2007-10-12

2007-10-12 (金)  引越屋さんの基本料金 

 姉が持っていく荷物を単身のミニ引越の形で運びに来たKY宅急便についでに引越見積を頼んだ後、ネットの引越比較で上がってきた引越会社8社の内、4社に見積もり依頼の電話をし、次々と見積をして貰った。会社によって色々特徴がある事や、見積内容の比較検討ポイント等を次々と各業者から教えて貰える結果となり、なかなか面白い経験をした。

 その中のうちA業者は、たまたま見積の予定時刻より早く到着したと電話をくれたのだが、直前に来ていた引越屋さんの見積の最中であった為伝えると、それが終わる頃に行くといわれた。その会話を聞いたM社の人は、俄然張り切って、うちはサービスも値段も良いですからと見積書を即座に作成して、今すぐ決めてしまいましょう、と迫ってきた。ところが、見積をしてもらって具体的に値段を出してくれたのは見積3社目のこのM社が初めてだったので(先の2社は後日見積書を送ると言っていた)、今はまだ比較をしかねるのでと言って、とにかく返事を保留して帰って貰った。門の外まで見送ったのだが、暗い夜道に次の引越屋さんらしき車が止まっていた。すると、先のM社さんはわざわざ進行方向を逆に方向転換して、その止まっている車がどこの引越屋さんかを確かめるかの如く徐行してすれ違い去っていった。そして、その車からその日最後の見積もりのA社さんが現われた。

 条件を同じにするべく荷物を見て貰った後、見積を始めて貰うと、「先の引越屋さんは規模が小さい為、値段の安さでは我が大手会社であるA社は敵わないが、サービスではこちらはプロで、先の会社は安くてもリピーター率は少ない」という話や、自社のセールスポイントを一杯話してきた。その上で、うちと対抗出来る会社は引越のS社さんで、いつも競争していると言った内容の事を言ってこられたが、たまたまネットの比較見積でその名が上がってこなかったので、今回S社には頼んでいないと言うと、是非S社には見積もって貰わなければ、と勧めてきた。

 ライバル業者のS社に見積を勧めるとはA社のこの営業マンは変わっているなぁっと思ったが、折角熱心に勧められたので、S社さんにも見て貰う事にした。すると何だか投げやりな営業マンが来て、「何故うちに依頼を」と聞いてきたので、相見積をお願いしたA社がS社にも見積もる様にと勧めてきたいきさつを話したのだが、あんまり熱心ではなく、「他社さんにはうちの見積もり値段を知らせないで下さいね」と言って、お米をプレゼントに置いていった。どうやら丁度お米のプレゼントキャンペーン期間中だった様だ。そんなこんなで結局6社に見積もって貰ったのだが、A社さんは高かったのだがサービスの面が良かったので最後まで悩んでいた。しかしメールの添付書類で見積を送ってきたH引越センターだけはダントツに安くて驚き、色々なサービスや、当日かかる可能性のある追加料金等を考えても差額で十分まかなえそうだった。そこで、不安な点や個々のサービスなどを詳しく電話で再確認した後、そこにお願いする事にして、他社にキャンセルの電話を入れていった。

 最終で3社の見積もりを残し、比較したのだが、個々のオプションはピアノ輸送で値段に大きく差が出たが、引越先での家具・家電の処分・移動やクーラー脱着、ウォシュレット脱着等は3社とも大きな差は無かった。どこが大きかったかというと基本料金で、私が昨日決めたH社はその基本料金をいきなり半額の値引きをして見積もりを出していた。この業者にはほぼ一番最初に見積もりをお願いしたので、相見積もりを掛けているとは伝えたのだが、まだどこからも引っ越し料金は出ていないし、私も一体いくら位かかるかすら分からない状態であったのに、この値引きには正直驚いた。

 さて、その翌日、今日であるが、キャンセルを入れたA社の営業マン(昨日はお休みで出社していなかった)から電話があった。私が決めた会社は値引きの大きさで他のサービスも充分カバー出来そうなので決めたと伝えるが、もっと値引きするから何とかならないかと食い下がってきた。しかし、10万円以上も値段に差があるから無理だろうと伝えると、10/30なら基本料金をもっと勉強出来ると言って電話をかけ直してきた。そして、最初A社では月末の10/31なら基本料金17万円弱と見積もりしていたのを30日なら9万円にすると言ってきた。すごく頑張ってくれたのは分かるのだが、それでも値段にはまだ3万円も差がある上に、H社さんは私の希望の10/31であるし、もうお願いしたので義理が悪いと言うと、更に上司に掛け合ったらしく、31日で基本料金を7万円にするといって電話をかけてきた。こうなるとA社の最初の基本料の半額以下で、H社さんとの差も1万円を切った(A社の方が高いのだが)。こうなると、万が一、引越の荷物の梱包が、私の体調の加減で間に合わなかった時にお願いするかもしれないといっている梱包手伝いのオプションが一番安いA社さん、手伝いに来てくれる人数に関係なく一律一日1万5千円という、私にとっての最大の魅力のあるA社さんにお願いしたくなった。それでもH社さんに今更キャンセルの電話を入れるのは辛いと伝えると、「まだキャンセル料が発生する引越3日前でもないし、なんだったら私(営業マン)からH社のその営業マンにキャンセルの電話をさせて貰うので、名前を教えて下さい」とまで言ってきてくれ、とうとうA社さんにお願いする事にした。

 うまく交渉すれば安くなるとは聞いていたしネットでもそんな記事を読んで知ってはいたが、引越依頼の多い月末だし、高いのを覚悟していたのだが、今回A社さんの粘りで図らずも、値段の駆け引きをする結果となってしまった。本当に精一杯頑張って値引きして見積もりを出したと言っていたA社さんが、その後粘りに粘って(もちろんA社さんが粘ったのだが)更にここまで基本料を下げる事が出来るとは、それに10月とは言え、値引きの難しいと言われる月末も月末の31日にもかかわらず値引きしてきたので、やっぱり言うだけは言ってみるものなのだなぁと改めて思った次第だ。

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