2009-05-30

2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について

 主治医とは違う別のお医者さん(doctor)に、新型インフルエンザに関して色々訊いてみた。社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)に関して相談に乗って下さっている先生で、最近の新型インフルエンザ流行で私がどうしているか心配して下さっていたみたいだ。何せ、国内感染多発地域にいるからだ。

 先生は開口一番、「確かお薬を服用されていましたね。ステロイド(steroid)とか、免疫抑制剤(immunosuppressant)とか、……」と言われるので、「免疫抑制剤です。ステロイドは服用していません」と答えると、要するにステロイドも含め、この類の薬を服用している人は、感染(infection)に対する抵抗力が低下するので、新型インフルエンザに対してハイリスク群(high risk)の人となると説明して下さる。
※もちろん、妊娠(pregnancy)している女性とか糖尿病(diabetes)の人もハイリスク群である。

 私が服用している免疫抑制剤はネオーラル(Neoral)なのだが、未だ服用しているとはいえ、量は減ってきている。そこで、服用量によってハイリスクの度合いが違ってくるという事はあるのかと訊いてみると、個人差というものがあるので、必ずしも服用量に比例するという訳ではないとの事。つまり、どれだけ薬の量が減ってきたとしても、免疫抑制剤等を服用している限り、ハイリスクという訳だ。自分の場合、今年中に免疫抑制剤の量をゼロには出来ないだろう事から、秋以降の新型インフルエンザ第二波にも気を付けなければならない事になる。

 次に、電車は避けて自動車に変更した方がいいかという話については、正直、夕刻には疲れてへとへとのバテバテになってしまうので、疲労(fatigue)の中、運転して帰るのは辛い物があると話してみると、先生は電車に乗るときの心得というか注意事項を話して下さる。

 電車では出来るだけ端に行って壁側を向いて立っているのが、空中を漂っているかもしれないウィルス(或いは、電車内で誰かが咳をした時に飛散するかもしれないウィルス)を少しでも避ける対策になるだろうと言われる。「立っているのは疲れてしまうので辛いです」というと、出来るだけ隅の座席に座る様にした方がいいと言われる。

 自分自身も、予防になるかという思いから、電車に乗る時はキャップ帽をかぶり、いつも外出時に着ているフード付きの上着のフードも更にその上からかぶる様にしている。空気中に漂うウィルス(virus)が髪の毛に付くのを防げるかもと思って、今はそうしているのだが、昔からこんな恰好をずっとしているので、いつも通りといえばいつも通りのスタイルではあるのだが……
※昔から紫外線アレルギー(UV allergy)が少々あるので、その対策でいつも肌を露出しない様な格好をしている。ただ、太陽光線が射さない車内や屋内ではフードを被る事は少なかった。

 先生は、三重にマスク(mask)をしている私を見て、「それはウィルス対策用に奨めていたN-95というマスクですか」と訊かれる。N-95というマスクはウィルスの予防率の高いマスクという事だったので、リハビリ開始前に手に入れてはいたが、通常の季節性インフルエンザ(influenza)が流行する時期も終わりになる頃だったし、値段が高かった事もあり、取り敢えず2つだけしか購入していなかった。まさかこの時期に新型インフルエンザが自分の住む地元で大流行するとは予想だにしていなかったので、18日の通院日に買い足そうと思って薬局に聞いてみたが、N-95(※)も含めて売り切れてしまっていた。
※N-95サージカルマスク

 そこで、新型インフルエンザの罹患者がこのままもっと急増する様なら、このN-95マスクをしようと思っていたのだが、思っていたほど増えなかったので、2つしかないN-95は使わずに、違う種類のマスクを3枚重ねにして使って様子を見る事にしていると先生に説明した。外気に直接触れる一番外側のは一番安物のマスクにして、それは使い捨てにする様にし、内側のグレードの高いマスクは数日使い回しするつもりで3枚重ねにしていると話すと、「一度使ったマスクの表と裏を日光浴させるとウィルスは死んでしまうので、何回か使えますよ。日光浴させるのが無理だったら、4日間程放置しておいてもウィルスは死んでしまうので大丈夫です。」と意外な方法を教えて下さった。もちろん清潔な場所での日光浴・或いは放置するという意味だが。

 私はとっさに、「ウィルスって、乾燥に強かったんじゃないですか?」と質問して、すぐに自分の勘違いに気が付いたが、口に出してしまったので間に合わない。「ウィルスは細胞の中で増殖するので、人間に取り付かないと、生きていけませんよ。ま、マスクを放置していても、そこでしばらくは生きているでしょうが、4日は生きていないでしょうから。。。」と先生は丁寧に説明して下さる。ちょっと恥ずかしい質問をしてしまった。。。

 しかし、「マスクは毎日新しいものを使って下さい」と言われるかと思っていたお医者さんから、こんな方法を教えて貰えるとは、ちょっと驚きである。

090602追記: 秋口から始まるかもしれない、新型インフルエンザ第二波の予防(prevention)は、マスク等の自己防衛以外に何かあるかも訊いてみた。

 自分は現在、免疫抑制剤を服用中で、今年中にゼロに出来ない状態である。そんな状態でインフルエンザ予防接種を受けても、免疫抑制剤の影響で、その効き目が余り期待出来ないと言われている。それでも免疫抑制剤の量は少なくなってきているので、予防接種(protective inoculation;prophylactic inoculation;prophylactic vaccination)を受けないよりは受けた方がましかもしれない、と主治医から昨秋言われたが、結局、去年は受けなかった。

 この先生もそう言われるかなと思ったのだが、「タミフルを飲む事ですね」と言われた。タミフル(Tamiflu)はインフルエンザに罹ってしまった人が飲むものかと思っていたので、予防的に飲んでも大丈夫なのかと訊いてみると、予防的効果もあるのだそうだ。

 インフルエンザウィルスはヒトの細胞に取り付いて悪さを起こす。ただ、やみくもに取り付くのではなく、取り付く事の出来るある一定の形があるそうで、細胞表面に取り付ける形と同じ所を見つけてくっ付くのだそうだ。例えばウィルスの触手の形が凸の形だったとしたら、ウィルスは自分の触手の形にフィットする凹型の所を細胞表面から見つけてくっ付くのである(※ウィルスに触手がある訳ではないが、例えでこう表現している)。タミフルは、ある意味、そのウィルスが取り付く細胞の部位に先にくっ付いて蓋をしてしまい、ウィルスが取り付ける所を無くしてしまう事によって、ウィルスが悪さを起こせない様にしているのだそうだ。その為、予防的に飲んでも効果があるというのだそうだ。

 秋に流行の兆しが見え始めてからでも間に合うかと思い、予防的な意味でタミフルを処方して貰えるのかどうかまでは、先生に訊かなかったが、余り記憶力が良くないので、ここに参考事項として書き留めておく。

2009-05-28

2009/05/18 (月) 通院記録2 前回(4/20)の蛋白分画の結果

 前回の蛋白分画(protein demarcation)の結果についても訊いてみた。蛋白分画の検査を始めてから先月で3回目であるが、1回目、2回目、今回とそんなに大きく値が動いている訳ではない。先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。

 プリントされたグラフには、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントが今回も印字されており、グラフにもγの辺りの山に▼マークがついている(写真)。この▼マークの位置は、山のやや左側だったり、右側だったり、微妙に付く場所が違っている。各山の大きさ等も、目を凝らして詳しく見ると、毎回ちょっとずつ違っていると言えなくもないが、全体として、大きな変化はない。

 先生に、「このバンドというのは、そのうちに消えてしまう事もあるんですか?」(検査結果から消失する事があるかという意味)と訊いてみる。「消えてしまう事もあります」との答えを貰ったが、何か治療を開始する訳でも何でもない。

 この病院では、蛋白分画検査は、鉄関連の検査(Fe、UIBC、フェリチン)や免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)の検査(Ig-A、Ig-G、Ig-M)と同様、月に1回と決められている検査である。先生は、「来月はフェリチンやIg-Gの検査は必要ないでしょう……毎月しなくてもいいでしょう……」といって、来月の血液検査項目から削除されておられた様だが、「毎月調べましょう」との言葉通り、この蛋白分画検査はしっかりと来月も入っている。先月(4/20)の検査値はγグロブリン分画のみが基準値外で少し高く、しかも前回(3/09)、前々回(2/16)よりも基準値に近付いて来ているのに、「また数ヶ月後に再検査」、と簡単に考える訳にはいかない部類の検査なのかもしれない。

 今日の結果は、また次回通院時に教えて貰う事となる。蛋白分画検査。。。これも経過観察の項目の常連になった様だ。

【蛋白分画の結果】2009/04/20:
・ ALB分画(画像アリ) 61.2% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.5% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.2% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.2% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 22.9% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.6 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
Ig-A 76.0(低)、Ig-G 1749(基準値)、Ig-M 80.8(基準値)
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-05-25

2009/05/18 (月) 通院記録1

 この1ケ月の体調は、概ねいつも通り。血圧(blood pressure)の高い方は80台、低い方は50台、相変わらず低血圧(hypotension)気味だ。脈(pulse)も60前後、体温(body temperature)は僅かながら徐々に高くなってきている気もするが平熱(normal temperature)を維持している。

 頸・腰・指の関節痛(arthralgia)、のどや背中の痛み、軽い頭痛(headache)、だるい・しんどいは毎日で、朝の起床時が特にきつい。頭痛(headache)は今年初め頃からなのだが、朝はたいていが軽い頭痛、これが1日ゆるく続く時もあれば、しばらく経つと殆んど気にならない程度になる日も多い。背中の痛みというのは左右の堅甲骨を挟む高さ位の所が痛み、3月中旬頃からは毎日の様に感じ、痛みは1日持続している。膏薬(plaster)が良く効くので貼りたい所だが、背中の痛い所に自分で膏薬を貼るのは容易でないので、諦めている。膏薬を貼り続けていた頸は、最近かぶれてきてしまって少し困っている。だるい・しんどいは、3月中旬の社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)が堪えているのか、辛さが増している。リハビリは目下週3日だが、帰りの電車の中で既にバテバテのへとへとで、帰宅後は夕食を採りながら瞬間気を失って、居眠りしている時もある。もっとも、この疲れや痛みが原因で顔色が悪くなる訳でもないので、私が非常にグロッキー(groggy)である事等、周りの人には全然気付かれていないと思うが。。。

 上記の他に肘や手足、臀部の痛みがしばしばあるが、一度だけ、朝起きた時、左肘や手が完全に固まっていた事があり、ビックリしてしまった日がある(5月4日)。どうしてもいつもの様に動かず、仕方がないので、右手で左腕を持ち上げたり伸ばしたり…『痛たたた……』と呻きながらほぐしたが、そんな症状は、その1日だけなので、前日に台所のガスレンジの換気扇を掃除したせいなのだろうか等とも考えているが。。。

 のどや鼻の奥に痰(sputum)が絡むのも毎日である。嚥下違和感、むせるは時々起こり、膿栓(Tonsillolith;tonsillar crypt)も未だ時々小さなのが出てくる。口臭(halitosis)がしているのではないかと少し不安。それとは別に、以前は右耳だった耳鳴り(ear noises)が、左耳でする事がちょっとだけあった(2回)。何とも変なめまい(vertigo;dizziness;giddiness)もまた1度だけあった(今回も、1階へ郵便を見に行ってエレベータで戻って玄関を入った時に数秒だけ起こった)。

 社会復帰へ向けてのリハビリ開始後に何度も苦しめられたきついこむら返りは、起こる頻度が少しだけ減ったが、手足の攣りやこむら返り(twist、leg cramp)はほぼ毎日起こっている。きついこむら返りはしばらくは頻繁に起こるだろうと覚悟していたので、こういう想定外の現象は歓迎である。今後も減っていって欲しいものである。

 日本での新型インフルエンザ(influenza)感染者数が経時的に増加し続けているが、自分のいつもの体調というものは、風邪(cold)の症状にかぶる所も多いので、心当たりも気になる症状もある訳ではないが、念の為に5/16~17の2日間、ロキソニン(Loxonin)の服用を我慢して、発熱(pyrexia、fever)していないかを確かめた。万が一にでも感染(infection)していて、自分がK都への感染源になってしまうのを避ける為だ。ずっと平熱なので、通院しても大丈夫だと判断したが、潜伏期(incubation period;latent period)を考えるとまだ完全に感染していないとは断言出来ない。逆に、不特定多数の病人が集まる病院へ行くのは、この時期、いつも以上に感染のリスク(risk)がある位であるが、免疫抑制剤(immunosuppressant)等、毎日飲まなければならない薬があるので、通院しなければならない。幸い、いつも車でK戸からK都迄通院しており、公共交通機関(電車等)を利用するリスクは回避出来ているという点では安心である。

 マスク(mask)は現在も、外出時は勿論の事、郵便を取りに1階へ降りて行くという短い時間も、まだベランダで植物に水をあげる時も、必ず着用する様にしているが、今回は以前から用意しておいたグレードの高いマスクを着用して通院する事にした。しかし、このマスクに関しては手持ちが僅かである。いつもは違う種類のマスクを2枚重ねして、数日使用しているが、新型インフルエンザ拡大の勢いが激しい気配で、マスクの売り切れ続出というニュースを聞き、一番外側のマスクはすぐに使い捨てにする様にと、3枚重ねにした。もちろん、一番外側のマスクは一番安物にしたが。。。

 順番が来て診察室に入ると、開口一番「マスクが凄いですね」と先生。いつも2枚重ねをしているのを知っておられる先生、3枚重ねにもすぐ気付かれた様だ。いつもの様に「体の具合はどうでしたか?」と訊かれ、体調の報告が始まる。左腕が固まってしまった話しに関しては、例によって様子を見る事に。きついこむら返りが少し減った事については、「それは良かったですね」と言いながら、先生はPCに順に記録されていかれる。

 「土・日とロキソニンを我慢して…」と話し始めた時、先生は「やれば(ロキソニン服用を)我慢出来るじゃない!」と言われ、俄かにキーボードに入力するキーの音が激しくなった。ロキソニンを減らされたり中止されたら堪らないと、止めた理由を口早に説明し、あくまでも臨時的だと強調した。何も今回に限らず、時々我慢して発熱していないかを確かめているとも付け加える。

 その他、特に大きな変化が無かった事を確認されてから、先生は今日の血液検査結果の話に移られる。肝機能(liver function)検査値は変化無しというか、GOT(AST)とGPT(ALT)は各々+1ずつ増えていた。「動きませんねぇ」と先生。「ウルソ(Urso) (肝臓を守る為にと処方された)も続けているのに、どうして下がらないかなぁ」と心配そうに言われながら、それでも、このままこれ位の値で動かない状態が続く様なら、免疫抑制剤(immunosuppressant)の減量を開始するつもりであるとも言われる。減量する量は「前回の様に今の量(50mg/日)の半量にするのではなく、徐々に減らしていくのですよね」と、念を押して訊ねてみると(※25mg/日に減らすと肝機能検査値が悪化してしまう現象が、過去2回あった)、その予定だそうだ。先生に訊かれた訳ではないが、今回も「今日までにお酒を飲んだ日は前回通院日の4/20と5/2の2回で、今月も今日は診察日なので(いつもの様に)飲んで、5/27も集まりがあって飲む予定ですが」と話したが、外へ出る様になったのだから、飲む機会が増えるのは仕方がないという感じの事をぼやかれたが、それを特にカルテ(Karte;patient charts)に書かれている(記録している)風ではなかった(??)。

 肝機能検査値が下がりきらない(基準値内にならない)件で、「サイトメガロウィルス(cytomegalovirus;CMV)に感染(infection)しているという可能性はないですか?」と訊いてみると、その可能性はまず無いとの事。先生は「B型とかC型肝炎(hepatitis)の検査をもう一度してみた方がいいかなぁ」と言われながら、その検査を前回いつしたか、記録を見直される。結局、前回のB型肝炎・C型肝炎の検査から1年半も経っている事、退院後輸血(blood transfusion)は一度もしていないという事から、これらの検査は見送られた。B型肝炎については、かつて陽性(positive)だったという話を聞いているが、その後、陰性(negative)となっている。これに関して、また陽性となる事はないかと訊いてみたが、これに関しても、その可能性はないそうだ。

 これで丸3ヶ月、動かない。微妙にじりっと上がっている様な気もする。漠然と、『また肝機能検査値が上がってくるのではないか』という悪い予感が少ししている。時間はかかっても、あと3ヶ月は減薬せずにこのまま様子を見て欲しいと、心の中で考える。そんな予感等、取り越し苦労の、思い過ごしであります様に、とも思っているが……

 今流行っている新型インフルエンザ(influenza)についても訊いてみる。電車を3月中旬からのリハビリ(rehabilitation)開始で利用しているが、移動は自家用車に変更した方がいいかと先生に尋ねると、何とも言えないとの事なので、「感染する時は、する、ですかね?」と、質問とも何ともつかない言葉を先生に返したが、どう判断すれば良いか、これは今も悩みどころである。

 前回の通院からバクトラミン(Bactramin)の処方(prescription)が中止されたが、これは中止続行で、あとは変更無し。また来月まで様子を見る事となる。ま、鉄関連(Fe、UIBC、フェリチン)の検査値がそれぞれ更に正常値に近づいてきているので、良しとしよう。

【血液検査の結果】 2009/05/18:
WBC(白血球数) 4.8、HGB(ヘモグロビン) 12.5、PLT(血小板数) 181、
Neutrophil(好中球) 38%、Lymphocyte(リンパ球) 43%、Monocyte(単球) 11%、 Eosinophil(好酸球) 7%、Basophil(好塩基球) 1%
GOT(AST) 47(高)、GPT(ALT) 42(高)、γ-GTP 26、LDH 208、AMY 133(高)、T-cho 243(高) [140-220mg/dl]、TG 117 [34-173mg/dl]、
Fe 176(高) [40~148]、UIBC 106(低) [129~316]、フェリチン 313.3(高) [150未満]、 
※私の場合、Feとフェリチンは基準値より高い程、またUIBCは基準値より低い程、悪い事を示す。[ ]内は私の性別・年齢での基準値。
Ig-A 76.0(低)、Ig-G 1749(高)、Ig-M 80.8(基準値)

2009-05-23

2009/05/23 (土) バクタとバクトラミンに追記

 薬の項目中で、以下のバクタとバクトラミンに少々追記をした。
☆バクタ錠について』、『☆バクトラミン錠 (Bactramin)について

2009-05-17

2009/05/17 (日) 新型インフルエンザの相談窓口

 どうやら、日本では水面下で新型インフルエンザ(influenza)のパンデミック(pandemic)が始まっている様である。色々不安な方も多いだろう。「どこへ相談したら良いか?」、「専用の窓口の電話番号は?」という人も多いと思うので、専用窓口の一覧があるページをここに載せておく。特に発熱(pyrexia、fever)のある人は、いきなり病院へ行くのではなく、日本でのパンデミックを出来るだけ防ぐ為にも、先ずは電話で相談されたい。

厚生労働省による電話相談窓口
* 電話番号:03-3501-9031
同じく厚生労働省
都道府県による新型インフルエンザ相談窓口(2009年4月30日現在)

関西3大都市圏の専用窓口(24時間対応)を抜き書きしておくと、
・ 京都府専用窓口
Ø Tel:075-414-4726
Ø Fax:075-414-5922
Ø Email:shinflu@pref.kyoto.lg.jp
・ 京都府新型インフルエンザ対策本部(〒602-8570京都市上京区下立売通新町西入)
Ø TEL: 075-414-5925
・ 京都市専用窓口
Ø 075-222-3421

・ 大阪府専用窓口
Ø Tel:06-6944-6791
Ø Fax:06-6944-6602

・ 兵庫県疾病対策室
Ø Tel:078-362-3226
Ø Fax:078-362-9474
※兵庫県在住住所別相談窓口の詳細は右記『相談窓口』をクリック。

・大阪の外国人の相談窓口(※Foreign Language)は以下の通り(但し、ここは24時間対応ではない)。
Ø Tel: 06-6943-8530 (※Foreign Language、外国人専用)
Ø Time: 9:00-17:45

 昨日迄の新型インフルエンザ罹患者数については前回の記事『2009/05/16 (土) パンデミックはいつか?』にまとめたので、よろしければ参考にされたい。

2009-05-16

2009/05/16 (土) パンデミック宣言はいつか?

 前回、「パンデミック」という題名で書いた続きという訳ではないのだが、もう少しこの話題を。

 とうとう日本国内で、新型インフルエンザのヒト・ヒト感染が確認されたとのニュースが流れた。昨日深夜、感染疑いの高校生が出たというニュースが確定となった。国内初の感染者はカナダ帰りの大阪の高校生だったが、今回は渡航歴の無い高校生だという。なんでも5/12夕方には、A型陽性反応が出たこの患者の検体の詳細検査依頼が来ていたのに、検査機関は諸々の事情ですぐに検査しなかったそうで、5/15夜になってようやく検査して判明したという。更に、5/11には既に幾つかの高校でA型インフルエンザが流行している事を把握していた神戸の医師会ですら、まさかそれが新型とは思っていなかったという。もちろん、その地域で流行しているインフルエンザ(influenza)の全部が全部、新型という訳ではないだろうが。。。

 今回の結果を受けて近隣の地域に休校措置や要請が出されたと報道されている(お昼のニュース)が、実は自分は今、この地域内に住んでいる。今年3月中旬から社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)を開始しているので、電車にもよく乗っている。出来れば今回の患者が出た高校のメイン通学路線でない事を願って調べてみると、どうやら違う様だったので、取り敢えずはほっとしているが、インフルエンザ流行の時期を避け、3月中旬から復帰リハビリを開始する事にしたのに、世の中、うまくいかないものだ。また、このウィルス(virus)の潜伏期間(incubation period;latent period)から考えると、不特定多数の感染(infection)はもう避けられないかもしれない。未だ免疫抑制剤(immunosuppressant)を服用している為、感染しやすいから注意しなさいと先生から言われている自分としては、今後のニュースに注意しながら、慎重に行動していくしかないだろうと思っている。後は運に任せるだけかもしれない??

 さて、今回はネットでこの新型インフルエンザの感染者数はどの様に増えているかを調べてみた。簡単にまとめると、次の様になる。
・ 3/18-4/23:メキシコで発生・感染者増加。60人位。
・ 4/24:メキシコ以外で人から人への感染(ヒト・ヒト感染)確認。
・ 4/27:WHO(World Health Organization:世界保健機構)が新型インフルエンザ発生宣言、警戒レベルを【フェーズ4】と発表。
・ 4/30:WHO、警戒レベルを【フェーズ5】に引き上げる。※フェーズ(phase)は最大が6で、6になるとパンデミック(pandemic)という事になる。
・ 5/1:全世界での感染者報告数、約260人。
・ 5/4:感染者報告数、約1,000人、感染国数20。
・ 5/5:同、約1,500人、21カ国。
・ 5/6:同、約2,000人、23カ国。
・ 5/7:同、約2,500人、26カ国。
・ 5/8:同、約3,000人。※アメリカで感染者数1日で倍増。
・ 5/9:同、約3,400人、29カ国。※日本で渡航帰りの初の感染者確認。
・5/10:同、約4,000人、30カ国。
・5/11:同、約4,600人、31カ国。
・5/12:同、約5,200人、32カ国。
・5/13:同、約5,900人、34カ国。
・5/14:同、約6,400人、35カ国。
・5/15:同、約7,700人、36カ国。
・5/16:同、約8,400人、39カ国。死者数はメキシコの66人を含めて73人。※日本で渡航歴の無い初のヒト・ヒト感染者確認(この患者は5/11には既に症状が現われている)。
※日付は報告された日(多分日本時間)で、その時点の発症者数ではない。
※感染国数は正確には『感染した国と地域数』

 これらをグラフにしてみたが、増加は思ったよりは急激ではない様にも見える(今のところ、一見、右上がり一直線という感じ)。しかし、感染国等も日々増加し、それに連れて感染者数も増加しているので、検査体制も軌道に乗ってくれば、感染者数ももっと増加すると思う。詳しく見ると、5/4~5/10迄は1日に500人位の割合で、5/11~5/14迄は日に600人位、5/15~5/16の2日間は平均して日に1,000人の割合で世界的に増えている。少しずつ、感染するヒトの割合が増えている気配である。きっとこの増え方が指数関数的に増加(exponential growth)し始めたら、パンデミックというのだろうと思う。但し北半球に関していうのなら、これから夏に向け、インフルエンザウィルスの活動が低下するだろうから、パンデミックはすぐには起こらないだろう、等という見解もある。

 さて、折角グラフを作成したので、ちょっと色々いじってみて、勝手に『いつパンデミックとなるか』を推測してみる。何の根拠もないのだが、これから10日間以内に世界中の感染者数が3万人に達したら、WHOもパンデミックを宣言するのではないだろうか……? なぁ~んて、人ごとの様な事を書いていたら、ニュースではどんどん「感染がもっと広がっている可能性」という報道が増えている。さて、今後どうなるのだろうか?

 今日の自分はというと、念の為に、痛み止め(painkiller)のロキソニン(Loxonin)服用を朝から我慢して、発熱(pyrexia、fever)が無いかを確認している。明日迄我慢してみるつもりだが、目下発熱はしていない。今回に限らず、時々痛み止め服用を我慢して発熱有無確認をしているのだが、何故かというと、風邪(cold)・流感(influenza)に限らず肺炎(pneumonia)等に罹っていたとしても、痛み止めとして処方(prescription)されているロキソニンには解熱(pyretolysis)作用もある為、服用しているとその兆候である発熱を見逃してしまう危険性があるからだ。インフルエンザウィルスには潜伏期間があるので、現時点で大丈夫だからと言って、絶対に感染していないと断言出来る訳ではないのだが、来週の月曜は通院日、多くの人が集まる大病院へ行くので、感染が確認された地域から通院する自分なりの精一杯のエチケットのつもりである。 ※万が一、微妙にでも発熱が認められたら、通院も含めどうしたら良いか主治医にメールか電話で相談してみるつもりである。

 最後に、今回参考にした記事の一つを以下に載せておく(毎日新聞)。皆さんも感染にはくれぐれもご注意下さい。
~~~~~~~~

新型インフル:初の国内感染確認 神戸市の高校生
2009年5月16日 10時17分 更新:5月16日 13時32分
厚生労働省は16日、新型インフルエンザ感染が疑われていた神戸市内の男子高校生について、国立感染症研究所の検査で、感染が確定したと発表した。検疫での水際阻止でない初の国内感染例になった。男子高校生と同じ神戸市内の高校に通う男女2人も、市環境保健研究所が実施した遺伝子検査で、感染の疑い が濃厚と判明。3人に海外渡航歴はなく、国内で人から人への感染が広がっている可能性も高い。厚労省は現地に職員を派遣し、感染ルートの解明を急ぐ。市と周辺自治体は、学校の休校など、まん延防止策を取り始めた。
 神戸市は「今回の新型インフルエンザは、季節性インフルエンザに近い症状で治療薬も有効なので、冷静に対応してほしい」と呼びかけている。
 政府は感染確定を受け、対策本部の会合を開き、国内の行動計画を第1段階(海外発生期)から第2段階(国内発生早期)に移す。 関係者によると、3人が通うのは県立神戸高校(神戸市灘区)。感染が確定した3年生男子(17)と2年生女子(16)、2年生男子(16)で、発症は11~15日。いずれ も市立医療センター中央市民病院へ入院した。
 3年生の男子生徒については、市環境保健研究所が15日に実施した検査で新型感染の結果が出たため、市は16日未明に厚労省に「感染を否定できない事例」として届け出た。この生徒はバレーボール部に所属。部内ではインフルエンザがはやっており、他にも体調不良を訴えている生徒がいるという。
 この検査結果を受けて市が調査したところ、さらに2人の感染疑いが見つかった。2年生の女子生徒は、12日に38度の熱が出て15日から入院中だが、ほぼ回復している。2年生の男子生徒は15日夕に39度まで熱が上がり、リレンザを投与された。16日未明から入院している。
 さらに、同じ神戸高校に通う生徒17人が体調が悪いと訴えているといい、同市は外出禁止を要請した。集団感染の疑いもあるため、高校は16日朝から登校禁止の措置も取った。
 神戸市医師会の川島龍一会長によると、12日夜、医師会の新型インフルエンザ会議で「A型インフルエンザが四つくらいの高校ではやっている」との情報があった。医師会のこの会議には市の予防衛生課長も出席していたが、新型ではないと思ったため、環境保健研究所への報告はしなかったという。
 3人のうち3年の男子生徒の検体が同研究所に届いたのは12日午後5時前だったが、別の検体も届いたため、検査を途中で中断。13、14日はノロウイルスの食中毒の検査をし、14日夕にはさらに別の新型インフルエンザが疑われる検体が届いたため、男子生徒の検査が15日夜まで遅れる結果となった。
 ◇神戸まつりも対象区で中止
 神戸市は16日午前7時から新型インフルエンザ対策本部会議を開催。感染研の結果を待たず、国の行動計画の第2段階(国内発生早期)に相当する独自の対策を決定した。
 対策本部の決定事項によると、同市の東灘・灘・中央の3区の市立学校全75校を22日まで休校する。対象は幼稚園、小・中学、高校、特別支援学校で、修学旅行は延期する。また、区内の県立学校や私立学校・大学、同じ学区内に学校がある芦屋市にも休校を要請。保育所や高齢者通所・介護施設などには休 校園、休業を要請する。
 16、17両日に予定されていた市の名物イベント「神戸まつり」も、休校対象区内の16日の催しを中止、17日はメーンイベントの「おまつりパレード」など、すべての行事を中止する。市の公共施設については、入り口で衛生管理を呼び掛けた上で開館するという。
 矢田立郎市長は「的確かつ迅速に対応することで、感染の拡大が起こらないようにしたい。情報を共有して、総力を挙げて取り組む」と指示した。
 ◇冷静に対応を 症状は「季節性」程度
 元世界保健機関鳥インフルエンザ薬物治療ガイドライン委員会委員 菅谷憲夫・けいゆう病院小児科部長の話 神戸ではおそらくまん延し始めた段階で、周囲にも発症者がいるはず。感染源、感染ルートは分からないが、全国各地に同程度の感染者がいると考えていい。
 しかし、患者の症状はあくまで季節性インフルエンザ程度のため、個人は絶対冷静に対応してほしい。そうしなければ偏見や隔離を避けるため、発症しても隠すようになってしまう。
 感染が確定すると、現在の国の行動計画では、診断した医者も含めて隔離されたり、病院が閉鎖されたりしてしまう。今回の症状程度では、そこまでする必要はない。過剰な対策は、発見を遅らせたり、拡大させる原因になりかねない。
 また、健康な人が感染を恐れて家に閉じこもる必要はない。だが糖尿病など別な病気を持っている人が重症化する例はあり、基礎疾患をもっている人は注意してほしい。
 今回の感染発覚は水際対策では完全に防ぎきれないという証拠だ。今後は水際対策より、早期の治療、診断を進めなければならない。

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2009-05-10

2009/05/10 (日) パンデミック

 パンデミック(pandemic)とは日本語で『感染爆発』と訳す。意味は『感染症が世界的に大流行』する事だそうだ。今、巷(ちまた)に豚インフルエンザがこの世界的大流行寸前に迄来ている様だが、パンデミックは、インフルエンザ(influenza)に限らず、どんな感染症(infection)でも、世界的に大流行すれば全てパンデミックという事になる。

 さて、この豚インフルエンザ、日本人にも初の感染者が出たとニュースで繰り返されている。それ以前からも、疑わしい人は詳しい検査で豚インフルエンザでないと確定する迄、隔離(isolation)するという、水際対策が採られている。これら日々のニュースを聞いていて、豚インフルエンザでなかった人はそれで良いのだが、「何何型インフルエンザであった」という報道を聞くと、それ以外の通常のインフルエンザに罹っている人がこんな季節でも意外と多い事に内心驚いている(おまけに、季節性インフルエンザが原因の死亡者数も多い時で年間1万人もいるという)。未だ感染に注意しなければならない自分としては、季節に惑わされる事なく、常に注意しておいた方が無難だと思ってしまう。その一方で、簡易検査で急遽隔離された人達の気分は心身ともに大変だろうなと推察する。

 かつて自分が入院していた時、一度だけMRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)検査に引っ掛かってしまった事がある。MRSAは院内感染(hospital infection)で非常に有名な菌であったが、先生の説明によると「陽性(positive)なので保菌者(carrier)ではあるが、発症はしていない状態」との事だった。しかし、陽性と判明した次の瞬間から、院内でセミ隔離扱いを受ける事となった。

 体温計は入院患者一人に付き一つ専用にあったので問題はなかったが、日に3回ある血圧測定では、いつの間にか私専用の測定器が部屋の片隅に置かれていた。私が偶然触れてしまった器具(共用の物品)等に関しても、ナースは私に気付かれない様にササっと消毒綿で拭いたりするのも何度も見かけた。配膳後の食器の引き取りも別に取り扱っている気配であった。ナースも私の担当医も、私の部屋に入る前後の手等の消毒は、それまでちゃちゃっと済ませていた人も丁寧に慎重に行なう様になった。他にも色々あったのだが、その時はトイレ付の個室だったので、ナース達も私への対応が比較的楽だったのではないだろうかと、個人的には考えている。

 MRSA院内感染で死者のニュースも良く聞いていたので、病院側が院内感染予防に最大限の注意を払っている事は頭では分かっていたつもりだが、発症していなかったせいか、『何かの間違い(検査の間違い)ではないのだろうか?』『ここまでしなくても……』と、なんだか自分自身が“ばい菌扱い”されている様で、いい気はしなかった。
※その時の記録参照:『2006-07-21 (金) Aコース(3回目) 17日目 MRSA陽性?

 化学療法(chemotherapy)の長期入院で、感染予防をずっと教育されて、こまめな手洗い・うがい、なんでも消毒、消毒(disinfection)といった環境(患者だけでなく、患者に接する人にも徹底する様な環境だった)に慣れてきていた自分でさえ、このセミ隔離状態に戸惑ってしまったのに、今回の豚インフルエンザの流行で、健常者がいきなり完全隔離状態となったニュースを聞くと、なんだか自分が緊急入院を余儀なくされ、いっぺんにそれまでの生活(習慣)が激変してしまったあの時の様な、そんな衝撃を受けているのではないだろうかと、考えてしまう。
※これは最近秘かに話題になっている肺結核(pulmonary tuberculosis)と判明した人も、ある意味、似た状況にいるかもしれない。

  豚インフルエンザでなかった人も、陽性だった人も、結核の人も、早く回復して、元気に通常の生活に戻られる事を祈ります。

2009-05-05

2009/05/05 (火・祝) ベランダは花盛り

 この春は、家から持ってきた牡丹がまた咲いてくれた(写真)。今年は1輪だけだったが、咲くと大輪になるのでとっても見ごたえがあった。母が育てていたシンビジウムの蘭も、今年はあまり花芽が付いてくれなかったが、蘭は咲いてくれると開花期間がとても長いので、ずっと楽しませて貰っている(写真)。色んな思い出がある花々だ。

 ただ、一番持ってきたかった植物である藤が、根付いてくれなかった(枯れてしまったらしい)事が寂しい。藤は紫と白藤の2種類で、かつての我が家の代名詞と言えるほど大木になっていた。私自らが藤棚にのぼり、毎年世話をする様になってからは、降り注ぐかの如く大量の花を咲かせていたので、特に思い入れが深かった。未生や挿し木にしたものを持ってきて、今も水をあげているのだが……

 それらとはまた別に、昨年伯母から貰った柿(庭に生えている柿の実)が余りにもおいしかったので、試しにその種をプランタに植えておいたら、にょきにょきと芽が出てきて、なんだか成長が楽しみだ(写真)。その時、伯母が切り花にしてくれた大輪の菊の花も、それを楽しんだ後、その枝を土に挿し木しておいたら、根付いた様で、立派な菊の茎葉が生えてきている。気が早いが、秋の開花が楽しみだ。また、友人が畑で出来たと言って分けてくれたレモンも、とってもいいレモンだったので、その種を植えておいたら、どうやら芽が出てきている様だ。適当に色んな種を蒔いたりしていたので、まだレモンかどうか自信がないので写真を撮っていないが…… 我が家の庭の植物に、新しい仲間が増えて、なかなか楽しいものだ。

 紫蘭はもうそろそろ終わりに近いが、そんなに世話をしなくても咲いてくれるので、手軽に楽しめる。かつての我が家では地植えだったが、どんどん増えてしまうので結構難儀したものだ。紫蘭は鉢植えで育てるのが丁度いいのかもしれない(写真)。

  父がバーのママさんから貰ってきた紫のバラは今年も可憐な花を咲かせている。我が家に昔からあり、最後の1本となってしまっていた赤い薔薇は、去年殆んど咲いてくれなかったが、今回は剪定時期と方法がうまくいったのか、今年は一杯蕾を付け、今、次々と咲いてくれている。ただ、家で春一番に咲く時は必ず、黒いと言えるほどの深い紅色だったのに、ここで咲くバラは昨年同様、色が明るい。やはり土地が違うせいなのだろうか?

 これら花々の多くは、引っ越し先のベランダで私が世話をし切れずに枯らしてしまったとしても、K都の家と一緒に潰されるよりはまだましだと思って、連れてきた植物達だ。余り思い入れを強くしてもいけないとは思っているのだが、藤が根付いてくれなかった分、この赤いバラが一番古くからある植物になる。植物の寿命を良く知らないので何とも言ええないが、この赤いバラの根元を見ると、かなりお年寄りになっている感じがする(写真)。すごくトゲが痛く、しかもトゲだらけのバラなので、世話が大変なのだが、なんとか増やせないかな、という思いが少しだけあった。

 そこで、昨年末剪定した時、真っ直ぐ長く伸びた枝をそのまま捨てるのが勿体無く感じ、ダメもとで、その薔薇の古株の根元に挿し木しておいてみた。発根剤というものがあったので、切り口にそれをまぶし、葉っぱは少し減らして挿しておいたのだ(写真:古株の近くにある細い枝が挿し木したバラの枝)。普通挿し木というと短めの枝を土に刺すのだと思うのだが、長いまんま挿しておいた。なんと無謀にも1m強という長さをだ。そういう訳で、冬の寒風に曝され、根付いているとは思っていなかったのだが、なんと、この陽気に誘われて、元気に芽が出始めたのを見つけ、一人ベランダで小躍りしてしまった(写真:後ろにあるボタンの葉と重なって見難いかもしれない)。

 それが今、小さな蕾を付けている(写真)。挿し木したバラは先祖返りをしてしまうとかいう話を聞いた事がある様な気がするので、もしかしたら、全然違うバラの花を咲かせるかもしれない。咲くまで、ちょっとドキドキが続きそうだ。

2009-05-04

2009/05/04 (月・祝) 髪の毛は1年に15㎝伸びる?

 抗癌剤(anti-tumor agent)等の影響で体中の毛が抜け落ちてしまうのは、いくら先生やナースから「必ず生えてきますから」と言われても、結構辛いものがある。髪の毛は勿論の事、あらゆる毛が抜けてしまう。そしてまゆ毛、まつ毛等迄もが全て抜け落ちてしまってからは、まともに自分の顔を鏡で見る事は滅多に無かった。まつ毛もない顔は、いくら抜けると聞いていても異星人の如く異様で、自分の顔を見るのが怖い位だった。

 その頃は対面的にも、いつも毛糸の帽子を目深にかぶっていた。これは、見られたくないというのもあるが、自分がこんなにショックを受けているのだから、そんな姿を見せて驚かせない方が、心配して見舞ってくれる人に対してもいいのではないかという思いもあった。その反動という訳ではないが、退院後、未だに髪を切らずに伸ばし続けている。

 さて、前回は、去年の髪の毛の状態をまとめたが、切らずに伸ばしている毛先は、相変わらずくるっくるのままである(写真)。さすがに長くなってきたのでクシで梳かしているが、もつれた毛を無理に抜いてしまう様な事はもうしていない。そのせいか、去年薄くなりかけていた頭頂部分は元に戻ったみたいだ。それに今は、引っ張っても、そう簡単には抜けなくなってきている。それどころか、今は1本を無理に抜こうとしても痛いし、ましてや、10数本まとまって簡単に抜けてしまう事は無くなっている。そんなに毛根が太くなった様には感じないが、しっかり根付いてきてくれているのかもしれない。

 そこで、現在の様子を写真に撮ってみたので、完全に抜けてから2年半経つと、どの位伸びるかの参考として載せておく

 髪の毛のカールした部分を伸ばして、その長さをはかると、30cmから、長いもので36.5cm位ある。『2008/02/18』の記録で、1ケ月に1.25cm位伸びるみたいだと書いているが、自分の場合は現在もその調子で伸びている計算になる。

 全体写真は、現在髪を下ろした時の長さの参考として写したものだ。これを撮影するにあたって、髪の毛をまんべんなく梳かし、均等にどこにも分け目ない状態で写そうと思った。しかし、写真を見ても分かると思うのだが、顔に当たる部分、即ち顔全面(額より上の部分)の髪の毛の伸び方が遅い様な気がする。
※ 前髪は余りカールしている様には見えないが、洗髪後等の濡れた状態では、くるっとカーブしている。
※顔が隠れてくれないので、この写真では、マスクを2枚重ねで目の所にも装着して撮っている。

 もう一度断っておくが、抗癌剤と放射線(radiation)治療で完全に脱毛(alopecia)してしまってから今日に至る迄、生えてきた髪の毛を一度も切った事が無い。同じ速度で伸びたのならば、もう少し顔の部分を髪の毛が覆っても良さそうと感じてしまう。試しにものさしを当てて測ってみたが、額の生え際辺りの髪の毛が例えば短めの30cmの長さだったとしても、顎の下まで伸びていてもいい筈なのだが、何度梳き直してみても、写真の様な状態にしかならない。同じ頭髪と言っても、その伸び方にはどうやら差があるらしい。もっとも個人差もあるだろうから、全ての人に当て嵌まるのかどうかは不明だが。。。

 髪の毛が全部抜けてしまっていなければ、こんな変な事に気がつかなかっただろうが、実に興味深い現象だ。。。なんちゃって?!

2009-05-03

2009/04/29 (水・祝) 2008年髪の毛の状態

 去年書きかけの文章を見つけた。髪の毛の状態についてだ。それに少し手を加え、昨年の様子として載せておこうと思う。これを書いた時点では、完全に髪の毛が抜け落ちてしまってから1年半位経った頃である。その時の状態はというと……

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 自分はもともとストレートヘアーではない。しかし、抗癌剤(anti-tumor agent)の影響なのか、一旦すっかり抜けてしまった後に生えてきた髪の毛は、天然パーマ(naturally curly hair)のくるっくるで、伸びるにつれ、鳥の巣の様になって、手に負えない位だった(髪関連の当ブログ内参考ページ:[2007/07/17]、[2008/01/17]、[2008/02/18])。以降、一度も散髪をしないで伸ばし続けているが、現在(2008年5月頃)はどうなったかというと、最近生えてきた髪の毛は、ようやく薬の影響が抜けてきたのか、かなり真っ直ぐになってきている。

 それでも、毛先から半分以上は、何ヶ月経っても(人工的にパーマを当てた訳ではないからか)、くるっくるの天パのままである。風呂上がりで、髪が濡れた状態だと、面白い位にくるくる巻いてくる。この濡れた状態の巻き具合が一日中保っていてくれるのなら、案外、ヘアスタイルも決まるんじゃないかと思ったりしているのだが。。。 今は小房に分けて三つ編みにしているが、毛先のカールが大きいせいか、編み終わりの毛先をゴムで止めなくても、余りほどける事が無く、三つ編み状態が保たれるので、カーリーヘアーも意外と便利だなぁ、と妙に感心してしまったりしている。

 退院後の髪の毛は、以前よりも細くなった気がするし、力(りき)が無い。この天パの髪の毛が生えてきて以来、ずっと手ぐしのみで、滅多にクシを使う事はない。クシで梳かすと天パの髪一本一本がほぐれて、却ってボーボーのヘアスタイルになってしまうからだ。しかし、長くなってきてからは、カールしている部分がとてももつれ易くなり、指で毛を梳いている時に引っ掛かって、髪の毛が‘ズッ’と抜けたりする。

 この抜け方が結構凄い。そんなに力を入れなくても、クイッと引くと、まとまって10本以上簡単に、さほど痛みも感じないで抜けてしまう事もしばしばだ。抜けた毛を見て思ったのだが、毛根も、か細くなってしまっている。この事も、簡単に抜けてしまう原因の一つであろうか。 一回で抜ける髪の一例(多く抜けた時の例)を写真に撮ったので載せておく(08/05/21撮影)。この写真でも、毛根は弱々しく、昔と比べて細くなっている。

 入院前は、平均よりは髪の毛が多い方と言われ、夏も自分の毛の量で頭が暑くなる位だった。また、毛が生えてきた当初は、天パで鳥の巣ヘアになっており、非常なボリュームに見えていたので、毛が10本単位で抜けても余り気にしていなかった。ところが最近、頭頂が非常に儚く(はかなく)なっている事に初めて気付き、かなりショックを受けた。一本一本の髪の毛が細くなった上に、もつれた毛も指に引っ掛かればクイッ、クイッと引き抜いてしまう、という事を繰り返していたので、薄くなるのも無理はないのだが、油断していた。。。

 それ以後、髪の毛を梳く時は(未だに指で梳いているが)、もつれ髪を無理して引っ張ったりしない様に、丁寧に優しく梳いている。髪が、そのうち以前の様に、太くふさふさになるのか、ずっとこのままなのか、それこそ『カミのみぞ知る』なのかもしれない?!
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 ここ迄が、昨年書きかけだった文章である。もう少し写真を追加しておく。

 昨年(2008年)8月時点でもまだ、もつれた髪の毛をクイッと引くと大量に簡単に抜けている(写真は08/08/14撮影)。同8月末時点(2008年)での、髪の毛がどのように巻いているか(顔を横にして髪の毛を垂らした状態)と、全体にどれ位の長さになっているか(巻いているのでまだ肩にかかる位の長さ)を撮影したものを載せておく。

 さて、2009年になった現在はどうなっているのか……、それは次回、また写真付きで紹介しようと思う。