2008/04/02(水) 癌発病後の医療保険について
保険会社のCMが流れる度に、自分が現在加入可能な、がん保険や医療保険(medical insurance)があるのかについて気になっていた。よく加入条件に、5年以上過去に癌(cancer)に罹った事がない人、というのを聞いた事があるのだが、自分の場合はどの時点から、この5年が始まるのだろうかと、2月25日の通院日の折、先生に訊いてみると、(癌を切除した訳でもないので)現時点では『完治(complete recovery;complete cure)』ではなく、『寛解(remission)』になると言われている。これは内心、予想していた通りの返答ではあった。
前から一度、調べてみようと思ってはいたのだが、もしかしたら保険会社によっては、入れるものもあるかもしれないと、取り敢えずネットで検索し、有名どころの外資系保険会社、3社(“ア…”から始まる会社が多いなぁと思いつつ)等に次と電話をかけて聞いてみた。
結果は惨敗、現時点で入れる保険は一つも無かった。どの社も色々と調べて丁寧に回答してくれたのだが、一旦ガンと診断された人にお勧め出来る商品はないと教えられた。5年無病であろうが、10年経とうが無理らしい。
ところで、我が家ではかつて、生命保険(life insurance; life assurance)は誰にも一切掛けないというのがポリシーの様であった。しかし、母は高齢になってきた時に自身の今後の事を考え、怪我とかで入院(hospitalization)した時に保証がある保険を掛け、唯一同居していた私にも万が一に備え、掛けていてくれていた。「病気や外出時の事故だけでなく、たとえ家の中で起きた怪我で入院しても、保険で少しは戻ってくるから覚えておきなさい」、と良く言い聞かされていたが、その時はハイハイとだけ答えていた。母は昔から何かと“勘”の強い人であったので、保険を掛けられたという事を却って無視したいという気持ちが自分の何処かにあったのだと思う。母はその後、入院で何回かその保険のお世話になり、保険の満期の少し前に、天に召されていった。そして私は思わぬ大病を患ってしまい、初めて保険のお世話になり、保険の有り難さを知ったのであった。
まだまだ先の事だが、母が掛けてくれていた私の保険にも満期日がある(母が掛けてくれていた私の保険にも満期日がある(今は私が引き継いでいる)。そして、実際この病気になってみると、今後もし再発したら、一人で闘病していくには、もう少し、保険があった方が、精神的に安心と思ってしまう様になった。そこで、今日改めて何社かに問い合わせてみたのだが、現在入れる保険がないと知って非常に残念であった。しかし、もし母が掛けてくれた保険も無かったら、きっともっと落胆していただろうと思うと、改めて、亡き母の勘の鋭さに驚ろくと共に、私にも保険を掛けていてくれた事を今更ながらに感謝している。
話は戻るが、各保険会社には更に、どんな類でもいいので医療保険関係で入れるものは一つも無いのかと聞くと、無審査、無申告で入れる保険が一つある(つまり、癌の罹病者でも、医師の診断書や自己申告も不要で加入出来る保険だそうだ)、と答えた会社があった。「それは?」と聞くと、55歳以上の人を対象にした保険であった。面白い事に、こことは別のもう一つの会社でも似た様な保険があり、それも55歳以上が対象であった。しかしこれも年齢的に、10年経過しても、まだ加入出来ない。。。少しため息が出たが、逆に考えると、10年以上も無病で過ごせたら、それこそ先生から『完治した』と太鼓判を押して貰える事になっているではないか、と考えてみた。そうなっている事を祈ろう♪
しかし、どうして55歳以上なのだろう??
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