2009/09/25 (金) 新型インフルエンザ情報と対策
毎週毎週、新型インフルエンザ(A H1/N1)感染者数が急増している様だ。全国的に(特に自分が住んでいる地域は)どうなっているのか良く分かる所(ページ)は無いかなぁ~っと調べていたら、良さそうなとこを見つけた。厚生労働省の『新型インフルエンザに関する報道発表資料』というページだ。
例えばこの中の【インフルエンザ定点報告について】(H21.9.25)を見ると、確かに今日報道で使われていた数字が並んでいる。印象としては、沖縄を例外として、人口の多い都道府県が上位になっている。最初に国内発生が報道された、今自分が住んでいる地域は、最近ニュースに県名が上がらなくなっているので、一体どれ位の割合で発生しているのか、という情報がTVで得られなかったのだが、やはり上位。ここ最近、急激に増え始めているのが見て取れる。
【新型インフルエンザ国内発生について(クラスターサーベイランスによる報告)】(H21.9.25)という項目では、年齢別・性別・基礎疾患別・急性脳症(acute encephalopathy)や人工呼吸器利用の年齢別患者数・基礎疾患有無別入院患者数、集団発生の県別数等、今まで知りたかった内容が、一覧出来た。断片的なニュースや報道で振り回されるより、その元となる数字等を知りたかったし、その数値を自分なりに色々分析する事が出来る。そして気休めかもしれないが、自分の場合はどうなのか、というのを少しだけ分かった気がした。
※ ステロイド内服等による免疫機能不全(immunity insufficiency)の例数も出ている。自分は免疫機能不全と言うほど大袈裟ではないと思っているが、免疫抑制剤(immunosuppressant)に加え、最近ステロイド(steroid)も服用し始めたので、易感染状態、つまり免疫機能は不完全状態と言えるので、ここの数字が一番気になる所である。
この厚生省の『新型インフルエンザに関する報道発表資料』というページは新しい情報が日々更新されている様なので、気になる人はこのページをブックマークておくと便利だろう。
その他に参考になるだろうと以前ブックマークしておいたページを2、3紹介しておく。
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■厚生労働省
◇新型インフルエンザのページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
※取り敢えず知りたい色んな情報が得られるだろうと思う。
■国立感染症研究所
◇新型インフルエンザのページ
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
※この中の、医療従事者向けのページは、集団発生した学校等で、具体的にどんな症状がどれ位起こっているか等、実際の集計例が出ているので、参考になる。その症状というのは、発熱(pyrexia、fever)・咳(cough)・悪寒(chill)・咽頭痛(pharyngodynia)・頭痛(headache)・全身倦怠感(malaise)・鼻水(snivel)・鼻閉(びへい:rhinocleisis, nasal obstruction)・筋肉痛(myalgia)・関節痛(arthralgia)・嘔気(nausea)・嘔吐(vomiting;emesis)・腹痛(abdominal pain;abdominalgia)・下痢(diarrhea)等。
※発熱が80%以上で一番頻度が高く、次に咽頭痛や咳、全身倦怠感を覚える人が多い(60%以上)様だが、下痢・嘔吐が季節性インフルエンザより若干多い傾向がみられるという情報もある。
ただ自分の場合、全身倦怠感とか咽頭痛・関節痛・筋肉痛は、この新型が起こる前からある症状だし、頭痛、ムカムカするというのもいつもの症状の一つなので、感染に気付くのが遅れてしまうかもしれないと思っている。発熱が重要なシグナルとなりそうなのだが、痛み止め(解熱作用(pyretolysis)がある)を常時服用しているので、本当に気を付けないと、その最初のシグナルすら見落としてしまうかもしれないので、時々痛み止め(painkiller, anodyne)を飲むのを我慢して様子を見たりしている。ちなみに、感染(infection)して発熱してしまった時、薬で熱を下げたくなるのが人情だが、体内のウィルス(virus)をやっつける為に発熱して闘うという効果もあるので、不用意に家庭用解熱薬を服用しない方が良いという話を聞いているので、一般の方も異常を感じた場合は、先ず専用の発熱外来を受診して医者の指示に従った方が良いだろう。また、症状が出てから2日以内に抗インフルエンザ薬の服用を開始すると、回復する(症状が無くなる)期間が短くて済む傾向がある様だ。
※ アスピリン(aspirin)等のサリチル酸系(salicylic acid)やジクロフェナクナトリウム(diclofenac sodium)系、メフェナム酸(mefenamic acid)系の解熱剤は、特に、15歳未満の小児に与えると、インフルエンザ脳症(encephalopathy)等の重症化を引き起こす事があると言うので、どんなに高熱を発していても、安易に解熱剤を服用させてしまわない様に気を付け、一刻も早く近くの病院へ受診させる様にした方が良いだろう。
■WHO(英語)
◇最新の状況
http://www.who.int/en/
※世界保健機構(WHO:the World Health Organization)のHP。世界の感染状況等が参照出来るだろうが、英語なので、語学に強い方向け。※自分には無理……!
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さて、現在の自分は感染予防に、病気になる前には考えられない様な行動をとっていると思う。この病気になる前なら、『そこまでしなくても……神経質過ぎるんじゃないの?』なんて思う位の事をしているが、入院中と比べると全然大袈裟じゃなく、まだ不十分かもしれないと、今の自分は感じている。感染対策は今まで色々書いてきているが、まだ書いていないと思う事を少し書いてみよう。
例えば、買ってきたもの。これだけ流行してきているのだから、不特定多数の人が触っている可能性がある。ここ2週間程前から、水洗い出来るものなら何でも洗ってから片付ける様にし始めた。しばらく風通しの良い所で乾燥させればウィルスも死んでしまうかもしれないが、何だか安心出来ないし、待ってられないので、さっさと洗ってしまっている。牛乳パックも刻み葱のパックもみんな容器や袋ごと洗っている。果物も洗ってから皮を剥いたり切ったりして食べている。どうせ皮をむくのなら…と思いがちだろうが、その皮を剥く時に手で皮を触る事になる。折角皮を剥いても外側の皮を触った手で中の実を触る事になってしまったら、そしてもしその皮にウィルスが付いていたら元も子もない。総菜パンも袋ごと洗ってから封を開けて食べている。袋の外側に触れない様にして食べれば良いとは分かっているが、パン等食べている時は、つい手でちぎって食べてしまったりする。その手は外袋を触っているので、やはり注意が必要だと思ってしまう。水洗いが出来ないものは、電子レンジにかけている。電子レンジにかけると殺菌作用(bactericidal activity)があるからだ。例えばファーストフードの紙の箱に入ったバーガー等。その場で食べないで持ち帰った場合は、箱ごとレンジで加熱してから食べる様にしている。電子レンジに限らず、加熱してから食べるというのは有効な手段だ。化学療法(chemotherapy)で白血球数(WBC;white blood cell)が減って加熱食になった時の注意事項も参考にしている。
バイキングやサラダバー等で食べるのも今は敬遠している。オープンスペースで何十分も置いてある所に多くの人が通過するからだ(※入院治療時は禁止されていた)。パン屋さんの陳列されているパンもこれと同じ類になるが、こちらは食べる前にレンジで温めてから食べる事にしている。
外出する前は出来るだけイソジン(Isodine)でうがい(gargle)をしてから外出。殺菌作用のあるイソジンが咽喉に付いた状態の方が、予防効果が高いのではないかと思っている。そして外では出来るだけ直に手を何かに触れない様に気を付け、それでも触らなくてはならない時は、服越しや長袖の袖口の布を利用している。例えば、自動ドアならば良いが、自分で開けなければならない場合、押して開けられるのなら腰を使って押しあけ、引く場合は袖口越しに引っ張っている。ATMのボタン操作も直に触らない様にしている。
髪の毛に出来るだけウィルスが付かない様にと帽子やフードをかぶり、顔にはマスク(mask)・サングラス。流行報道が頻繁にされ始めた最近では、N-95という、ウィルスを95%防ぐという仰々しいマスクを装着する様にしている。子供がこの恰好を面白がって覗き込みに来る事があるのだが、そんな事構ってられない(逆に、感染率の高い子供に『近付かんといて~』と心の中で感じる程、神経質になりつつある)。このマスク、暑苦しくて息苦しいので、人の少ない屋内の静かな部屋では、普通のマスク(自分は2枚重ねにしている事が多い)に変えていたりはするのだが……。
公共交通機関利用時に何かやばい気配を感じたら、目の粘膜からの感染を防ぐ為に眼をしばし閉じて過ごす事もある。目的地に着いたら可能な限り、先ず手洗い、うがい。食事の前も手洗い。食べてる途中も気になったら手洗い。缶飲料も必ず洗ってから封を開け、可能な限り、直接缶から飲まない様にしている。こんなに何でもかんでも洗っていると、これから冬に向けて、手が非常に荒れて悩まされるのではないかと、変な所で、今から不安を感じている。
日を追う毎に潔癖症に近付いている様な気が少ししてきているが、普段からラフな格好をしているので、周りはまだそれ程気付かれていないかもしれない。でも、これを読んだ人の中には、やり過ぎでは、と思った人も多分いるだろう。しかし、免疫抑制のネオーラル(Neoral)を1日50mg、ステロイドのプレドニン(Predonine)を1日10mg服用している現在、新型インフルエンザの予防ワクチン(vaccine)を接種(inoculation)しても効果が無いだろうと主治医から言われているので、予防接種という手段は使えない。これは何もインフルエンザワクチンに限らず、他の全てのワクチン接種についても同様で、受けても効果が無いという意味だ。
いくら今迄無事に過ごして来たとはいえ、重症化する可能性のあるハイリスク群(high-risk)の一人だと思っている。独り暮らしなので、万が一の時、多くの人に迷惑を掛けかねない事を考えると、予防にはこれまで以上に気を付けなければならないと考えている。
ハイリスク患者も健常者も、この新型ウィルスに免疫を持っている人はいないので(既に罹った人等を除く)、感染には十分気を付けて頂きたい。また罹った場合、症状が治まった後2日間はまだウィルスを人にうつす可能性があるので、外に出歩かず、感染拡大防止に協力を願いたい、そう思う今日この頃である。
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