骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受け、退院時に受けた説明でビックリした事の1つに、移植によって全ての免疫(immunity;immunization)系がリセットされ、もう一度はしか(麻疹:measles、rubeola)とか、風疹(rubella)、おたふく風邪(mumps)等にかかる可能性があると言われた事がある。つまり、免疫系は生まれたての赤ちゃんと同じ状態で、今後、一から徐々に獲得し直していかなければならないのだと言う。取り敢えず、予防接種(protective inoculation)とかは移植後、1年以上経ってからで、先ずは1年後位にインフルエンザ(influenza)の予防接種を受けて下さいといわれていた。
ところで、ちまたは最近、麻疹が大流行している。それも成人した大人の間である。次々と大学が休校になると言う非常事態が発生している。そしてついに関西、大阪にも上陸したと言うニュースがあった。先生にマスク(mask)をしても防げない麻疹に感染(infection)しない為にはどうしたら良いだろうか、何に注意したらよいだろうか、と訊いてみると、「まだ予防接種も出来ない時期だし、人込みを避ける事でしょうかねぇ、病院自体も(通院の事)ある意味、いろんな患者さんが来られる空間だから、危ないかも知れませんねぇ」と。やはり、今現在の私の防衛手段は、人込みを避ける事だけらしい。まあ、マスクはする方がしないよりはましなのだろうが。
麻疹の症状は発熱(pyrexia、fever)から始まるそうだが、大人になってから感染すると、今の大学生がかかっているのと同じ様な状態になるのかを訊いてみると、それよりもっと大変な状態になるでしょうと言われた。今回ばかりは何だか目に見えない恐怖を覚える。