2008-11-30

2008/11/17 (月) 通院記録2 今年の予防接種は見送り

 今日の病院は非常に混雑していて、午後になっても珍しい位、待合席に人が一杯いた。私は午前中に耳鼻咽頭科を受診していて、午後は主治医によるいつもの診察があった。体調はいつも通り、喉奥から出てくる白い物体は膿栓(Tonsillolith)というもので、その一部を菌検査に回された事と、嚥下異常関係なのか、甲状腺エコー検査を受診する事になったと伝える。後者に関しては、BMT(bone marrow transplantation;骨髄移植)によって、甲状腺(thyroid gland)機能低下が起こる事もあるとKB先生。へえー、ほんまにこの病気になってからなんでもありやなぁ……と心の中で感心する。口内の膿栓は無害なものらしいと分かったので、前回先生が言っておられた様に、ミコシストカプセル(Mycosyst)を再開するのかと訊くと、中止のままにするとの事。

 話はそれるが、全く自分の興味から、免疫抑制剤(immunosuppressant)の血中濃度であるシクロスポリン(cyclosporin A;CyA)の値は現在どうなのだろうか調べて欲しいとお願いしていた。退院後、免疫抑制剤が初めて25mgに減らされて以降、測定値は25未満となり、測定する必要が無くなったと言われ、以来ずっと測定していなかったが、免疫抑制剤が再々度50mgに増えたので、25以上になったのだろうかを知りたくなったからだ。去年の記録を見ると、1日50mgだった5/14から10/1迄の値は40~60位が多かった。そこまで増えているだろうかと今日の結果を見てみると、25未満であった。去年との(服用薬の)違いを考えると、ミコシストも飲んでいたか(去年)否か(現在)である。以前の先生の話によると、ミコシストは免疫抑制剤の効果を強める事があると聞いていたので、私の体内でその様な作用をしている可能性があるのかもしれないと、更に少し納得した結果であった。ただ、免疫抑制剤を再開する度に、以前とは違った新たなGVHD(移植片対宿主病;graft-versus-host disease)らしき症状がおこったりしているので、本当は一概に結論を出せないのだが……(これはあくまでも自分での解釈であって、主治医の解釈ではない)。

 さて、今回の肝機能(liver function)検査値は、GOT(AST)やGPT(ALT)等が、まだ中程度に高いとはいえ、全般に減少に転じており、免疫抑制剤増量(1日25mgから25+25=50mgに増量)の効果覿面(てきめん)である。となると、私の現在の体にとって、免疫抑制剤(immunosuppressant)の量は今くらいが丁度良く、均衡を保っている事になる。減薬はもっともっとゆっくりとしていかなければならないだろうが、取り敢えずは肝機能検査値が正常に戻ってから検討していく事になると思うので、それはまだ先の話になる。

 ところで、去年は丁度免疫抑制剤を完全中止にした狭間(約2ヶ月間の間)にインフルエンザ予防接種(protective inoculation;prophylactic vaccination)を受けた(年末になって肝臓のGVHDの為に免疫抑制剤を再開した)が、今回はまた免疫抑制剤を服用していて受けられない(接種しても、免疫抑制剤の影響で、ワクチンが定着し難いという)。免疫抑制剤が1日25mgを維持した状態だったら、ワクチン(vaccine)の効き目は悪いだろうけど、受けてみたらと言われていたが、肝機能悪化の為その免疫抑制剤の量が倍に増えてしまったからだ。一方で、新型インフルエンザ爆発懸念のニュースが流れている。

 そこで、万が一インフルエンザ(influenza)に罹った時の心得を先生に訊いてみた。「インフルエンザならば、即、タミフル(Tamiflu)を飲む事(1日でも一刻でも早く)」と言われる。薬の服用は早ければ早いほど良いそうである。その場合、すぐに近くのお医者さんに診て貰えばいいという事も確認する(引っ越してしまったので、通院している病院は遠いので)。タミフルは特効薬ではあるが、色んな副作用(side effect)のニュースが流れているので不安でもある。飲まずに済む様、インフルエンザに罹らない様にこの冬は一層注意したい所である。

 次回の通院日は12月下旬になったので、欠勤延長の為の診断書を作成して貰った。延長すると決めた場合、次回通院時に作成して貰ってからの提出では間に合わないからである。前回作成して貰った時点(9月)では免疫抑制剤が25mgであったし、このままいけると自分でも思う一方で、念の為に6ヶ月延長分の診断書を書いて欲しかったのだが、先生はもう復職してもいいのではないかといわれ、3ヶ月は休職する必要がある旨の診断書を貰っていた。その時から免疫抑制剤が50mgに増えてしまい、薬で免疫力も弱めている状態(程度の差こそあれ、風邪(cold)とかインフルエンザに感染(infection)し易い状態、予防接種も受けられない状態)で、冬の気密性の高い職場へ戻る事に不安を感じている。少々の風邪くらいなら、みな出勤する職場で、かつての自分もそうであった。だが、今の自分が職場復帰したら、周囲の風邪に感染しない様に一層気を付けなければいけないだろう、或いは自分がいる事で職場の仲間に気を遣わせる事になるのではないか? 等など、どうしたら良いか未だ悩んでいる。12月の初め頃にでも、この診断書も携えて、欠勤を延長するか否か、どの様な形で復職していけば良いか等、ボスと産業医に相談しに行こうと思っている。

 診察の最後に、少し旅行に出るので、その間はまた飲酒解禁にすると先生に伝える。実は今年6月にドタキャンとなった、きょうだいで遠く離れた北の大地にあるご先祖さまの墓参りを兼ねた旅行を今週する事になっている。前回ドタキャンで、私一人が行く結果となり、大事な用事も私が代わりに済ませておいたので、次の機会は2~3年後になると思っていたのだが、今年の母の命日に3人で集まった折、改めてこの話が決まったのだった。きょうだい3人だけの旅など、人生初の出来事であるが、まさか1年に2回も北へ旅行するとは思ってもみなかった。しかし復職したら、のんびり旅行などと予定を組むのも難しくなる(休職が長い為、年休が無くなっている等など)と思うので、いい機会だと思う。そこで、せっかく行くのなら、生ものは我慢して未だ食していない(生食禁止を続けている)が、お酒くらいは気持ち良く飲みたい。先生は何故か、きょうだい3人(全員)がそろって行く事を確かめられ、気のせいか少し安堵の色を浮かべられた様に見えた。そして、いつもの様なお酒に関しての注意は特に言われなかった。もしかしたら、私の耳が、都合のいい様に調節して聞こえなかっただけかもしれないが……?!

【血液検査の結果】11/17:
WBC(白血球数) 3.8、HGB(ヘモグロビン) 12.2、PLT(血小板数) 189、
GOT(AST) 106(高)、GPT(ALT) 137(高)、γ-GTP 69(高)、LDH 247(高)、AMY 153(高)、P 4.6(高)、K 5.4(高)、CyA(シクロスポリン) 25未満

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