2008-04-12

2008/04/12 (土) アゲハ羽化する

  去年、引っ越しの時、家の山椒の実生も持ってきたのだが、そこに偶然青虫が付いていたらしく、気が付いた時には、小さな山椒の木の葉っぱを全部平らげ、丸坊主にした枝に寒そうにしがみ付いていた。11月は何度か通院と、取り壊される実家を見届ける為にK都まで通っていたので、夜、誰もいなくなった敷地に入り、山椒の生えていたあたりから山椒の葉を見つけ出して、持って帰ってやったのだが、食べようとはせず、間もなく行方不明になってしまい、蛹になったのかもと随分捜してみたが見つからず、取り壊されている家の事と相まって、悲しい思いを募らせていた。

 ところが、年も明けてから、山椒の鉢から離れたランの鉢の側面に蛹になっているのを見つけ、とてもうれしく、大事に見守っていた。写真2つ目は、蛹の写真で、尾部を鉢にくっ付けている。白く見える糸は丁度蛹の腰あたりにあり、体を支える『おんぶヒモ』として植木鉢に渡して付いている。尾部に見える丸っこいものは、幼虫の脱皮殻で、幼虫の頭部の抜け殻がそのまま残ってついていた。

 最近またどこかに消えてしまい、捜すと鉢から剥がれて落ちていたので、軽石の上に置いておいたのだが、うまく脱皮出来るかどうか難しい状況になってしまった。それでも日々暖かくなるので、毎日観察していると、今日、また姿が見えなくなりあたりを捜していると、何か昆虫と目が合ってしまい、『この虫に食われちゃった?!』かと慌てると、なんの事はない、羽化したアゲハ君の目だとすぐに気付いた。しかし腰半分にまだ蛹の脱皮殻を付けたままで、羽化に失敗していた。去年、アゲハの羽化をさせた経験があるので、蛹から脱皮するのはあっという間だという事を知っていたからだ。もう間に合わないかもしれないが、蛹の脱皮殻を引っ張ってやり、全部脱がしてやった。アゲハ君の翅はしかし、小さく縮んだままで、これ以上展翅しなかった。

 昆虫の生命力には凄いものがあるので、なんとか頑張ってくれとは思うのだが。。。




0 件のコメント:

コメントを投稿