2008/12/21 (日) ナノバブル
忘れないうちにと思っているうちに、早や2週間も経ってしまったが、12月7日に、TVで「ナノバブル」という言葉を知った。バブル(bubble)は泡であるが、ナノ(nano)というのはその大きさの単位で、1mmの100万分の1の大きさが1ナノ(1nmと書き、1ナノメートルと読む)、つまり0.000001mmという非常に小さな泡という事が分かる。ちなみに、マイクロという単位もあるが、これはナノよりも大きい単位である。1マイクロメータは1μmと書くが、1mm=1,000μm=1,000,000nmとなる。
この「ナノバブル」とは一体何なんだろうかと聞いていたが、非常に興味深かったので、ちょっとだけメモしておこうと思う。
ナノバブルは文字通り、ナノサイズの泡の事で、小さ過ぎて目に見えるサイズではない。ペットボトルに入れた水を、いくらシャカシャカ振ってみても、到底ナノサイズの泡は出来ないと想像出来るので、世の中にはまだまだ知らない面白い技術もあるものだと感心したが、TVでは、そのナノバブルを発生させた水の新しい能力が話題になっていた。
最初は他の目的で開発・使用されていたこのナノバブルの水には、不思議な現象があり、例えば、使用後のナノバブルの排水溝付近で、その水に接触している(水草だったか、雑草だったか聞きそびれたが)草の成長が著しいというのである。それに注目したある研究者が、調べていくうちに、シャーレに培養したガン細胞(cancer cell)をナノバブルで作った培養液で培養(culture)してみると、通常の水で作った培養液では死なない癌細胞(通常なら培養液中で増える)が、かなりの割合で死んでしまう事を発見したという。
どういう作用機序で、癌細胞が死滅するのかはこれから解明が進められるのだろうが、色んな意味で応用が効きそうな、面白い現象だと感じたので、書き留めておく。
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