2009-08-12

09/08/12(水) 抗核抗体について

 抗核抗体について、『最新医学大辞典』(医歯薬出版株式会社)に書いてある事を、そのまま引用させて頂く。
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【抗核抗体(こうかくこうたい):antinuclear antibody(ANA)】、《抗核因子;antinuclear factor(ANF)》
 真核細胞の核を構成する種々の物質に対する自己抗体の総称.全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,進行性全身硬化症,皮膚筋炎,多発性筋炎,Sjo¨gren症候群(シェーグレン症候群)などの膠原病に高頻度,高力価に検出される.通常,動物細胞を用いた螢光抗体法で検出される.また抗核抗体陽性の場合でも,種々の異なる染色パターンが観察され,それらは通常5型に分類される.すなわち,1)均質型(homogeneous pattern),2)辺縁型(peripheral pattern),3)斑紋型(speckled pattern),4)核小体型(nucleolar pattern),5)特異な染色型(たとえば抗セントロメア抗体など)で,これらの染色型と膠原病のタイプおよび病型との間に一定の関連性が認められている.
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 今回(7/27)、右手が急にこわばってきた為、血液検査項目にリウマチ因子(RF)と抗核抗体(FA)を追加して貰った。FAの基準値は、私の場合、40倍未満なら陰性(negative)という事になる。

 こちらはリウマチ検査(rheumatoid factor:RF)と違って、退院間もない頃に起こったきつい関節痛(arthralgia)の時は検査して貰わなかったが、結果は40倍未満で陰性だった。リウマチ因子(RF)も陰性だったので、今回の右手のきついこわばり(stiffen)は、BMT(bone marrow transplantation;骨髄移植)によるGVHD (移植片対宿主病;graft-versus-host disease)の一つであって、リウマチ(rheumatism)ではないという事になるが、リウマチではないとはいえ、それを治療するのならば、リウマチと同様の治療薬、例えば免疫抑制剤(immunosuppressant)とかステロイド(steroid)を使う事になるという。

 検査結果が全て陰性だったので、これ以上詳しく調べる事は止めにしたが、抗核抗体検査は更に8つの項目に分かれているので、どんな項目だったかを以下に一覧しておく。

◎ 抗核抗体(FA)・………………基準値:[40倍未満]
 ・ Homogeneous(均質型)… 基準値:[検出せず]
 ・ Peripheral(辺縁型)………基準値:[検出せず]
 ・ Speckled(斑紋型)…………基準値:[検出せず]
 ・ Nucleolar(核小体型)…… 基準値:[検出せず]
 ・ Discrete Sp. (セントロメア型)…基準値:[検出せず]
 ・ Cytoplasmic(細胞質型)… 基準値:[検出せず]
 ・ その他染色型1 ・…………基準値:[検出せず]
 ・ その他染色型2 ・…………基準値:[検出せず]
※抗核抗体検査が陽性になった場合、その型が8項目中のどれに相当するかが『検出』という言葉で出てくると思われる。

 自分が通院している病院では、『最新医学大辞典』に書かれている5分類よりもっと細かく分類して検査している様だ。

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