2009-06-30

2009/06/22 (月) 通院記録2 前回(5/18)の蛋白分画の結果

 前回で4回目になる、5月18日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。相変わらず、グラフに大きな変化は無く、ノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も大体同じで、γの辺りの山に付いている。そしてお決まりの様に、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントがある(写真)。

 先生は「また出ていますね…、やっぱりあるのかなぁ~」と、患者にとってはどう理解したらいいのかさっぱり分からない、漠然とした言葉を呟かれる。

 蛋白分画の検査結果は、γグロブリン分画だけはいつも基準値よりやや高めの値だが、その他の分画は、これまたいつも、基準値内かどれかがやや外れる程度の値なのだが、何故か【βγ-グロブリン位にバンドが見られます】というコメントが必ず記されている。5月18日の結果もまた同様。

 先生は、(血中の鉄分の量を見る)フェリチン(ferritin)の値も下がってきているのに、なかなか肝機能も正常になりませんね、とも言われ、やおら、今回はどれだけアルコールを飲んだのかと訊かれる。前回の通院日と5/27の2回だと手帳を調べて報告すると、週に1回位飲んでいる感じですかね、と言われるので、もう一度、この5週間は2日間だけ好きなだけ飲んだと伝える。

 「異形リンパ球がちょくちょく出ているのもちょっと気になりますね」とも言われる。「異型リンパ球は最近出ていませんよ」というと、「そうでしたか?」と過去のデータを調べて確認されたが、なんだかすっきりしない、という顔をされておられるので、「確か、異型リンパ球は出ても大して気にしなくても良かったのではないのですか?」と訊いてみると、「そうですね、1%位なら気にしなくてもいい範囲です」と先生(今回も1%)。

 時々この異型リンパ球(atypical lymphocyte)等が出現したり、Poikilocytosis(奇形赤血球症、変形赤血球症)とかが陽性(positive)に出たりする事があるが、私の方からその事を訊かない限り、別段先生から何か言われる事も説明される事も無かった。今回は先生の方から異型リンパ球が出ている事を言われる。先生が気になされるという事は、肝機能検査値がなかなか正常化しない事と、蛋白分画でノッチが出ている事と関連があるかもしれない。

 次回の血液検査には、またフェリチンの検査も加えて、様子を見てみましょうという事になる。蛋白分画は毎月入れる事になったが、この検査は結果が出る迄に丸1日以上かかる検査の為、今日の結果はまた次回通院時に、となる。

【蛋白分画の結果】
2009/05/18:
・ ALB分画(画像アリ) 59.6% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.5% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 7.0% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.3% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 23.6% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.5 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査】

2009-06-28

2009/06/22 (月) 通院記録1 今度は頸に発疹

 この5週間の体調は、おおむねいつも通りではあるが、ちょっと疲労(fatigue)が溜まっている感じだ。血圧(blood pressure)の上の方は82-89又は93-101の間、下は58-69の間が多く、ここ数カ月で全体に少しずつ上昇してきている。発熱(pyrexia、fever)無し。

 ほぼ毎日起こる症状は、だるい・しんどい、のど・頸・背中・腰・指等の関節痛、手足の攣りかこむら返り(twist、leg cramp)のいずれかが時にきつく起こる、軽い頭痛(headache)・喉と鼻の奥に痰の様なものが絡む等である。特に背中がだる痛い日が続いていて辛い(頸も)。また肘と手指全体がきつくこわばる日が増え、全身の関節痛(arthralgia)や筋肉痛(myalgia)の日も増えている。
※ 全体に症状が悪化傾向にあるのは、社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)(月水金)の他に、もっと体力を付ける為にと、6月に入ってから休みの日も体を動かす様にした(主に、ずっと放置していた引っ越し荷物の片づけ)のが一因なのかもしれない。とにかく疲労蓄積がひどいので、月水金以外は出来るだけ体を休めた方がいいのかもしれないと感じ始めている。まだそこまで体力が追い付いていないみたいで、少し情けなくすら感じている。

 その他としては、最近軟便(soft stool)傾向になった為、便を軟らかくする効果があるマグミット錠(Magmitt)の服用を6/16より中止して様子を見ているのだが、改善せず、時に下痢(diarrhea)に近い時もある。6月頃より、ムカムカする日が少し増加している。また、頸後ろにGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)と思われる発疹(exanthema;eruption)が出ているのを6/19に確認する。
※ 頸後ろは膏薬(plaster)の貼り過ぎなのか、かぶれ気味だった為、しばらく貼るのを我慢していたが、余り変わらず。また膏薬を貼っているが、6/19に発疹が増えていると感じたので、デジカメで撮ってみたら、膏薬を貼っていた部分以外にも、うなじの毛の生え際にも出現しているのを確認した(写真は頸後ろのかぶれ跡と左うなじ生え際に新しく出現した発疹部分)。
※ これは昨年夏に急に背腹に出現した発疹(先生にはGVHDだろうと言われた)に似ているので、今回の頸の発疹もGVHDではないかと思った。但し、少し痒い程度で、去年の背腹ほど痒くはない。
※ 昨年の参考記事は08/09/21と08/09/22等。

 改善した所は、最近、膿栓(plug of pus)が出てこなくなった点だろうか。そうそう、前歯中央左上の歯肉にチョンとあった小さな白い点(白板症(leukoplakia)かもしれないと言われていたので少し心配していた)が、ついに消失してくれたのが、少し嬉しい(この歯茎の白い点の話は、もっと大きくなる様だったら報告しようと思っていたので、今迄先生には話していない)。

 さて、診察の順番が来た。今回は、非常に体がしんどく辛い事を切々と訴えてみる。鼻や喉奥に痰が絡む件に関しては、副鼻腔炎(sinusitis)かもしれませんね、と言われる。鼻やのど、ムカムカに、軟便傾向と、全て粘膜系に関連している(良く粘膜系がやられると聞いている)ので、その点を何か言われるかと思ったが、あとに続きは何も無かった。頸の後ろに出来た発疹については「余り出ていませんね」と言われるので、デジカメで撮った写真も見て貰う。去年背腹に出た発疹と同じに思うのだがというと、そうかもしれないが、大した事無いから大丈夫でしょうとの事。

 一通り現在の体調を伝えてから、今日の血液検査の結果を見せて貰った。余りにしんどく辛い日が多いので、もしかして悪化しているかもしれないと思っていたのだが、肝機能検査値は殆んど変化無しであった。低くなったとはいえ、基準値よりはやや高めの状態がずっと続いている事になる。そして横ばいに近いと言っても、GOTがまた+1だけ上昇している。

 実は最近、漠然とだが、このまま またじりじりと増加(肝機能検査値の悪化)が始まるのではないかという悪い予感がして来ている。今日もしGOP(AST)とGPT(ALT)の両方が増加していたら、先生にこの不安を伝えてみようかな、と思っていたのだが、GPTは前回より1だけ減っていたので、やはり気長に様子を見た方がいいのかもしれないと思い、先生に伝えるのは止めにする。

 疲れがひどいので、先生の言われた様に、市販のマルチビタミンをリハビリの月水金と飲んでみているが効かない、アリナミン(Alinamin)の場合はとても良く効くと、暗にアリナミンを処方して貰えないかと伝えてみる。「やはり、少しアルコールが入っているせいじゃないですか?」と先生。何を言われているのか分からず、しばし悩んでしまったが、どうやらドリンク剤の事を言っておられると気付き、「アリナミンF錠です」と私。「ああ、錠剤の方ですか……。いっそのこと薬を止めてしまうという方法もありますが」と先生。「?? 薬を止める?!」「はい、痛み止めを一切止めてしまうんです。やめちゃいましょうか。」ただでさえ最近痛みがひどくなってきているのに、今、痛み止めを中止されたら堪らない。「そんな事になったら、家にある手持ちの痛み止めを、片っ端から飲み始めちゃいます」と言って、痛み止めをやめない様にお願いするはめになってしまう。私の今の症状(訴え)にアリナミンを処方(prescription)する事は出来ないお薬と言われた事があるのだが、あれは本当に良く効くので、一緒に処方して欲しい気持ちが一杯なのだが。。。

 肝機能値(liver function)が完全に正常値にならないので、今回も主要なお薬の変更は無しで様子を見る事になる。痛い所に貼っている膏薬については2種類処方して貰っているが、貼るタイプ以外に、市販のアンメルツヨコヨコみたいに、液状の塗るタイプの鎮痛消炎剤は無いのかと訊いてみる。

 ゼリー状のものなら、患部に塗るタイプのものを処方された事があるのだが、塗った手指がぬるぬるし、それを洗い流すのも結構大変(手指にまとわりついて簡単に落ちない)なので、つい使うのが億劫になってしまって、全部使い切らずに残ってしまっている。かつて(入院以前)愛用していたアンメルツヨコヨコの類は、容器から直接痛い所に塗れるし簡単だ。特に頸等の場合、膏薬なら外出時は服からはみ出して見えない様に貼ったりしなければならないので、本当に痛い所を全部覆って貼る事が出来なくなるが、塗るタイプならその心配がないし、いつでも痛みがきつくなったらすぐ塗れるので便利である。

 先生はこの液状タイプを処方された事が無いらしく、どの薬がそれに相当するのか分からないといって、PCの処方画面を見ておられる。「そこの“外皮用……”って所にあるんじゃないでしょうか」と言って、そのタブをクリックして貰った。すると幾つか鎮痛消炎剤の薬名がリストアップされた画面が出てきた。どれがいいのかよく分からないのだが、『インテバン外用液50ml』と書いてあるのをみつけ、それをお願いする事にした。50mlと書いてあるのだから、多分ゼリー状ではないと信じて、取り敢えず1本処方して貰った。確かクリームタイプのインテバン(inteban)というのを昔使った記憶があるし、名前からして、インドメタシン(indomethacin)配合の筈だから、良く効きそうな気がする。

 次回の予約を取ってから、いつもの様に院外の薬局で薬を受け取る。早速、処方して貰ったインテバンを見てみると、希望していたタイプの液状タイプのものだった。ちょっと嬉しく、まだそれを塗った訳でもないのだが、疲れが少しだけ取れた感じがした。

【血液検査の結果】6/22:
WBC(白血球数) 4.3、HGB(ヘモグロビン) 12.1、PLT(血小板数) 170、
GOT(AST) 49(高)、GPT(ALT) 40(高)、γ-GTP 23、LDH 225、AMY 130(高)、T-cho 234(高)

2009-06-07

2009/06/07(日) ビブリオ バルニフィカス Vibrio vulnificus

 先日、『たけしのアンビリーバボー』というTVを見た。

 題目は「人類を襲う未知の病原菌」というもので、前日に東南アジアから帰国したという患者が、下痢(diarrhea)・嘔吐(vomiting;emesis)と微熱(low grade fever;subfever)、脚の痛みも訴えているという症状だったのが、間もなく激しい痛みに変わり、原因不明のまま、みるみる脚が壊死(ネクローシス:necrosis)を起こし始め、命を救う為に脚を緊急手術で切断しようとしたが間に合わずに、最初の来院から46時間後に死亡したという症例から始まった。他にも2つ、日本で釣りをしていた男性と、入院患者が同様な死を辿ったという症例が紹介されていた。

 これだけなら、『怖い病気もあるものだな』という事で終わる所だったのだが、この3人がそれぞれ発症直前に刺身を食べていたという点と、肝疾患を持っていたという共通点があったというのである。これを聞くともう目が離せなくなってしまった。何せ自分は、なんとか正常値近くになったとはいえ、肝機能検査値がなかなか基準値以内にならない状態だし、未だ食事制限があり、最近主治医に「もうそろそろ刺身等の生ものを食べても大丈夫でしょうかね?」等と訊いていたからだ。結局刺身はもうしばらく食べるのは止める事にしたのだが……

 番組では、この死に至る怖い症状を起こす原因は、ビブリオ バルニフィカス(Vibrio vulnificus)と紹介されていた。これは腸炎ビブリオ(ビブリオ パラヘモリティカス:Vibrio parahaemolyticus)やコレラ菌(cholera vibrio)の仲間で、増殖が速く、感染(infection)すると24時間以内には発病し、72時間以内に手足が壊死(ネクローシス:necrosis)を起こして死亡してしまい、死亡率はなんと6割だとか。またこの菌は鉄過剰状態で増殖し易くなるという性質があるそうだ。余り耳にした事の無いこの菌、実は普通に魚介類に良く見つかる菌の一つの様で、ある年の10ヶ月間に、スーパーで購入した魚介類に、この菌の有無を調べたという検査で、16%位も付着していたという結果が出たという。

 この番組で紹介された3人はいずれも肝臓を患っていた。そして刺身を食べたのが原因で感染したと思われるのだが、これら患者と共に刺身を食べた人達は感染どころか、下痢も起こさなかった。一体どこで運命が分けられたのだろうか?

 この菌、どういう人に感染のリスク(risk)が高いかというと、肝機能障害、血清鉄過剰状態で劇症的(fulminant)な症状が現われ、糖尿病(diabetes mellitus)・大量にアルコールを飲む人・免疫疾患の人も要注意という。また、健康な人でも軽い下痢(diarrhea)・腹痛(abdominal pain;abdominalgia)が起こる事があるという。特に、肝疾患になると体内の鉄が過剰状態になる事がある為、体に鉄が溜りやすいとされる男性に感染例が多かったとも言っている。

 自分は免疫抑制剤(immunosuppressant)を飲んでいるので、免疫力(immunity;immunization)が弱く、易感染状態(infectible)。そして肝機能(liver function)も不安定で、軽い肝機能障害(hepatopathy)が続いている。またそれが原因と思われる血清鉄(serum iron)は随分減ってきたとはいえ、鉄過剰状態。ハイリスク、ど真ん中ではないか、と少しぞっとしてしまった。

 現在の自分の状態では、刺身等の生ものを食べてももう大丈夫かもしれないが、免疫バランスを崩してしまう危険性もある、と主治医から説明を受けていたが(参考:『2009年03月09日(月) 通院記録 生食について』)、ビブリオバルニフィカスという、知名度の低い(しかし、結構普通に存在する)菌によるこんな怖い感染症にかかるリスクもあると知ってしまったら、免疫抑制剤服用中は、刺身は絶対食べない方が無難だと、改めて考えさせられた番組だった。

 最後に、この『たけしのアンビリーバボー』のHPに掲載された放送内容の記事は、1ケ月分しか保存されていない様なので、以下に、今回参考にした「人類を襲う未知の病原菌」という記事全文を転載させて頂く(写真は省略)。
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『たけしのアンビリーバボー』の「人類を襲う未知の病原菌」(2009年5月21日放送分)。
1990年11月、千葉県 旭中央病院の内科の救急外来に1人の患者がやって来た。 Aさんは前日、東南アジアから帰国したのだという。嘔吐と下痢を繰り返し、しきりに右足の痛みを訴えた。 全身に倦怠感があり、37.2度の微熱があった。治療にあたった中村医師は、旅行先で生ものを食べたのではないかとして、急性胃腸炎と診断。下痢と嘔吐による脱水症状を補い、胃腸炎の薬を投与するため点滴が行われた。 Aさんがしきりに痛みを訴える右足を見てみると、全く異常は見られなかった。点滴によってAさんは下痢と嘔吐が治まり少し落ち着いたため、この日は整腸剤のみを処方し、Aさんは一旦帰宅した。 だが翌日、Aさんは再び内科の救急外来を訪れた。足の痛みは堪え難いものになっていた。

 Aさんはそのまま緊急入院。右足は壊死し始めていた。体温40.1度、懸命の処置にも関わらず、壊死の進行は止まらない。さらに足の筋肉が壊死したために、それに伴って急性の腎不全も起こしていた。 壊死が進行する右足切断のため手術室へ。すると!!右足の壊死の範囲が拡大、しかも左足も壊死が始まっていた!!未だかつて直面したことがない病状に医師達は凍り付いた。 Aさんの血圧が急激に低下し心拍が停止。懸命の処置でAさんはなんとか蘇生したが、呼吸は微弱で足の切断に耐えられない状態だったため、手術中止を決定。 壊死を食い止めようと、病室で様々な抗生物質が投与されたが壊死はさらに進み、翌日の午後7時44分、死亡が確認された。最初に病院を訪れてからわずか46時間、あらゆる処置を上回る症状の進行だった。だが、この異常な事態は他の病院でも起こっていたのだ!!

 2000年6月、千葉県内で起きたケース。左手の腫れと痛みを訴え、Bさんが来院してきた。医師は虫刺されと判断し、痛み止めを処方した。 だが2日後、Bさんは激しい痛みを訴え病院に運び込まれた。左腕は壊死し始めていた。その時、医師はある感染症に思い当たった。 それは、かつてアンビリバボーでも紹介した人食いバクテリア、『A群レンサ球菌』。 A群レンサ球菌は、普段は普通の風邪を引き起こすバクテリアであるが、稀に歯止めの効かない劇症型に変化することがある。そのメカニズムは解明されていないが、発病すると手足から壊死が広がり死に至る。 2000年当時、千葉県内ではこの感染例が20件ほど報告され、症状や対処法などが知られていた。 A群レンサ球菌ならば、ペニシリン系の抗生物質がよく効くはずだった。だが、大量のペニシリンを投与しても症状は抑えられなかった。入院からわずか37時間後、Bさんは死亡した。

 2001年7月、全く別の病気で入院していたCさんの体に突如同様の異変が起こり、間もなく死亡した。その後も同様のケースが多発、発症してから死に至るまでは72時間、恐怖は日本各地へと広がっていったのである。 未知なる症例を目の当たりにした中村医師と同僚達は、原因究明に乗り出した。さっそく、亡くなったAさんから採取された血液などの分析が行われた。すると、血液中や壊死した組織の中にそれが潜伏していた。 中村医師は間もなく、その恐ろしい悪魔が30年程前に発表された論文の中にそれが存在していたことを知る。長崎大学医学部の教授らによって1978年にひっそりと発表されたその論文には、『急激に体が腐り、死に至る』という症例が写真つきで紹介されていたのである。

 恐怖の病原体の正体は『ビブリオ・バルニフィカス』、腸炎ビブリオやコレラ菌の仲間である。増殖が速いとされる大腸菌は15分から20分で倍に増えるが、ビブリオ・バルニフィカスはその半分の時間で倍に増えると言われ、感染すると24時間以内には発病するという。 皮膚の下の筋肉の膜を破り壊死させ、やがて急性の敗血症によってわずか3日で命を奪う殺人バクテリア。効果的な抗生物質を投与すれば命を救うことは可能だというが、少しでも対応が遅れると死亡率は飛躍的に上がってしまう。 では、ビブリオ・バルニフィカスはどうやって感染するのか?ビブリオ・バルニフィカスは海中に存在し、海水が20度を超えると増殖が速くなり、魚介類に付着しそれを生で食べた人の体に入り込むのである。 発症直前、東南アジア旅行から帰国したAさんは、帰国前日ホテルのレストランで生の魚介類を食べていた。またBさんは発症前日、釣りに出かけ、釣った魚をその場で刺身にして味わっていた。さらに入院中だったCさんは、発症前日に家族が差し入れた生の魚介類を食べていたのだ。 それらはビブリオ・バルニフィカスに汚染されていた可能性が高く、それが感染ルートとなって発症したのだと推測された。さらにビブリオ・バルニフィカスは手足の傷などから感染することもあるという。

 ところがこのビブリオ・バルニフィカスの国内最初の発症を扱った論文は、発表当時、注目されることはなく、他の医師達に知られることもなかった。それは同じ魚介類を食べたにも関わらず、他の人達は発症しなかったという点が大きかった。だが実は、発症者に共通するある重要な要因があったのだ!! Cさんは肝硬変で入院していた。また、AさんもBさんも肝臓を患っていたのだ。肝疾患になると体内の鉄が過剰状態になる、ビブリオ・バルニフィカスは鉄過剰状態で増殖しやすくなるのだ!!そのため、体に鉄が溜りやすいとされる男性に感染例が多かった。

 そしてさらに驚愕の事実が明らかになった。 2003年の新聞報道によれば、国立感染症研究所と東京、熊本、宮城などの6都県の地方衛生研究所は2001年6月から10ヶ月間、入手が簡単なアジとアサリなどの数品目を毎月スーパーで購入、ビブリオ・バルニフィカスの有無を調査した。すると!!集められた372の検体のうち58検体、16%からビブリオ・バルニフィカスが見つかったのだ!! その予防策は、よく火を通してから食べること。さらに、包丁やまな板などの料理器具も十分流水で洗い流す必要がある。肝臓に疾患がある人や、感染に注意をする必要がある人はもちろんだが、健康な人も稀に軽い下痢や腹痛を起こすこともあるというので注意が必要だ。 もうすぐ夏、地球温暖化の影響を考えればビブリオ・バルニフィカスの驚異は例年以上に高まっているのかもしれない。


以上、『たけしのアンビリーバボー』の「人類を襲う未知の病原菌」(2009年5月21日放送分)HP掲載文より。

2009-06-02

2009/06/02 (火) 追記

 『2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について』で、書き忘れた事があったので、追記した。

2009-05-30

2009/05/25 (月) ハイリスク群の新型インフルエンザ対策について

 主治医とは違う別のお医者さん(doctor)に、新型インフルエンザに関して色々訊いてみた。社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)に関して相談に乗って下さっている先生で、最近の新型インフルエンザ流行で私がどうしているか心配して下さっていたみたいだ。何せ、国内感染多発地域にいるからだ。

 先生は開口一番、「確かお薬を服用されていましたね。ステロイド(steroid)とか、免疫抑制剤(immunosuppressant)とか、……」と言われるので、「免疫抑制剤です。ステロイドは服用していません」と答えると、要するにステロイドも含め、この類の薬を服用している人は、感染(infection)に対する抵抗力が低下するので、新型インフルエンザに対してハイリスク群(high risk)の人となると説明して下さる。
※もちろん、妊娠(pregnancy)している女性とか糖尿病(diabetes)の人もハイリスク群である。

 私が服用している免疫抑制剤はネオーラル(Neoral)なのだが、未だ服用しているとはいえ、量は減ってきている。そこで、服用量によってハイリスクの度合いが違ってくるという事はあるのかと訊いてみると、個人差というものがあるので、必ずしも服用量に比例するという訳ではないとの事。つまり、どれだけ薬の量が減ってきたとしても、免疫抑制剤等を服用している限り、ハイリスクという訳だ。自分の場合、今年中に免疫抑制剤の量をゼロには出来ないだろう事から、秋以降の新型インフルエンザ第二波にも気を付けなければならない事になる。

 次に、電車は避けて自動車に変更した方がいいかという話については、正直、夕刻には疲れてへとへとのバテバテになってしまうので、疲労(fatigue)の中、運転して帰るのは辛い物があると話してみると、先生は電車に乗るときの心得というか注意事項を話して下さる。

 電車では出来るだけ端に行って壁側を向いて立っているのが、空中を漂っているかもしれないウィルス(或いは、電車内で誰かが咳をした時に飛散するかもしれないウィルス)を少しでも避ける対策になるだろうと言われる。「立っているのは疲れてしまうので辛いです」というと、出来るだけ隅の座席に座る様にした方がいいと言われる。

 自分自身も、予防になるかという思いから、電車に乗る時はキャップ帽をかぶり、いつも外出時に着ているフード付きの上着のフードも更にその上からかぶる様にしている。空気中に漂うウィルス(virus)が髪の毛に付くのを防げるかもと思って、今はそうしているのだが、昔からこんな恰好をずっとしているので、いつも通りといえばいつも通りのスタイルではあるのだが……
※昔から紫外線アレルギー(UV allergy)が少々あるので、その対策でいつも肌を露出しない様な格好をしている。ただ、太陽光線が射さない車内や屋内ではフードを被る事は少なかった。

 先生は、三重にマスク(mask)をしている私を見て、「それはウィルス対策用に奨めていたN-95というマスクですか」と訊かれる。N-95というマスクはウィルスの予防率の高いマスクという事だったので、リハビリ開始前に手に入れてはいたが、通常の季節性インフルエンザ(influenza)が流行する時期も終わりになる頃だったし、値段が高かった事もあり、取り敢えず2つだけしか購入していなかった。まさかこの時期に新型インフルエンザが自分の住む地元で大流行するとは予想だにしていなかったので、18日の通院日に買い足そうと思って薬局に聞いてみたが、N-95(※)も含めて売り切れてしまっていた。
※N-95サージカルマスク

 そこで、新型インフルエンザの罹患者がこのままもっと急増する様なら、このN-95マスクをしようと思っていたのだが、思っていたほど増えなかったので、2つしかないN-95は使わずに、違う種類のマスクを3枚重ねにして使って様子を見る事にしていると先生に説明した。外気に直接触れる一番外側のは一番安物のマスクにして、それは使い捨てにする様にし、内側のグレードの高いマスクは数日使い回しするつもりで3枚重ねにしていると話すと、「一度使ったマスクの表と裏を日光浴させるとウィルスは死んでしまうので、何回か使えますよ。日光浴させるのが無理だったら、4日間程放置しておいてもウィルスは死んでしまうので大丈夫です。」と意外な方法を教えて下さった。もちろん清潔な場所での日光浴・或いは放置するという意味だが。

 私はとっさに、「ウィルスって、乾燥に強かったんじゃないですか?」と質問して、すぐに自分の勘違いに気が付いたが、口に出してしまったので間に合わない。「ウィルスは細胞の中で増殖するので、人間に取り付かないと、生きていけませんよ。ま、マスクを放置していても、そこでしばらくは生きているでしょうが、4日は生きていないでしょうから。。。」と先生は丁寧に説明して下さる。ちょっと恥ずかしい質問をしてしまった。。。

 しかし、「マスクは毎日新しいものを使って下さい」と言われるかと思っていたお医者さんから、こんな方法を教えて貰えるとは、ちょっと驚きである。

090602追記: 秋口から始まるかもしれない、新型インフルエンザ第二波の予防(prevention)は、マスク等の自己防衛以外に何かあるかも訊いてみた。

 自分は現在、免疫抑制剤を服用中で、今年中にゼロに出来ない状態である。そんな状態でインフルエンザ予防接種を受けても、免疫抑制剤の影響で、その効き目が余り期待出来ないと言われている。それでも免疫抑制剤の量は少なくなってきているので、予防接種(protective inoculation;prophylactic inoculation;prophylactic vaccination)を受けないよりは受けた方がましかもしれない、と主治医から昨秋言われたが、結局、去年は受けなかった。

 この先生もそう言われるかなと思ったのだが、「タミフルを飲む事ですね」と言われた。タミフル(Tamiflu)はインフルエンザに罹ってしまった人が飲むものかと思っていたので、予防的に飲んでも大丈夫なのかと訊いてみると、予防的効果もあるのだそうだ。

 インフルエンザウィルスはヒトの細胞に取り付いて悪さを起こす。ただ、やみくもに取り付くのではなく、取り付く事の出来るある一定の形があるそうで、細胞表面に取り付ける形と同じ所を見つけてくっ付くのだそうだ。例えばウィルスの触手の形が凸の形だったとしたら、ウィルスは自分の触手の形にフィットする凹型の所を細胞表面から見つけてくっ付くのである(※ウィルスに触手がある訳ではないが、例えでこう表現している)。タミフルは、ある意味、そのウィルスが取り付く細胞の部位に先にくっ付いて蓋をしてしまい、ウィルスが取り付ける所を無くしてしまう事によって、ウィルスが悪さを起こせない様にしているのだそうだ。その為、予防的に飲んでも効果があるというのだそうだ。

 秋に流行の兆しが見え始めてからでも間に合うかと思い、予防的な意味でタミフルを処方して貰えるのかどうかまでは、先生に訊かなかったが、余り記憶力が良くないので、ここに参考事項として書き留めておく。

2009-05-28

2009/05/18 (月) 通院記録2 前回(4/20)の蛋白分画の結果

 前回の蛋白分画(protein demarcation)の結果についても訊いてみた。蛋白分画の検査を始めてから先月で3回目であるが、1回目、2回目、今回とそんなに大きく値が動いている訳ではない。先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。

 プリントされたグラフには、【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントが今回も印字されており、グラフにもγの辺りの山に▼マークがついている(写真)。この▼マークの位置は、山のやや左側だったり、右側だったり、微妙に付く場所が違っている。各山の大きさ等も、目を凝らして詳しく見ると、毎回ちょっとずつ違っていると言えなくもないが、全体として、大きな変化はない。

 先生に、「このバンドというのは、そのうちに消えてしまう事もあるんですか?」(検査結果から消失する事があるかという意味)と訊いてみる。「消えてしまう事もあります」との答えを貰ったが、何か治療を開始する訳でも何でもない。

 この病院では、蛋白分画検査は、鉄関連の検査(Fe、UIBC、フェリチン)や免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)の検査(Ig-A、Ig-G、Ig-M)と同様、月に1回と決められている検査である。先生は、「来月はフェリチンやIg-Gの検査は必要ないでしょう……毎月しなくてもいいでしょう……」といって、来月の血液検査項目から削除されておられた様だが、「毎月調べましょう」との言葉通り、この蛋白分画検査はしっかりと来月も入っている。先月(4/20)の検査値はγグロブリン分画のみが基準値外で少し高く、しかも前回(3/09)、前々回(2/16)よりも基準値に近付いて来ているのに、「また数ヶ月後に再検査」、と簡単に考える訳にはいかない部類の検査なのかもしれない。

 今日の結果は、また次回通院時に教えて貰う事となる。蛋白分画検査。。。これも経過観察の項目の常連になった様だ。

【蛋白分画の結果】2009/04/20:
・ ALB分画(画像アリ) 61.2% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.5% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.2% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.2% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 22.9% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.6 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
Ig-A 76.0(低)、Ig-G 1749(基準値)、Ig-M 80.8(基準値)
※ 関連項目:ラベル【蛋白分画検査 】

2009-05-25

2009/05/18 (月) 通院記録1

 この1ケ月の体調は、概ねいつも通り。血圧(blood pressure)の高い方は80台、低い方は50台、相変わらず低血圧(hypotension)気味だ。脈(pulse)も60前後、体温(body temperature)は僅かながら徐々に高くなってきている気もするが平熱(normal temperature)を維持している。

 頸・腰・指の関節痛(arthralgia)、のどや背中の痛み、軽い頭痛(headache)、だるい・しんどいは毎日で、朝の起床時が特にきつい。頭痛(headache)は今年初め頃からなのだが、朝はたいていが軽い頭痛、これが1日ゆるく続く時もあれば、しばらく経つと殆んど気にならない程度になる日も多い。背中の痛みというのは左右の堅甲骨を挟む高さ位の所が痛み、3月中旬頃からは毎日の様に感じ、痛みは1日持続している。膏薬(plaster)が良く効くので貼りたい所だが、背中の痛い所に自分で膏薬を貼るのは容易でないので、諦めている。膏薬を貼り続けていた頸は、最近かぶれてきてしまって少し困っている。だるい・しんどいは、3月中旬の社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)が堪えているのか、辛さが増している。リハビリは目下週3日だが、帰りの電車の中で既にバテバテのへとへとで、帰宅後は夕食を採りながら瞬間気を失って、居眠りしている時もある。もっとも、この疲れや痛みが原因で顔色が悪くなる訳でもないので、私が非常にグロッキー(groggy)である事等、周りの人には全然気付かれていないと思うが。。。

 上記の他に肘や手足、臀部の痛みがしばしばあるが、一度だけ、朝起きた時、左肘や手が完全に固まっていた事があり、ビックリしてしまった日がある(5月4日)。どうしてもいつもの様に動かず、仕方がないので、右手で左腕を持ち上げたり伸ばしたり…『痛たたた……』と呻きながらほぐしたが、そんな症状は、その1日だけなので、前日に台所のガスレンジの換気扇を掃除したせいなのだろうか等とも考えているが。。。

 のどや鼻の奥に痰(sputum)が絡むのも毎日である。嚥下違和感、むせるは時々起こり、膿栓(Tonsillolith;tonsillar crypt)も未だ時々小さなのが出てくる。口臭(halitosis)がしているのではないかと少し不安。それとは別に、以前は右耳だった耳鳴り(ear noises)が、左耳でする事がちょっとだけあった(2回)。何とも変なめまい(vertigo;dizziness;giddiness)もまた1度だけあった(今回も、1階へ郵便を見に行ってエレベータで戻って玄関を入った時に数秒だけ起こった)。

 社会復帰へ向けてのリハビリ開始後に何度も苦しめられたきついこむら返りは、起こる頻度が少しだけ減ったが、手足の攣りやこむら返り(twist、leg cramp)はほぼ毎日起こっている。きついこむら返りはしばらくは頻繁に起こるだろうと覚悟していたので、こういう想定外の現象は歓迎である。今後も減っていって欲しいものである。

 日本での新型インフルエンザ(influenza)感染者数が経時的に増加し続けているが、自分のいつもの体調というものは、風邪(cold)の症状にかぶる所も多いので、心当たりも気になる症状もある訳ではないが、念の為に5/16~17の2日間、ロキソニン(Loxonin)の服用を我慢して、発熱(pyrexia、fever)していないかを確かめた。万が一にでも感染(infection)していて、自分がK都への感染源になってしまうのを避ける為だ。ずっと平熱なので、通院しても大丈夫だと判断したが、潜伏期(incubation period;latent period)を考えるとまだ完全に感染していないとは断言出来ない。逆に、不特定多数の病人が集まる病院へ行くのは、この時期、いつも以上に感染のリスク(risk)がある位であるが、免疫抑制剤(immunosuppressant)等、毎日飲まなければならない薬があるので、通院しなければならない。幸い、いつも車でK戸からK都迄通院しており、公共交通機関(電車等)を利用するリスクは回避出来ているという点では安心である。

 マスク(mask)は現在も、外出時は勿論の事、郵便を取りに1階へ降りて行くという短い時間も、まだベランダで植物に水をあげる時も、必ず着用する様にしているが、今回は以前から用意しておいたグレードの高いマスクを着用して通院する事にした。しかし、このマスクに関しては手持ちが僅かである。いつもは違う種類のマスクを2枚重ねして、数日使用しているが、新型インフルエンザ拡大の勢いが激しい気配で、マスクの売り切れ続出というニュースを聞き、一番外側のマスクはすぐに使い捨てにする様にと、3枚重ねにした。もちろん、一番外側のマスクは一番安物にしたが。。。

 順番が来て診察室に入ると、開口一番「マスクが凄いですね」と先生。いつも2枚重ねをしているのを知っておられる先生、3枚重ねにもすぐ気付かれた様だ。いつもの様に「体の具合はどうでしたか?」と訊かれ、体調の報告が始まる。左腕が固まってしまった話しに関しては、例によって様子を見る事に。きついこむら返りが少し減った事については、「それは良かったですね」と言いながら、先生はPCに順に記録されていかれる。

 「土・日とロキソニンを我慢して…」と話し始めた時、先生は「やれば(ロキソニン服用を)我慢出来るじゃない!」と言われ、俄かにキーボードに入力するキーの音が激しくなった。ロキソニンを減らされたり中止されたら堪らないと、止めた理由を口早に説明し、あくまでも臨時的だと強調した。何も今回に限らず、時々我慢して発熱していないかを確かめているとも付け加える。

 その他、特に大きな変化が無かった事を確認されてから、先生は今日の血液検査結果の話に移られる。肝機能(liver function)検査値は変化無しというか、GOT(AST)とGPT(ALT)は各々+1ずつ増えていた。「動きませんねぇ」と先生。「ウルソ(Urso) (肝臓を守る為にと処方された)も続けているのに、どうして下がらないかなぁ」と心配そうに言われながら、それでも、このままこれ位の値で動かない状態が続く様なら、免疫抑制剤(immunosuppressant)の減量を開始するつもりであるとも言われる。減量する量は「前回の様に今の量(50mg/日)の半量にするのではなく、徐々に減らしていくのですよね」と、念を押して訊ねてみると(※25mg/日に減らすと肝機能検査値が悪化してしまう現象が、過去2回あった)、その予定だそうだ。先生に訊かれた訳ではないが、今回も「今日までにお酒を飲んだ日は前回通院日の4/20と5/2の2回で、今月も今日は診察日なので(いつもの様に)飲んで、5/27も集まりがあって飲む予定ですが」と話したが、外へ出る様になったのだから、飲む機会が増えるのは仕方がないという感じの事をぼやかれたが、それを特にカルテ(Karte;patient charts)に書かれている(記録している)風ではなかった(??)。

 肝機能検査値が下がりきらない(基準値内にならない)件で、「サイトメガロウィルス(cytomegalovirus;CMV)に感染(infection)しているという可能性はないですか?」と訊いてみると、その可能性はまず無いとの事。先生は「B型とかC型肝炎(hepatitis)の検査をもう一度してみた方がいいかなぁ」と言われながら、その検査を前回いつしたか、記録を見直される。結局、前回のB型肝炎・C型肝炎の検査から1年半も経っている事、退院後輸血(blood transfusion)は一度もしていないという事から、これらの検査は見送られた。B型肝炎については、かつて陽性(positive)だったという話を聞いているが、その後、陰性(negative)となっている。これに関して、また陽性となる事はないかと訊いてみたが、これに関しても、その可能性はないそうだ。

 これで丸3ヶ月、動かない。微妙にじりっと上がっている様な気もする。漠然と、『また肝機能検査値が上がってくるのではないか』という悪い予感が少ししている。時間はかかっても、あと3ヶ月は減薬せずにこのまま様子を見て欲しいと、心の中で考える。そんな予感等、取り越し苦労の、思い過ごしであります様に、とも思っているが……

 今流行っている新型インフルエンザ(influenza)についても訊いてみる。電車を3月中旬からのリハビリ(rehabilitation)開始で利用しているが、移動は自家用車に変更した方がいいかと先生に尋ねると、何とも言えないとの事なので、「感染する時は、する、ですかね?」と、質問とも何ともつかない言葉を先生に返したが、どう判断すれば良いか、これは今も悩みどころである。

 前回の通院からバクトラミン(Bactramin)の処方(prescription)が中止されたが、これは中止続行で、あとは変更無し。また来月まで様子を見る事となる。ま、鉄関連(Fe、UIBC、フェリチン)の検査値がそれぞれ更に正常値に近づいてきているので、良しとしよう。

【血液検査の結果】 2009/05/18:
WBC(白血球数) 4.8、HGB(ヘモグロビン) 12.5、PLT(血小板数) 181、
Neutrophil(好中球) 38%、Lymphocyte(リンパ球) 43%、Monocyte(単球) 11%、 Eosinophil(好酸球) 7%、Basophil(好塩基球) 1%
GOT(AST) 47(高)、GPT(ALT) 42(高)、γ-GTP 26、LDH 208、AMY 133(高)、T-cho 243(高) [140-220mg/dl]、TG 117 [34-173mg/dl]、
Fe 176(高) [40~148]、UIBC 106(低) [129~316]、フェリチン 313.3(高) [150未満]、 
※私の場合、Feとフェリチンは基準値より高い程、またUIBCは基準値より低い程、悪い事を示す。[ ]内は私の性別・年齢での基準値。
Ig-A 76.0(低)、Ig-G 1749(高)、Ig-M 80.8(基準値)

2009-05-23

2009/05/23 (土) バクタとバクトラミンに追記

 薬の項目中で、以下のバクタとバクトラミンに少々追記をした。
『☆バクタ錠について』、『☆バクトラミン錠 (Bactramin)について』

2009-05-17

2009/05/17 (日) 新型インフルエンザの相談窓口

 どうやら、日本では水面下で新型インフルエンザ(influenza)のパンデミック(pandemic)が始まっている様である。色々不安な方も多いだろう。「どこへ相談したら良いか?」、「専用の窓口の電話番号は?」という人も多いと思うので、専用窓口の一覧があるページをここに載せておく。特に発熱(pyrexia、fever)のある人は、いきなり病院へ行くのではなく、日本でのパンデミックを出来るだけ防ぐ為にも、先ずは電話で相談されたい。

厚生労働省による電話相談窓口
* 電話番号:03-3501-9031
同じく厚生労働省の
『都道府県による新型インフルエンザ相談窓口(2009年4月30日現在)』

関西3大都市圏の専用窓口(24時間対応)を抜き書きしておくと、
・ 京都府専用窓口
Ø Tel:075-414-4726
Ø Fax:075-414-5922
Ø Email:shinflu@pref.kyoto.lg.jp
・ 京都府新型インフルエンザ対策本部(〒602-8570京都市上京区下立売通新町西入)
Ø TEL: 075-414-5925
・ 京都市専用窓口
Ø 075-222-3421

・ 大阪府専用窓口
Ø Tel:06-6944-6791
Ø Fax:06-6944-6602

・ 兵庫県疾病対策室
Ø Tel:078-362-3226
Ø Fax:078-362-9474
※兵庫県在住住所別相談窓口の詳細は右記『相談窓口』をクリック。

・大阪の外国人の相談窓口(※Foreign Language)は以下の通り(但し、ここは24時間対応ではない)。
Ø Tel: 06-6943-8530 (※Foreign Language、外国人専用)
Ø Time: 9:00-17:45

 昨日迄の新型インフルエンザ罹患者数については前回の記事『2009/05/16 (土) パンデミックはいつか?』にまとめたので、よろしければ参考にされたい。

2009-05-16

2009/05/16 (土) パンデミック宣言はいつか?

 前回、「パンデミック」という題名で書いた続きという訳ではないのだが、もう少しこの話題を。

 とうとう日本国内で、新型インフルエンザのヒト・ヒト感染が確認されたとのニュースが流れた。昨日深夜、感染疑いの高校生が出たというニュースが確定となった。国内初の感染者はカナダ帰りの大阪の高校生だったが、今回は渡航歴の無い高校生だという。なんでも5/12夕方には、A型陽性反応が出たこの患者の検体の詳細検査依頼が来ていたのに、検査機関は諸々の事情ですぐに検査しなかったそうで、5/15夜になってようやく検査して判明したという。更に、5/11には既に幾つかの高校でA型インフルエンザが流行している事を把握していた神戸の医師会ですら、まさかそれが新型とは思っていなかったという。もちろん、その地域で流行しているインフルエンザ(influenza)の全部が全部、新型という訳ではないだろうが。。。

 今回の結果を受けて近隣の地域に休校措置や要請が出されたと報道されている(お昼のニュース)が、実は自分は今、この地域内に住んでいる。今年3月中旬から社会復帰へ向けてのリハビリ(rehabilitation)を開始しているので、電車にもよく乗っている。出来れば今回の患者が出た高校のメイン通学路線でない事を願って調べてみると、どうやら違う様だったので、取り敢えずはほっとしているが、インフルエンザ流行の時期を避け、3月中旬から復帰リハビリを開始する事にしたのに、世の中、うまくいかないものだ。また、このウィルス(virus)の潜伏期間(incubation period;latent period)から考えると、不特定多数の感染(infection)はもう避けられないかもしれない。未だ免疫抑制剤(immunosuppressant)を服用している為、感染しやすいから注意しなさいと先生から言われている自分としては、今後のニュースに注意しながら、慎重に行動していくしかないだろうと思っている。後は運に任せるだけかもしれない??

 さて、今回はネットでこの新型インフルエンザの感染者数はどの様に増えているかを調べてみた。簡単にまとめると、次の様になる。
・ 3/18-4/23:メキシコで発生・感染者増加。60人位。
・ 4/24:メキシコ以外で人から人への感染(ヒト・ヒト感染)確認。
・ 4/27:WHO(World Health Organization:世界保健機構)が新型インフルエンザ発生宣言、警戒レベルを【フェーズ4】と発表。
・ 4/30:WHO、警戒レベルを【フェーズ5】に引き上げる。※フェーズ(phase)は最大が6で、6になるとパンデミック(pandemic)という事になる。
・ 5/1:全世界での感染者報告数、約260人。
・ 5/4:感染者報告数、約1,000人、感染国数20。
・ 5/5:同、約1,500人、21カ国。
・ 5/6:同、約2,000人、23カ国。
・ 5/7:同、約2,500人、26カ国。
・ 5/8:同、約3,000人。※アメリカで感染者数1日で倍増。
・ 5/9:同、約3,400人、29カ国。※日本で渡航帰りの初の感染者確認。
・5/10:同、約4,000人、30カ国。
・5/11:同、約4,600人、31カ国。
・5/12:同、約5,200人、32カ国。
・5/13:同、約5,900人、34カ国。
・5/14:同、約6,400人、35カ国。
・5/15:同、約7,700人、36カ国。
・5/16:同、約8,400人、39カ国。死者数はメキシコの66人を含めて73人。※日本で渡航歴の無い初のヒト・ヒト感染者確認(この患者は5/11には既に症状が現われている)。
※日付は報告された日(多分日本時間)で、その時点の発症者数ではない。
※感染国数は正確には『感染した国と地域数』

 これらをグラフにしてみたが、増加は思ったよりは急激ではない様にも見える(今のところ、一見、右上がり一直線という感じ)。しかし、感染国等も日々増加し、それに連れて感染者数も増加しているので、検査体制も軌道に乗ってくれば、感染者数ももっと増加すると思う。詳しく見ると、5/4~5/10迄は1日に500人位の割合で、5/11~5/14迄は日に600人位、5/15~5/16の2日間は平均して日に1,000人の割合で世界的に増えている。少しずつ、感染するヒトの割合が増えている気配である。きっとこの増え方が指数関数的に増加(exponential growth)し始めたら、パンデミックというのだろうと思う。但し北半球に関していうのなら、これから夏に向け、インフルエンザウィルスの活動が低下するだろうから、パンデミックはすぐには起こらないだろう、等という見解もある。

 さて、折角グラフを作成したので、ちょっと色々いじってみて、勝手に『いつパンデミックとなるか』を推測してみる。何の根拠もないのだが、これから10日間以内に世界中の感染者数が3万人に達したら、WHOもパンデミックを宣言するのではないだろうか……? なぁ~んて、人ごとの様な事を書いていたら、ニュースではどんどん「感染がもっと広がっている可能性」という報道が増えている。さて、今後どうなるのだろうか?

 今日の自分はというと、念の為に、痛み止め(painkiller)のロキソニン(Loxonin)服用を朝から我慢して、発熱(pyrexia、fever)が無いかを確認している。明日迄我慢してみるつもりだが、目下発熱はしていない。今回に限らず、時々痛み止め服用を我慢して発熱有無確認をしているのだが、何故かというと、風邪(cold)・流感(influenza)に限らず肺炎(pneumonia)等に罹っていたとしても、痛み止めとして処方(prescription)されているロキソニンには解熱(pyretolysis)作用もある為、服用しているとその兆候である発熱を見逃してしまう危険性があるからだ。インフルエンザウィルスには潜伏期間があるので、現時点で大丈夫だからと言って、絶対に感染していないと断言出来る訳ではないのだが、来週の月曜は通院日、多くの人が集まる大病院へ行くので、感染が確認された地域から通院する自分なりの精一杯のエチケットのつもりである。 ※万が一、微妙にでも発熱が認められたら、通院も含めどうしたら良いか主治医にメールか電話で相談してみるつもりである。

 最後に、今回参考にした記事の一つを以下に載せておく(毎日新聞)。皆さんも感染にはくれぐれもご注意下さい。
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新型インフル:初の国内感染確認 神戸市の高校生
2009年5月16日 10時17分 更新:5月16日 13時32分
厚生労働省は16日、新型インフルエンザ感染が疑われていた神戸市内の男子高校生について、国立感染症研究所の検査で、感染が確定したと発表した。検疫での水際阻止でない初の国内感染例になった。男子高校生と同じ神戸市内の高校に通う男女2人も、市環境保健研究所が実施した遺伝子検査で、感染の疑い が濃厚と判明。3人に海外渡航歴はなく、国内で人から人への感染が広がっている可能性も高い。厚労省は現地に職員を派遣し、感染ルートの解明を急ぐ。市と周辺自治体は、学校の休校など、まん延防止策を取り始めた。
 神戸市は「今回の新型インフルエンザは、季節性インフルエンザに近い症状で治療薬も有効なので、冷静に対応してほしい」と呼びかけている。
 政府は感染確定を受け、対策本部の会合を開き、国内の行動計画を第1段階(海外発生期)から第2段階(国内発生早期)に移す。 関係者によると、3人が通うのは県立神戸高校(神戸市灘区)。感染が確定した3年生男子(17)と2年生女子(16)、2年生男子(16)で、発症は11~15日。いずれ も市立医療センター中央市民病院へ入院した。
 3年生の男子生徒については、市環境保健研究所が15日に実施した検査で新型感染の結果が出たため、市は16日未明に厚労省に「感染を否定できない事例」として届け出た。この生徒はバレーボール部に所属。部内ではインフルエンザがはやっており、他にも体調不良を訴えている生徒がいるという。
 この検査結果を受けて市が調査したところ、さらに2人の感染疑いが見つかった。2年生の女子生徒は、12日に38度の熱が出て15日から入院中だが、ほぼ回復している。2年生の男子生徒は15日夕に39度まで熱が上がり、リレンザを投与された。16日未明から入院している。
 さらに、同じ神戸高校に通う生徒17人が体調が悪いと訴えているといい、同市は外出禁止を要請した。集団感染の疑いもあるため、高校は16日朝から登校禁止の措置も取った。
 神戸市医師会の川島龍一会長によると、12日夜、医師会の新型インフルエンザ会議で「A型インフルエンザが四つくらいの高校ではやっている」との情報があった。医師会のこの会議には市の予防衛生課長も出席していたが、新型ではないと思ったため、環境保健研究所への報告はしなかったという。
 3人のうち3年の男子生徒の検体が同研究所に届いたのは12日午後5時前だったが、別の検体も届いたため、検査を途中で中断。13、14日はノロウイルスの食中毒の検査をし、14日夕にはさらに別の新型インフルエンザが疑われる検体が届いたため、男子生徒の検査が15日夜まで遅れる結果となった。
 ◇神戸まつりも対象区で中止
 神戸市は16日午前7時から新型インフルエンザ対策本部会議を開催。感染研の結果を待たず、国の行動計画の第2段階(国内発生早期)に相当する独自の対策を決定した。
 対策本部の決定事項によると、同市の東灘・灘・中央の3区の市立学校全75校を22日まで休校する。対象は幼稚園、小・中学、高校、特別支援学校で、修学旅行は延期する。また、区内の県立学校や私立学校・大学、同じ学区内に学校がある芦屋市にも休校を要請。保育所や高齢者通所・介護施設などには休 校園、休業を要請する。
 16、17両日に予定されていた市の名物イベント「神戸まつり」も、休校対象区内の16日の催しを中止、17日はメーンイベントの「おまつりパレード」など、すべての行事を中止する。市の公共施設については、入り口で衛生管理を呼び掛けた上で開館するという。
 矢田立郎市長は「的確かつ迅速に対応することで、感染の拡大が起こらないようにしたい。情報を共有して、総力を挙げて取り組む」と指示した。
 ◇冷静に対応を 症状は「季節性」程度
 元世界保健機関鳥インフルエンザ薬物治療ガイドライン委員会委員 菅谷憲夫・けいゆう病院小児科部長の話 神戸ではおそらくまん延し始めた段階で、周囲にも発症者がいるはず。感染源、感染ルートは分からないが、全国各地に同程度の感染者がいると考えていい。
 しかし、患者の症状はあくまで季節性インフルエンザ程度のため、個人は絶対冷静に対応してほしい。そうしなければ偏見や隔離を避けるため、発症しても隠すようになってしまう。
 感染が確定すると、現在の国の行動計画では、診断した医者も含めて隔離されたり、病院が閉鎖されたりしてしまう。今回の症状程度では、そこまでする必要はない。過剰な対策は、発見を遅らせたり、拡大させる原因になりかねない。
 また、健康な人が感染を恐れて家に閉じこもる必要はない。だが糖尿病など別な病気を持っている人が重症化する例はあり、基礎疾患をもっている人は注意してほしい。
 今回の感染発覚は水際対策では完全に防ぎきれないという証拠だ。今後は水際対策より、早期の治療、診断を進めなければならない。

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