2009-08-22

2009/08/22 (土) 新型インフルエンザの症状とは?

 前回『09/08/19 (水) 新型インフルエンザ国内流行宣言』を書いたので、新型インフル関連をもう一つ書いてみたい。

 早くも再流行期に突入した新型インフルエンザ、強毒性ではなく、ハイリスク群以外はそんなきつくは無いと言われ、ニュースでも感染力(infection)の強さと高熱を発する点が特徴の様に報道されているが、その他の症状は余り聞こえて来ない。もし新型に罹ってしまった場合、具体的にどんな症状なのだろうか? 偶然だが、ひと月ほど前に、実際に新型に罹った人の症状を教えて貰える機会があった。

 新型に罹ったのは中学1年生の男子で、姉の息子である。最初、同じ学年の他のクラスで新型が発生し、1クラスが学級閉鎖になったのだが、翌日には2クラス閉鎖、続いて1学年閉鎖、3年生の1クラス閉鎖、学校閉鎖と、瞬く間に広がったそうである。更に、近隣の学校でも季節外れのインフルエンザ(influenza)が大流行していて、学校閉鎖も増えているという事だった。この中学校は国内初の新型が確認されたK戸市(つまり私の住んでいる地域)の東方、同じ県内の都市であり、同じく新型の罹病者数の多いO阪市と隣接している。学校閉鎖ならニュースになっても良さそうなのに、私は聞いた覚えが無かった。日本国内流行宣言が出た今なら、もうニュースに出なくても仕方がないと思うのだが、時期は7月上旬、「新型の再流行はこの秋で、夏場は治まっているので安心を」と言われていた頃なのだ。

 色々調べて気が付いた事なのだが、ネット上で公表されている新型の患者数というのはPCR検査(DNAを増幅して何型かを調べる検査)で新型と確認された患者数であって、簡易検査で陽性だが、PCR検査を行なっていない患者はこの公表数に含まれないという事だった。つまり、あっという間に学校閉鎖になる程多く中学生が季節外れのインフルエンザに罹ってしまっているのだが、その大半が簡易検査のみでPCR検査までは受けていないか、簡易検査も受けていない為、新型の患者数にカウントされていないのだ。この時期はまだ全件を確定検査する様に言われていた筈と思うのだが、そういうからくりの為、ニュースに出なかった様だ(意図的に確定検査をしなかったのではないのだろうかと感じてしまう……)。

 この時、『ニュースには殆んど取り上げられていないが、潜在的な患者はものすごい勢いで、しかも身近で増え始めている』という事実を知ってからは、外出時はいつも以上に敏感になる必要があると思い、周りの様子に気を付ける様になったのだが、日本国内流行宣言がなされる少し前から、電車に乗っていても風邪の様な症状をした人が目に見えて増えてきている。

 さて、この新型インフルエンザに罹ったという息子の症状を姉に教えて貰った。

 最初の症状は、7/9(木)に少々寒気がしたというが、翌金曜日も、いつも通りお腹一杯朝食をとって元気に登校したそうだ。ところが3時間目頃(多分10時半頃)から気分が悪くなり、昼過ぎには頭痛、体の痛み、ふらふらするという症状が出、発熱(pyrexia、fever)もしており、39.8度。急遽早退する事になるが、3分も歩けずへたってしまった為、車で迎えに行ったという。そして向かった発熱外来の簡易検査でA型、即ち、新型にほぼ間違いないと診断されたそうだ(PCR検査は行われず)。

 帰宅後(金曜日)は激しく嘔吐(vomiting;emesis)を繰り返し、それがピタッとおさまったかと思うと、高熱と体中の激痛に襲われていたという。土曜の夜から回復に向かい、日曜は微熱(low grade fever;subfever)、月曜は平熱、火曜日には食欲も戻ったというが、これも個人差がある様で、正常に戻る迄に、更に2~4日かかった生徒もいるそうだ。姉の感想としては、「感染力は極めて高く、やはりきつい症状ではあるが、弱毒性でインフルエンザとしては比較的軽いって印象」という。

 『これで軽いのか!!?』と驚くしかない。自分は季節性のインフルエンザですら、罹ったのははるか昔、子供の頃だったと思うので、風邪の間どんな症状だったか等、もう覚えていない。ニュースでも、ハイリスク群以外はそんなにきつくないと報道されているが、姉からのメールを何度読み直してみても、その症状は非常に重い様に感じる。まして、今の自分も含め、ハイリスク群(high risk)の人が罹ったら、これよりもっと重症になると言われているので、ぞっとしてしまう。

 みんながみんな、同じ症状が出るとは限らないのだが、“前日に寒気”というのがサインかもしれない。あとは高熱を発するというのがポイントだろう。

 いつもの関節痛(arthralgia)に加え、2ヶ月程前から始まった右手関節痛(右手がグーッと握り込めず、握ろうとするときつい痛みと痺れがある)が日々悪化傾向にあるので、痛み止め(painkiller)のロキソニン(Loxonin)は使用上限の、1日に3錠を毎日服用している。しかしロキソニンは解熱作用(antipyretics)もある為、出来るだけ飲まなくて済む様にと主治医からは言われている。今日は発熱していないかを確かめる為に、久々にロキソニンを一日我慢して様子を見ている(時々こうやって発熱の有無を確認している)。早期発見、早期対処も重症化を防げる1つのポイントになると信じて、明日も出来れば我慢して本当に発熱していないか確認してみたいと思う。

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