2008/12/22 (月) 通院記録 フェリチン上昇するも
今回迄の体調は、だるい・しんどい、頸・腰・指等の関節痛(arthralgia)、のど痛。こむら返り(twist、leg cramp)はほぼ毎日起こり、その3回に1回位の割合で、厳しく起こる様になっている(増えた)。膿栓(Tonsillolith;tonsillar crypt)は3~4日に一回の割合で出てくる。歯茎も痛い日が多くなってきたが、嚥下違和感というのは5日に1回位と、こちらは減ってきた。但し、食事中とかに、急にむせてしまう事が多くなった。それも、ごく普通に水を飲む時とか、今迄むせる事など無かった様な場面(状態)で急にむせてしまうので、どう気を付けたらいいのか分からない。以上、書き上げるとこまごまと出てくるが、全般にいつも通りといった所か……、ただ、全身だるく痛いというのが、日々増してきて、一日中辛い日が多くなった。何故だろう?
午後は主治医の診察で、まず、体調から訊かれ、だるくなった日が多い事は忘れずに伝えた。肝機能(liver function)値はまた少し改善していたが、フェリチン等、鉄関連の検査値(3種類ある)が、私の予想に反して、少しずつ悪化していた。昨年末からの経験からすると、肝機能値が改善するのとほぼ連動して、鉄関連の検査値も改善していた。前回フェリチン(ferritin)を検査したのは、丁度、免疫抑制剤(immunosuppressant)のネオーラル(Neoral)を1日50mgに増やした10月初めである。それから肝機能値は改善に向かい始め、3カ月近くも経っていたので、当然下がっているのだと思っていた。「肝機能検査値はほぼ現在の状態をそのまま反映しているのに、フェリチンの場合は、少し遅れて血液検査値として現われるのですか? 連動して動いているのかと思ったのですが……」と訊いてみたが、先生も、「そうかもしれませんね……」という曖昧な返答。
肝機能値が2カ月以上正常値だった6月初旬に検査した時は、フェリチンも455と、退院後初めて500未満になるほど改善が進んでいたので、ネオーラルを1日25mgに減量してみようという事になったのだが、結局ネオーラル減量で、再度肝機能値悪化が始まってしまい、10月初旬のフェリチン検査値も、また581と少し悪くなっていた為、ネオーラルを50mgに戻す事になったのだ。今回肝機能値は10月より改善しているのだが、連動して改善するだろうと思っていたフェリチンは下がらず、705に上昇している。人体はそう単純に作られていないという所か。
それにしても実に中途半端な値だ。何故ならば、もし1,000以上の高い値だったら、瀉血を検討してみましょうかと言われていたからだ。(参照:『2008/11/17 (月) 通院記録3 肝臓のGVHDに瀉血?』) 場合によっては500以上でも瀉血を考えてもいいかも、とおっしゃっていたので、瀉血の件はどうするのかと訊いてみた。
あくまでも私の場合なのだが、昨年末の肝機能悪化に伴い、フェリチン等の鉄関連の血液検査結果も悪化していた。その時先生は、フェリチンが高いという事は、鉄分も肝臓に負担をかけている可能性があるといった内容の事を言われ、その時に、鉄関連の検査値を正常に戻す一つの手立てとして、血液を抜く瀉血(bloodletting)があるという話を知った。鉄過剰状態が肝臓に負担をかけている原因の一つだとすると、瀉血する事によって、フェリチンの値が正常に近づくのはもちろんだが、それと同時に鉄による肝臓への負担も減る筈で、肝機能検査値も一気に良くなるのではないかと考えておられるのだ(と私は理解している)。ただ、(以前も書いたが)瀉血という行為は、ある特定の病気治療の場合を除いて、保険が利かず、それでも瀉血をするとなると、色々と手続等がややこしいのだそうだ(不必要な治療行為を防ぐ為の規則か何かがあるのだろう)。単に献血(blood donation)の様に血液を少し抜くだけの事なのだが……
さて、今回はどうなったかというと、「やはり、血を抜くという治療方法(を血液の患者にとるの)は、抵抗があるのですが、次回フェリチンが1,000以上になっていたら、やってみましょう」とKB先生。私が「今日、抜いちゃいましょうよ!」と言って何回か袖をまくって腕を先生の前に差し出してみたが、705と微妙な上昇だった為か、結局見送る事になった。一方で、先生は、「次回もフェリチンの検査を入れて、(病院から)怒られないかなぁ……、毎月(フェリチン検査を)注文して……」とつぶやきながら、かなり思い切った感じで検査項目に入れておられた。(※フェリチンとか、Ig-G等の血液検査は、この病院では確か月に1回までと決められているそうだ。これらは単価が高い検査なので、この様な取り決めによって無闇に高い検査を入れない様にしているらしい。)
次回、瀉血する事になったら、私としては当然結果が知りたいので、更に次の検査でもフェリチン検査を入れて欲しい所だが、先生は3カ月続けての注文を入れて下さるだろうか……? と要らぬ心配をしてみたりする。
家に帰って、今回の血液データをExcel入力してグラフで改めて見てみたが、ネオーラルを1日50mgに戻して以降の肝機能回復速度は、鈍くゆっくりしている様に見える。つまり、以前と比べると時間がかかっている感じだ。今回はミコシストカプセル(Mycosyst) (※人によっては、ネオーラルの効果を強めるという副作用があるらしく、私にその可能性が見られる)を服用していない分、ネオーラル効果が少し足りないのかもしれないが、長引く肝機能値の異常で肝臓自体が弱ってきているのかもしれない。瀉血によって劇的に肝機能改善効果が期待されるのなら、是非とも確かめてみたいという好奇心がうずうずして止まないが、その為には1ヶ月後のフェリチンが1,000以上にならなければならない……、心の中では妙な葛藤があったりする。まあ、来年の事を言ったら、鬼が笑うって所だね。
【血液検査の結果】12/22:
WBC(白血球数) 4.7、HGB(ヘモグロビン) 12.2、PLT(血小板数) 186、
GOT(AST) 81(高)、GPT(ALT) 99(高)、γ-GTP 54(高)、LDH 229、AMY 164(高)、
Fe 248 (高)[40~148]、UIBC 22 (低)[129~316]、フェリチン 704.5 (高)[150未満]、
※私の場合、Feとフェリチンは基準値より高い程、またUIBCは基準値より低い程、悪い事を示す。[ ]内は私の性別・年齢での基準値。
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