2008-12-18

☆ナイキサン(Naixan)錠・ナイキサンカプセルについて

 『ナイキサン錠100mg (Naixan Tablets 100mg)』は、鎮痛・抗炎症剤で、痛み止めとして処方された。

 白色錠剤で” TA124”と刻印されていている。直径約7.0mm、厚さ約3.5mm、重量約0.125g(錠剤1錠分の重さ)。劇薬・指定医薬品に区分され、販売開始年月は1978年3月と書かれている。



※『ナイキサンカプセル300mg (Naixan Capsules 300mg)』もあり、自分は入院以前からこちらの方を良く飲んでおり、錠剤があるとは知らなかった位である。こちらの形は硬カプセル剤(1号)で、頭部:青色不透明、胴部:白色不透明、長さ19mm、径6.9mm、重量0.41g、” TA302”と印字されている。販売開始年月:1987年12月。
※100mg又は300mgというのは錠剤やカプセルの重さではなく、主成分の含有量である。
※一般的名称はナプロキセン製剤で、ナプロキセン(Naproxen)を含有する(錠剤は100mg、カプセルは300mg)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○用法、用量:
・ 成人には、錠剤なら3~6錠を2~3回に分け、カプセルなら2カプセルを2回に分け、空腹時を避けて服用する。
・ 年齢、症状により適宜増減する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 薬局から貰った注意書き(薬局が作成したもの)等を転記する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【薬の作用】
 炎症を和らげ、痛みを抑えたり、熱を下げる薬です。炎症や痛み、発熱の原因であるプロスタグランジンの生成を抑える事により、抗炎症作用や鎮痛、解熱作用を示します。

【注意事項】
・ 腹痛、胃痛、胃の不快感、気持ちが悪い、吐く、食欲がない、発疹、かゆみ、むくみ、下痢、口内炎、眠気、めまい、頭痛等が現われる事があります。
・ 胃腸障害の発現を少なくする為、空腹時を避けて服用して下さい。また、食道につかえると粘膜を傷つける事があるので、多め(コップ1杯)の水で服用して下さい。
・ 今までに鎮痛剤や解熱剤を服用して、発疹が出たりぜんそくを起こした事のある方、気管支喘息のある方は医師、薬剤師にその事を伝えて下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 最後に、添付書類に書かれている禁忌等を一部転記する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
1. 消化性潰瘍のある患者(ただし、慎重投与の項参照)〔胃粘膜の防御因子の一つであるプロスタグランジン(PG)の生合成を阻害し、胃潰瘍を悪化させるおそれがある。〕
2. 重篤な血液の異常のある患者〔副作用として血液・肝障害が報告されているため、さらに悪化させるおそれがある。〕
3. 重篤な肝障害のある患者〔副作用として血液・肝障害が報告されているため、さらに悪化させるおそれがある。〕
4. 重篤な腎障害のある患者〔腎血流量を低下させることがあるので、腎障害をさらに悪化させるおそれがある。〕
5. 重篤な心機能不全のある患者〔腎血流量及び水・電解質代謝の調節作用を有するPGの生合成を阻害することにより、Na・水分貯留傾向があるため心機能を悪化させたり、血圧をさらに上昇させるおそれがある。〕
6. 重篤な高血圧症の患者〔腎血流量及び水・電解質代謝の調節作用を有するPGの生合成を阻害することにより、Na・水分貯留傾向があるため心機能を悪化させたり、血圧をさらに上昇させるおそれがある。〕
7. 本剤の成分又は他の非ステロイド性鎮痛消炎剤に対し過敏症の既往歴のある患者
8. アスピリン喘息(非ステロイド性鎮痛消炎剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者〔気管支筋拡張に関与するPGの合成を阻害することにより、気管支のれん縮が引き起こされ喘息発作を誘発する。〕

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【併用注意】 薬剤名等
1. ヒダントイン系抗てんかん剤(フェニトイン)
2. クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)
3. スルホニル尿素系血糖降下剤(クロルプロパミド、トルブタミド、グリベンクラミド)
4. プロベネシド
5. メトトレキサート
6. 降圧剤(β遮断剤、利尿剤、ACE阻害剤等)
7. カプトプリル
8. リチウム製剤(炭酸リチウム)
9. ジドブジン
10. ニューキノロン系抗菌剤等(エノキサシン等)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 重篤な副作用に、急性腎不全・血小板減少症・無顆粒球症(顆粒球減少症、好中球減少症)・間質性腎炎(尿細管間質性腎炎)・出血傾向・薬剤性貧血・再生不良性貧血・スティーブンス・ジョンソン症候群がある。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上。

 最後に余談だが、入院以前から痛み止めは腰痛・椎間板ヘルニア(disk herniation)等に良く服用していた。自分にはロキソニン(Loxonin)錠60mgとナイキサンのカプセルが良く効く様に感じていた。退院後は、主治医からロキソニンは肝臓に負担がかかる可能性があるからと言われ、我慢して中断してみたり、逆に痛くて普段より多く飲んだ時もあったが、肝機能値に変化が見られず、肝機能(liver function)に影響が無いらしい(あくまでも私の場合である)と結論している。私にはロキソニンは合っているらしい。

 また、ロキソニンの代わりの痛み止めを試してみようと言われた時、私が希望したのはナイキサンであった。しかし、カプセルタイプはこの病院の処方できる薬の候補に無く、錠剤(100mg)を毎食後1錠の割合(1日3錠)で処方され、4ヶ月程飲んでいたが、以前飲んでいたナイキサンカプセル程の効果が感じられず、ロキソニンに戻して貰った経緯がある。調べてみると、ナイキサンの有効性分が、錠剤で100mgに対し、カプセルは300mgなのだから、効き目が弱いのも当然である。

 そこで一般的上限の1日600mgに、即ち錠剤を1日6錠に増やして欲しい(カプセルなら1日2カプセルに相当)とお願いしても、先生は増やして下さらなかったので、ロキソニン(1日2錠)に戻して貰った次第だが、出来れば、退院時のレベル、即ちロキソニン1日3錠に増やして欲しいと思っている(これも頼んでも増やして貰えない)。手持ちの痛み止めを勝手に追加で飲もうかと何度も思うのだが、それは原則、我慢している。
※どの薬にも個人差があり、この余談は一般的な参考にはならないので、服用の際は必ず主治医と相談されたい。
参考:ブログ内の参考ページ:2008/05/08(木) 現在処方されている薬と薬価等

【備考】・製造販売元:田辺三菱製薬株式会社。

0 件のコメント:

コメントを投稿