2009-10-27

2009/10/19 (月) 通院記録2 前回(9/28)の蛋白分画の結果

 前回で9回目になる、9月28日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丁度5週間目の検査値はこれ迄と殆んど変化無しだが、初めて全ての検査値が基準値内に入っていた。

 全て基準値内になったのに、ノッチ(notch)はまだしっかりと付いている(写真内の▼マークの所)。グラフはγの山(グラフ⑤の所)がいつもより相対的に低くなだらかになっているが、ノッチの位置はほぼいつもと同じだ。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いていて、今回もM蛋白(M protein;monoclonal protein)が検出されているらしい(写真)。

 そもそもIg-G値が基準値を超える勢いで上昇した事から始まった蛋白分画検査。ステロイドのプレドニンの影響でIg値は下がるだろうと言われていた通り、9/8のIg-Gは1644と少し下がり、今回10/19のIg-G値は1169と、これも十分基準値内ではあるのだが、急減少している。ステロイドの影響とはいえ、Ig-Gが下がり、蛋白分画の検査値も全て基準値内になったというのに、簡単にノッチも消えると言う事は無いみたいだ。

【蛋白分画の結果】2009/09/28:
・ALB分画(画像アリ) 63.1% [ 60.2~71.4 ]、
・α1分画 2.6% [ 1.9~3.2 ]、
・α2分画 7.9% [ 5.8~9.6 ]、
・β分画 8.8% [ 7.0~10.5 ]、
・γ分画 17.6% [ 10.6~20.5 ]、
・A/G比 1.7 [ 1.5~2.5 ] 
※コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※[ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-10-26

2009/10/19 (月) 通院記録1 ウルソ中止に

 体調は10/18付のブログにアップしたので、ここでは省略。

 今日の血液検査結果で、肝機能(liver function)検査値は今回も正常値まっしぐら。γ-GTPはまだ高いが前回より少し下がっている。それに反して、総コレステロール値(T-cho)は前回より更に上昇している。もともと自分はT-choが少し高めに出る傾向はあったが、最近の上昇は、右手指こわばり(stiffen)治療の為に始めたステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)の副作用(side effect)が原因と、前回先生から言われている。

 プレドニン服用開始丸8週間で、右手の症状も改善し始め、なかなか基準値内迄下がらなかった肝機能検査値迄もが、すんなりと下がったので、ステロイドと言うのはやはり凄いなと実感したが、こわばりのある右手ではなく左手が一度ひどく固まってしまって、きつく痛んだ事があるという話もしたせいなのか、プレドニンの量は今回も変更無し。自分の場合、主な副作用の中の、不眠(sleeplessness)傾向が出ている。それ以外の副作用についてはまだ余り実感は無いのだが、体内の血液の中では、ステロイドの影響はもっとストレートに値となって出ている様だ。

 右手こわばりの改善の話には安堵されて聞いておられたが、「コレステロール(cholesterol)の治療を開始した方が良いかなぁ」と先生、しばし悩まれる。そんな先生の表情を見ながら、前回は60も上昇したので、素人の自分も、これは凄いと思ったのだが、今回の上げ幅は16である。上昇の勢いも減っているし、そんなに悩むレベルなのかなと思ったのだが、先生は過去のT-cho値をグラフにして私に見せて下さり、上昇の勢いがまだある事を理解する(写真)。

  前回コレステロールが急上昇したので、この3週間、殆んど油ものを食べなかったと先生に伝えると、油ものと言うより、肉類を食べるとコレステロールが上がる様な事を今回も言われる。卵も良くないらしいが、卵は栄養バランスもいい事から、良く摂る様にしている。と言っても1日1個は超えていない。肉類も余り摂っていない筈なのだが、やはり自分は人よりコレステロールを溜め込みやすい体質なのだろうか?

 すると先生から「確かお母さんもコレステロールが高かったとか……」と訊かれる。前回の自分の話を覚えておられたのだろう。父の値は知らないが、母の場合、T-choは高かったが、HDLコレステロール(HDL cholesterol;high-density lipoprotein cholesterol:高密度リポ蛋白コレステロール)の値も異常に高かったという話だ。

 HDLとは善玉コレステロールと言われるもので、この値が高いと、悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロール(低密度リポタンパク質コレステロール:low-density lipoprotein cholesterol)の影響を打ち消すとかなんとか……。母の場合、HDLが異常と言えるくらい高かったらしいと聞いているが、自分の場合、今迄HDLは基準値しか記録した事が無いとも伝える。ただ、入院後この検査をしたかどうか、先生も自分も良く覚えていない事から、「一度調べてみましょうか……」と先生。

 更に、甲状腺機能検査(thyroid function test)はした事があったかと訊かれる。コレステロール値が高くなると、甲状腺機能低下(hypothyroidism)になる事があるのだという。はっきりと記憶に無いのだが、甲状腺エコー(echo)というのをした事を思い出し、手帳を見て、それが昨年末だった事を先生に伝える(2009/12/22)。更に手帳を繰ってみたが、その血液検査をしたかどうかはすぐに分からない。

 先生は「そうだ、今日の血液検査で追加してみましょう」と言って電話をとり、検査部に私の血液の残りで「HDLとTSHとFree T4の検査の追加をお願いします」と注文される。TSHは甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone)の事である。FT4は「Free T4(フリー・ティー・フォー)検査を」と電話で言っておられたが、家に帰ってから調べた所、甲状腺の検査には、TSHの他に、甲状腺ホルモンのF3、F4を調べるらしい。ただ一般には、その活性型甲状腺ホルモンである、遊離T3(FT3)、遊離T4(FT4)を測定するそうだ。この結果は次回教えて貰う事になる。
※FT4(free thyroxine:遊離チロキシン、遊離サイロキシン)
※T4(チロキシン:thyroxine、テトラヨードチロニン:tetraiodothyronineとも)
※T3(トリヨードチロニン:triiodothyronine)

 T-cho値が高いと心筋梗塞(myocardial infarction)のリスク(risk)が上がる等という説明を受けたが、血圧(blood pressure)が安定しているので、結局、このまま様子を見て、次回T-choの治療を開始するかどうか決める事になる。

 その他として、前回の診察で、先生からIg値(イムノグロブリン、免疫グロブリン:immunoglobulin)はプレドニンの影響で下がる可能性があると言われていたのだが、Ig-Gは急降下で減少していた。ただ、全てのIg値が下がるのかと思っていたのだが、Ig-AとIg-M値はそれぞれ少しずつ基準値内で上昇している。先生は想定内という判断なのか、「Ig-Gも下がったとはいえ、まだ基準値内ですから」と言われるが、月に1回しか出来ない(この病院ではそう規定されている)というIg検査、来月の検査項目にもまた入れておられた。そんなに頻繁に検査される事は無かったのだが、3カ月連続なんて、退院後初めてである。いつからプレドニンを減薬するかを睨みつつ、気になる動きをする項目はしっかりと追跡する必要があるのだろう。

 最後に、お薬の確認段階になったので、ウルソ錠(Urso)は1ヶ月分位なら残ってしまっていると先生に伝える。肝臓保護の為に、1日2錠×3回を処方されていたが、これ迄、時折飲み忘れた分が手許に溜まっており、前回から1日1錠×3回になったので、丁度1ヶ月分位あるのだ。先生は「肝機能値が今回も正常でしたから、ウルソを中止にしましょう」と言われ、溜まっているウルソ錠は、また再開する事があった場合に残しておく事になる。

 痛み止めのロキソニン(Loxonin)は止められないかと訊かれる。ロキソニンは、私の希望でこの春から1日2錠から3錠に増やして貰っているが、服用期間が長期になってきている事を先生は懸念されておられるのだろう。自分としても、新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)が流行する中、解熱作用(pyretolysis)もあるロキソニンを朝・昼・晩と飲み続け、インフルエンザ感染の徴候(発熱等)を見落としてしまう危険性を感じはしている。それでも体の痛みが少しでも和らぐのならと、最近では3錠飲み続ける日が多くなっているので、社会復帰のリハビリ(rehabilitation)の日以外は1日2錠で我慢する様に努力すると先生に言う。先生も新型の事を思ったのかどうかは不明だが、「プレドニンも熱を下げてしまう事がありますからね……」と付け加えられる。

 全体的にみると、肝機能値も正常化、コレステロール値以外は大して問題ないと分かり、今宵は大いにお酒を楽しめると言う私に、「困りますよ」と言われつつ、先生苦笑い。

  最近は、診察のある日の夜はお酒の解禁日にしているので、自分はとにかく、この通院日を心待ちにしている。

【血液検査の結果】2009/10/19:
WBC(白血球数) 8.6、HGB(ヘモグロビン) 14.1、PLT(血小板数) 203、
Neutrophil(好中球) 82%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 11%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 5% [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 1(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 1% [0-1%]、Pokilocytosis + .
GOT(AST) 23、GPT(ALT) 17、γ-GTP 34(高)、LDH 218、AMY 143(高)、T-cho 340(高) [140-220mg/dl]、TG 172 [34-173mg/dl]、Mg 2.3(上限)、Ca 10.0 [8.5-9.9mg/dl].
Ig-A 98.5(基準値)、Ig-G 1169(基準値)、Ig-M 97.1(基準値)
※以下に、検査値だけはネットから閲覧出来るので、追加の検査値もあげておく。
TSH 0.879 [μU/dl](基準値)、FT4 1.710 [ng/dl] (高)、HDL 110 [mg/dl] (高)

2009-10-25

2009/10/25 (日) 新型インフル 米国で緊急事態宣言

 世界的に流行している新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)、アメリカで死者が10月23日迄に1,000人を超え、米大統領が緊急事態宣言を発令したと、今ネットのニュースで知った。入院患者数も2万人を超えているという。

 アメリカの人口が約3億人だそうだから、大雑把に日本の人口をその3分の1とすると、死者が300~400人を超えると、日本でも緊急事態宣言が発令されるのだろうか? 

 季節性のインフルエンザでも0.1%の人が死亡すると言うが、新型はまだ誰も罹った事が無かったウィルス(virus)なので、誰もが罹る可能性がある。新型による死亡率が季節性に準ずるとした場合、仮に全人口の10人に1人が罹ったとすると、感染者数約1,200万人、その0.1%が死亡するとすると、1万2千人。たとえ、季節性よりもっともっと死亡率が低く、0.01%だとしても、1,200人……。通常、風邪で死ぬという考えを持った人は殆んどいないだろうから、これは大変な数だ。

 現在の死亡者数のニュースを聞いている範囲では、新型による死亡者が1,000人を超える可能性等、まだまだ想像がつかないが、人口3倍弱のアメリカで、もう既に死者が1,000人を超えたのだから、あり得ない数字ではないのかもしれない。

 だが、最近の日本では、弱毒性だとか、季節性と余り変わらない症状だとか言われ出し、深刻性が薄れてきた感がある。ひどい咳(cough)をしているのに、マスク(mask)をする事も、手で口元を覆う事もない人を見る機会が多くなってくると、感染リスクが高いだろう自分にとっては、堪らない気分になってしまう。感染者数の増加に伴ない死亡者数も確実に増えてきているので、少なくとも、感染(infection)してしまった人は、もっと深刻に感染拡大を防ぐ努力をして欲しいと思ってしまう。

 ハイリスク群(high-risk)に属する自分としては、死亡記事も気になる所で、発症からどれ位で、どの様な症状を辿って死に至ってしまったのか、何度も読み直してしまう。しかし、自分が罹って重症化してしまった場合、身動きもままならないかもしれないという事を考えると、自分でどう対処する事が出来るのだろうか? やはり罹らないに越した事は無いので、予防に努めるしかない。いずれ罹るとしても、現時点では罹りたくないものだ。

 色々悩む所は多いが、今日はコンビニで、熱冷まし用の、額に貼るシートを見つけた。自分は独り暮らしなのだが、発熱(pyrexia、fever)して寝込んでしまった場合を考えていなかったので、これは確かに便利そうだ。早速買って、冷蔵庫の中にしまってみる。

 感染しないのがベストなのだが、罹ってしまった時の備えもしている。

2009-10-19

2009/10/18 (日) この3週間の体調 左手にも気になる症状

 明日の通院を前に、前回から3週間の体調をまとめておく。

 血圧上が90台、下が60台が多く、体温も36度前後と安定していて、前回と変化無し。毎日の体調もほぼ変わらずで、のど・頸・背・腰・肘等の痛み、痰(sputum)が出る、ムカムカする、だるい・しんどい等と不眠(sleeplessness)傾向である。頸や背中のだるくて堪らない時は、膏薬(plaster)を貼るとかなり楽になるのだが、最近は頸の発疹(exanthema;eruption)も治まったので、またべたべたと貼っている日が多い。『あの頸の発疹は、果たして膏薬かぶれだったのだろうか? もしかして、GVHD (移植片対宿主病;graft-versus-host disease)だったのではないだろうか?』と今も疑問に思っている。※ブログ内関連記事:『2009/06/22 (月) 通院記録1 今度は頸に発疹

 右手のこわばり(stiffen)と痛みは、ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を朝5mg+夜5mg服用開始してから計8週間経ち、殆んど感じられなくなっているが、痺れ(numbness)だけは指先にごく少々残っている。指先を良く使ったりすると痺れが少し増す傾向にある。マッサージ(massage)も続けているが、右指の反り(手の甲側に反らす)は7~8割程度で、まだ左指の様に90度迄反らす事は出来ない。

 最近こむら返り(twist、leg cramp)は、毎日は起こらなくなったが、何回に1回はきつく起こる傾向にあり、手や足も不意に攣ってしまう事がある。例えば、瓶の蓋が開かない、とあがいていると、急に手が攣って、変な形に固まってしまったりする。但し、今迄特に書かなかっただけで、こういう事は今に始まった事ではない。それと、また嚥下(deglutition)違和感が時々あった。

 ところで、関節痛(arthralgia)だが、ちょっと気になる事があった。ある日、背もたれに座った状態でTVを見ていた。その時左手を体の横に付いて、この左手に体重をやや預けた状態でしばらくぼんやりと見ていたのだが、TVも終わったので、と立ち上がろうとした時、左手首に激痛が走ったのである。どうやら左手を付いた形のまま固まってしまっていて、それを動かしたせいらしいとすぐ分かったが、痛みはしばらく持続した。起床時に肘の内側が痛い事がよくあるが、痛いのは肘が固まってしまっているのが原因らしく、こんな時は、痛みが取れる迄ゆっくりと、だましだまし肘を動かす様にしている。それと同じ様に、右手で左手首をゆっくりとほぐしたのだが、気になるのは、固まってしまったのが、こわばりが出て困っていた右手ではなく、左手という点だ。

 痛みが走った左手の部分を頭の中で分析すると、関節がある部分だ。毎日の体調で背頸腰等が痛いと書いているが、これも関節だ。右手指のこわばりは改善したとはいえ、完全には戻っていない。関節痛はGVHDの一つと先生から言われている。だから今回の様に、左手にもこんな症状が出ても不思議ではないと頭では分かっているのだが、プレドニン服用で、右手の症状が改善している最中に起こった左手の不調なので、なんとも複雑な気分だ。

 程度の差はあるが、ほぼ全身に感じる関節痛、これって、いつかは治ってくれるのだろうか……? もしかしたら一生この関節痛と付き合っていかなければならないかもしれない、という事を、普段は考えない様にしているのだが、もどかしい症状だと思う。

 自分の場合は症状もまだ軽い方だと思っているのだが、こんな事があると、今後徐々に悪化していくのではないか、という不安な気持ちが出てきてしまう。どうぞ、これ以上悪化する事がありません様に……

2009-10-12

2009/10/12 (月・祝) 線香花火

 今日は、亡き母の誕生日。ベランダで、一緒にやろうと言っていた線香花火をして偲ぶ。

 線香花火は、思いもかけない可憐な形をして瞬き光輝くので、とても好きだ。最近はこよりみたいな形の線香花火しか見かけなくなったが、ある年、神社の屋台で、昔ながらの麦わらを使った線香花火を見つけ、飛びつく様にして幾つか買い込み、家まで持ち帰った事がある。そして母と一緒に楽しんだ。

 その時の残りが引越の荷物から出てきて、去年も夏の終わりにベランダで独り静かに楽しんだ。やはり麦わらを芯にした線香花火は、自分で光り方を操作出来たりするので面白い。

 そんな事を思い出しながら、ふと、線香花火の光の妙を組み写真にして載せてみようと思い立ち、途中からデジカメで撮影しながらの線香花火を続行。何をやっているんだか。。。だけど、なぜかとても満足いくひと時を過ごせた。

 昨年撮ったビデオ画像もUpしておく。線香花火の醍醐味は、消えた、完全に終わったと思っても、また光輝き出す事がある所だと思う。幼い頃、如何に線香花火を長持ちさせるかで競い合った日を思い出す。

2009-10-10

2009/09/28 (月) 通院記録2 前回(9/07)の蛋白分画の結果

 前回で8回目になる、9月07日の蛋白分画(protein demarcation)の結果について、また先生にグラフ付きの検査結果を印刷して貰った。ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を開始して丁度2週間目の値という事になるが、検査値はほぼ変化無し。グラフ内のノッチ(notch)の位置(▼マークの所)も、γの辺りの山に付いているのも同じ。【βγグロブリン位にバンドが認められます】とのコメントも相変わらず付いている(写真)。相変わらず、M蛋白(M protein;monoclonal protein)が検出されているらしい。

  このノッチが何なのかを詳しく検査する方法はあるというのだが、主治医は「大丈夫でしょう」と言って、未だそれを考えておられない。つまり、良性のM蛋白血症(M proteinemia)と考えておられるのだろうと思う。しかし、例によって、蛋白分画は次回の検査項目にも入っている。初めてこの検査を受けた時、自分なりに色々調べたのだが、きっと、良性と分類されるので、当座は要経過観察だけで良い検査結果なのだろうと解釈している。

 あくまでも自分の場合だが、実は、ステロイド服用開始で肝機能(liver function)検査値の改善がみられたので、蛋白分画にも何か変化があるかもと勝手に考えていたのだが、2週間ではまだ早過ぎるのかも知れない。或いは、ステロイド薬はM蛋白関連の検査値に影響を及ぼさないのかもしれない。次回通院で、今日の検査結果のグラフを得る事が出来るが、ステロイド服用5週間の結果となる。さて、何か変化はあるだろうか?

【蛋白分画の結果】2009/09/07:
・ ALB分画(画像アリ) 62.3% [ 60.2~71.4 ]、
・ α1分画 2.8% [ 1.9~3.2 ]、
・ α2分画 6.8% [ 5.8~9.6 ]、
・ β分画 7.3% [ 7.0~10.5 ]、
・ γ分画 20.8% [ 10.6~20.5 ]、
・ A/G比 1.7 [ 1.5~2.5 ] 
※ コメント:βγグロブリン位にバンドあり。
※ ALBとはアルブミン(albumin)の事。
※ A/G比とは、アルブミンとグロブリンの比率(albumin-globulin ratio〈A/G ratio〉)
※ [ ]内はこれら分画の正常値であるが、検査機関や病院によって少しずつ違っている。
※  関連項目:ラベル【蛋白分画検査

2009-10-09

2009/09/28 (月) 通院記録1 総コレステロール急上昇

 前回から3週間の体調は、血圧上が90台、下が60台で変化なく、体温も安定している。毎日の体調は前回とほぼ変わらず、のど・頸・背・腰・腕・肘・手首等の痛み、痰(sputum)が出る、ムカムカする、だるい・しんどい等と不眠(sleeplessness)傾向である。問題の右手のこわばり(stiffen)は、ステロイド(steroid)のプレドニン(Predonine)を朝5mg+夜5mg服用開始してから計5週間経ち、かなり改善しており、起床時以外はグーッと握り込む事も出来、痺れ(numbness)も指先に少々感じる程度になっている。マッサージ(massage)をする等、右指に負担を掛けると痺れは増加するが、もう日常生活の不便は感じなくなっている。こむら返り(twist、leg cramp)の回数は少し減少した様に思うが、3回に1回はきついこむら返りが起こる傾向がある。その他としては、むせる・嚥下(deglutition)違和感・右耳ボー・頭痛(headache)・筋肉痛(myalgia)が時々ある。そういえば久々に大きな膿栓(plug of pus)が出てきた。この頃は新型インフルエンザ(A H1/N1 influenza)対策で、以前よりもまめにイソジン(Isodine)でうがい(gargle)しているのに、なかなか完治はしないみたいだ。それにしても、最近、頸や背中のだるく痛い日が多く、書きたくはないが辛い。

 診察では、右手の具合がプレドニン服用で更に改善した事を、いつもの様に私の体調をPCカルテに入力されながら、ほっと安堵の表情で先生は訊いて下さる。さて、本日の血液検査の結果。このプレドニンの影響で、前回久しぶりに基準値迄下がったと思われるGOT/ASTとGPT/ALTの値は、今回も基準値ど真ん中。細かく見るのなら、前回よりも更に少し下がっていて、正常値を維持している。それに反し、T-cho(総コレステロール:cholesterol)値が急上昇しているのに先生が驚かれ、過去の記録をPC画面で調べ始められた。

 一般にT-cho高値で脳梗塞(cerebral infarction)・心筋梗塞(myocardial infarction)の危険性が増すという。一体どれ位の値になったのだろうと、印刷して貰った紙を見てみると、前回は264(高値、基準値:140-220mg/dl)で、今回は324である。今迄300台は余り記憶に無いので、324というのはどの程度高いのかを訊いてみると、通常なら治療が必要な位の値だと言われる。先生はPCに出てきた結果を見て、「2006年の9月末から10月頃にもこの位の値になった事がありますね。でも、この検査を余りしてなかったみたいで、これより前の結果が殆んどありませんね……」と言われる。

 この2006年9~10月というのは、ひどい肺炎(pneumonia)を起こした為、あと一回で最後のクール(Kur; course)となる筈だった化学療法(chemotherapy)も中止して養生していた時期で、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を間近に控えていた頃だ。PC画面の記録はその後ぽつぽつとあるが、だいたい基準値上限付近が多い様だった。

 話をちょっと脱線するが、入院していた時、血液腫瘍内科の先生はT-cho検査に余り関心が無さそうと感じた事がある。入院中、週3日はあった血液検査でその結果を毎日眺めていたのだが、どうして通常の健康診断では入っているT-choが検査項目に無いのかと、先生に訊いた事があり、それで一度入れて貰った事があった。確かその結果に大した異常は無かった(或いは正常値だった)せいか、次の検査項目からまた削除されていた様に記憶している。多分、この肺炎を起こす前にちょっとだけある記録は、私がお願いして入れて貰った時のものではないかと思う。そんな事があったので、きっと血液の病気に、T-choは重要な項目で無いから、先生は検査項目に入れないのだと思った事がある。

 その他にも、退院後も私がお願いする迄、検査項目には無かったし、その時の結果がほぼ基準値であったのを確かめられると、いつの間にか検査項目から外されてしまい、毎回は検査されなかった。最近はずっとT-choが検査項目に入っているが、これも私が、一度検査に入れて下さいとお願いしたのがきっかけで、今年2月から1年ぶりに検査項目に復活した位だ。若干基準値より高めの値が続いているせいなのか、今回は削除される事無く、検査項目の常連になっている。

 ところで、どうやら自分は遺伝的(?)に、T-choが高い傾向にあるのでは、と考えている。というのは、父の方の値は良く知らないが、母はT-choが高かったと聞いており、両親ともに脳梗塞で亡くしているからだ。但し、母は善玉と言われるHDLコレステロール(HDL cholesterol;high-density lipoprotein cholesterol:高密度リポ蛋白コレステロール)が異常に高かった。なんでも、T-choが高くても、それを打ち消してしまう程、HDLコレステロール値が高かった為、経過観察だけで、特にT-choに対する治療は無かったという。残念ながら、自分はその体質を遺伝はしなかった様で、HDLはごく平均の基準値内。その状態でT-choが高いと、やはり問題になる様だ。

 例えば、自分はかつて、T-choが高いと、掛かり付けのお医者さんに言われた事があった(276だった)。その為しばらくの間、食事にもかなり気を付けて生活をした時期がある。自分は特別脂っこいものを好んで多く摂っているという訳でも太っているという訳でもなく、野菜類は結構摂っている方だと思っていたのだが、この時は極端な位にお野菜中心の生活を試みた。その結果、T-choは下がったのだが、下がったと言っても基準値上限付近が限度で、それ以上はなかなか下がらなかった。その後は通常の食生活に戻したが、白血病(leukemia)で緊急入院する前迄は、年に1回行なわれる健康診断で、総コレステロールがいつも基準値上限かそれを少し超えている事の方が多かった。なので、自分はきっと、人と同じ食事をしていても、T-choがすぐに高くなる傾向がある体質なのだと思っている。

 話を戻すが、そんな体質をザッと先生にお話しし、プレドニンの副作用(side effect)の一つ(T-choが上昇するという副作用)に敏感に反応している可能性があるかもしれないと伝えてみる。検査の値が少々高い、というのは見慣れていたが、今回は、先生曰く、治療を考えた方がいいレベル。先生はどうされるのかな、と待っていると、結局、次回迄様子を見る事になった。心配無いのかと訊いてみると、通常長期にわたって高値だと心筋梗塞等の危険性が増すが、今回の上昇はプレドニンの副作用で上昇したばかり(要するにまだ短期間)と考えられるので、急にどうこうなる心配は無い、と説明される。

 コレステロールを下げる対策として、何か食事で気を付ける事はあるかと訊いてみると、肉類を避けるとの事。絶対的食事量が昔より減っているので、そんなに肉類を食べている気はしないのだが、ステロイド服用中はもっと減らした方がいいのかもしれない。野菜ももっと多く摂る方がいいのか、との質問には、それに越した事は無いが、という程度の返事が返ってきた。

 アミラーゼ(amylase:AMY)もまた前回より上昇しているので、ちょっと先生にその事を言ってみると、以前の詳しい検査で、自分の場合は膵臓(pancreas)ではなく唾液(salivary gland)由来のAMY上昇と思われるので、これ位は大丈夫と考えておられるらしい。
※ブログ内、関連記事『2008/02/27 (水) アミラーゼの検査結果』、『2008/03/24 (月) 通院記録 アミラーゼの結果の見方

 前回の血液検査で、Neutrophil(好中球)とLymphocyte(リンパ球)の数値が大きく変動していた事について訊く。血球数についてはこのブログに載せていなかったが、8/24に白血球数(WBC;white blood cell)が5,200個、Neutrophilが47%、Lymphocyteが40%だったのに対し、9/7の検査ではWBCが7,200、Neutrophilが79%(高)、Lymphocyte(リンパ球)が20%(低)と、Neutrophilが急増していた。そして今日(9/28)はWBCが9,000個、Neutrophilが79%(高)、Lymphocyteが15%(低)と更にその差が開いている。これに対し「プレドニンを飲むとこういう傾向(好中球が増加する傾向)が現れる」と先生。またWBCが基準値上限の9,000迄増加している点も、Neutrophilの増加の結果、相対的にWBC数も増えるので、そのせいだろうとの事。WBCが9,000なんて、退院後初めてである。なんだかプレドニンって凄い。

 前回からパリエット錠(Pariet)を飲み始めたが、ムカムカするのが治まらないと話すと、パリエット錠は胃薬で、むかつきを抑える効果は無いとの事。

 パリエットにプレドニンと、最近服用薬が増えたのだが、手のこわばりに改善がみられた事から、プレドニンをいつから減らそうかと先生。私には見当も付かないので、先生にお任せするしかない。結局現状のまま次まで様子を見る事になる。

 先生から、ロキソニン(Loxonin)を相変わらず1日3錠服用しているかと訊かれる。今度はこれを減薬しようと思われての質問かもしれない。私は手帳の記録を見ながら、9/10-12の3日間は全く飲まずに我慢して、発熱(pyrexia、fever)していない事を確認したが、その間、体が痛くて堪らなかった事、それ以外の日は飲んでいる事を伝える。先生は更に「お仕事はどうですか」と訊かれる。社会復帰のリハビリ(rehabilitation)の事だ。私は、正直な所、最近かなり辛く感じているが、先週のまとまった連休(シルバーウィーク)のお蔭で、久々にゆっくり休めた気がすると伝えると、ロキソニンも減薬されなかった。

 これでは薬を減らせないとばかりに、次に先生は、ウルソ錠(Urso)を中止にしようかと言われる。これは最近減薬したばかりだ。GOTとGPTが基準値になったから中止にしようと言われたのかもしれないのだが、今回γ-GTPが少し上昇してしまっている。γ-GTPは飲酒にも敏感に反応して上昇する性質があるからなのか、先生は、「お酒は?」と訊かれる。前回の通院日(9/7)と母の命日の9/11にたっぷり飲んだと報告すると、「今日も飲むんでしょうね…」と先生。「はい、毎回診察日が来るのを、ある意味、楽しみにしてますので」と答える(以前から、通院日を勝手にお酒解禁デーにしている事を先生に話している)。先生は「困ったなぁ~…」と微かに呟かれるだけで、それ以上は何も言われない。飲酒回数を抑えているからなのか、それともGOTとGPTの値がステロイド効果とは言え安定しているからなのか…… 先生、思案されるが、結局これも減薬せず、お薬に変更無しで、現状維持となる。

 最後に、T-choの過去の検査値を調べたせいなのか、「もう移植から3年近く経つんですか… 無事経過してますね」と先生。「はい、5年は大丈夫と思ってますので」と自分。5年……、これは入院後間もない頃に漠然と感じた事なので、何の根拠もない事なのだが、つい、本音が口を衝いて出てしまう。「5年なんて……、ずっと大丈夫ですよ」と先生はやさしい。

 自分は先生の「大丈夫」という言葉につい反応して、「この大丈夫な時期に自分のリンパ球保存を出来ませんかね?」と、かつて先生が否定的だった話を掘り起こして話してみる。万が一再発(recidivation)した時の、緊急的かつ有効な治療法の一つに、ドナー(donor:提供者)のリンパ球を輸血して、患者の体の中で再発した白血病細胞(leukemia cell)をやっつけさせるという方法(*)があるのだが、予め採集しておいて冷凍保存も出来るそうだ。もうドナーに迷惑を掛けたくない自分としては、ドナーの血液型になっている現在の自分自身のリンパ球を元気なうちに採取して貰って、その時に備えて保存しておきたいと願っている。
*ドナーリンパ球輸注療法(DLI:donor lymphocyte infusion)

 しかし、先生の説明では、私の体内で作られているドナー由来の血球は、ドナーと全く同じ条件では無いので(つまりドナーの体とは全く別人の私の体内で作られているという事)、弱ってしまっている可能性があるし、再発した場合は、その私の体内で作られているリンパ球が白血病細胞に負けてしまったと思われるので、自分自身のリンパ球を輸血しても、それと闘う力が無いと考えられる、と言われる。だからこそ、その時の治療には、ドナーの元気の良いリンパ球が必要なのだそうだ。

 前もそんな説明をして貰ったと思う。この件について特に理解力が良くない自分は、だからこそ、再発していない元気な時に自身のリンパ球を採取しておいたら、リンパ球も活きのいい元気なリンパ球で、闘う力があるのではと考えてしまうので、どうしても、何度も先生に訊いてしまう…… 先生に、参考迄にリンパ球はどれ位冷凍保存出来るかと、また訊いてみると、保存は例えば半年、1年と、時間が経過するにつれ、その(保存血のリンパ球の)力も弱ってくるとの説明が返ってくる。再発に備え、自分のリンパ球採取保存という考え、ドナーリンパ球輸注での治療を実施する前に、ダメもとで試すという考えは、お医者さんにはあり得ない選択なのだろうか? 患者の命を守る為にそういう選択は出来ないといった様な回答が返ってくるのなら、自分としては、もう少し位は納得出来るのかもしれないが、自身のリンパ球保存という考え、どうしても捨てきれない。。。

いつまで経っても抜け出せないこの私の疑問、誰か分かり易く解説出来る人がありましたら、宜しくお願いしますm(_ _)m

【血液検査の結果】2009/09/28:
WBC(白血球数) 9.0(上限)、HGB(ヘモグロビン) 13.4、PLT(血小板数) 204、
Neutrophil(好中球) 79%(高) [46-62%]、Lymphocyte(リンパ球) 15%(低) [30-40%]、Monocyte(単球) 6% [4-7%]、Eosinophil(好酸球) 0(低)% [3-5%]、Basophil(好塩基球) 0% [0-1%]、
GOT(AST) 19、GPT(ALT) 16、γ-GTP 36(高)、LDH 194、AMY 150(高)、T-cho 324(高) [140-220mg/dl]、TG 173(上限) [34-173mg/dl]、Mg 2.4(高) [1.8-2.3mg/dl].