2008-12-12

☆デキサルチン軟膏 (Dexaltin Ointment )について

 『デキサルチン軟膏(Dexaltin Ointment) 5g (口腔用)』は、口腔粘膜疾患治療剤である。 ステロイド(steroid)入りの軟膏なので、必ず先生と相談しながら、決められた期間は塗り続け、症状が改善しない様なら中断する事にし、自己流(自分勝手な判断)で安易に使用しない方が良いと思われる。

 びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎又は舌炎に効果があり、通常適量を1日1~数回患部に塗布する(症状により適宜増減)。

・ 1g中、デキサメタゾン(Dexamethasone)を1.0mg含有の、白色のなめらかな軟膏剤で、無臭である。
・ 2g入りもあるらしい。
・ 室温保存する。一般名称:デキサメタゾンで、元々は白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。

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 薬に添えられている使用法の説明書を以下に転記する。これはイラスト入りで解説しているので、写真も載せておく。
【デキサルチン軟膏のつけ方】
1.まず、手を洗い指先を清潔にして下さい。
2.口の中をすすいできれいにして下さい。
3.患部を薄くおおう程度の量のデキサルチン軟膏を指先にとります。
4.指先にとったデキサルチン軟膏を患部にすりこまないよう、静かにのばすようにつけてください。
5.デキサルチン軟膏をつけたあと唾をはいたり、うがいをしないでください。つけた後30分ぐらいは飲食をひかえてください。
6.食後やおやすみ前につけるのが効果的です。
7.デキサルチン軟膏をつける回数は症状によって異なりますが、1日1~数回つけてください。
8.つけたところからはがれたデキサルチン軟膏を、飲み込んでも体に害はありません。
9.使用後はチューブの口及びその周辺に付着した軟膏をふきとった後、キャップを締めて保存してください。
※ デキサルチン軟膏をつけた後で、何か異常がありましたら先生に申し出てください。また、先生から特別に注意されたことはお守りください。

 以上である。

 更に参考までに、これを使った人しか理解出来ないかもしれないが、付けた後の指を水で洗おうとすると、この軟膏のぬめりがなかなか取れない。これが取れるまでしっかりと指を洗うのはかなり面倒だ。最近では、綺麗な面棒を取り出し、指の触れていない方の面棒の先に軟膏を付けて塗ってみている(軟膏が足りない場合は、新しい面棒を使用する様に注意する事)。当然、付けた口の中(頬の裏とかの患部)も、歯にくっ付いたりと奇妙な感覚であるが、治療の為なので、軟膏が長く患部にとどまる様にイメージして、根気よく毎日続けよう。また、注意書きにも書いてあるが、この軟膏をとる時の指は清潔にしてから、蓋を締める時も、清潔なティッシュ等で綺麗に拭き取る様にして、軟膏に雑菌がつかない様にしよう。

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 これは入院中に処方された薬なので、薬局からの注意書きが無い。
 最後に、添付書類に書かれている禁忌事項を転記する。
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【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)】
・ 口腔内に感染を伴う患者
・ 感染症の増悪を招くおそれがあるので、これらの患者には原則として使用しないが、やむを得ず使用する場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。

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【備考】
・ 薬価基準収載年月:1984年6月
・ 販売開始年月:1984年6月。
・ 製造販売元:日本化薬株式会社
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