(090523):バクタ錠(Baktar)、及びバクトラミン(Bactramin)は、「カリニ肺炎の予防(prevention)に」といって処方(prescription)されていた薬である。原虫(Protozoa)、カビ(molds;Fungi)の仲間、ばい菌(bacillus、microbe)、バクテリア(bacterium、複数形はbacteria)にも効果はあるかもしれないが、バクタやバクトラミンはピンポイント的にカリニ肺炎(pneumocystis carinii pneumonia)(原虫による肺炎)に効くのだという。現在はカリニ肺炎と言わず、ニューモシスチス肺炎(pneumocystis carinii pneumonia;ニューモシスチス-カリニ肺炎)と呼ぶのだそうだ。
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