2007-07-31

2007-07-29 (日) 御手洗祭 

 日曜日に下鴨神社の御手洗祭(みたらしさい)に行ってきた。土用の丑の日に御手洗池の中に足をひたすと、罪・けがれを祓い、疫病、安産にも効き目があるといわれている「足つけの神事」である。両親の古くからの親友であり、私も幼少から可愛がって貰ったOZ夫妻に案内してもらって行く。夫妻は神社の近所に住んでおられるが、御手洗祭に行くのは何十年ぶり??だとか。ご婦人の方は随分足が悪くなられているので、一緒には行かれないかも、と思っていたが、電動のミニカーで「足つけ社」のすぐ近くまで乗って行かれ、そこからOZ氏の腕をとりながら仲睦まじく歩いて行かれた。いつの間にか世界遺産になった下鴨神社、こんもりとした糺の森の中にある神社だが世界遺産になっても、変わりなく静かに存在している事には非常に安心感がある。

 靴を脱ぎ(履物は入り口で渡されるポリ袋に入れて各自持っていく事になる)、ズボンやスカート、或いは浴衣の裾を膝辺りまで捲り上げ、御手洗池の手前で串に刺した小さなロウソクを貰い、いざ水に足を浸けたが、思った以上にとても冷たく、周りの参拝者も皆「キャッ」、「冷たい!」と声が上がる。

 水の底は丸い石が敷き詰められており、歩いていても全然痛くなく、とても気持ちがいい。ロウソクに火を灯すポイントが池の道の両側にあり、点けたロウソクの火が消えない様に気をつけながら、更に少しその冷たい湧き水の中を歩き、ロウソクを立てる所で串からロウソクを外して空いている所に立て、手を合わせて無病息災等をお祈りする。

 その後、石段を上って御手洗池から出、靴を履き、最後にこの神社の湧き水の接待を受ける。この水がまた何ともおいしい。先週の診察日の時KB先生に神社の湧き水を飲んでも良いかを訊き、大丈夫だと訊いていたので、器に口は付けない様にはしたが、安心して飲めた。ペットボトル等を持参すればその湧き水を入れてくれると聞いていたので、恥ずかしながら持って行ったボトルを差し出してお願いすると、溢れるほど一杯に入れてくれたので、思わず一杯笑みがこぼれる。なんだかとっても気持ちの良い、素敵な祭りである。

 そこで「水守り」という、御手洗池の湧き水が入った御守りがあり、普段こういったものは余り買わないのだが、振るとキラキラとしてとても綺麗で、『病難除』と書いてあったのも気に入り、つい買ってしまった(紐の色は全5色)。全てが良くなります様にという願いを込めて。。。

 『足つけ神事』を終えた後、OZ夫妻は神社の西側駐車場を出た所にあるお茶屋に連れて行って下さった。神社内の夜店でもみたらし団子が売られていて行列が出来ていたのだが、そこは出店だそうで、ここがその本店だとか(団子を作っている所は更にこの近くの別の所らしい)。店が近付くに連れ、大きな道路を挟んでいるのになんとも芳ばしい匂いが漂ってきていて、みたらし団子のお店だとすぐに分かった。昔からみたらし団子は大好物なので、大喜びで戴きながら、「みたらし団子と、御手洗祭って、同じ読み方しますよね」というと、なんと、この神社がみたらし団子発祥の地だという事を教えて貰い、ビックリしてしまった。まさか「みたらし団子」が御手洗(おてあらい)という字を用いるとは露知らず、また、長年京都に住んできていたが、ここが発祥の地だという事も初めて知った。ここのみたらし団子がおいしかったのは言うまでもない。

 この御手洗祭はお勧めです。機会がある方は是非行ってみて下さい。毎年土用の丑の日の前後4日間ほど、朝の5時半頃より、夜の10時半まで行なわれているそうで、夜が雰囲気が出ていて良いでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿