2009-07-21

2009/07/21 (火) 日蝕望遠鏡

 明日は皆既日蝕。皆既でなくても日本各地で部分日蝕が観察出来る千載一遇のチャンスである。でも、日蝕眼鏡を用意していなかったので、どうしようかと思っていた。

 最近、地面に映る木漏れ日を観察しようという話を知った。話によると、日蝕が始まると、木漏れ日の形も三日月になるのだそうで、『JAXA宇宙教育センター』では、日蝕時に「みんなで木もれ日を撮ろうキャンペーン」というのもあるみたいだ。面白そうだと思ったのだが、近くに手頃な木漏れ日を探せない場合はどうすれば良いだろうか?

 そんな時、日蝕望遠鏡を作ってみては? と姉が教えてくれた。これの作り方は非常に簡単なので、ここでちょっと紹介しておこうと思う。作り方は以下の通り。

 先ず望遠鏡の筒だが、サランラップの芯もいいかもしれない。遮光性が十分あるなら、カレンダーを筒状にしたものでもいい。内側が銀色のスナック菓子の空きカップでも使える。

 アルミホイル等遮光性のあるものに穴を開け、筒の一方にかぶせ、輪ゴムやセロテープで光が脇から漏れない様にしっかりと止めておく。穴は1個でもいいが、たくさん開けておいた方が面白いかもしれない(写真②、裏が銀色のカップめんの蓋も利用出来る)。

 筒のもう一方には、白い紙などを当てておくのだが、そうすると観察が出来ないので、写真①右上や③の様にのぞき窓用の切れ目を入れておく。この筒の穴の方を太陽に真っ直ぐに向け、観察窓の白い紙の方に太陽光線が届く様にして観察するというものだそうだ。日蝕時はこれが次第に三日月状になっていくのだそうだ(写真③は試作品で太陽の光を映した状態)。
※日蝕望遠鏡といっても、決してこの穴から直接太陽をのぞくというものではなく、穴と反対側に当てた紙に影を映してみるものである。直接この穴に目を当ててのぞかないで下さい。失明の恐れがあります。

 工作する時間がない、面倒という場合、使用済みの穴の開いたテレフォンカードや乗車カードを使って、机や紙にカードの穴の影を映し、その変化を観察するという方法が手軽かもしれない(写真①右下に使用済み乗車カードの一例)。小さな穴が開いているものなら、何度もいいそうなので、興味ある人は色々と試してみると楽しいだろう。

 さて、一番の問題は、明日晴れるかどうかである。どうかこの世紀の天体ショー、晴れます様に。。。

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