2009-02-13

2009年02月10日(火) 通院記録 咽喉科受診で お久しぶりです

 最近、耳鼻咽喉科も受診しているが、前回の診察(TU先生、女医)で、頬裏にある白いものについて、同じ科だが咽喉のもっと専門の先生に診て貰おうと言われていた、その診察日が今日だ。

 今度は、KJ先生、この名前、何となく覚えがあるなと思い、前日に調べてみたら、やはり知っている人であった。私が現在休職している勤め先に初めて就職した折、職場の建物が建築中だった為、1年だけ間借りしていた研究室の大学院生だった人である。あの研究室を離れてからもう7~8年位経っているが、覚えておられるだろうか、どんな顔をして診察室に入ろうか、全く知らぬふりで行って驚かしてみようか、「ご無沙汰してます」と入っていこうか…… そういえば、入院中に何度か入れ替わった研修医の中の1人が、この研究室で見かけた学生(その当時学部生だった)で驚いた事があったなぁ、云々……と考えているうちに、順番がやってきた。

 ちょっと緊張しつつドアをノックし入ると、「お久し振りです~」とKJドクター自ら第一声を頂いた。昔通りの笑顔で「今、どうされてます~?」と訊かれ、緊張は一気に解けた。「休職中です」「えっ、どうして?」「実は白血病(leukemia)になっちゃって…」「ええっ、それは大変でしたね…」(と、すぐにPCのカルテに目を走らせ始めた…)。私は入院時期と移植(transplantation)を受け退院し、現在休職中であると、サッと説明し、「体調は色々ありますが、退院後、重大な感染症(infection)に罹らなかった事が、一番いい経過だと思ってます」と言うと、「ほんと、それが何より一番いい事ですね」と言って下さる。患者にとても安心感を与えてくれる先生、全然変わっておられなかった。

 さて、本題の診察が始まった。自分では、イソジン(Isodine)やアズノール(Azunol)のうがいが効いてきたのかどうかは分からないが、口をすすぐ時に膿栓(Tonsillolith;tonsillar crypt)も余り出なくなってきた(口を開けて喉奥を見ればまだあるのだが)し、頬の裏の白いものも小さくなってきて、今は殆んど無くなっている様な気がすると話し、診察して貰うと、膿栓は確かに小さくなってますね、との事。頬裏の白いものは触診(palpation)もされ、こちらも、悪くはなっていない様で、恐らく悪い類のものではないだろうとの事。その後は生検(biopsy)する必要の有無を話し合った。

 私は膿栓が一杯喉から出てきた時の写真と頬裏(初期の頃と最近のもの)を撮ったデジカメ画像を見て貰った。前者(『2008/11/17 (月) 通院記録1 耳鼻咽頭科受診』内の写真参照)に関しては、先生は見るなり、かなりたくさん出ていたんですね~と驚かれてしまったが、現在は出てこなくなったので、そうなると、うがい効果は絶大だった様に思う。

 後者に関しては当初、同じく膿栓かと思っていたが、膿栓よりも白く、また膿栓みたいに取れずに組織に付いていて、直接指で触った感じも、腱の様な感触でコリコリしていた(写真上)。それから3ヶ月位経った今は、見た感じも少し小さくなり、もう柔らかくなっている(写真下)と説明すると、「なるほどかなり小さくなったのですね」とうなずきながら、はっきりとした診断を下すには生検が必要だが、口の中というのは菌だらけなので、この頬の裏の生検をすると、人によっては生検の傷が原因で潰瘍(ulcer、ulcus)になって腫れたりする事があるので、私の今の患部(the affected part)では、希望するのならしてもいいが、しなくてもいい状態だという。

※ 写真上(2008/11/03撮影):右下の円内に見えるのが膿栓で、左上の二重円内が右頬裏に出来た謎の白いもの。これは膿栓を写すつもりで偶然写り込んでいたもので、斜め方向から写っているので、一見小さく見えるかもしれない。
※ 写真下(2009/01/25撮影):ピントは合っていないが、上の写真内の二重丸と同じ場所。これは謎の白い出来物をほぼ真正面から写している。

 入院中、一度だけ皮膚生検した事がある(太ももの部位)が、いくら小さいとはいえ、傷跡が残ったので、皮膚生検はもう嫌だなと思っている。しかし、口の中の傷は治り易いと聞くから頬裏なら傷跡も見えないし、いいかなと考えていたが、そう簡単に考えてはいけなさそうである。それに、ようやくだが、日々小さくなってきているみたいなので、このまま様子を見てみましょう、という事になり、うがいに関しては効き目があったので、このまま続けていく事になった。

 ところで、イソジンは毎日し続けても大丈夫という印象があるのだが、私にとってはなじみの薄いアズノールうがい液は一体いつまで続けたら良いのか、止める時期を見極めるには、どうすれば良いのかを聞いてみた。すると、面白い話をして下さった。つまり、極端に言うのなら、単に水道水でのうがいでも効き目があるのだが、患者さんにうがいをして下さいと言っても、水だとすぐにうがいを忘れてしまう傾向がある。だが、うがい液に色が付いていると、うがいを続けて貰える、という効果があるのだそうだ。イソジンとアズノールの違いについては、前者は口の中の雑菌に効くのに対して、後者は粘膜保護(修復と言われたかもしれない)の意味合いが強いそうだ。使用期間については、両者とも、ずっと使い続けてもいい類のお薬と教えて貰った。

 最後に、耳鼻咽喉科に関連あるかどうかは知らないが、一度だけ不意に立っていられない程のめまい(vertigo;dizziness;giddiness)に襲われた事があったと話してみた。これは血圧が低いせいかも、と考えてはいるのだが、立ち眩みという症状は退院後しばらくはあったが今回の様な変なめまいではなかったし、ここ最近は起こる事が無くなっていたので、正直、この奇妙なめまいが急に起こった時は少し焦ってしまった。幸いぶっ倒れるのは避けられ、めまい自体も数分で治まった(2/5に1回きり)。

 KJドクターは、どんな類のめまいだったか等を訊かれ、めまいは実際に起こっている時に診察すると診断し易いのだが、という説明をされてから、「めまいについては前回のTU先生がご専門なのですよ。なんだか受診の順番が悪かったですね~」と言われ、次回の予約を取って下さった。「そのめまいがもう起こらない方がもっといいですが、ちゃんとTU先生に状況を伝えておきますから…」というわけで、もう一度、前回の女医の先生に、今度はめまいについて再受診する運びと相成った。

それにしても、言葉一つ一つに安心を感じられる……いい先生だ。縁とは不思議なもの、思いがけない再会に感謝のひと時であった。

~~~~~~~☆~~~~~~~
追記(090304):後日思い出したのだが、この頬裏に出来た白い物、何なのですかと先生に訊いた時、確か、『白板症』と言われた。これについて、医学辞典で調べたので、興味ある方は3月4日のブログ「『白板症(leukoplakia)』について」を参照されたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿